司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 尻啖え孫市(上) 新装版

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    久々に司馬遼太郎の戦国時代の小説だったが、やっぱすごく面白い。読みやすい。
    信長、秀吉とのやりとりが実に面白い。下巻も楽しみ!

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    2025年01月01日
  • 坂の上の雲(四)

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    斜め読みになってしまったが、
    日露戦争が、進んでいくさまがよくわかる。薩長がまだ関連していたり、戦いの仕方として、桶狭間の戦いなど、出てくるがすごいと思う。

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    2024年12月31日
  • 坂の上の雲(二)

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    正岡子規が俳人として名を成していく姿と病に蝕まれていく姿の対比が切ない。

    正岡子規の言葉
    「悟りをひらいたり念仏をとなえたりしているひまはない」

    日露戦争の最前線にいた秋山真之は正岡子規より死に近かったのだと思う。
    戦争は、『戦争をしない』という選択がなくなって、誰もその流れに逆らえない状態で始まる。
    『戦争をしない』は、人類にとっては難しいのかも。

    今後の秋山真之のメンタルの変化が気になる。

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    2024年12月29日
  • 街道をゆく 32

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    阿波徳島を知るために。
    知らずにいた土地の歴史が今につながり、旅する土地の色彩が変わる。

    ・蜂須賀家・稲田家の因縁。徳島・兵庫の帰属替え。橋による変化
    ・関寛斎の仁術
    ・堂浦の天然テグス、一本釣りの技法
    ・藍の水師、マニファクチュアからの芸事熱心
    ・脇町の街並み、寄り合いによる保全
    ・四国三郎、吉野川
    ・平家の祖谷、阿土両国に属さず

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    2024年12月30日
  • 竜馬がゆく(二)

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    この巻から物語が大きく動き出して緊迫感のある展開が続きとても面白かった。
    時代ものではあるが、シナリオライターとしての司馬遼太郎の凄さを感じた。
    見事に読書を惹きつける展開や素晴らしいセリフ、間に入る余談も物語の理解を深めるのに素晴らしい効果をもたらしていると思った。

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    2024年12月27日
  • 街道をゆく 35

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    司馬さんの街道をゆくも35冊目まで来ました。
    今回はオランダとベルギーが舞台でしたが、海外編の中で比較的読みやすく感じました。多分アイルランドの時のようにその土地の文学をベースに思索するのではなく、鎖国期の日蘭関係史や(日本人になじみの深い)フランドル絵画やゴッホをベースにしているせいかもしれません。
    それにしても山がちの日本から干拓で拡げた平たい国に行くとどんな心境の変化があるのか、ちょっと試してみたくなりました。

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    2024年12月27日
  • 竜馬がゆく(一)

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    壮大な物語の序章。
    歴史物なので難しく読みにくいのかと思っていたが、全くそんな事はなかった。
    とにかく読みやすいし、誰が読んでも面白いと思う。
    世の中は大きく動き出しているが、竜馬自身はまだ若く剣術と青春に勤しんでいる。
    幕末が舞台の青春活劇になっていて竜馬の個性も相まって、少年漫画のような面白さがある。
    本当にあっという間に読んでしまった。

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    2024年12月19日
  • 坂の上の雲(八)

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    ネタバレ

     秋山兄弟と正岡子規を主人公に置いて、日清戦争から日露戦争へと向かう明治の日本を描いた歴史小説。日露戦争についての細かい知識が無い状態で読んだため、物語の展開を素直に楽しむことができた。また、各人物のキャラクターがハッキリしていて、なおかつ印象に残るフレーズも出てくるため、長さの割りには飽きずに読めた。もっとも、元が連載小説であるためか、同じ説明が何度も繰り返される点は、冗長に感じた。
     読後、坂の上の雲の内容は、司馬史観と呼ばれ、批判されていることを知った。司馬遼太郎が描く明るい明治と暗い昭和の対比は、たしかに現代日本人にとってしっくりくる感じがある。しかし、それが本当に正しい見方なのかを疑

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    2024年12月17日
  • 竜馬がゆく(三)

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    この頃の人にしては考え方が根本から違っていたんだなと思った。世論が幕府か天皇かで別れているときに、竜馬は「日本」を意識している。すごいよね。。

    数々の人たちが、竜馬に協力してくれるようになっている様子を見ると、竜馬の人柄や愛嬌はどんなによかったんだろうと、この頃の竜馬に会ってみたくなった。おそらく人を寄せ付ける力みたいなものがあったのかもしれない。

    勝海舟と出会って、生き生きとしてきた竜馬がこれからどうなっていくのか楽しみ!

