司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 国盗り物語(一)

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    美濃の蝮斎藤道三の下克上物語。
    夫の本棚から手にした今作品。
    最近は豊臣兄弟つながりで、戦国ものばかり読んでいる。
    私の知識の中での道三は油問屋から成り上がった美濃の食わせもの、織田信長の義父、息子によって倒された人、という感じだったが、浅くて恥ずかしいほど無知だった。
    今巻は美濃の国守に見初められるまで。ここからどのように立身していくのか楽しみ。
    庄九郎の頭の回り方がすごくて感心する。
    特に女性への対応が凄すぎる。
    深芳野のお腹の中にいる子が、あの....。

    全4巻、1-2巻は道三、3-4巻は信長の話のよう。
    楽しみ。

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    2026年05月14日
  • 項羽と劉邦(上)

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    時勢だけでなくその地その人々の性質をも描写しつつ史記を追っている感覚。題の項羽にしても劉邦にしても、秦将の章邯・司馬欣・董翳にしても、好感一辺倒な人物はいないし、それこそが歴史物なのだなと思わされた。
    上巻の最後が中々に苛酷な締め方。楚軍と投降した秦軍との間に不和が起こり、潜在する脅威排除のために秦兵二十余万を坑にしたとはなんとも……。その後の章邯らの覇気が無くなるのも尤もな仕打ちだ。

    これを読んでつくづく思うのは、中国のあの広大な土地と種々の人々を一国として治めること自体が間違いとは言わないまでも無理難題ではないのか、ということ。やはり分割統治が一番丸いんじゃなかろうか。

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    2026年05月12日
  • 竜馬がゆく(二)

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    ネタバレ

    あっという間に441ページ読めてしまうのだから、司馬遼太郎氏はすごい。坂本龍馬の人柄が良く、とても魅力的。自分らしくを貫く姿に憧れる。

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    2026年05月10日
  • 国盗り物語(三)

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    前半は一巻二巻に引き続き女性が魅力的で本作では濃姫。その父道三と夫信長の関係性がとてもいい。歴史小説は史実と史実の間をいかに埋めるかが面白さだとおもうがとてもドラマティック。後半はいよいよ信長と明智光秀それぞれを描いていく。女性はあまり出てこない。

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    2026年05月09日
  • 街道をゆく 1

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    目次
    ・湖西のみち
    ・竹内(たけのうち)街道
    ・甲州街道
    ・葛城みち
    ・長州路

    「知識があるということは、自分を高いところに立たせることである」=見晴らしがよくなるという意味。
    という言葉がぴったりの紀行文。
    同じ景色を見ても、解像度が違うんだよなあ。

    目を引いたのは、滋賀県にある「穴太(あのう)」という地名。
    石垣づくりの「穴太衆」などで近年有名になったけれど、これが卑弥呼の時代から土木工事に活躍していた穴穂と同じ語源なのではないかという説。
    要するにこれは、大陸からの技術を持った人たちを先祖としているということなのだ。
    穴穂と言えば、推古天皇の弟の穴穂部皇子(あなほべのみこ)や、聖徳太

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    2026年05月07日
  • 城塞(上)

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    面白い。
    ボリュームたっぷり。
    段々と戦争に近づいていく。
    中巻は幸村が活躍しそう。
    早く読まないと。

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    2026年05月06日
  • 竜馬がゆく(一)

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    ネタバレ

    人物が生き生きとして、歴史上の人物が目の前にいるようだ。史実に基づきながら、こんなに楽しく描写するなんてすごいな。

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    2026年05月05日
  • 街道をゆく 3

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    陸奥と肥薩という日本の最北端と最南端のみちということで意図した編集なのかな。
    やっぱり文章が面白い。
    日本らしさが残っている最後の時代を読むことができました。
    ちょうど人吉に旅行にいく直前なので旅のお供に最適!

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    2026年05月04日
  • 坂の上の雲(八)

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    維新の後、男たちが日本一になろうと気概を持って生きていた時代。国のために命を捧げて仕事に取り組んだ秋山兄弟。歯痒さを抱えながら文学の道で世界を作った子規。組織の中でどう生きるのか、個としてどう生きるのか、美しく生きるということ、その揺らぎを考えさせられる。

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    2026年05月03日
  • 新史 太閤記(下)

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    家康の上洛で物語が終わる。
    成り上がり人生、秀吉の胸中は忙しかっただろう。織田にゴマすり、家康に翻弄され、あっちでもこっちでも駆けずり回った人生。

    大舞台を演じた秀吉に乾杯!

