司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 坂の上の雲(八)

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    維新の後、男たちが日本一になろうと気概を持って生きていた時代。国のために命を捧げて仕事に取り組んだ秋山兄弟。歯痒さを抱えながら文学の道で世界を作った子規。組織の中でどう生きるのか、個としてどう生きるのか、美しく生きるということ、その揺らぎを考えさせられる。

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    2026年05月03日
  • 新史 太閤記(下)

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    家康の上洛で物語が終わる。
    成り上がり人生、秀吉の胸中は忙しかっただろう。織田にゴマすり、家康に翻弄され、あっちでもこっちでも駆けずり回った人生。

    大舞台を演じた秀吉に乾杯!

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    2026年05月03日
  • 国盗り物語(二)

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    一巻に引き続きお万阿と深芳野に人間味があって魅力的で、その結果、斎藤道三の話ではありながらも斎藤道三に振り回された女たちの話として締めくくられて最終的にはなんとも切ない気持ちになる。

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    2026年05月02日
  • 国盗り物語(一)

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    斎藤道三もだけど関わる女性も魅力的で思いのほかエロい。頭のいい主人公の作品は見ていて気分がいい。全四巻あるのでしばらく楽しめそう。

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    2026年04月26日
  • 功名が辻(一)

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    息子へ)
    お父さんが司馬遼太郎作品に出会って、もう4年になる。
    本作品で、やっと70作品中16作品目だ。
    とはいえ、4冊を超える長編小説としては、残りは「菜の花の沖」を残すのみ。
    遼太郎先生にはいつも楽しませてもらえる。

    本書も、戦国時代、汎用な山内一豊が妻のおかげで24万石の大名に成り上がる物語。

    一般的にヒーローとされる人物を描かなくとも、ここまで、みごとにヒューマンドラマを描写できているのは、遼太郎先生ならでは、といったところだ。

    人間、だれもが長所もあれば短所もある。
    不運もあれば幸運もおとずれる。
    それが人生であり、そこには必ずドラマがある。

    書き手しだいで、人生の見え方は大

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    2026年04月26日
  • 城塞(上)

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    ◾️初版は昭和51年!令和5年5月版なので3年前で九十四刷出来。こんなの見たことない。
    ◾️冒頭に、著者は生駒山から見る摂河泉の大眺望が日本のどこよりも好きとのことで、自分も本当に行ってみた。素晴らしい眺望で神戸まで見はるかすことができた。
    ◾️大阪城内でうごめく様々な思惑と野望と欲望。そこに通底するのは不穏な空気。
    ◾️大阪冬の陣、夏の陣に向けて転がり落ちていく様子を、小説でありながら人物解説や時代背景も楽しめる司馬史観。中巻が楽しみだ。

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    2026年04月22日
  • 新史 太閤記(上)

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    NHK大河ドラマをよりよく鑑賞するために買いました。
    秀吉は、低い身分からどのようにして天下人になったかに感心をおきながら読み進めました。
    自分の今の生活に置き換えて参考になる箇所には付箋をつけました。
    また、2回目に読む時はその箇所を味わって読もうと思います。

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    2026年04月19日
  • 国盗り物語(四)

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    足利義昭を擁して京に上洛した織田信長だが、その後義昭の計略により朝倉、浅井、武田、大阪本願寺などと対抗するようになる。その過程で人を道具のように扱う信長に対し不信感を募らせていく光秀。朝倉討伐の際には当主朝倉義景の頭蓋骨で作った器で酒を飲まされたり、比叡山を焼き討ちにしたり、謀反を起こした荒木村重の一族を殺したりと残忍な面に光秀は困惑していく。毛利討伐の達しがでたタイミングで丹波にいた光秀は山に籠り謀叛をすることを決意。本能寺にいる信長、妙覚寺にいた信忠らを討ち3日天下となる。最後は山賊に槍で殺されてしまうが光秀の人望の無さや計画性の無さがなんかむやむやする。あれだけ才知に富んでたのに、無鉄砲

