司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 翔ぶが如く(八)

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    いよいよ西南戦争の勃発。
    西郷隆盛暗殺(疑惑)の件を問いただすべく北上しようとする私学校党(桐野利秋・篠原国幹など元陸軍の要人ら)は軍を編成。
    これに対し政府陸軍は熊本鎮台の牙城とする熊本城に続々と兵を送り込む。

    難攻不落の熊本城にかかりっきりになり薩軍は次第に不利な戦況になっていく。対する鎮台兵は大阪から次々に補給される潤沢な武器・弾薬を駆使しこれを攻め込む。さらに九州の地にて陸軍の総指揮をするべく陸軍卿・山縣有朋が福岡に入る(海軍からは川村純義が参軍)。

    とまぁ怒涛の勢いで戦況が展開、比較的はじめの戦闘から政府軍の有利な状況でコトが進んでいったようです。
    高瀬の会戦では菊池川を挟んでの

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    2010年10月28日
  • 胡蝶の夢(一)

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    全四巻。
    松本良順、関寛斎、島倉伊之助。
    身分も出身も違う彼らが生きた、幕末という激動の時代の物語です。
    これまでの物語とは違った形で「明治維新」の姿が描かれていて、私の中で漠然としていたものの形が、ぼんやりとではありますが見えてきたような気がします。

    医療関係に従事した経験はありませんが、医の道を歩んでいる方、または歩もうとしてる方に、ぜひ一読して欲しいと思いました。

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    2011年05月30日
  • 燃えよ剣(下)

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    ネタバレ

    榎本武揚の下陸軍奉行並みとして負けるとわかっていても最後まで喧嘩師として薩長軍に向かっていき人生を全うした理屈抜きの男の生き様

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    2013年04月21日
  • 新選組血風録 〈改版〉

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    燃えよ剣の外伝?です。燃えよ剣ではあまりふれなかった話や隊士にふれているので、新撰組ファンにはたまらないでしょう。面白い!

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    2010年09月17日
  • 風神の門(上)

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    上・下巻分冊ではなく、ひとまとめになってる昔の分厚いやつを読みました。

    史実ではないけど、痛快なエンタテインメント小説として楽しめる。
    主人公の霧隠才蔵は、忍者としてずば抜けた術技を持っているし、女には惚れられまくりだし、ありえないけど本当にかっこいい。
    他の登場人物も、猿飛佐助、真田幸村、後藤又兵衛などヒーローめじろ押し。宮本武蔵が才蔵と戦ったりもしちゃう。
    単純な読み物として充分に楽しめる。

    それに加えて重要なのは、才蔵の生き方。
    才蔵は、主人を持たない。集団で行動しない。自分の力に絶対の自信を持つ。徹底して、個人主義である。
    物語の中の才蔵が言うことには、忍者はたとえ主君に仕えても、

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    2010年09月07日
  • 豊臣家の人々 新装版

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    将雪が最初に司馬遼太郎の本を読んだのは小学生の頃で、当時は作者が誰かは気にせずに読んでいましたから、今となってはシバリョーとの出会いがどれだったのか断定できません。
    でも、たぶんこれかな、と思います。
    今でも時々読んでいて、そんな時はいつも真ん中あたりからランダムに読み始めるのですが、気がついたら結局全部読んでしまっているんですよね。
    さて、内容についてですが。
    これは短編集で、秀吉「以外」の、まあ歴史的に見たらあまり重要ではなさそうな(裏切りとかで重要な人はいますが 笑)、脇役的な人たちを扱っています。
    おね、朝日姫、淀殿、宇喜多秀家、小早川秀秋、豊臣秀長、結城秀康などなどが登場しますが、彼

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    2010年08月05日
  • 新装版 王城の護衛者

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    幕末。

    この時代は、いろんな作家によってさまざまな人物を主役に、たくさんの小説が書かれている。

    同じ事件でも、誰にスポットライトを当てるかによって、善悪の立場の印象も全くひっくり返ってしまう。そんなところが面白いなー。

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    2010年09月29日
  • 新選組血風録 〈改版〉

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    歴史小説の泰斗が新撰組を描いた短編集。

    近藤、沖田、土方はもちろん

    井上、斉藤、山崎

    さらに脱退した隊士や密偵とした潜入した隊士など

    様々な視点から見た新撰組を味わうとともに、

    その栄光と限界を深く理解できます。

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    2010年06月28日
  • 韃靼疾風録 (上)

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    清国の建国に当たる時期、満州人たちが中国に攻め入ったときの話。司馬さんは、満州人やモンゴル人が好きなようだ。おそらく漢民族よりも好きなようである。司馬さん自身は「項羽と劉邦」のような漢民族の歴史も書いているが、北方異民族のはなしを書かせたほうがいきいきしているように思える

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    2025年08月18日
  • 新選組血風録 〈改版〉

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    「油小路の決闘」新撰組から離脱した伊藤甲子太郎(かしたろう)派の7人vsその抹殺を狙う新撰組40人の大乱闘を篠原泰之進を中心に描く。現代人と違った死生観・武士のダンディズムについて思う。

    当時沖田総司よりも腕がまさると云われていた服部武雄の死に様がすさまじい。民家の門柱を背に腰に提灯を差して足元を照らしながら長物で敵を切りまくり、足元に死体を築き上げ、そのために動きがとれなくなって長槍でしとめられたという。こういうエピソードって頭で考えてるだけだと出てこないなぁ。