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    2026年05月03日
  • 国盗り物語(二)

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    一巻に引き続きお万阿と深芳野に人間味があって魅力的で、その結果、斎藤道三の話ではありながらも斎藤道三に振り回された女たちの話として締めくくられて最終的にはなんとも切ない気持ちになる。

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    2026年05月02日
  • 国盗り物語(一)

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    斎藤道三もだけど関わる女性も魅力的で思いのほかエロい。頭のいい主人公の作品は見ていて気分がいい。全四巻あるのでしばらく楽しめそう。

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    2026年04月26日
  • 功名が辻(一)

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    息子へ)
    お父さんが司馬遼太郎作品に出会って、もう4年になる。
    本作品で、やっと70作品中16作品目だ。
    とはいえ、4冊を超える長編小説としては、残りは「菜の花の沖」を残すのみ。
    遼太郎先生にはいつも楽しませてもらえる。

    本書も、戦国時代、汎用な山内一豊が妻のおかげで24万石の大名に成り上がる物語。

    一般的にヒーローとされる人物を描かなくとも、ここまで、みごとにヒューマンドラマを描写できているのは、遼太郎先生ならでは、といったところだ。

    人間、だれもが長所もあれば短所もある。
    不運もあれば幸運もおとずれる。
    それが人生であり、そこには必ずドラマがある。

    書き手しだいで、人生の見え方は大

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    2026年04月26日
  • 城塞(上)

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    ◾️初版は昭和51年!令和5年5月版なので3年前で九十四刷出来。こんなの見たことない。
    ◾️冒頭に、著者は生駒山から見る摂河泉の大眺望が日本のどこよりも好きとのことで、自分も本当に行ってみた。素晴らしい眺望で神戸まで見はるかすことができた。
    ◾️大阪城内でうごめく様々な思惑と野望と欲望。そこに通底するのは不穏な空気。
    ◾️大阪冬の陣、夏の陣に向けて転がり落ちていく様子を、小説でありながら人物解説や時代背景も楽しめる司馬史観。中巻が楽しみだ。

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    2026年04月22日
  • 新史 太閤記(上)

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    NHK大河ドラマをよりよく鑑賞するために買いました。
    秀吉は、低い身分からどのようにして天下人になったかに感心をおきながら読み進めました。
    自分の今の生活に置き換えて参考になる箇所には付箋をつけました。
    また、2回目に読む時はその箇所を味わって読もうと思います。

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    2026年04月19日
  • 国盗り物語(四)

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    足利義昭を擁して京に上洛した織田信長だが、その後義昭の計略により朝倉、浅井、武田、大阪本願寺などと対抗するようになる。その過程で人を道具のように扱う信長に対し不信感を募らせていく光秀。朝倉討伐の際には当主朝倉義景の頭蓋骨で作った器で酒を飲まされたり、比叡山を焼き討ちにしたり、謀反を起こした荒木村重の一族を殺したりと残忍な面に光秀は困惑していく。毛利討伐の達しがでたタイミングで丹波にいた光秀は山に籠り謀叛をすることを決意。本能寺にいる信長、妙覚寺にいた信忠らを討ち3日天下となる。最後は山賊に槍で殺されてしまうが光秀の人望の無さや計画性の無さがなんかむやむやする。あれだけ才知に富んでたのに、無鉄砲

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    2026年04月16日
  • 新史 太閤記(下)

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    この本を手に取って読もうと思ったきっかけは大河ドラマだ。
    「豊臣兄弟」というドラマが最近放送されたことで少し興味が湧き、個人的に司馬遼太郎作品を読んでみたいという思いもあり購入した。何気に司馬遼太郎の作品を読むのはこれが初めてだ。

    日本人であれば、戦国時代三英傑の1人である秀吉に対して、ある程度の人物像を持っていると思う。私もその1人だった。

    秀吉といえば「人たらし」で有名だが、そのイメージに付随して、私はどこかズル賢い人物という認識しか持っていなかった。

    この本を読んで一番良かったと思ったのは、彼の人生を通して、1人の人間の生き方を追体験できたことだ。

    貧しい生まれから天下人へと上り

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    2026年04月14日
  • 新史 太閤記(上)

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    この本を手に取って読もうと思ったきっかけは大河ドラマだ。
    「豊臣兄弟」というドラマが最近放送されたことで少し興味が湧き、個人的に司馬遼太郎作品を読んでみたいという思いもあり購入した。何気に司馬遼太郎の作品を読むのはこれが初めてだ。

    日本人であれば、戦国時代三英傑の1人である秀吉に対して、ある程度の人物像を持っていると思う。私もその1人だった。

    秀吉といえば「人たらし」で有名だが、そのイメージに付随して、私はどこかズル賢い人物という認識しか持っていなかった。

    この本を読んで一番良かったと思ったのは、彼の人生を通して、1人の人間の生き方を追体験できたことだ。

    貧しい生まれから天下人へと上り

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    2026年04月14日
  • 坂の上の雲(七)

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    退(の)くな。一歩も退くな。退けばそこが墓場になると思え。

    史上最大の陸戦「奉天の会戦」にみる、一事を成すために、命を懸ける男の生き様の粋。

    国力が尽きる中、運命の最終決戦へ。

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    2026年04月12日
  • 覇王の家(上)

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    国民的歴史小説家による徳川家康一代記。上下巻で人によっては長いと思うだろうが山岡荘八先生の徳川家康全26巻(自分は未読)に比すと短い。余談好きな司馬遼太郎が端折らずに執筆したら全50巻くらいになりそうだ。
    さて話の方はもちろん家康が主役だが、武田信玄と織田信長が重要な登場人物となっている。三方ヶ原の敗戦の影響から信玄の軍法を取り入れたりする学びの姿勢は素晴らしい。特に感じ入ったのは織田信長への対応。妻と息子を喪う事になっても働く自制心の強さには驚いた。戦国最強の信玄在世中から絶対に裏切らなかったのは律儀さよりも信長への恐怖ともみえる。しかしトップの判断としては間違いでは無い。

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    2026年04月11日