司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 覇王の家(下)

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    とても面白かった。下巻を見てもやっぱり家康だった。気になったのは石川数正。恥ずかしながら、秀吉に降ったことを知らなかった。徳川的閉鎖体制の犠牲者。まさにその通りだと思う。
    あとがきで司馬遼太郎さんが家康を「かれの生涯は独創というものがほとんどなかった」と書いている。彼らしいですね。

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    2024年05月29日
  • 竜馬がゆく(二)

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    竜馬江戸を去り故郷に戻る。その道中内大臣三条実万(さねつむ)卿の家臣、水原播磨介(はりまのすけ)と同行する。泥棒、寝待ノ藤兵衛とも一緒。播磨介は幕吏にとらえられ竜馬は播磨介から預かった密書を三条卿に渡そうとする。尊王思想から出た行動である。お田鶴さまと良い仲になった竜馬は故郷に帰り学問をする。絵師の小竜先生に、西洋の事を学び、「西洋と対抗する第一は、まず産業、商業を盛んにせねばならぬ。それにはまず物の運搬が大事であり、あの(ペリーの)黒船が必要じゃ。」という。桜田門外の変起きる。竜馬の友人、武市半平太、倒幕の必要性を説く。土佐勤王党結成。那須信吾、参政 吉田東洋(土佐藩の親幕派家老)を斬る計画

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    2024年05月28日
  • 竜馬がゆく 8

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    結構表現がグロいところもありますが、お侍さんなので仕方ないか。薩長土肥がどのようにして纏まってゆくのか、今後が楽しみです!

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    2024年05月26日
  • 覇王の家(下)

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    ネタバレ

    下巻は、ほとんどが小牧・長久手の戦だけでした。一番最後に家康の死に際をやりました。それ以外は、小牧・長久手で活躍した武将(安藤直次、本多忠勝、石川数正など)について細かく記してくれていました。
    小牧・長久手の戦いの前に、織田信雄の家老3人がすでに秀吉に籠絡されており、戦う前から家老が処分され大打撃を受けながらも、家康は池田勝入斎や森武蔵守長可の中入りを撃破するなど勝利を手に入れる。
    秀吉側は、勢いに乗る軍勢ではあるが、ぐらぐらな城壁のような状態で、まだ安定していない。このため、命令を聞かず、半分押し切られる感じで、岡崎への中入りを許してしまう。また、西の勢力の島津や長宗我部がいつ軍勢を向けるか

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    2024年05月22日
  • 覇王の家(上)

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    まずは上巻既読。率直な感想としては家康という人はイメージどおりだなと。よい言い方をすれば慎重。悪い言い方をすれば臆病。配下(武将)には恵まれていた。それも人望と言われればそうなのかもしれないが。どの武将からも一目を置かれている武田信玄がもし病死しなければ歴史はどう変わっていたのだろうか・・。

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    2024年05月22日
  • 竜馬がゆく 1

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    「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の作中に登場した「竜馬がゆく」が気になっていた。
    たまたま立ち寄った本屋さんでこの本と出会い、漫画があることを知り、即購入。
    漫画なのでサクサク読めるし、歴史にあまり詳しくないので読み進めていこうと思う

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    2024年05月22日
  • 竜馬がゆく(六)

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    かの薩長同盟の成立、寺田屋からの逃亡劇に、新婚旅行、そして第二次長州征伐への亀山社中(海援隊)の参戦と、内容てんこ盛りで、ここぞとばかりに竜馬が暴れまくりの1冊。 

    これまでの経験や人脈、ときの運といったものが紙一重でつながり、幕末の日本を大きく変えていく。

    教科書や大河ドラマなどで触れられているような
    エピソードも多く、小説ゆえに事実とは異なる
    ところがあるとしても、話の展開には手に汗にぎるものがありました。

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    2024年05月19日
  • 街道をゆく 5

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    司馬遼太郎の作品に初めて触れる。文学作品に触れる機会はごく僅かであるが、読みやすいと思われる文体と内容だった。

    わかるようでわかりづらい表現ながらも、モンゴルについての説明が随所に登場し、歴史を少しばかり理解することができる。独特の表現はこの当時の文豪ならではであろうし、この当時に受けたものなのかもしれない。

    ロシアから向かう旅程で、ハバロフスク→イルクーツク→ウランバートル→そして南ゴビとなっていた。物語の盛り上がりは、実はウランバートルに着くまでの方が、本人も想定していない事態の連続に熱があったように思う。

    彼の思考や感じたことが文章としてまとめているからこそ、さまざまで複雑な困難が

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    2024年05月18日
  • ロシアについて 北方の原形

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    ヤルタ会談に関する理解、このたった数行レベルの話をするための前提となる事実認識の読者への要求がすごい。
    ?と思うところもあるけれども、今のウクライナとかアジア人の他者への理解など、考えさせられる考察多いです。
    これなら作者お得意の蘊蓄ご開陳も致し方なし、です。

