岩田健太郎のレビュー一覧

  • 「感染症パニック」を防げ!~リスク・コミュニケーション入門~

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    感染症対策というよりは、リスク・コミュニケーションの方に重点が置かれている。素人目には、日本における今回の新型コロナウイルスの情報発信の仕方は、適切に行われているのではないかと思う。

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    2020年07月05日
  • 感染症は実在しない(インターナショナル新書)

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    ネタバレ

     

    本書の主張はいたってシンプルです。「病気は実在しない,現象である」(p.307)。基本的にはこの1点を主張するためだけに様々な事例が引っ張り出されます。ですので,本書を読み解くためには,「実在」および「現象」をきちんと押さえる必要があります。

    「実在」とは意識から独立して存在するもの,あるいは,「現象」の背後にある実体を指します。「現象」とは意識できる出来事です。「コミュ障」で考えてみましょう。「コミュ障」とはコミュニケーションがうまくとれない状態,転じて,そのような人物を表す言葉です。たとえば,異性とうまくコミュニケーションがとれなかったときに,言い訳として「私,コミュ障だから」とい

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    2020年05月21日
  • 新型コロナウイルスの真実

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    人に流されず自分で正しく判断すること。
    難しいけど大事なこと。
    新型コロナウイルスの問題だけにとどまらず自分の考え方や生き方にも役立つ本◎

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    2020年05月20日
  • 食べ物のことはからだに訊け! ――健康情報にだまされるな

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    糖質制限は体に合うか合わないか。
    トランス脂肪酸や人工甘味料、着色料、農薬、化学肥料。
    年に1~2回添加物をとっても健康被害は起きない。

    トンデモ本の特徴
    極端が多い、西洋医学は信用できない、化学では説明できないこともある。
    真のサイエンティストは、科学で説明できないなら、もっと検証しよう、となる。
    自然治癒力、日本古来の、古代からの、自然免疫力、抗酸化作用、などのキラキラワード。

    ビタミンCで風邪の治りがよくなる、ことはない。ただし定期的な摂取で風邪の期間が短くなる可能性はある。

    実験室データでは、活性酸素がガンの一因になっている。ビタミンは活性酸素を阻害する。ただし実験室と人間の体は

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    2020年05月20日
  • 1秒もムダに生きない~時間の上手な使い方~

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    ・時間は上手に使うためには「今一番やりたいことを、やる。自分の気持ちに素直に行動していれば、それはプライオリティー・リストからそんなに逸脱するものはありません。」とのこと……。

     教育者養成セミナーなどでアンケートをとると、ほとんどの人は「仕事は、緊急性と重要性がより高いものを優先的にやります。」と答えるそうです。しかし、著者の岩田健太郎さんは「こういう原則を固定的に運用させても、時間は上手に使えないのではないかと思います。」と書いています。

     岩田さんの結論は「今一番やりたいことを、やる」だそうです。「自分の気持ちに素直に行動していれば、それはプライオリティー・リストからそんなに逸脱する

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    2020年04月30日
  • 「感染症パニック」を防げ!~リスク・コミュニケーション入門~

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    リスクコミュニケーションというけれど、言われている内容はふだんの仕事においても求められることではないか、と思った。会議においては、必ず異論を言うチャンスを十全に提供する、とかね。俺自身の仕事関係でも、ときどき感じることだけど一枚板というのは実は怖いものであって、みんな黙って従っているようにみえて、異論があった場合、いざ行動に出る場面で動きが鈍くなる。会議とかで異論続出した場面を経て、お互いが納得する形をつくってはじめて、行動する場面において協力して行動することができる。その過程を経ないから、上意下達とか、先輩後輩とかいって、黙って命令にしたがえ、とか、一方で言われたことしかできない的な不満が出

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    2020年04月29日
  • 新型コロナウイルスの真実

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    ダイヤモンド・プリンセス号に乗船し、すぐ退去させられた感染症の専門医であり第一人者の岩田健太郎教授が、新型コロナウイルスについて、それからダイヤモンド・プリンセス号における顚末、日本の感染予防のあり方について語った本。
    新型コロナウイルスについては、まずは飛沫感染と接触感染の予防が重要だ(空気感染は考えにくい)という見方を知ることができて、業務上の、そして私生活上の感染予防の指針を考えることができたことが、一番の収穫。
    お役所仕事や、同調圧力についての見方は、個人的には共感するところだったけど、価値観が相入れない人、どちらかというと批判対象の立場に近い人には、認めがたいだろうし、読んでて面白く

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    2020年04月26日
  • 新型コロナウイルスの真実

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    とても面白く、興味深い内容。
    正しく対策をするために必要な最低限の知識が得られる。
    本書を読むことで、コロナへの漠然とした不安は解消されます。

    求めるべきは「安全」で、「安心」なんて幻想だ、という主張に、強く納得。

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    2020年04月16日
  • 絵でわかる感染症 with もやしもん

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    「もやしもん」が流行っていて、関連絵本とか、ぬいぐるみとかあった頃、買って読んでいなかった本。
    時節柄読んでみたら、なんと、今を時めく、イワケンこと、岩田健太郎先生のご著書でした。
    感染症全般について、広く、浅く、駆け足で書いてある。医者に抗生物質もらった時、どんなんだっけ、とか見る役には立ちそう。
    細菌の感染症の話がメインで、ウイルスはちょっとしか出てこない。コロナは名前も出てこない。
    はじめの石川雅之のマンガで、イワケンいつもTwitterでケンカしてると書かれている。この本、2015年の本なんだけど、その頃からそうだったのね。
    この後、J -IDEOっていう雑誌出してるんですね。もやしも

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    2020年04月11日
  • 食べ物のことはからだに訊け! ――健康情報にだまされるな

