【感想・ネタバレ】新型コロナウイルスの真実のレビュー

あらすじ

感染症専門医の第一人者が
語る感染不安への処方箋

ダイヤモンド・プリンセスに
なぜ私は乗船し、追い出されたのか
動画公開に至るまでの顛末

本書は、新型コロナウイルスの正体と感染対策を
これ以上なく分かりやすく解説した決定版です。
感染症パンデミックとなったいま、世界中の人々が
過剰にパニックを引き起こすメカニズムまでをも理解できます。
そんなとき、組織はどうあるべきか、個人はどう判断し行動すべきか。
「危機の時代を生きる」ための指針に満ちています。

【目次】
第一章 「コロナウイルス」って何ですか

第二章 あなたができる感染症対策のイロハ

第三章 ダイヤモンド・プリンセスで起こっていたこと

第四章 新型コロナウイルスで日本社会は変わるか

第五章 どんな感染症にも向き合える心構えとは

【自分と家族を守る感染症対策の鉄則】
◎新型コロナウイルスは空気感染するの
◎このウイルスがタチが悪いとはどういうこと
◎手洗いやうがいで本当に感染は防げるの
◎感染対策にマスクは効果ないって本当
◎若者がウイルスを拡げているの
◎満員電車には乗らないほうがいいの
◎PCR検査で正しい結果がでるのは6割!?
◎なぜ世界中でパニックになってしまったの
◎なぜ医療崩壊してしまう国が出てきたの
◎感染症パンデミックは本当に収束するの

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Posted by ブクログ

この本、4月に出てたんですね。
その時点で読んでいたら、もっと意識が変わっていたかも。

新型コロナウイルスに限らず、感染症とどのように向き合うべきか、について、やさしく説明してある本です。

感染症拡大を防ぐためには、限られたリソース(医療関係者や専門家)を有効に使う必要がありますが、そのためには、感染症の広がり方(感染の仕方)を踏まえることが大切。
新型コロナウイルスの場合は、飛沫感染と接触感染だけ、と考えてよいそうで、その点を考慮した対応で十分、とのこと。
その際、感染しないためには、手指消毒(手洗い)が最も有効で、(通常の)マスクは無意味、とのこと。

マスクは、自分が感染者の場合に、周りへの感染を防ぐ意味では効果的ですが、周りに感染者がいる場合に、自分の感染を防ぐには無意味、とのこと。
確かに、マスクは、昔は、そのような場合に限って使われていたように思います。
現在のように、予防のためにマスクが使われ始めたのは、SARSが流行ったぐらいからだと記憶していますが、実は、予防のためのマスクは、無意味なのだそうです…。

その他にも、感染症拡大を防ぐために大切なことが、いろいろと書かれています。
それらを読みながら、自分の誤った認識を反省しました。
が、誤まった認識があれば、修正していけばよいと、この本にも書かれています。
新たな事態に直面して、最初からすべて正しく対応するのは、そもそも無理な話で、より適切な行動ができるよう、間違いが判明したら、どんどん修正していけばよいのですから。

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2020年09月18日

Posted by ブクログ

クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』に単身乗り込み、その問題点をYouTubeで公開して議論を起こした岩田教授による新型コロナウイルスに関する本。

いやぁ、非常にわかりやすい。わかっている人が、素人向けに解説してくれているので、非常にわかりやすいです。私が「何で?」とか、「どーゆーこと?」と思っている疑問点も、解消しました。

新型コロナウイルスについては、事実を知って、正しく恐れることが重要です。

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2020年06月22日

Posted by ブクログ

既に公に発信されている著者の考えをまとめたものという印象。それでも改めて、勉強になりました。
新型コロナの話以外で、頭が良いのは考え続けること、とか、学習の理解にスピードを求めることの弊害の話が興味深かったです。
朝令暮改(ぶれること)は悪くない、という著者の意見には、納得。

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2020年05月10日

Posted by ブクログ

買ってみたはいいけれど、果たして、TVのニュースや情報番組以上の有益な情報はあるのかと疑問がありました。

結果は読んで大変よかったと思います。
3月23日時点での情報なので、現実と違う部分もありますが、この本に書いてある通り、信頼できる情報は大切だと思います。
著者のおっしゃっていることは事実だと思いました。


