岩田健太郎のレビュー一覧
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ネタバレ
新型コロナウィルスについて、とても分かりやすく説明されています。
岩田先生は感染症の専門家なので、その分かりやすさに誠実さを感じました。
1章、2章で新型コロナウィルスとは何か、そして罹患しないためのイロハが書かれています。この2章だけでも十二分に価値ある内容だと思いました。
正しく診断ではなく、正しく判断というのは、とても合理的だと思いました。インフルエンザも同様ですが、検査キットは100%正しい結果を出せるものでは無いというのは知りませんでした。故に「正しい判断」をすると言う事にすごく納得させられました。
故に、インフルエンザで診断書を出して出社可能とする事も、あまり意味がないことがよ -
Posted by ブクログ
ネタバレ政治的概念はさて置き、「感染症」としてどうすべきか、どう対応するのが適切か、という感染症の基礎知識から、ダイヤモンド・プリンセス事件の真実、そしてこれから…もうまさに「今」どうすべきかという内容が綴られていました。突貫工事の如く仕上がった本ですが、医療従事者ではない一般の方にも是非読んで欲しい1冊です。勿論医療従事者の(特に)感染に携わってない人も是非。
YouTubeの動画、その後の岩田健太郎氏のツイート、フェイスブック、清潔ゾーン不潔ゾーンが素人が見てもぐっちゃぐちゃだったあの誰かさんのツイートの写真を思い出しながら読むと、より一層深まりますので、この本を読む前に見ておくとよいかと思いま -
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順番は逆転するのだけれど、岩田先生の著作が初めてなら第3章から読まれることを薦めたい。
岩田先生の大前提を知らずに本書を読むと、第1章の途中で投げ出す人、腹を立てる人が出てくるような気がする。
それはそれで仕方がないことなのかもしれないけれど、せっかくの出会いなのでどうせなら楽しく本書を読んでいただきたいですから。
著者自身が断っているとおり、いわゆる時間管理術の本ではない。
岩田健太郎という一人の人物がどういう生き方、考え方をしているかというエッセイだとするのが妥当だろう。
だから、岩田先生のやり方や考え方に共感できない人も多数いると思う。
著者自身がそれでいいと思って書いていらっしゃるし -
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借りたもの。
感染症の定義から、感染症を引き起こす微生物について、それに対抗する抗菌薬の開発から種類まで、多岐にわたる話が初心者に解る範囲?で書かれた本。
『もやしもん』とのコラボイラストが合間にあるので、難しい話も何となくすっ飛ばしながら(?)気楽に読む。
タイトルの「絵でわかる」イラストは図解というより、読みやすくするコミックという立ち位置。
岩田健太郎氏が斬る、医療界の問題についての言及も散見。
不必要な抗菌薬を処方することへの疑問、新薬が必ずしも良いというものでもない事、薬剤耐性菌問題、日本の医療が縦割りで感染症も試験官内での検証で症候からのアプローチに疎かったこと等を指摘。
そうした -
Posted by ブクログ
夢中で一気に読んでしまいました!
登場人物が歴史上の偉人も多いのですが、さりげなく、しかし存在感はとても強く描かれていて、当時の世界にタイムスリップしたかのような感覚を得ました。戦記、前記の織り交ぜ方も絶妙なだけに。
その中に、愛もあり、一転して不思議な世界が広がったり、岩田先生のメッセージも随時盛り込まれている至極の一冊です。
話しに登場するので、ここ数年毎年見る機会があるのですが、youtubeで石見神楽を聞いてみたりと、少しでも作品の世界にイメージを近づけたいなと努力をしてみたりもしてしまいました(笑
しかし、こういった先達達の努力の先に自分たちがいるということを身にしみて痛感。なにげな -
Posted by ブクログ
今のところ、トンデモ本はいかにもそれらしい佇まいだから見れば分かる、と思ってるし、実際そういう本を手に取ることもない。でも、じゃあそれを放置しておいて良い訳ではなく、こういう理由でダメなんだ、って声を上げる姿勢は大切だと思う。だからこそ、そんな中にもマトモな本もあるし、徹頭徹尾トンデモじゃなくて、一部では至極全うな意見を述べられている、っていうことも分かってくるんだろう。それにしても、食べ物に限らずどんな分野でも、自分の完成を磨いておく、ってことは本当に大事ですね。ネットが一般に普及して、あらゆる情報がすぐに手に入る現代だからこそ、感性が鈍っていると、本当に自分に適したものを手にすることって、
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Posted by ブクログ
日本の抗生物質は「効かなくてもいいから副作用だけは起こすな」という考えで少量でバンバン処方して、バンバン耐性菌を作っている。
かぜと抗生物質が必要な肺炎などの境目はグレーで、グレーであれば「待てる状態」なので、抗生物質は処方しない。
抗生物質は命にかかわる感染症に、点滴で大量投与する大事な切り札。少量投与は耐性菌を生み出し切り札を使えなくしている。
歯科・皮膚科で出る抗生物質の多くも誤用。
とびひは抗生物質を処方しなくても殆どが治る。
各専門医は感染症をやっつけ仕事で対応されているが、感染症のプロに任せた方がいい。楽。
検査・薬を足していく「足し算の医療」から卒業すべし。