岩田健太郎のレビュー一覧

  • 主体性は教えられるか

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    著者の作品が好きで読んだ、ただのミーハーです。
    著者が良く口にされておりますが、世の中は色々で二元論では語りつくせない。その事象の程度をどう捉え、それに対する「主体的」な考えから、自身が『主体性』を持ってどう行動するのか、なのだと思います。生きるも生かされるも自分次第。
    ただ、著者が文末で『今でも主体性をどのように教えたらよいのか分からない』と述べられていましたが、他人の主体性をどおすれば芽生えさせられるのか、はやはり私にもまだわかりません。

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    2012年04月07日
  • 主体性は教えられるか

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    難しいテーマについての本だったけど、本著者の既刊作品と主義は一貫しており、以前の作品も概ね肯定的に味わわせて頂いた身としては、今回も納得させられる部分が多かった。耳が痛いというか、身につまされる内容だったけど、自身の主体性についても見つめ直す、良い機会になったと思います。

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    2012年03月28日
  • 主体性は教えられるか

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    『主体的、自律的、思考停止、定型的、前例踏襲、二元論、類化性能・別化性能、手段と目的の取り違え、党派性、各論的議論、上位下達、正邪と好悪、他者の言葉、自己評価・外部評価、同調圧力、、同じ価値観しか持たない集団、上位者の保証・エビデンス、複雑な縦糸と横糸の絡み合い=チーム医療、政治的に正しい言い方、努力の自己目的化、ダブルスタンダード、利他こそが最大の利己、数値の評価は主観的、個として自律し同時にチームとして同調する』等々、ページごとに至言の数々オンパレード、間違いなく名著です.

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    2012年03月22日
  • 主体性は教えられるか

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    ネタバレ

    著者自身、タイトルに対する結論は出せていないが、それでも非常に参考になった。本書に書かれているエピソードは、医学界において著者が経験したことを中心に書かれているが、本質的には一般の企業内や家庭内でもよく起こっていることと類似しているように感じた。自分自身や自分の周囲の環境に照らし合わせてみると、耳の痛い話が多い。

    若い人はもちろん、企業の管理職クラスの方々にぜひお読みいただきたい本である(私が言うのはおこがましいかもしれないが・・・)。

    また、主体性という観点で私に足りないのは、「他社の視点による規定を受けやすい」という点であると感じた。今は「他者視点による規定」を避けるため(すなわち自分

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    2012年03月20日
  • 1秒もムダに生きない~時間の上手な使い方~

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    トリガーワード:やりたいことをやる、賞味期限、翻訳のすすめ、ふりをしない、慈しむ、謙虚、他者に規定されない、ずれを作る、自分の知らない世界、死亡率100%、

    『プライオリティリストを作らず、選択肢をいくつも並べておき、やりたいものからやる』というのは、わたしにとってもシックリくるやり方だと思った。不確定要素の多い医者の仕事ならではの考え方だろうか。
    シンプルに、今出来ることを精一杯、疲れたら休む、落ち込んでもそこからまた立ち上がればいい・・・何だか元気をもらった気がした。

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    2011年11月20日
  • 1秒もムダに生きない~時間の上手な使い方~

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    また読んでみよう。仕事にだらけ感が出てきた時に再読・・・。自分って何だ?結局、自分は自分だ。。出来ること、やりたい事から始めてみよう。毎度、そう心に誓う私。。

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    2011年11月15日
  • 予防接種は「効く」のか?~ワクチン嫌いを考える~

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    感染症の権威としてわかりやすい本を書かれている岩田先生の本で、フォトリーディングしてサクッと読もうと思ったが、語り口が面白いこともあってついついジックリ読み込んでしまった。

    この本は確かに『予防接種について』書かれた本であるが、その背景にある考え方、物事には両面性があり、複雑なことは複雑なまま、ありのままを捉える必要がある、といったような『考え方』を示した本でもある。

    ワクチンの問題にとどまらず、現在の日本の問題の背景には、物事の一面だけを見て断罪し、徹底的にこき下ろす(政治が良い例)、といった未熟な考え方があると思う。自戒も込めて、複眼的・俯瞰的な思考が出来るようになりたいものだ、と思っ

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    2011年10月29日
  • 予防接種は「効く」のか?~ワクチン嫌いを考える~

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     ワクチンをめぐるいろいろを臨床医師が考える。効果と副作用をめぐる戦後日本ワクチン史も。筆者は,予防接種をめぐる単純化された報道を苦々しく思っている様子。
     新聞・テレビは,予防接種の副作用被害をことさら強調したり,逆にワクチン導入の遅れを批判したりする。ワクチンは利益もあればリスクもあるのに,その比較考量をしないで,感情的な議論に終始する。政策もそれに大きく影響される。
     筆者の観察によれば,戦後のワクチン行政は,報道に翻弄されてきた。ひたすら「叩かれないように」という基準で,ワクチン接種を中止したり,再開したりしてきた。その具体例を挙げながら,予防接種の戦後史が語られる。
     戦後,GHQの

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    2011年10月28日
  • 「患者様」が医療を壊す

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    ネタバレ

    特に第1章が面白かったです。
    医療の話というよりは、他者との関わり方について多くのことを
    教えてもらいました。
    結局は医療行為も医者と患者の関係性の中でしか実施されない訳ですから
    より良い関係性をつくっていく事は治療上不可欠な訳です。

    医者と患者が対等でないという著者の意見にとても賛成です。

    たまに病院に行く時があります。
    病院に行ってどの科を受診するか分からない時などは
    正直教えてほしいです。何故なら相手はプロだからです。
    ですから、受付で「どの科を受診ですか」と聞かれると
    時々戸惑います。逆に教えてと言いたくなります。

