岩田健太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大学は勉強するところではない。大学とは、知識を商品のように学生に売るところではありません。知とはデジタルデータではなく、身体と感情を持った人間一人一人が身につけ、実践し、対話し、試行錯誤する中でしか役立たない。
あらかじめ用意された正解をたくさん覚えることが優秀だというのは、いわば知識ベースの勉強です。しかし、非常事態に対処するには、そんな勉強だけでは限界があります。そこで力を発揮するのが、物事をいろいろな角度から観察し、今までに知った事実と組み合わせて、全体の構造を考えるという知性ベースの学びです。
まだ答えがない問題への対処については、先生と生徒の立場は対等です。 -
Posted by ブクログ
『コロナと生きる』 内田樹&岩田健太郎
内田老師の新刊であり、ダイヤモンドプリンセス号の一件で有名となった岩田氏の対談である故、購入。
本書は3回に渡って行われた内田老師と岩田氏の対談をまとめたもので、感染症における専門家である岩田氏の話は非常に面白い。そもそも、日本において感染症の専門家は極めて少ない。理由は二つあり、一つは根本的に日本で医師になる場合、産婦人科や整形外科等多くの専門分野に分かれることが原則であるからである。丸山眞男よろしく、タコツボ化している日本の医科では感染症医学の様なある種の分野横断的な専門家を輩出しにくい仕組みとなっている。もう一つが、シンプルに日本が今まで -
Posted by ブクログ
あまりないタイプの時間の賢い使い方についての本なんてあったけど、読み進めていくうちに、あぁそういうことかと気がついた。前半はわりと具体的な時間術、仕事術的な話なんだ。ボトルネックをなくすとか、思い混みによってけっこう無駄なことをしているよ、というのは共感する内容であるとともに、著者の具体的な体験を交えて書かれているのでわかりやすい。ただ後半からだんだん様子がかわってきてさ。それだけ工夫して時間を削って、その時間をどうするの?という話になっていく。
5分、10分を節約して、で、またその時間で仕事をするのか?俺だったら、間ぁその時間で本を読むか模型を作るかするだろうけど、そういう話ではない。