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    2026年04月16日
  • 新史 太閤記(下)

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    この本を手に取って読もうと思ったきっかけは大河ドラマだ。
    「豊臣兄弟」というドラマが最近放送されたことで少し興味が湧き、個人的に司馬遼太郎作品を読んでみたいという思いもあり購入した。何気に司馬遼太郎の作品を読むのはこれが初めてだ。

    日本人であれば、戦国時代三英傑の1人である秀吉に対して、ある程度の人物像を持っていると思う。私もその1人だった。

    秀吉といえば「人たらし」で有名だが、そのイメージに付随して、私はどこかズル賢い人物という認識しか持っていなかった。

    この本を読んで一番良かったと思ったのは、彼の人生を通して、1人の人間の生き方を追体験できたことだ。

    貧しい生まれから天下人へと上り

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    2026年04月14日
  • 新史 太閤記(上)

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    この本を手に取って読もうと思ったきっかけは大河ドラマだ。
    「豊臣兄弟」というドラマが最近放送されたことで少し興味が湧き、個人的に司馬遼太郎作品を読んでみたいという思いもあり購入した。何気に司馬遼太郎の作品を読むのはこれが初めてだ。

    日本人であれば、戦国時代三英傑の1人である秀吉に対して、ある程度の人物像を持っていると思う。私もその1人だった。

    秀吉といえば「人たらし」で有名だが、そのイメージに付随して、私はどこかズル賢い人物という認識しか持っていなかった。

    この本を読んで一番良かったと思ったのは、彼の人生を通して、1人の人間の生き方を追体験できたことだ。

    貧しい生まれから天下人へと上り

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    2026年04月14日
  • 坂の上の雲(七)

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    退(の)くな。一歩も退くな。退けばそこが墓場になると思え。

    史上最大の陸戦「奉天の会戦」にみる、一事を成すために、命を懸ける男の生き様の粋。

    国力が尽きる中、運命の最終決戦へ。

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    2026年04月12日
  • 覇王の家(上)

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    国民的歴史小説家による徳川家康一代記。上下巻で人によっては長いと思うだろうが山岡荘八先生の徳川家康全26巻(自分は未読)に比すと短い。余談好きな司馬遼太郎が端折らずに執筆したら全50巻くらいになりそうだ。
    さて話の方はもちろん家康が主役だが、武田信玄と織田信長が重要な登場人物となっている。三方ヶ原の敗戦の影響から信玄の軍法を取り入れたりする学びの姿勢は素晴らしい。特に感じ入ったのは織田信長への対応。妻と息子を喪う事になっても働く自制心の強さには驚いた。戦国最強の信玄在世中から絶対に裏切らなかったのは律儀さよりも信長への恐怖ともみえる。しかしトップの判断としては間違いでは無い。

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    2026年04月11日
  • 街道をゆく 1

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     愛媛を取り上げた巻を読んだので、後は第一巻から読んでみようと思ってこれを手にした。前半は奈良の古都が舞台、そして後半は八王子あたりが舞台。どちらも非常になじみが薄い場所だったが、だからといって楽しめなことはない。紀行文というよりはその土地を訪れたことをきっかけにした歴史エッセイという雰囲気本だった。

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    2026年04月06日
  • 坂の上の雲(一)

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    明治という時代を生きた人々の知的エネルギーに圧倒された。秋山好古や秋山真之、正岡子規は、英仏独語の文献しかないという厳しい環境の中で必死に学び、日本一を目指して努力し続けていた。当時の日本は大きな危機感があったが、今の時代を生きるにも、これほどの努力が必要だなと感じた。

    現代の日本の高校・大学入試制度のあり方についても考えさせられた。明治時代は思考力を重視し、経済状況に関係なく入学できた。秋山好古が陸軍士官学校を受験した際、作文の題の意味が分からず、問題の趣旨から外れた内容を書いたにもかかわらず合格した。試験は3科目あるのに、漢語しかできないと言えばそれも受けいれられた。入試はこうあるべきだ

