司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 花神(上)

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    ときどき幕末に生きた人たちの人生を知り
    仕事のヒントにならないかと思い立ちます
    この作品の主人公から何を得られるか楽しみです

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    2026年07月13日
  • 城塞(上)

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    上中下の三巻構成。
    上巻は、大坂城の秀頼・淀殿に対して、大坂冬の陣・夏の陣に至るまでの徳川家康のあの手この手の謀略のお話。

    片桐且元は大坂方の家老でありながら、関東の家康に大坂の内情を告げる間諜の役目を負っていた。
    やがて、大坂城を追われた且元は家康の配下となる。
    これも、大坂方に内紛を起こさせる家康の謀略の一手だった。

    家康の謀臣の本田正純、儒者の林道春、禅僧の崇伝、天海和尚などの悪謀を得意とする面々が駿府城に集まり悪知恵を出し合い、対豊臣工作をする。
    この謀臣達は「家康を呪詛する文言が鐘に刻まれている」と大坂方に言いがかりをつける「鐘名事件」という奇妙な一件をあみだした。

    上巻は、「

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    2026年06月28日
  • 竜馬がゆく(二)

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    『竜馬がゆく(二)』を読んでまず感じたのは、1巻が「竜馬という人物を知る巻」だったとすれば、2巻は「竜馬が自分の生き方を決める巻」だということだった。

    1巻では剣術修行や仲間との出会いが中心だったが、2巻では時代の空気が一気に濃くなる。尊王攘夷の思想が広がり、土佐でも武市半平太を中心に大きなうねりが生まれていく。その中で竜馬も時代の流れに巻き込まれていくが、面白いのは誰よりも自由に物事を見ていることだ。

    特に印象的だったのは、武市半平太との違いがより鮮明になったことだった。

    武市は土佐を変えるために組織を作り、仲間を集め、自分の理想に向かって突き進んでいく。その姿は非常に魅力的で、読んで

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    2026年06月28日
  • 新史 太閤記(上)

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    なぜ秀吉が天下をとれたのか、彼の人間好き、人となりが優れているからだ。黒田官兵衛、吉川経家、宇喜田秀家、備中高松城、小早川隆景、丹羽長秀、柴田勝家、滝川一益、小一郎、信孝、信雄、佐々成正、徳川家康、犬山城、鳥取城、等戦国時代の一番面白い場面が書かれていた。

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    2026年06月27日
  • 坂の上の雲(五)

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    ネタバレ

    前半は児玉源太郎の登場により、本当に実話⁉︎と思ってしまうほどの急展開。
    指揮者がいかに大事かを痛感…兵士一人一人の最期を思うと胸が痛む。
    一方で、バルチック艦隊の気が遠くなりそうな航海…こちらも辛い。さらに英国の嫌がらせまで受けて、そりゃあ発狂する人も出るでしょう。

    5巻まで読んで、司馬遼太郎さんが描きたかったものが何であるか掴めてきたような気がしています。
    旅順での一時休戦の場面、それから乃木とステッセルの開城談判の後にあった会見、光景が目に浮かぶようです。国家が人間どうし殺し合う事を義務付ける、戦争。あまりに愚かなことです。

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    2026年06月29日
  • 梟の城

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    戦国末期、信長による殲滅後の伊賀忍者最期の物語。空想的な題材にあって、細かな風俗や道具、建物の構造、地名から、身体の動き、音、匂いに至るまで、作者の知識と想像力が発揮された描出は、生理的リアリズムを以て読み進むことができる。中でも伊賀忍者が権力者の支配を避けるために、都度の「仕事」に賭け、あらゆる人物に姿を代えながら常に危機を傍にする覚悟を通じて、自身の心、精神状態、人格までも偽装しそして何れが真実か自分でさえ分からないことを是とする。これは作者の想像力の追究であり、最も文学的な人間の深層と言える。

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    2026年06月21日
  • 燃えよ剣(上)

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    新選組や近藤、土方、沖田などは有名なので知っていたが、この組織がどのように出来、どのような役割をしていたかは良くは知らなかったので勉強になった。

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    2026年06月20日
  • 新史 太閤記(下)

