【感想・ネタバレ】絵でわかる感染症 with もやしもんのレビュー

あらすじ

これは事件だ! 夢のコラボがついに実現!感染症界のエース・岩田健太郎先生 × 菌漫画の金字塔・もやしもん ・わかりやすい!が止まらない。最強タッグによる別格のおもしろさ! ・感染症に立ち向かう際に、知っておくべきことを厳選して解説しました。 ・一般読者・学生はもちろん、医療関係者にも最適です。 ・感染症が流行しやすい冬にピッタリの「一家に一冊!」の必携書。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

岩田先生の、5年前に出版された本ですが、今回のCOVID-19に対する先生のご活動やご発言も、この本を読むとより深く理解できると思います

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2020年09月22日

mac

ネタバレ

・感染経路を遮断すること「そのもの」が感染対策。
・「みんなで一つの病気」だったり、「一つが様々な病気」。
・スタート地点は常に「現象(病気)」であって、微生物ではない。
・入院している人は皆、身体が弱っている→医療行為そのものも院内感染のリスクを増やす→
医療行為を止めるわけにはいかない。元の病気を治さなければならない→
「院内感染」をゼロにすることはできないが、少なくすることは出来る→
・抗菌薬は微生物を殺すが、その目的はあくまでも感染症の治療にある。
・抗菌薬は感染部位に到達しなければ効かない。
・抗菌薬は感染症の原因微生物「だけ」を殺し、他の菌はできるだけ殺さないのが望ましい。
・抗菌薬のもたらすメリットは、そのデメリットを上回るものでなければならない。
・3秒ルール:食べ物をうっかり落してしまった時、拾って食べる→
地面にある微生物は数秒程度では食べ物に定着しない→
地面の上の微生物は、ほとんど人間の病菌原因にならない→
どのみち口の中は細菌だらけ。食べ物はすぐ口の中で菌だらけに→
そうした菌のほとんどは、胃の中の胃酸で殺される。
・HIVや結核の治療の原則は、「決められた薬を毎日、欠かさず飲む」である。
・大腸菌にはお腹に病原性があるものと、ないものがある。
とはいえ、お腹に病原性がないものも、腸管以外の場所では感染症の原因になってしまう。
・ヘルペスウイルスの特徴:症状が収まった後も、ウイルスは冬眠したかのように生涯にわたって、細胞の中に潜伏する。
そして、ストレスなどを引き金に突然暴れだす。
宿主が疲れてくると、それを察知したウイルスが再活性化によって増殖し、
他の宿主に移ることによって、生存の確率を高くする。
・目標がない対策は、「単に仕事をしたフリ」になってしまう。手段と目的を混同しがちなものになる。
・人間というものは、分子にはよく目が行くが、分母のことは忘れがちだ。分母に気を使うことだ。
・N95マスクを着けたままで日常生活は不可能だ。着けたままでいられるなら、着け方が間違っているから意味がない。
・ワクチンは病気を全部チャラにするほど効くことは少ないが、全体としては得をする事が多い。
・大事なのは暗記ではなく、どこにアクセスすればいいかという「知恵」を持つことだ。

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2023年02月04日

Posted by ブクログ

とっつきにくい薬の話や微生物の話だが、もやしもんのイラストに助けられて読み進めることができました笑
著者の考えや知識にも触れることができ興味深かったです。とても勉強になりました。

