司馬遼太郎のレビュー一覧
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モンゴル行きの飛行機で途中まで読みました。
司馬先生がモンゴルに行った時と違って、今は直行便があります。
色々ズレを感じつつ読み進めました。
私のゲル泊は雨で、先生や画家が、感動した星空や朝日には出会えず。
それでも、いい旅行だったなと思い日本に帰宅しました。
そして読み残していた僅かな章を読んだ時、
私はまたモンゴルに行きたくなりました。
次はもっと歳をとってから、ウランバートルばかりでなく、砂漠や草原で時間を過ごしたいと思いました。
学生の頃に司馬先生の本を読んで大好きになり、大学を卒業する前に、人生の楽しみを取っておきたい。病床に伏すまで、司馬先生の本は読まない、と心に決めました。
ただ、街道をゆくはいいかな、と思い、10年ぶりに先生の本を読みました。
これから、出かける先でもし先生が街道をゆくでその土地を書いているならば、旅のお供をお願いしたいと思いました。
一人旅でしたが、行く時も、帰ってからも良い時間を本とともに過ごせました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ高田屋嘉兵衛が日本に捕えられたゴローニンを助けにきたリコルドに捕虜として捕えられて、ロシアに連れて行かれ8ヶ月もの間生活した。彼に同行を申し出た仲間が病に倒れ、辛い日々の中でもロシア語を学び、リコルドと交流し友情さえ育んだ。
彼の日本の代表であると言う気持ちからの毅然とした態度は読んでいて尊敬を感じた。
その当時としては一塊の商人で船乗りでしか無い人物ではあったかもしれないが、記録を残していたこと。リコルドも記録を残していたことから、司馬遼太郎が歴史を読み解くことができ、小説にしたのだと思う。
日本史の学習で名前位しか知らなかったがこんなドラマがあったのかと思う最終巻だった。
その後、函館に旅したので感慨深かった。しかし、資料館は3日しか空いておらず土日は閉まっていたので行くことができず残念だった。 -
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『斬殺』がもっとも胸に響いた。新政府軍参謀世良修蔵は、わずか二百人で来て仙台に十万の兵を出させ会津調略という無茶を引き受けた、仰せ司ったときに運命は決まっていたと言うべきか。「容保の首は必ず挙げよ」と言うならそれに見合った兵力は要るだろう。所詮下層階級出は支配力の限界がわからん、帝国陸軍も。
表題作、解説の山内昌之は長々と何も付け加えず筋を辿るが、小説であることを忘れてはならない。職人が望郷の思い抱くぐらいなら韓国に白磁伝統が残っていない筈が無い。白磁を専有にした李氏王朝と同じことを薩摩藩もしたが、それぞれ特産物を開発した藩は多かった。 -
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この本を読んで、最初に頭に浮かんだ言葉は「博覧強記」である。司馬遼太郎は、日本という国がどのような国であるかを調べ、考え、述べる。その「調べ、考え」の部分が常人には想像もつかないレベルのものなのだ。
司馬遼太郎は、このような読み物を書こうとしたきっかけとして、自らの兵士としての戦争体験をあげている。終戦の玉音放送を聞いた時の気持ちを、司馬遼太郎は「なんとおろかな国にうまれたことかとおもった」と綴っている。それは、「国家そのものを賭けものにして賭場にほうりこむようなことをやったひとびと」に対しての絶望的な想いであるが、しかし、一方で「むかしは、そうではなかったのではないか」と思い、その疑問を解き明かすために調べ物をするようになったのである。
博覧強記の人の書いたものであるが、その底には、日本という国が好きなのだ、という気持ちが和がれているように感じた。 -
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功名が辻の二巻を読み終わって、その感想は全て最後の章である「伏見桃山」の章に持っていかれた。一見章題からは華やかな印象を受けるが、その主な内容は所謂秀次事件についでであり、これまで浮き沈みありつつも着実と出世していった伊右衛門の物語の調子はここで一気に急降下し、不穏な流れのまま本巻は終えた。