第一章「コロナウィルス」って何ですか?
・PCR検査で陰性でもウィルスがいないという証明にはならない。

第二章あなたができる感染症対策のイロハ
・メインの感染経路は二つ
①飛沫感染
②接触感染
「ウィルスがどこにいるのかわからない」のなら「どこにでもウィルスがいる前提で考える」
どこかを触ったらアルコールで手指消毒をする。
・又、ウィルスは熱湯で死ぬので、感染者が脱いだ服は熱湯に漬けて5分くらい置く。
その後は普通に洗濯して大丈夫。
・免疫力を上げる方法はワクチンのみ。
・感染していない人はマスクは不要〈※これは理解しがたかったです)
・家族がコロナだと診断されたとき、大事なのは、手指消毒。患者がマスクをすること。服は熱湯に漬ける。
・8割の人は良くなるので罹ったからといってあまり悲観しない。(※でも、2割は重症化するのですよね)
・感染を完全に回避する方法は家に引きこもること。
(でも、これは一種の病気だそうです)

第三章ダイヤモンド・プリンセスで起こっていたこと
・クルーズ船は感染症に弱いのは昔からの常識。
・紙で同意書を取って検察官が感染してしまった。
・感染対策のプロは「自分は絶対感染しない」という安全性がか確認されて、初めて現場へ入る。
・SARSのときは「水際作戦」が成功したのではなく、日本は運がよかっただけ。
・感染症の対策は、感染症の専門家がやるべきであって素人が手を出すところではない。

第四章新型コロナウィルスで日本社会派変わるのか
・パンデミックというのは「押さえ込めない」という意味。「押さえ込んだ国」なんか一つもない。
・しかし風邪みたいなものでは全然ない。
・水際作戦はそもそもうまくいかず、国内に入ってきてしまった。
・まず、重傷者を中心に検査する。入院が必要な人に検査を絞る。
・新型コロナウィルス対策の第一歩は信頼できる情報を集めること。
・入門編としては厚生労働省のウェブサイト。一番間違っている可能性が高いのはTV。上級者は海外のメディア。

第五章どんな感染症にも向き合える心構えとは
・「安心」を求めないで「安全」を目指す。
・「勇気」と「愚行」を履き違えない。
・自分の間違いをすぐに認めて前言撤回できる。

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2020年04月28日

Posted by ブクログ

内容は至極真っ当で、今回も勉強になりました。
思想的な部分には賛成し難いところもあるけれど。
遠くから見ている分には良い先生。

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2020年04月28日

Posted by ブクログ

ダイヤモンドプリンセス号の感染対策に関わり、北京ではSARS。アフリカではエボラ出血熱の臨床を経験された神戸大学大学院医学研究科・微生物感染症学講座感染治療学分野教授 岩田健太郎さんの本です。


「どうやったら、コロナに感染するリスクを下げることができるの❓」
という問いに対しても、分かりやすく答えてくれる本です。

それもあるんですが、本質的には
コロナウィルスあるいは感染症。あるいは、問題というものに対して、我々がどう対峙するのか。そのことこそが、問われている本。それは、第5章の目次だけでも見ていただければ、理解していただけるのではないかと思います。

第5章
どんな感染症にも向き合える心構えとは

・「安心」を求めない
・「勇気」と「愚行」を履き違えない
・「ぶれる」ことを許容する
・知性を信頼する
・考え続ける


リスクを低くするための「安全」には貢献してくれるが、これをすればリスクがゼロだと思える「安心」を提供する本ではないところが、この本の1番素晴らしいところです。

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2020年04月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

簡潔でわかりやすい内容。
分量も多くないのでスラスラ読めます。

コロナに関して、医学的に最低限知っておいた方が良いことが網羅されてると思います。大事なのは「マスク」ではなくて、「手洗い」と「距離」。

あと、厚労省の体質もしっかり描かれている。
ダイアモンド・プリンセス号のYoutube動画は観ましたが、こんな背景があるとは知りませんでした。まさか、筆者が2時間で現場から追い出されてたとは・・。

ダイアモンド・プリンセス号の中が筆者の書いた通りだとしたら「大失敗」としか言えない。それを成功と呼べる神経は、まさに「幻想」を「現実」と思い込むことを繰り返し続けた末に構築されたものなんでしょう。そんな人たちが、現在なお進行中のこの危機に対して、適切な対策を行えるとは思えない。20年以上前の薬害エイズのときから何も学んでない。