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    2024年05月18日
  • 坂の上の雲(二)

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    日清戦争の実情が面白すぎる
    とことんだらしない清国軍とやる気に満ちている日本
    好古は天津の司令官になった
    真之はイギリスやアメリカに留学に行き、米西戦争などから「戦術と戦略」を学ぶ。これが日露戦争で大いに役立ったと言われているらしい。
    子規は尚、病床。悪化の一歩を辿る。日清戦争の記者になれて大喜び。「日本」よりも「ホトトギス」が売れだし、界隈では有名な作家となる。

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    2024年05月16日
  • 項羽と劉邦(下)

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    『項羽と劉邦は人望とはなにかをめぐる明晰な考察の集大成なのである』
    解説である通りだと思う。
    この物語に描かれる劉邦は不徳で無能、でも何とも言えない可愛げがあって人を惹きつけてやまない、例えるなら大きな空っぽの袋のような人物である、と。
    自分が所属する組織とその構成員に照らすと、色々と気づくことがあった。

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    2024年05月15日
  • 新装版 軍師二人

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    司馬遼太郎よりもっと若い人の作品読みたいなと思いつつ読むとめっちゃ面白くてビビる。すごいわ、短編集なのに読み応えありすぎ。

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    2024年05月11日
  • 翔ぶが如く(五)

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    ここまで読み進めてきた中では一番面白かった。
    特に大久保利通の外交シーン、ビジネスにもつながると思い同僚に勧めてしまった

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    2024年05月11日
  • 竜馬がゆく(八)

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    ついに慶喜が大政奉還を宣言。その後の新政府がどのように政治を行っていくのかまで考えている竜馬の時勢を読む力は流石だ。
    それだけに、その先の日本と龍馬を見ることができないのが残念に思われる。

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    2024年05月11日
  • 項羽と劉邦(上)

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    項羽と劉邦をちゃんと読むのは人生で初めて。
    部分的には古文の授業で読んだことがあるけど。

    ドラマチックな感じではなく、とにかく淡々と歴史を追っていく感じ。

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    2024年05月09日
  • 梟の城

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    時代小説といえば司馬遼太郎、中でも初期の作品で、直木賞受賞作である。
    中期〜後期の作品群に比し、本作はファンタジー要素が強く忍者感(?)溢れる技の数々、戦闘シーンなどエンタメへの全振りっぷりが若き日のシバリョみを感じられて面白い。
    内容は、
     伊賀忍者の生き残り、葛篭重蔵の元をかつての師匠が訪れ、堺の豪商・今井宗久から金で請け負った太閤秀吉暗殺の仕事を彼に命じる。 闇に生き、梟と呼ばれる忍びとしての誇りをかけ、密命を果たそうとする重蔵を待っていたのは、伊賀を裏切り、出世を望んで武士に転身した風間五平らとの戦いだった……。(ネットの拾い概要)

    途中、甲賀忍者と戦ったり謎の美人くのいち・小萩との

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    2024年05月09日
  • 竜馬がゆく(七)

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    いろは丸でのくだりもそうであるが、「法」によって争いごとを解決しようとしたり、倒幕後の新しい国を治めようという竜馬の考え方が、新しい日本という国に繋がっているのだと思うと、なんだか不思議な気持ちになる。
    また、血を流さずに回天を成す「大政奉還」をここで実行しようというのも、竜馬という人物の大物たるところなのだと思う。

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    2024年05月06日
  • 竜馬がゆく(六)

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    ついに薩長同盟が成った。
    日本というひとつの国を作るという竜馬の構想がまた一歩着実に進んだ。
    おりょうへの言葉も良かった。

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    2024年05月03日
  • 馬上少年過ぐ

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    ひさびさの司馬遼太郎。幕末2篇、戦国〜江戸初期5篇。歴史を動かす人物、歴史の動きの中で翻弄される人物を描かせたらやはり天下一品。歴史の中でどのような大きさの役割を果たした人物なのか「この程度がこの人物の限界だろう」などとバシッと裁定する視点は厳しくもあるけれど、「この程度」であるところにこそ英雄になりきれない人間味を描いたり尋常でない英雄の中に人間味を描いたりするのが司馬遼太郎の面白さ。どれも良かったけど特に面白かったのは宇和島藩の支藩伊予吉田藩を描いた『重庵の転々』かな。

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    2024年05月02日
  • 坂の上の雲(一)

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    好古はドイツで修行中、本当はフランスで修行したいところだが単独修行
    真之は海軍少尉になって、軍艦吉野の乗組員になった。軍艦吉野は清国が誇る定遠、鎮遠ごろしの猟犬とされる小型ではあるが速力のある英国産軍艦
    子規は喀血、肺炎により病床にいる。元気ではあるから、よく食べるしよく野球をしている。
    世界各国が列強国に負けじと国力を上げている最中である。明治二十六年。

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    2024年05月02日