    甲子太郎派の7人は、敵が40人以上待ち伏せしている事を分かった上で、油小路に晒された甲子太郎の死体を引き取りに出かけるのだが、

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    2010年06月15日
  • 胡蝶の夢(二)

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    黒船来航で沸き立つ幕末。それまでの漢方医学一辺倒から、にわかに蘭学が求められるようになった時代を背景に、江戸幕府という巨大組織の中で浮上していった奥御医師の蘭学者、松本良順。悪魔のような記憶力とひきかえに、生まれついてのはみ出し者として短い一生を閉じるほかなかった彼の弟子、島倉伊之助。変革の時代に、蘭学という鋭いメスで身分社会の掟を覆していった男たち。

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    2010年06月21日
  • 新装版 アームストロング砲

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    久しぶりに司馬遼太郎を読んだが、いつもの簡潔にして濃密な文章、突き放しつつ決して目を逸らさない人物描写は滋味深い。彰義隊のことを知りたいと思い、このところ江戸の治世に殉じた志士の立場からの書物ばかり読んでいて、些か視点が偏っていたところに本書だ。風雲急を告げる幕末の動乱を雲の間から見つめる神のごとき遍在視点に一寸眩暈すら覚えた。

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    2010年06月03日
  • 新選組血風録 〈改版〉

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    新撰組初・中期を中心とした短編集。タイトルからは「剣林弾雨をものともせず、血風を吹かす新撰組」というイメージだが、どちらかといえば「陰惨、血雨を降らし、風ために濁る」といった生々しい新撰組の姿が描かれている。
    とはいえ、そこには生き死にを際どく渡っていくひとびとの姿が描かれていて、非常に鮮やかだ。
    沖田と土方の「そうですか」「そうさ」といった、「燃えよ剣」でもたびたび交わされるやり取りが私は好きだ。なんとなく好きだ。

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    2010年05月28日
  • 街道をゆく 2

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    今回の紀行では、国交正常化して6年後の1971年に韓国を訪ねる。
    でも「韓国」ではなく、「韓のくに」紀行である。
    著者は加羅、新羅、百済といった古代国家の残滓を求め、各地を巡る。
    時折、日帝支配36年とその後の韓国の反日政策による波紋が、街道をゆく司馬氏を襲う。しかし著者は感情的に反発するでも過度に萎縮するでもなく、かといって傍観するでもなく、淡々とその出来事を咀嚼し、その思考に身を浸す。
    そこに流れる静かなる冷徹さはいつも乱れることがない。
    故に我々は、その筆の軌跡を追いたくなるのだと思う。

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    2010年05月07日
  • 菜の花の沖(四)

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    エトロフ島への水路按検。漁場も開く。近藤重蔵、伊能忠敬。蝦夷地定御雇船頭となる。千島と樺太の領土問題にも多くの記述がある。

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    2010年05月02日
  • 胡蝶の夢(四)

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    松本良順,伊之助、関寛斎を主人公に幕末から明治維新にかけての身分制社会の崩壊を描く。司馬さんの歴史への造詣の深さ、表現力に酔う作品である。10.5.5

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    2010年05月05日
  • 風神の門(上)

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    霧隠才蔵がかっこよすぎる。
    うーん、と唸ってしまうほどかっこいい主人公なんてそうそういないよなあ。
    程よく山あり谷ありの展開で、時代小説だからと身構える必要なくすらすらと読めてしまう。
    女性たちとの艶っぽい駆け引き、男同士の友情、忍術合戦などなど見所はたくさんあるけど、これはやっぱり主人公の生き様に惚れ込む作品だ!と思った。

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    2011年04月16日
  • 翔ぶが如く(八)

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    かつて徳川幕府を倒した日本で最強の薩摩軍が、この西南戦争では十分な戦略がなく、政府軍に対して優勢を保つことができない。戦略としてあるのは、西郷をたて東京に向かう途中で各地域の士族が同調し雪だるま式に軍勢を拡大して、最終的に太政官を倒すことである。しかし、現実としては熊本城に拘り、軍の配置も非効率となっていることが指摘されている。戊辰戦争と西南戦争の違いは驚くべきものである。

    薩摩軍の士族個人個人は非常に精強であり戦に慣れている反面、政府軍はまだ徴兵されて間もない兵士であり戦にはなれていない。ただ、武器・補充体制・全体の戦略という観点で政府軍が優位に立った。

    戦争における優劣を決めるにあたり

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    2010年03月09日
  • 翔ぶが如く(五)

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    明治7年、大久保利通が清国で繰り広げた外交劇は非常に印象的だ。平行線の交渉の場をあらゆる手段を用いて粘り強く挑むその姿には感動を覚える。どのような辛い立場であっても糸口を見つけるために頑なに挑み続けている一面を劇的に描いている。

    外交に限らず交渉において妥協をせずに自分の目標・目的に少しでも近づけるように努力することの大切さをしみじみと感じた。

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    2010年03月08日
  • 翔ぶが如く(六)

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    西郷の唱えた征韓論は知っていたが、征台論は知らなかった。それもまさか征韓論を反対した大久保利通が征台論を唱えたというのは、その時代背景の複雑さを物語っている。例えそこに事情があったとしても、やはり民衆から見れば太政官に対する信頼を失うことになりかねない。
    大久保は西郷のことを考え、そして、薩摩士族の不満を少しでも解消させる手段として負の影響を少ないと考えた台湾出兵を考えた。しかし、結果的にはそのこと自体が士族の不満を増大させることになる。

    一貫性の無い政策はいつの時代も国民の信頼を失う。

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    2010年03月08日