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2021年06月19日

Posted by ブクログ

感染症とは何で、どういう薬が効いて、医者がどういう目線でそれを見ていて……というのが分かる。分かりやすくて知識たっぷりの良い本である。

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2021年04月18日

Posted by ブクログ

大好きな本。岩本先生と石川雅之のコラボレーション。
内容は難しいですが、挿絵がとっても可愛いので読みやすいです。

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2021年02月12日

Posted by ブクログ

借りたもの。
感染症の定義から、感染症を引き起こす微生物について、それに対抗する抗菌薬の開発から種類まで、多岐にわたる話が初心者に解る範囲?で書かれた本。
『もやしもん』とのコラボイラストが合間にあるので、難しい話も何となくすっ飛ばしながら(?)気楽に読む。
タイトルの「絵でわかる」イラストは図解というより、読みやすくするコミックという立ち位置。
岩田健太郎氏が斬る、医療界の問題についての言及も散見。
不必要な抗菌薬を処方することへの疑問、新薬が必ずしも良いというものでもない事、薬剤耐性菌問題、日本の医療が縦割りで感染症も試験官内での検証で症候からのアプローチに疎かったこと等を指摘。
そうした話も含めて、勉強になる一冊。
可愛い?ウィルス、菌や虫たちがいるので読みやすい。乳酸菌、大腸菌と共に何故か活躍するこうじかび。(日本人はその恩恵を賜っているから良いのか…)

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2015年05月12日

Posted by ブクログ

一般向けの本かもしれませんが、医療従事者も勉強になります。むしろ、感染症って楽しいな、勉強してみようかなという気分になる本です。類書は矢野邦夫先生の「ねころんで読める抗菌薬」でしょうか。この本を読んで矢野晴美先生の「抗菌薬はじめの一歩」「感染症まるごとこの一冊」に進むと良いと思います。

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2015年05月11日

Posted by ブクログ

書かれている内容はいつも通りで、そこにもやしもんのエッセンスが散りばめられているだけ。でも、十分に新しい読み物に生まれ変わっていると思うし、漫画が付いたからこそ、一般に訴えかけるものもあって、素晴らしいコラボだと思いました。日経メディカルの連載をまとめたものかと思ってたけど、これは全くの別物でした。

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2015年03月24日

Posted by ブクログ

・微生物が人間にくっついてるだけでは感染症ではない。
・その微生物が人間に害を与えたとき、はじめて「感染症」と呼ぶ。
・微生物「そのもの」が感染症ではない。

読みやすくてわかりやすかったです。

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2020年08月24日

Posted by ブクログ

感染症とは何か、薬が効くとは、そもそも薬とは、治療法はどんなものがあるのか、感染症を引き起こす微生物はどんなものでどういった方法でどういう症状を引き起こし、それをどう見つけてどう治療するのか、をもやしもんの石川さんがかわいいが毒のあるイラストを付けた、ある意味最強な感染症学の入門本。
まあ2年も掛かってしまったので、最初の方の話は忘れかけているのだが、、、。
とはいえ、まったく何も知識のない状態でふんわりと「病気」になって「治療」しているよりは良くなったのかも知れない。
定期的にパラパラとでも読み返して、ちゃんと考えていきたいですね。

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2017年05月16日

Posted by ブクログ

ややこしく感じる事柄だけどぐっと興味を惹きつけてしまう『もやしもん』とのコラボは最強ですね!
本文の内容が難しく感じても、その内容を要約した挿絵があるので、そういうことかと何となく把握できる内容になっていると思います。
医療従事者にとっても復習になるだけではなく新たな興味をかきたてられる興味深い内容になっていると感じました。

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2015年12月11日

Posted by ブクログ

一般人向けの本かと思ってたら結構専門的な内容まで踏み込んでいた。専門知識ないからわからないけど多分。専門的な部分はだいぶ読み飛ばしたけど固すぎない文体ともやしもんのように微生物がキャラクターで描かれているので読みやすかった。

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2015年05月02日

Posted by ブクログ

これは感染症の研究者であり臨床医でもある著者が「感染症とは何か」「感染症を起こす細菌や微生物にはどのようなものがあるのか」「それぞれの感染症はどの抗菌薬が効き目があるのか」などについて詳しく書いているものだ。一般向けに分かり易く書いているが、細菌名や薬品名が多く挙げられていて、少々消化不良になりそうな所を「もやしもん」でお馴染みのイラストの楽しさが興味を持たせている。感染症を起こす細菌や抗菌薬について、また院内感染や薬剤耐性菌などの問題などについて「もやしもん」ワールドで学べる楽しい本だ。