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    天性の人たらしである秀吉の幼いころから姉川の戦いのころまでの話。竹中半兵衛、黒田官兵衛もそうだがどちらも誠実さを備えた戦略家。秀吉との成長ぶりが面白い。藤吉郎、寧々、斎藤道三、蜂須賀小六、柴田勝家、足利義昭、金ケ崎城、秀長、猿楽、丹羽長秀、等登場人物も特徴がある。

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    2026年06月20日
  • 坂の上の雲(三)

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    ネタバレ

    日本が日英同盟を結ぶまでの事情、当事者たちの思惑や駆け引きが分かって面白かった。伊藤博文がロシアと同盟を結ぼうと動いていたなんて思いもしなかった。
    歴史はずっと後に振り返ってみて初めて、ああだこうだ考察できるんだろうけど、渦中にいる人々は皆必死で自分の信じた道を進んでる。
    物語の前半では主人公の子規が亡くなり、後半では日露戦争が始まり勇敢な人格者が次々と戦死してしまい、心が痛んだ。そして戦時下でも国境を超えて友人や愛する人を思う気持ちがあった事を切なく思った。

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    2026年06月16日
  • 坂の上の雲(八)

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    幕末から維新へと時代が変わり明治を向かえ日露戦争へと進んでいく時代を、前半は正岡子規を中心に、中盤から後半は秋山好古、真之兄弟を中心に物語っていく。

    上記3名は四国松山出身で友人であった。
    正岡子規の視点の章では夏目漱石等の著名人も登場するし、日露戦争の章では大山巌、東郷平八郎、乃木希典等も登場する。

    日露戦争の陸での戦いは陸軍へと進んだ兄の好古が騎兵隊を率いいる姿が、海での戦いは海軍へと進み作戦参謀となった弟の真之の姿が描かれているが、大部分は戦争の詳細に割かれている。

    もう少し主役達の視点での小説として楽しみたかった感がある。

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    2026年06月15日
  • 項羽と劉邦(下)

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    少しずつ読み進めていたが、中編後半あたりから面白くなってきて読み進める手が速くなった。
    四字熟語で抜山蓋世や四面楚歌を知っていたり、エンタメの題材として有名な人物が多かったりしたため、司馬遼太郎の解釈とはいえ各人の気性や言動を楽しむことができた。項羽の最期は四面楚歌くらいしか知らなかったが、雑兵に殺されるのではなく武人としての誇りを携えて自刃した場面では、やはり、と思った。これは司馬遼太郎の度重なる勇の描写に思わされたのかもしれない。とても楽しい体験だった。
    欲を言うと、地図が欲しかった。

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    2026年06月13日
  • 竜馬がゆく(一)

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    『竜馬がゆく(一)』を読んでまず感じたのは、これは歴史小説というより、ひとりの若者の成長物語だということだった。

    幕末という激動の時代を描く作品なので、もっと政治や歴史の話が中心なのかと思っていた。しかし1巻で描かれるのは、まだ歴史を動かす前の坂本竜馬だ。剣術に憧れ、江戸へ出て、仲間と出会い、自分の進むべき道を模索する。その姿は後に教科書に載る偉人というより、将来に迷いながらも前へ進もうとする一人の青年に近い。

    読んでいて印象的だったのは、竜馬の持つ不思議な魅力だ。決して天才として描かれているわけではない。剣術も最初から抜群というわけではなく、身分も高くない。それでも周囲の人間が自然と惹か

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    2026年06月13日
  • 峠(下)

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    徳川慶喜が大政奉還をし、明治へと時代を移す中で、最後の戦い戊辰戦争の長岡での戦いを描いています。
    新時代の幕開けは、薩摩を筆頭にした新政府軍と旧幕府軍との戦いですが、歴史でさらりと習った長岡城の戦いは、上中下巻というページ数の中で、知らなかった歴史が語られています。
    今の日本があるのは新政府軍が勝利したからであるが、長岡藩をメインに書かれた著書を読んで、徳川幕府に命を捧げた漢たちもまた今の日本を形成しているのだなと日本人として誇りに思いました。

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    2026年06月08日
  • 峠(中)

