司馬遼太郎のレビュー一覧
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前半、大久保利通と清国の恭親王のにらめっこ戦が面白かったです。頭の中のイメージ上で、2人の眉間の皺が、どんどん深くなる!そして決裂!!
最後は戦略勝ちで大久保利通に軍配が上がる。
でも、本当の目的を達したのかという面では、勝ったのかどうかは不明。
そして、やっと自由民権運動に関わった偉人たちが登場してきました!ただ、板垣退助の活躍はまだ描かれていません。
中江兆民は、ルソーの『民約論』を翻訳したり、学校を開いて教えたりしていたそうです。兆民は土佐の人ですが、どちらかというと東京で活動していた人という印象を受けました。
土佐は政治の面では主従関係を重んじる風潮が強かったのに、もともと自由人 -
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単行本は1995年刊。初出は『週刊朝日』連載(1994.5.20~95.2.24)。
文庫で400ページ、一冊丸ごと青森県。タイトルは『北のまほろば』。縄文から中世にかけての繁栄を中心に話が進むのかと思いきや、そうではなかった。三内丸山も十三湊もさっと駆け足。
盛りだくさんなのはいいのだが、往時のおのぼりさんツアーみたいに、次から次へ行ってしまう。しかも、その間に余談が入る。それが青森と直接関係なかったりする。たとえば、会津の話、明治大の考古学教室の話、直木賞の選考メンバーの話、etc。青森と関係なく話を楽しめと言われたら、そうすりゃいいだけの話なんだけど。
作家や芸術家では、棟方志功にかなり -
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司馬遼太郎の『国盗り物語』を読み終えた。
最初は、無名の僧・松波庄九郎(後の斎藤道三)が、知略と行動力だけで美濃一国の覇者へと駆け上がる姿に圧倒された。坊主から油屋、そして戦国大名へ。まさに成り上がりの物語であり、自己プロデュース力や状況判断力、圧倒的なハングリー精神には学ぶべき点が数多くあった。
しかし、この作品の魅力は単なる成功譚では終わらない。
二巻終盤では、老いによって自らの限界を悟り、自分が積み上げたものを次の時代へ託そうとする道三の姿が描かれる。一巻で感じた「強さ」だけではなく、一人の人間としての哀愁が胸に迫った。無から有を生み出し、その志を未来へ託した道三は、最後まで私にと -
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蝦夷地を松前藩で取り仕切っていたが、アイヌの民への虐待やロシヤからの進攻を江戸に伝えていなかったことなどから、幕府が蝦夷地を天領として松前藩から召し取ることになるのかが、嘉兵衛の見聞を通してその当時の様子が読み取れる。蝦夷地に魅力されてしまった嘉兵衛は叔父のサトニラさんに幕府のお抱え運搬船になることは、商売の儲けにならないことを何回も言われる。しかし、嘉兵衛はその忠告よりも蝦夷地の魅力と幕府の密偵の役人との関係の方を優先してしまう。
四巻目に嘉兵衛がどの流れに流れて行くのか、蝦夷地はどうなるのかが描かれると思うので、次巻を読むのが楽しみになる三巻目だった。 -
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戦国時代最後の大合戦、大坂夏の陣をメインに豊臣家滅亡を描いた大長編。同じ作者の『関ヶ原』のキーマンが島左近とするなら本作は小幡官兵衛という後に軍学者になる間諜だろうか。『関ヶ原』では徳川家康と石田三成という対立軸がスッキリしていたし天下分け目という雰囲気が強かったが、本作では武力によるお取り潰しという感が強い。淀君や大野治長が足を引っ張る事で滅亡し豊臣秀頼はある程度は英明だったようなニュアンスにされるのは本作が嚆矢なのだろうか。せっかく真田幸村や後藤又兵衛といった人材がいても活かせないし計略とはいえ片桐且元を手放すようではやはり御坊ちゃまというか暗君と言わずとも親父より遥かに劣ると思われる。
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目次
・陸奥のみち
・肥薩のみち
・河内みち
陸奥(八戸~青森)、肥後と薩摩(田原坂~蒲生郷)、河内をゆく。
青森は多少土地勘があるので、ルートを脳内の地図でたどりながら読んだが、九州はまったくわからないので、スマホで地図を呼び出して確認しながら読んだ。
青森県は私が子どもの頃でもまだ「南部」と「津軽」の意識が強くて、うかつに相手を褒めてしまうと周りの大人たちから注意されたものだった。
南部藩の一部だった津軽が、秀吉に取り入って独立し、家格も南部の上とされたことが南部からすると許せないのだそうだ。
そういう因縁というのは、何年、何世代くらいたたないと解消しないのだろう。
自分の生まれるは