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    2026年04月04日
  • 世に棲む日日(二)

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    父より勧められた作品、
    世に棲む日日のなかで、印象的なのは、

    「おもしろきこともなき世をおもしろく、すみなすものは心なりけり」
    おもしろくもない世の中をおもしろく棲み暮らしゆくのは心である

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    2026年04月01日
  • 義経(上)

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    息子へ)
    ここ1年間くらい、本屋大賞作品に浮気して、司馬先生の作品から離れていた。しばらくぶりに司馬先生の長編小説を読んだが、やはり、文句なしにおもしろい。

    時代背景が、戦国よりも前の鎌倉幕府創世記。文化や価値観になじみなく、その辺を理解しないと、主人公のよさや人間味を味わうことはできない。

    そこを、遼太郎氏は見事に表現する。ストーリーの流れを決して損なうことなく、その時代のバックグラウンドや価値観を教えてくれる。

    当時の人々の気分になって、主人公のすごみに感服させてもらえる。

    司馬遼太郎作品は、他と一線を画す。と、あらためて実感した。これからも、流行の小説を楽しむことがあるだろうが、

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    2026年03月30日
  • 最後の将軍 徳川慶喜

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    徳川最後の将軍、徳川慶喜の数奇な人生を描いています。
    渋沢栄一関連で読み始めましたが、慶喜は他の将軍にはない柔軟な考え方をしていたとこがよくわかります。
    徳川300年の一時代を自らの手で終わりにした大政奉還など、日本の歴史にガッツリメスを入れた人物の1人だと思います。
    明治という新時代へとバトンを渡した、癖強めだけど粋な漢の生き方は、十分人々を魅了したのだろうなと感じました。

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    2026年03月29日
  • 新選組血風録 新装版

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    新選組血風録を読み終えて感じたのは、短編集でありながら一つ一つの物語の密度が高く、まるで映画のように場面が浮かぶ作品だということである。話ごとに描かれる人物や状況は異なるが、どの物語にも共通して「組織の中で生きる人間の在り方」が描かれているように感じた。

    特に印象に残ったのは沖田総司の恋である。この話は大きな出来事が起こるわけではないが、静かな感情の積み重ねが読後に強い余韻を残した。沖田総司は天才剣士としてではなく、一人の人間として描かれており、言葉にしきれない想いや、どうにもならない状況の中での感情が伝わってくる。決して好きな人物というわけではないが、司馬遼太郎の描く沖田には静かなかっこ

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    2026年03月26日
  • 新選組血風録 新装版

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    「燃えよ剣」からの流れで。
    斎藤一、永倉新八など「燃えよ剣」の中では脇役と捉えられる人々メインの話も多く、
    池田屋事件などを監察の山崎丞からみた目線で描かれていたり、とても面白かった。
    そして相変わらず私は司馬遼太郎先生の書く沖田総司がわりと好きです。

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    2026年03月25日
  • 燃えよ剣

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    ネタバレ

    いわずと知れた「新選組 土方歳三」を描いた作品。司馬遼太郎の代表作のひとつだ。
    この本で土方人気が爆上がりしたといっても過言ではないだろう。
    欲がなく、無口で、ただひたすらに武士道を貫く。武州のバラガキと言われた男が、荒くれ者の集団をまとめ上げ、最強の戦闘軍団に導いてゆく。
    その潔さ、ブレない心、彼の行く手は常に前進あるのみなのだ。
    もうかっこえー!としかいいようがないではないか。
    新撰組鬼の副長は掟に背くことを良しとせず、背いたものは徹底的に斬る。
    戦いのときは勘冴え、敵を攻略するときは地形・位置・敵の状況を瞬時に把握、戦うために生まれ落ちた彼は軍神そのもの。
    彼を取り巻くキャラクター、近藤

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    2026年03月23日