天下統一後の秀吉周辺の出来事にはあまり良い評判はない様に思える。朝鮮出兵に始まり、「殺生関白」と蔑称される秀次の問題行動、秀次と秀吉の微妙な関係性と秀頼誕生を契機とした両者の決裂、そしてそれによって引き起こされる三条河原の悲劇…本巻ではその流れをあまりにも淡々と描写されている。そのテンポの良さが、逆により一層物語のいく末を不安にさせてくれる。
その様な物語の構成上、後半は伊右衛門と千代は半ば脇役のような扱いだった。しかし、上記の出来事に直面して、このまま豊臣政権に従って良いかを改めて考え直させ、最終的には関ヶ原の決断に影響する重要なターニングポイントとなった点についてはしっかり描写されている。
あと3、4巻と残っているが、もはや終盤という雰囲気を感じる。 -
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大河ドラマで豊臣秀吉に興味を持ち手に取りました。
テレビで描かれる、信長を心から慕い信じている秀吉像。別の見解も知りたい、改めて歴史を学びたい、と思い、難易度高いかも?と思いながら司馬遼太郎先生を選択。初めての司馬遼太郎作品。慣れない言葉回し、文面、、、。諦めようか、、と思いながらも気がついたら上巻を読み終えていました。
苦労の多かった幼少時代。でもそんな環境にも負けず、ガッツと人柄で乗り越える様がとても心に響きました。運を自分で引き寄せて、運命を自分でかえていく姿がとても勇ましく、羨ましく、心を熱くさせてくれました。
「知恵とは勇気があって光るもの」
心に一番響いた言葉です。勝手に親近感を感じて、勝手に励まされています。だんだん面白くなってきました!下巻が楽しみです!!
難易度高いかも?と思われてる方、良ければ是非!!手に取って読んでください。秀吉が、ただの歴史上の人物から、とんでも無く素敵な人に変わる事間違いなしです!
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Posted by ブクログ
ネタバレちょうど択捉島にプーチン氏が上陸したニュースを見て、ふと気になって読んでみました。
古い本だけどもの凄く勉強になりました。
自分の歴史認識がとても甘かった事を思い知らされるとともに、シベリアからモンゴルそして中国と、膨大に広がるユーラシア大陸の歴史的な流れ、ソ連・ロシアという国についてよく学ぶ事ができました。
日本という特殊な島国に住んでいたら分かりづらい事情がある事を踏まえた上で、歴史的事柄が丁寧に綴られています。
司馬遼太郎さんの中立した立場で語られる著書にはいつも尊敬と信頼の念を抱いています。こちら側に先入観を持たせず個人的感情をしっかり線引きした上でちゃんと伝わる、すごい筆力だと思います。
ヤルタ協定で…モンゴル(ソ連傘下)と千島列島(ソ連へ引き渡し)がセットのように戦後領域がきめられていることが何を意味するか、私はきちんと分かっていなかったし、1945年のソ連による宣戦布告には米ルーズベルト大統領による圧力があった事も知らなかった。
p246
「北方四島の返還については、日本の外務省が外交レベルでもって…(略)…それを放棄したわけではないとう意思表示を恒常的にくりかえすべきだと思っている。しかし、それを国内的な国民運動にしたててゆくことは有害無益だと思っている。有害というのは、隣国についての無用の反感をあおるだけだということである。」
なるほどと思った。 -
Posted by ブクログ
前半、大久保利通と清国の恭親王のにらめっこ戦が面白かったです。頭の中のイメージ上で、2人の眉間の皺が、どんどん深くなる!そして決裂!!
最後は戦略勝ちで大久保利通に軍配が上がる。
でも、本当の目的を達したのかという面では、勝ったのかどうかは不明。
そして、やっと自由民権運動に関わった偉人たちが登場してきました!ただ、板垣退助の活躍はまだ描かれていません。
中江兆民は、ルソーの『民約論』を翻訳したり、学校を開いて教えたりしていたそうです。兆民は土佐の人ですが、どちらかというと東京で活動していた人という印象を受けました。
土佐は政治の面では主従関係を重んじる風潮が強かったのに、もともと自由人の多い県民性があるから、自由民権運動が起こったのかなと、高知県民と自由民権運動の関わりが気になります。