    患者さんの意思を尊重するのは良いと思いますが、
    病院は病気に対応

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    2011年10月19日
  • 「患者様」が医療を壊す

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    米国的な「患者中心の医療」の問題点、「全人的医療」という言葉の矛盾、などなど、私自身、もやもやと感じていた違和感がそういうことか!と解決できた。

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    2011年09月15日
  • 予防接種は「効く」のか?~ワクチン嫌いを考える~

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    序文だけで良書とわかるのは『iPS細胞』以来。論争を語る本は一方向に偏りがちだが、本書は両論取り扱った上で、『現在時点』でどのような判定が下せるのか、という検証のスタンスが明確になっていて気持ちが良い。予防接種について知りたい人だけでなく、「原発より自動車の方が人を殺してる」とか言っちゃう人にも読んでほしい一冊。

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    2018年10月20日
  • 予防接種は「効く」のか?~ワクチン嫌いを考える~

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    どうして予防接種が漠然と不安なのかを教えてくれる良書。情報公開のあり方やリスクの取り方についての本としても面白い。幼児的思考停止に陥らないよう是非読むべき本。

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    2011年05月11日
  • 予防接種は「効く」のか?~ワクチン嫌いを考える~

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    抑制的な、でも情熱の溢れる文章。

    エビデンスを明示して、慎重な立場ながら丁寧な論証。

    難しいことをわかりやすく。
    単に噛み砕くのではなく、丁寧な思考過程を理解させる。

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    2011年02月21日
  • 予防接種は「効く」のか?~ワクチン嫌いを考える~

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    岩田健太郎先生の書籍。
    「予防接種は安全か」の内容が古くなった今、日本人の手による予防接種本では、最高のものではないでしょうか。

    ポリオ生ワクチン緊急輸入、副作用、前橋レポートなど、よくぞわかりやすくまとめて下さった、という内容です。

    新型インフルエンザの検疫騒ぎについて記載があれば良かったと思います。

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    2011年02月12日
  • 安い・美味しい・簡単 実践 健康食

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    コストをかけずに健康的な食事をしたい人に向いている。

    楽しくて、健康に寄与する食事はどのようなものか?
    サプリメント、トクホ、有機野菜などは健康にいいのか?

    エビデンスを吟味しながら解き明かしていく。

    私は健康には関心があり、健康に関する本はよく読む。本書は、独善や極論に走らず、まっとうと思える内容で好感が持てる。

    買い物のポイントは2つだけ。
    1. スーパーで特売品だけを買う。
    2. 5つのグループ分けして買う(果物、野菜、魚、肉、その他の特売品)
    (p188-189)

    お金もかからず、難易度も高くない。

    より健康的な食事をしたい人も、ダイエットで食事を制限している人にも役立つ内

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    2025年04月28日
  • 撤退論

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    何人もの人が論を挙げてくれているのだが、詰まるところは最後の平川さんのいうところが、今の自分にはスッとハマるように思う。本の最初で編者の内田さんが、一つの論を読み終わったらすぐ次に行かないで浸って欲しいというようなことを書いていたが、そしてその通りにやってみようとはしたのだが、生来の性格なのか、なかなか難しかった。
    最後の平川さんの論に準じるなら、こういう「性格」と思っているようなことでもシフトすることはできるのだろう。

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    2024年09月10日
  • もやしもんと感染症屋の気になる菌辞典

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    タイトルの菌辞典にふさわしく、様々な菌(ウイルスもかなり混じっている)についてカタログ的に楽しめる本。
    感染症に関わる病原体を扱っているので、かならずしも菌でない場合(むしろ、その方が多いかも)があるので、筆者がモゴモゴと口ごもっているあたりがとても面白い。
    医療雑誌『メディカル朝日』に2011年~2016年にかけて連載されていたものをまとめたものなので、データとしては若干古いといえば古い。けれど感染症の専門家が危惧している部分は、当時から存在していて、今をもって継続しているものなのだなと思うところがあった。
    また、コロナウィルスについてのコラムもあり、そこに書かれている文章を読むと、遠いとこ

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    2024年08月05日
  • 安い・美味しい・簡単 実践 健康食

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    私は打ち上げ花火飽きたので読みました
    大体の内容は知っててやってることや普段から考えているものが多く、共感するものばかりでした
    だから私にとって目新しさはないし、むしろマイナーなのマジかって感じですが
    大谷サンや藤井くんは自己鍛錬を怠らず弛まぬ努力を続けてるから天才と呼ばれるようになったんですよね
    引用文献を示したデタラメ本もたまにあって一般人には難しいと思いながら読んでたらちゃんと触れられてた
    お金がない人の方が金の亡者になるのは本当にそう、だからベーシックインカム必要って思ってます
    その方が生活のための犯罪とかもなくなると思う
    メルマガスタートの方だったんだ
    007って小説だったんだ
    何も

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    2023年12月19日
  • ワクチンを学び直す

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    そりゃ繰り返しの部分もあるけど、それだけ大事な部分、ってこと。コロナ渦を経て、個人のレベルでも政策のレベルも、ワクチンに対する向き合い方に変化がもたらされたのは間違いないけど、上手くポジティブな方向に活かされることを願う。

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    2023年11月15日
  • 私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2

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    金田一秀穂さんは
    日本語は緊急事態に向かないと言う

    緊急事態を宣言します、には
    本当に緊急事態なの?

    緊急事態宣言を発出します、だと
    ああそうですかとどこか他人事

    日本語の得意は落とし所を探す事

    ロックダウンより20時閉店
    和を持って貴しとなす、それでいい

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    2023年06月27日