司馬遼太郎のレビュー一覧
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この本を読んで、最初に頭に浮かんだ言葉は「博覧強記」である。司馬遼太郎は、日本という国がどのような国であるかを調べ、考え、述べる。その「調べ、考え」の部分が常人には想像もつかないレベルのものなのだ。
司馬遼太郎は、このような読み物を書こうとしたきっかけとして、自らの兵士としての戦争体験をあげている。終戦の玉音放送を聞いた時の気持ちを、司馬遼太郎は「なんとおろかな国にうまれたことかとおもった」と綴っている。それは、「国家そのものを賭けものにして賭場にほうりこむようなことをやったひとびと」に対しての絶望的な想いであるが、しかし、一方で「むかしは、そうではなかったのではないか」と思い、その疑問を解き -
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功名が辻の二巻を読み終わって、その感想は全て最後の章である「伏見桃山」の章に持っていかれた。一見章題からは華やかな印象を受けるが、その主な内容は所謂秀次事件についでであり、これまで浮き沈みありつつも着実と出世していった伊右衛門の物語の調子はここで一気に急降下し、不穏な流れのまま本巻は終えた。
天下統一後の秀吉周辺の出来事にはあまり良い評判はない様に思える。朝鮮出兵に始まり、「殺生関白」と蔑称される秀次の問題行動、秀次と秀吉の微妙な関係性と秀頼誕生を契機とした両者の決裂、そしてそれによって引き起こされる三条河原の悲劇…本巻ではその流れをあまりにも淡々と描写されている。そのテンポの良さが、逆により -
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大河ドラマで豊臣秀吉に興味を持ち手に取りました。
テレビで描かれる、信長を心から慕い信じている秀吉像。別の見解も知りたい、改めて歴史を学びたい、と思い、難易度高いかも?と思いながら司馬遼太郎先生を選択。初めての司馬遼太郎作品。慣れない言葉回し、文面、、、。諦めようか、、と思いながらも気がついたら上巻を読み終えていました。
苦労の多かった幼少時代。でもそんな環境にも負けず、ガッツと人柄で乗り越える様がとても心に響きました。運を自分で引き寄せて、運命を自分でかえていく姿がとても勇ましく、羨ましく、心を熱くさせてくれました。
「知恵とは勇気があって光るもの」
心に一番響いた言葉です。勝手に親近感を感 -
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ネタバレちょうど択捉島にプーチン氏が上陸したニュースを見て、ふと気になって読んでみました。
古い本だけどもの凄く勉強になりました。
自分の歴史認識がとても甘かった事を思い知らされるとともに、シベリアからモンゴルそして中国と、膨大に広がるユーラシア大陸の歴史的な流れ、ソ連・ロシアという国についてよく学ぶ事ができました。
日本という特殊な島国に住んでいたら分かりづらい事情がある事を踏まえた上で、歴史的事柄が丁寧に綴られています。
司馬遼太郎さんの中立した立場で語られる著書にはいつも尊敬と信頼の念を抱いています。こちら側に先入観を持たせず個人的感情をしっかり線引きした上でちゃんと伝わる、すごい筆力だと思いま -
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前半、大久保利通と清国の恭親王のにらめっこ戦が面白かったです。頭の中のイメージ上で、2人の眉間の皺が、どんどん深くなる!そして決裂!!
最後は戦略勝ちで大久保利通に軍配が上がる。
でも、本当の目的を達したのかという面では、勝ったのかどうかは不明。
そして、やっと自由民権運動に関わった偉人たちが登場してきました!ただ、板垣退助の活躍はまだ描かれていません。
中江兆民は、ルソーの『民約論』を翻訳したり、学校を開いて教えたりしていたそうです。兆民は土佐の人ですが、どちらかというと東京で活動していた人という印象を受けました。
土佐は政治の面では主従関係を重んじる風潮が強かったのに、もともと自由人