マックス・ウェーバーが言うように、官僚システムでは公共の利益ではなく所属省庁の利益にまい進することになる。しかし、「過ちを認めない」のは、日本の官僚独自の特徴だと思う。先の大戦のときから本当に何も変わっていない。「反省」をしていないので。

メディアに関しても少しだけ書いてあったが、「事実」ではなく「願望」を報道する、というのはその通り。大戦時の大本営発表と同じ体制を、メディア自身が現政権と協力して作り上げたわけだし。

コロナ対策として個々人で何をすべきかは、この本を読めばほぼわかると思いますが、日本社会全体を改善する道は、筆者が最後に書いている通り、これからも「考え続けていくしかない」と思います。

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2020年04月20日

Posted by ブクログ

感染症の専門家という立場から、公平かつ合理的な視点で書かれており、とてもわかりやすかった。新型コロナウィルスについては、これからいろいろ明らかになってくることと思う。2020年4月時点で、この病気についての情報をまとめて得ておきたくて読みました。

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2020年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ


新型コロナウィルスについて、とても分かりやすく説明されています。
岩田先生は感染症の専門家なので、その分かりやすさに誠実さを感じました。

1章、2章で新型コロナウィルスとは何か、そして罹患しないためのイロハが書かれています。この2章だけでも十二分に価値ある内容だと思いました。
正しく診断ではなく、正しく判断というのは、とても合理的だと思いました。インフルエンザも同様ですが、検査キットは100%正しい結果を出せるものでは無いというのは知りませんでした。故に「正しい判断」をすると言う事にすごく納得させられました。
故に、インフルエンザで診断書を出して出社可能とする事も、あまり意味がないことがよく分かりました。

3章、4章はすごく荒いまとめ方をするなら、問題と向き合う際の合理的な作法を提示してくれていると思いました。違う言い方をするなら、反知性主義に陥らない知性的な振る舞いについてです。感染症には科学的な知見に基づいて対応しないといけないのに、いかに私たちが情緒的な振舞いに終始しているかを考えさせられました。

あとがきで、今回はライターさんに文字起こししてもらった事を述べられており、正直な先生だなぁと思いました。一方で一日も早く上梓される事に注力された事も伝わってきました。一市民として緊急出版して頂き感謝しています。

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2020年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

政治的概念はさて置き、「感染症」としてどうすべきか、どう対応するのが適切か、という感染症の基礎知識から、ダイヤモンド・プリンセス事件の真実、そしてこれから…もうまさに「今」どうすべきかという内容が綴られていました。突貫工事の如く仕上がった本ですが、医療従事者ではない一般の方にも是非読んで欲しい1冊です。勿論医療従事者の(特に)感染に携わってない人も是非。

YouTubeの動画、その後の岩田健太郎氏のツイート、フェイスブック、清潔ゾーン不潔ゾーンが素人が見てもぐっちゃぐちゃだったあの誰かさんのツイートの写真を思い出しながら読むと、より一層深まりますので、この本を読む前に見ておくとよいかと思います。

現在は医療従事者が大変だと言えばいいと思ってるのか、みんな口を揃えて言ってますが(勿論大変なのは私自身も経験してますので誰よりも理解しているつもりです)、個人的には医療従事者を目指す人々がコロナ騒動で怖気づいてしまわないかが心配です。
政府の対応の仕方によっては未来の医療従事者を失いかねません。今回の新型コロナウイルス感染症に対して政府が向き合ってきたことが、どこが正しくてどこが間違ってるのかもわかります。テレビやマスコミらに振り回されて疲れてると思います。そんな人にもこれをすすめたい。

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2020年04月17日

Posted by ブクログ

コロナウイルスに関する正確な情報が知りたかったので購入。やはりメディアで取り上げられている内容と専門家の意見では大きな隔たりがある。

特にマスクに関するデマ。深刻なマスク不足が問題となっているが、実際予防という観点では、健常者がマスクをつけても効果は小さく、ソーシャルディスタンスを保つことや、ステイホームに努めることが圧倒的に重要だという。本書を通して、専門家の意見に耳を傾けることがいかに大切かが身に染みて分かった。あと真偽が定かでない情報を受け取らないことも。