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2015年04月13日

Posted by ブクログ

これ、いい!
ちゃんとした感染症の教科書やのに、ちゃんと面白い。わたしは医師でも何でもないですが、よく理解できました。

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2015年01月18日

Posted by ブクログ

岩田健太郎×「もやしもん」ということで思わず手にとる。しかし、なんでこんな感染症について薬や症状や微生物やと詳しく淡々と総説した本を読んでいるのだろうか。ただ、ひとつ言えるのは、その道の達人が道について説くのを聞くのは、だいたいそれがどんな道であっても面白いものだ。

PK/PD理論
PK 薬物動態学、投与した薬がどれくらい血液中に入っていくか
PD 薬力学、感染部位に達した薬がどれくらい微生物を殺すか。時間依存性の抗菌薬と濃度依存性の抗菌薬とがある。時間依存性なら頻回投与、濃度依存性なら1日1回とかで

ピペラシリン。日本の添付文書は審査当時の問題で投与量が少なすぎ。これに他の薬を合わせてその後に承認されたピペラシリン・タゾバクタムが適切な投与量になっている。しかし本家ピペラシリンのほうは直さない不思議。

広域すぎる抗菌薬も問題になりうる。キノロンは肺炎に用いられるが抗結核作用もある。結核を肺炎と誤診して短期間キノロンを使うと結核の発見を遅らせる(結核は長期治療を要す)。

真菌の2分類。「酵母用真菌」イースト、テラテラ光る。「糸状菌」モールド、カサカサ

抗ヘルペス薬。バラシクロビルはアシクロビルのプロドラッグで消化管からの吸収を改善させてある。

痛みの種類:体性痛、内臓痛、関連痛、心理的痛み

病原性ではない大腸菌というのは病気を起こさないわけではなく、腸管にいる限りは病気を起こさないということ

肝炎
A型とE型:主に経口感染、Eは慢性化することがわかってきた
B型とC型:血液や性行為、母子感染。慢性肝炎や肝硬変、ガンの原因にも
D型:不完全ウイルスでBと一緒に感染すると劇症肝炎を起こすことが
AとBはワクチンがある。Bはアメリカで必須だが、日本では定期接種化されていない

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2018年11月05日

Posted by ブクログ

「もやしもん」が流行っていて、関連絵本とか、ぬいぐるみとかあった頃、買って読んでいなかった本。
時節柄読んでみたら、なんと、今を時めく、イワケンこと、岩田健太郎先生のご著書でした。
感染症全般について、広く、浅く、駆け足で書いてある。医者に抗生物質もらった時、どんなんだっけ、とか見る役には立ちそう。
細菌の感染症の話がメインで、ウイルスはちょっとしか出てこない。コロナは名前も出てこない。
はじめの石川雅之のマンガで、イワケンいつもTwitterでケンカしてると書かれている。この本、2015年の本なんだけど、その頃からそうだったのね。
この後、J -IDEOっていう雑誌出してるんですね。もやしもんの絵はついてるけど、一般向けの雑誌じゃ無さそう。真面目にお仕事されてるんですね。そっちの増刊号なのかJ -IDEO +としてCOVID -19特集が出るよう(2020/4/13)なので、それはかなり売れそう。

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2020年04月11日

Posted by ブクログ

所在;展示架
請求記号;493.8/I97
資料ID;11501514
コメント;
可愛いもやしもんの図解説でちょっと小難しい感染症や薬について分かりやすく解説してくれます。
選書担当;島村

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2016年01月14日

Posted by ブクログ

各論は専門的で難しいが総論は読みやすく説得力充分。もやしもんのイラストが秀逸なので、ざっと読みでも面白い。感染発症率が1日で3%、10日で30%、1か月でほぼ100%のくだりは引っかかった(確率計算としてはおかしい?)が、実リスクの増加の計算であれば合っているのか。

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2015年03月09日

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