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    徳川慶喜が大政奉還をし、明治へと時代を移す中で、最後の戦い戊辰戦争の長岡での戦いを描いています。
    新時代の幕開けは、薩摩を筆頭にした新政府軍と旧幕府軍との戦いですが、歴史でさらりと習った長岡城の戦いは、上中下巻というページ数の中で、知らなかった歴史が語られています。
    今の日本があるのは新政府軍が勝利したからであるが、長岡藩をメインに書かれた著書を読んで、徳川幕府に命を捧げた漢たちもまた今の日本を形成しているのだなと日本人として誇りに思いました。

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    2026年06月08日
  • 峠(上)

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    徳川慶喜が大政奉還をし、明治へと時代を移す中で、最後の戦い戊辰戦争の長岡での戦いを描いています。
    新時代の幕開けは、薩摩を筆頭にした新政府軍と旧幕府軍との戦いですが、歴史でさらりと習った長岡城の戦いは、上中下巻というページ数の中で、知らなかった歴史が語られています。
    今の日本があるのは新政府軍が勝利したからであるが、長岡藩をメインに書かれた著書を読んで、徳川幕府に命を捧げた漢たちもまた今の日本を形成しているのだなと日本人として誇りに思いました。

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    2026年06月08日
  • 竜馬がゆく(二)

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    今の日本より血気盛んな人が多く出てくる(お話を面白くする上でそういうばかりが取り扱われている可能性もなくはないけど)からこそ、竜馬のマイペースさが常時心地良い。所々に聞いたことがある名前が出てきたりするとちょっとワクワクしますね。

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    2026年06月08日
  • 峠(上)

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    河井継之助という、歴史でとても目立つ人物ではない人物にフォーカスした作品は面白かった。
    ただ上巻はまだ走り出しの場面で話の起伏が小さかった。下巻に期待。

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    2026年06月05日
  • 新装版 歳月(下)

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    司馬遼太郎先生の幕末維新モノとしては『翔ぶが如く』が著名だろうが明治政府の巨頭大久保利通がわざわざトドメを見届けに来るほど警戒していたところに江藤新平の凄さが分かる。金の無い書生を置いたり(史実によるとテストがあったらしい)している良さがあるのに何故か性格的に難のある人物となっている。分岐点は征韓論だろうか。周囲の忠告があるのに帰国したのはいただけない。妙な表現だが知能は高いが賢く無いような気がする(違ってるかもしれないが劉邦はその逆だと思う)。指名手配の写真を導入とかも仕事ができる証左だが己が反乱者かつ敗北者となって逃亡者として活用される運命の皮肉!
    それにしても士族の反乱に巻き込まれずに最

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    2026年06月03日
  • 新装版 歳月(上)

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    明治初期に司法卿として辣腕を振るった江藤新平を主役にした長編。冒頭から死を覚悟して長州藩で桂小五郎と面会するという面白い展開。司馬遼太郎先生が余談含めてたっぷり書いてあるので詳述しないが佐賀藩は鍋島閑叟の先進的な取り組みで日本唯一の技術力を持ちながら最後に参戦して維新の果実を取っている。翻れば幕末での江藤新平の華々しい活躍は特に記されていない。突貫工事のように民法(大日本帝国憲法より先)を世に放つ辺り知能は高いが貧窮出身故かコンプレックスが狭量と見られたのが残念に思う偉人。

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    2026年06月03日
  • 花神(下)

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    幕末戦争史に影響と名前を残した維新の十傑にして軍事家の一代記最終巻。同じ適塾でも福沢諭吉が驚いた攘夷派だが、その学識というか実践力は深く花神とタイトルに称させれるのも頷ける。
    現実の大村益次郎は乗馬も出来るし豆腐以外も普通に好んで食べていたしイネとも不倫関係になかったという事らしいが、小説としてみれば本作の無愛想で職人のような平等思想を持つ彼の方がキャラは立っている。海江田氏が黒幕にして悪党のような描写だが、彼からすると約束したのに戦費とはいえお宝を売却してしまう大村益次郎の方が悪党という事になりそうだ。
    政治が苦手なエキスパートという事でジャンル違いで高橋是清を彷彿させるが2人とも暗殺されて

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    2026年06月03日