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2021年02月25日

Posted by ブクログ

よし読み終わった。
新型コロナウイルス感染症とはどういうもので、これからどういう風に向き合っていけば良いのか、口述なので非常に読みやすい語り口でコンパクトにまとまっているので万人にお勧めできる。
個人的には著者の人間観や社会観、例え話まで、同世代ということもあるのか共感することばかり。

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2020年04月14日

Posted by ブクログ

真実というか、ダイプリでおきたことの顛末を書いていた。日本が未だに、科学者の知見より、どれだけ頑張ったかという根性論に支配されているかがわかる。
国民も未だにみんながマスクをすれば防げる、しないやつは頑張ることに疲れた奴という根性論に流されがち。そも、ゼロコロナが現実的なのか?という現実から目をそらし、ひたすらマスクしていれば終わると思っている。
しかし本来は、ウイルスの毒性がどうなったか?であり、ウイルスの特性として、感染力が高まると弱毒していくというセオリーどおり、オミクロンになって弱毒化した。
ワクチンも感染を止める手段ではなく重症化しない自衛手段でしかなくなった。

この方はマスクは空気感染には効果無いと著書で語っているが、ではなぜそれを今発表しないのかが気になる。

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2022年07月18日

Posted by ブクログ

ダイヤモンド・プリンセス号で有名になった医師の岩田健太郎が、新型コロナについて書いた一冊。

2020年6月出版ということで新型コロナの情報としては若干古いものの、著者の考え方や鋭い見方は非常に参考になった。

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2022年01月03日

Posted by ブクログ

ダイヤモンドプリンセス号の件で有名になった方だ。何を考えているんだろう、という野次馬根性で購入しました。

感染対策の書籍というより、リスクマネジメント論として参考になります。多分、感染対策としてはそれこそフェーズが変わったので、参考になるかどうかはわかりません。

率直に面白い本でした。目的と手段が入れ替わってしまったり、効果のない事を続けても意味は無いですね。結果が出ていると思ったら継続は力なりです。自分の頭を動かしてみます。

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2021年05月18日

Posted by ブクログ

 岩田健太郎 著「新型コロナウィルスの真実」。2020.4発行ですから、コロナが世界的に流行し始めた頃の著作です。印象に残った点は: ①呼吸器系(口、鼻、気管、肺)から感染するウィルス。感染経路(飛沫と接触)を押さえること。一番大事なのは手。手指を清潔に。②「安心」ではなく、「安全」を求めること。安心は願望であって、実在しない。求めるのは「こうすれば防げる」という安全。③専門家には、診断・治療する攻撃的専門家と感染が拡がらないようにする守備的専門家がいる。

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2021年03月09日

Posted by ブクログ

感染症治療に長年(エボラウイルス治療の経験も)当たってきた医者の著書。この本に書いてあることを正確に実直に実行する事でリスクはかなり抑えられると思われる。

飛沫感染と接触感染が主な感染経路で、感染経路の遮断が重要。
飛沫感染は家族以外との会話を避け、2m以上の距離を置く。接触感染はこまめな手指衛生が最重要で外出後の手洗い、外ではアルコール。
厄介なウイルスだが過度に恐れない。

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2021年02月01日

Posted by ブクログ

またミーハーな本を読んでしまった・・と思ったらすごく良かった!実はインフルエンザの本に続き、2冊目。前回はふざけた医者だと思って笑いながら本を読んでいたが、ダイヤモンドプリンスのYoutube騒ぎがあり、今は著者のツイッターもフォローしている。
先生はもともとインフルエンザの検査も無理にやらなくて良いという考えだったそう。PCR検査も韓国でやってるから日本もやらなくては、というとものではないとのこと。(保健所たらい回しでここまでできないのは問題だと思うが)
コロナの話もさることながら、
・初めてのことが起こっているのだから、間違った対応をしてしまっても仕方ない、すぐに誤りを認めて軌道修正すればよい
・中国人は合理的だからやったほうがよいことはどんどんやる、意地を張っても意味がないことはやらない
・日本人は間違っていても「頑張っているのに何を言うんだ」という態度、戦国時代はもっとスマートだったのに昭和日本軍くらいからおかしな全体主義になってる
・世界的に見ると女性の医師の方が多い。日本で男の医師が多いのは環境の問題。夜中まで働いている男の医師は逆に家ではなにもできなくなってしまう。
・余裕がない社会はおかしい。遊んでいるアリがいるのは正しい状態。9人だけのサッカーチームなんてない。
・YouTube騒動のあと、ある学会で干された。日本はすぐ「●●はけしからん」となる全体主義。
・感染ピークをおさえたい気持ちが、そんなピークはみたくないと言うめちゃくちゃになってる。