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    健康には程ほどの自信があった。程ほどとはたまに風邪を引くことくらいだった。10年ほど前に山登りを強行して心房細動になり以後数回の病気で、健康について遅まきながら考えるようになった。
    家族の食の管理も見直すのがいいかなと、すこし関心が出てきたのでこの本を読んで見た。
    題名が日ごろの考えに近いこともあって、同意できることが多かった。

    今まで新聞の派手な見出しで「~すれば癌はなおる」「この食べ物で体質が変わった」
    臨床データもなく大声で主張するこういう類の本は読まなかった。


    この本では第二章に、健康「トンデモ」本というところで述べられている。
    「極論が多い」「科学では説明できないこと

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    2020年01月13日
  • 食べ物のことはからだに訊け! ――健康情報にだまされるな

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    著者が述べている「科学的」という態度は、ダイエットよりも仕事など他の事に有効だと思いました。多くの人は、ダイエットを話のネタと思っていて、成功したらむしろ困るのでは⁉️

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    2019年07月23日
  • 予防接種は「効く」のか?~ワクチン嫌いを考える~

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     ワクチンに対する対応を通じて、また日本の特殊性について考えさせられた。厚労省の日和見体質は、そのまま日本人全般のKY体質につながるのであろう。常識というものに囚われることなく、自分の考えを持って、しっかり生きていきたいものだと、あらためて思った。
     ワクチン接種は自分のためではなく、集団のためのもの。集団が感染しなければ、自分も感染しない。調査結果もある。ただし、現状のように、自費で接種して副作用のリスクを背負ってまで、集団を防衛すべきなのかは疑問。集団を守るためなら、社会として無料で集団接種を実施すべきではなかろうか?

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    2018年11月12日
  • 絵でわかる感染症 with もやしもん

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    岩田健太郎×「もやしもん」ということで思わず手にとる。しかし、なんでこんな感染症について薬や症状や微生物やと詳しく淡々と総説した本を読んでいるのだろうか。ただ、ひとつ言えるのは、その道の達人が道について説くのを聞くのは、だいたいそれがどんな道であっても面白いものだ。

    PK/PD理論
    PK 薬物動態学、投与した薬がどれくらい血液中に入っていくか
    PD 薬力学、感染部位に達した薬がどれくらい微生物を殺すか。時間依存性の抗菌薬と濃度依存性の抗菌薬とがある。時間依存性なら頻回投与、濃度依存性なら1日1回とかで

    ピペラシリン。日本の添付文書は審査当時の問題で投与量が少なすぎ。これに他の薬を合わせてそ

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    2018年11月05日
  • 「感染症パニック」を防げ!~リスク・コミュニケーション入門~

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    特有の文体なので好みが分かれるかもしれないですが、内容は普通と思います。
    脱線気味になったり、3つだけ重要というのがたくさんでてくるので要点を掴みにくいな〜と感じたので減点でした。

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    2018年10月07日
  • もやしもんと感染症屋の気になる菌辞典

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    「もやしもん」の副読本的な一冊?オリゼーとか顔なじみの方々が登場するのはともかく、石川雅之のイラスト(描き下ろし?)が随所に使われています。表紙のイラストは描き下ろしだと思うのだけど…。あくまで重きは"菌辞典"側にあるようで、もやしもん的な面白さを求めるとガッカリすること請け合いです。

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    2017年05月20日
  • 感染症医が教える性の話

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    内容は中高生(高校生?)向けの性教育。
    医者だし性感染症の知識と防衛策についてがメインかなと思ったら,そのかなり上を行っていて,「絶対恋愛」という恋愛論を展開していく。一人を一生涯愛し続け,自分より相手を優先するべし,と。
    感染症のリスクを極小化するには,感染源との接触を断てばよいのは自明の理。性感染症も同じで,リスクをなくすには,誰とも一切の性的接触をしなければいい。しかしそれでは人生つまらない。
    性愛は悪いものではなく良いものだ。抑えられない衝動もあるだろう。
    そこでその相手をただ一人の人に限って,誠実におつきあいをするなら,その愛の価値はいっそう高まるし,おまけに性感染症のリスクも低く抑

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    2017年03月12日
  • 絵でわかる感染症 with もやしもん

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    所在;展示架
    請求記号;493.8/I97
    資料ID;11501514
    コメント;
    可愛いもやしもんの図解説でちょっと小難しい感染症や薬について分かりやすく解説してくれます。
    選書担当;島村

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    2016年01月14日
  • 1秒もムダに生きない~時間の上手な使い方~

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    サブタイトルは「時間の上手な使い方」だが、ノウハウ本ではない。
    リスクやメディアのあり方に、一家言もつ、優れた臨床医にして教育者のエッセー。参考になる言葉が多い。

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    2015年11月10日
  • 99.9%が誤用の抗生物質~医者も知らないホントの話~

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    リスクと利益を秤にかける思考・判断は、他人に丸投げする楽な生き方よりも疲れるが、それを出来るのが大人。
    この本に学会の偉いさんが圧力をかけるのであれば、それはやはり、利権か、メンツか、あるいはその両方が関係していると勘ぐらざるを得ない。作者の他書と比べてやや舌鋒は鋭いし細かな用語や数値についてはわからないが、誤りがあれば蓋をするのではなく、指摘して議論するべきだろう。

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    2015年07月27日
  • 食べ物のことはからだに訊け! ――健康情報にだまされるな

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    タイトル通りで、それ以上でもそれ以下でもないって感じです。

    人によって合う合わないがあると言いつつも、
    あらゆる健康法を“現時点で分かっている範囲”で科学的に検証しながら「トンデモ」だと片付けます。

    合う合わないは人による、は私もそう思ってたけど、
    トンデモだと言い切る前に自分で人体実験してみりゃいいのに。

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    2015年07月04日