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    2024年12月16日
  • 花神(中)

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    ネタバレ

     「維新の十傑」の1人である大村益次郎は、改名するまでの期間を村田蔵六と名乗っていた。「蔵六」という熟語は、亀が手足を甲羅の中にしまって閉じ籠る様子を指す言葉であるようだが、これほど村田蔵六という人物を的確に表す言葉は他にないだろう。攘夷思想によって殺気立つ長州藩に仕えながらも、政治活動には興味を示さず、ひたすら蘭方書を読み漁る村田蔵六という人物は、同藩の士にとっても奇怪な人物として写ったに違いない。そんな蔵六が、後に木戸孝允と名乗る桂小五郎の指名を受けて長州藩の軍事統括を担うことになる。蔵六が大村益次郎として幕軍との戦争に挑むのは本作(中巻)以降である。
     最後に、幕長戦争に臨むにあたって長

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    2025年03月27日
  • 空海の風景 下巻 (改版)

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    下巻の前半が一番盛り上がったように思います。高野山や高野山入山後の話があっさりしているので、そのあたりがもう少し詳しく知りたいと思いました。漢字が難しいですね。いろいろな寺院に行ってみたくなりました。

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    2024年12月14日
  • 花神(上)

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    ネタバレ

    印象的な記述を記しておく。

    「この極東の島にいる日本人のおもしろさは、オランダ文字といういわば針の頭ほどに小さな穴を通して、広大な西洋の技術世界をのぞいている。」
               中略
    「西洋人がヨーロッパの他の言語をまなぶ作業とは、大いにちがっている。言語の世界に対してそれぞれの学び手がもっている文明の像と質に対する想像力を最大限にはたらかせることであった。」

    「そういう想像力の作業は、この地球上のいかなる民族よりも、日本人はふるい鍛錬の伝統をもっていた。」

    スマホやSNSが普及した現代では、情報が波のように押し寄せてくるため、想像力を膨らますにも脳の容量が足りなくなるケースが多

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    2024年12月16日
  • 空海の風景 上巻 (改版)

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    小説というジャンルになるのでしょうか。タイトル通り、空海が見て聞いた風景が描かれています。空海が主役で一人称ですすで行くわけではなく、空海の風景を司馬遼太郎が描いている作品です。難解な感じが多く、時間がかかりますが、おもしろいです。

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    2024年12月05日
  • 竜馬がゆく 10

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    竜馬が土佐を脱藩。吉田東洋が武市らに暗殺され、いよいよ世の中がきな臭くなる様子が描かれています。岩崎弥太郎もビジネスの世界に転身を決意。竜馬はこれから江戸へ、展開が楽しみです

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    2024年11月30日
  • 翔ぶが如く(二)

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    情熱によって成立した明治政府であったが、その後の政治進行にはそれぞれの思惑、思想、そして人間性が背景にあるのだということがよくわかる。政治は所詮人間が生み出していくもの。英雄と考えられている西郷隆盛も一人の弱さを抱えた人間なのだ。
    司馬遼太郎、独特の理屈っぽい語りなのだが、なぜか惹きつけられる。

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    2024年11月29日
  • 覇王の家(下)

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    下巻はほぼ小牧・長久手に割かれており、その後も知りたかった…感はあるが、家康なる人物像、徳川政権の根本が見えたという点で、それはそれでもよしとする

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    2024年11月28日
  • 菜の花の沖(四)

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    択捉島の開拓をするところまで。

    伊能忠敬や近藤重蔵など、蝦夷地開拓者のキーワードとなるような人物が登場する。

    嘉兵衛が幕府の役人に知己を得て、蝦夷地開拓で重要な役割を果たしていくことになる。

    蝦夷民が、お米やお酒を嬉しがるシーンが可愛らしい。

    嘉兵衛が頑張って開拓してるが、択捉島を取られたままなのが悔しい。

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    2024年11月21日
  • 竜馬がゆく(八)

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    大政奉還と近江屋事件。

    改めて、読ませる文章。お見事というか。
    事を成して身を引く、竜馬の時流を読む感覚が印象的。

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    2024年11月20日
  • 坂の上の雲(一)

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    大学生の時に途中で辞めてから時間経ての再挑戦。
    やっぱりなんかのめり込めるものがまだないという印象、ただめちゃくちゃ面白い時代のことなので続けて読みたいと思う。

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    2024年11月20日
  • 坂の上の雲(二)

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    ロシアが、今のロシアと重なる。日本もではあるが…
    真之の賢さ、先を読む力、大局をみる力、そして友を思いやる心、…ただただ感服。

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    2024年11月19日