などなど、岩田先生の考え方に学ばされる

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2020年08月26日

Posted by ブクログ

とても理に叶った内容。
理系でこのようにわかりやすく話せる人が沢山いたら良いけど、今の日本(政治の世界)では難しいだろう。異端は排除されてしまう。
ところどころ言い訳も入ってたが、コロナ禍の急を要する現場では割り切りも必要。

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2020年07月27日

Posted by ブクログ

あえて、岩田先生の著書、読んでみました。
ダイヤモンドプリンセス号に乗り込んで、状況を英語も含めて動画アップしたことで「お騒がせの人」みたいに一部では受け取られてしまっているようですが、いや、著書の中身はとても客観的かつご自身の専門にも裏付けられているもので、今一度のこれまでの理解の整理になりました。この方は…著書を読む限り…冷静な方と思います。
また、「日本の対応はおおむねうまやっているが、問題がない訳ではない」として、問題点についても触れていらっしゃいますが、日本の問題点の1つは「リスク・コミュニケーションが下手(駄目)」という点はその通りであろうと思います。

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2020年05月25日

Posted by ブクログ

ダイヤモンド・プリンセス号に乗船し、動画で世界に問うた、かの岩田先生の本。さすがにわかりやすい。明快。
情報に基づきその都度判断し、行動する。 手指消毒が重要。 環境を消毒しつづけてても意味がない。 同じ専門家でも別の領域の専門家を専門家としてどうくくり。
間違えに寛容になる。 間違えたらしっかり謝る。 リスクコミュニケーションが重要。 

昨今の騒ぎにて自分が正しいと思う情報を入手し判断してきたことが確認できた。 やっぱり、ファクトフルネス、大事だ。


そんな中でも一番響いたのがあとがきにあったので抜粋。
==========
一般的に、ぼくが本を作るときは、ファクトチェックがしやすいように文章の根拠となるデータや文献などのリストを作ります。(中略)
しかしながら、本書ではその出版の緊急性のニーズが非常に高く、この作業をかなり割愛しています。もちろん、参照文献、引用文献リストがなくても、申し上げている内容は根拠を持ち、その背後にはデータだったり、文献上の知見が土台になっています。(中略)

そんなわけで、本書は非常時モードで突貫工事で作られた本です。内容に不備がある可能性もありますが、その責任は当然筆者岩田にあります。 また、これから学術的な知見が集まり、ぼくが論じていた内容が本質的に間違っていた、ということもあるかもしれません。その場合は僕の不明をお詫びするとともに、後に自説を訂正することでしょう。しっかりした「常時」のモードでもCOVID-19を論ずることができる日が来ることを(つまりは「非常時」ではなくなることを)、心から祈っています。
2020年3月23日
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2020年05月09日

Posted by ブクログ

日々正確な情報を収集し、備えを持って暮らすためにはどうしたらいいのか。絶対とか安心・安全はない。人間は間違えるけれど、間違えたことを認めながら、よりよい選択ができる方法を工夫し続けなければならない。口語で書かれており、非常にわかりやすい。TVやネットを見て情報に困惑している人も多いと思う。読んで、少し冷静になって、日々の生活を改めてみてはどうでしょうか。

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2020年05月01日

Posted by ブクログ

正しい診断より正しい判断、感染症専門医の実態がてんこ盛り。
誤った情報には気をつけましょう。
この本で正確な知識を読み解き、自ら考えましょう。⭕️

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2020年04月29日

Posted by ブクログ

 今回のコロナ禍の中で、一躍“時の人”になった医療関係者は少なくない。“8割おじさん”こと、西浦博・北海道大学教授。連日ワイドショーに出まくっている岡田晴恵・白鴎大学教育学部教授。感染拡大の初期に最も注目されたのは、本書の著者、岩田健太郎・神戸大学教授だろう。

 当初、新型コロナウイルス感染症についてはどこか他人事だったが、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号で感染者が続出。船内に乗り込んだ岩田教授が内部の危険な状況を告発したことで、日本人が一気に危機感を持った。

 それから2カ月余り。少しばかり「商売っ気たっぷりな本では?」と疑いつつも、手に取ったが、良い意味で期待を裏切られた。著者はSARSやアフリカのエボラ出血熱などに対処した経験もあり、知見は豊富だ。コロナウイルスとは何なのか、感染症対策の基本、PCR検査って実際どうなの?、インチキ臭い情報への対処法……、正体がよくわからない感染症へ、医療の素人である一般人がどう向き合うべきかがよく分かる。

 もっと早くこの本が出ていれば、ミシンを買ってマスクを作ったりしなかったのにと思いつつも(まあ、社会的なマナーとしては必要な感じだし、案外よくできて自画自賛)、あふれかえるコロな報道に一喜一憂しなくなった。

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2020年04月29日

Posted by ブクログ

とにかく一番大事なものは、手です。手指消毒を徹底することで、自分が感染するリスクを確実に減らすことができます。
(引用)新型コロナウイルスの真実、著者:岩田健太郎、発行:株式会社ベストセラーズ、2020年、72

新型コロナ対策として、ある大学のホームページに、学生に対して次のことが書かれてあった。

「学生の皆様に守っていただきたいこと」
・不要不急の外出や会食等を控えること
・発熱等の風邪症状がある場合等は自宅で休養
・栄養、睡眠、健全で規則正しい生活
・手洗いと咳エチケットの徹底
・密閉空間、密集、近距離での会話を避けること

私は、岩田氏の本を読んだ後、この大学の行動指針に触れ、とても良く纏まっていると感じた。

国による緊急事態宣言が発令され、外出自粛の機運が高まっている。

いま、私たち、国民にできることは、アタリマエのことだが、新型コロナウイルスに感染しないこと。そして、知らず識らずのうちに感染を拡大させてしまわないことだ。

新型コロナウイルスが終息しなければ、いつまで経っても我が国の経済が停滞したままであるし、学校が休校したままであるし、人間らしい文化的な生活が送れないままだ。

ただ、やみくもに、新型コロナウイルスを恐れる必要はないとも思う。私たち日本国民は、岩田氏の本を読むなどして、新型コロナウイルスの正しい知識を得て、一人ひとりが認識し、対策をしてく必要がある。

そのためには、私達ができることもたくさんある。まず、外出したら手を洗う、うがいをする。その徹底だけで、感染リスクをかなり抑えることができると岩田氏は言う。

新型コロナウイルスの終息に向け、いまは、ただ、祈るしかないのか。

いや、私たち一人ひとりが意識し、行動し、新型コロナウイルスを終息させていくことしか、道はない。

かつての、日常を取り戻すために。

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2020年04月12日

Posted by ブクログ

新型コロナの実態について、冷静に分析している。
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我々がやるべきことは自分へのインプットを抑えることと、国民性を理解した上で行動を変えてくことが大事。

インプットを抑える為に
手指消毒をすること、手が清潔であることが何より重要。

国民性
日本は「安心安全」がセットで考えられる。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」が通用してしまうが、安心ではなく安全を考えよう。

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2020年04月12日

Posted by ブクログ

人に流されず自分で正しく判断すること。
難しいけど大事なこと。
新型コロナウイルスの問題だけにとどまらず自分の考え方や生き方にも役立つ本◎

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2020年05月20日

Posted by ブクログ

ダイヤモンド・プリンセス号に乗船し、すぐ退去させられた感染症の専門医であり第一人者の岩田健太郎教授が、新型コロナウイルスについて、それからダイヤモンド・プリンセス号における顚末、日本の感染予防のあり方について語った本。
新型コロナウイルスについては、まずは飛沫感染と接触感染の予防が重要だ(空気感染は考えにくい)という見方を知ることができて、業務上の、そして私生活上の感染予防の指針を考えることができたことが、一番の収穫。
お役所仕事や、同調圧力についての見方は、個人的には共感するところだったけど、価値観が相入れない人、どちらかというと批判対象の立場に近い人には、認めがたいだろうし、読んでて面白くないだろうと思うが、どうだろうか。

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2020年04月26日

Posted by ブクログ

とても面白く、興味深い内容。
正しく対策をするために必要な最低限の知識が得られる。
本書を読むことで、コロナへの漠然とした不安は解消されます。

求めるべきは「安全」で、「安心」なんて幻想だ、という主張に、強く納得。

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2020年04月16日

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