岩田健太郎のレビュー一覧

  • 僕が「PCR」原理主義に反対する理由 幻想と欲望のコロナウイルス(インターナショナル新書)

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    なぜ、PCR原理主義に反対なのか、事前予想とベイズ定理を使って説明している。

    PCR検査を実施し、陰性が出ても、そのうち3割は偽陰性(本当は感染している)、他方、陽性が出ても、そのうち一%は偽陽性(本当は感染していない)。
    偽陰性が出る方を「感度」と、偽陽性が出る方を「特異度」とそれぞれ言う。感度と特異度の関係はそれぞれトレードオフの関係にあり、感度を下げようとすると特異度が上がり、特異度を下げようとすると感度が上がる関係にある。

    以上の特性を踏まえて、PCR検査の結果によって陰性、陽性を決めるというの非常に危ない。PCR検査は医師の判断の一材料であって、医師の診断のもと陽性陰性が最終的に

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    2021年01月31日
  • ワインは毒か、薬か

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    ネタバレ

    結局「程度問題」ということだと思った。
    それにしても、巷間、○○は体に良い、と言われているモノの、科学的な臨床研究がほとんどない、という指摘には驚いた。確かに、宣伝に引用されている研究結果って信頼性はどうなのだ楼と思うことは多い。以前の別の雑誌で、研究室レベルの結果が注目されることがあるが、きちんと論文になっているものは数が少ない、と呼んだことがある。

    自分の好みや体に合うかどうか自分で判断するしかないのだろう。
    お酒は特に、「過ぎたるは及ばざるが如し」と肝に銘じよう。

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    2021年01月01日
  • 僕が「PCR」原理主義に反対する理由 幻想と欲望のコロナウイルス(インターナショナル新書)

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    いつもと違うのは、生い立ちについて少し踏み込んで書かれた最初の2章。これまでの著書で、断片的に触れられていたこともあったけど、まとまって読めるのは興味深かった。以降のPCR論については、特に新しい思考が開陳されている訳ではなく、これまで各書で説かれていた内容を、今回のコロナに演繹して再解説という結構。同様の内容でも、繰り返し学ぶことによってより深く知覚される。そんな知的体験でした。

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    2020年12月18日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    色んな立場における識者の手による、今の時代ならではのアンソロジー。内田樹編ってところで、それなりのバイアスがかかっていることは間違いないけど、氏の慧眼に心酔している身としては、その選択には疑念の余地なし。通読した後も、その気持ちに変わりはなかった。いくら博覧強記でも、単著では、その言論にそれなりの限界があるものだと思うけど、その点本作は、根っこの部分でのブレをほとんど感じさせることなく、だけどそれぞれに違った見地からの論旨が展開されていて、感じ入ることしきりだった。

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    2020年12月14日
  • 丁寧に考える新型コロナ

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    ダイヤモンドプリンセス号で名を馳せた岩田先生のコロナ本。丁寧というにはライトタッチすぎるけど、読みやすいし事実が伝わるという意味ではよい本。

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    2020年11月02日
  • 丁寧に考える新型コロナ

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    常日頃からブログやTwitterをチェックしているから、コロナに関するスタンスについての本作も、特に目新しく感じられる部分はほぼ皆無。でもそれが、すなわち無駄な読書かというと全くそんなことはない。タイトルの通り、丁寧に考えるのが本書の目的。必然的に、同じようなことを繰り返し反芻し、確実に自分の腑に落とすことが狙いになる。そしてその狙いは、かなりの高次元で達成されているものと考える次第。

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    2020年10月19日
  • コロナと生きる

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    「コロナウイルスは現代社会の弱点を突く“21世紀の鬼っ子”」という著者ふたりが、強まる一方の同調圧力や評価主義から逃れてゆたかに生きる術を語り合う。災厄を奇貨として自分を見つめ直すサバイバル指南書。

    現在進行形な事柄だけに興味深い。続きがあったらぜひ読みたい。

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    2020年10月12日
  • 絵でわかる感染症 with もやしもん

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    岩田先生の、5年前に出版された本ですが、今回のCOVID-19に対する先生のご活動やご発言も、この本を読むとより深く理解できると思います

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    2020年09月22日
  • コロナと生きる

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    岩田氏は、ツイートは断片的で真意を掴みにくかったが、発言を辿ることで考え方を理解できるようになったような気がする。

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    2020年09月21日
  • 新型コロナウイルスの真実

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    この本、4月に出てたんですね。
    その時点で読んでいたら、もっと意識が変わっていたかも。

    新型コロナウイルスに限らず、感染症とどのように向き合うべきか、について、やさしく説明してある本です。

    感染症拡大を防ぐためには、限られたリソース(医療関係者や専門家)を有効に使う必要がありますが、そのためには、感染症の広がり方(感染の仕方)を踏まえることが大切。
    新型コロナウイルスの場合は、飛沫感染と接触感染だけ、と考えてよいそうで、その点を考慮した対応で十分、とのこと。
    その際、感染しないためには、手指消毒(手洗い)が最も有効で、(通常の)マスクは無意味、とのこと。

    マスクは、自分が感染者の場合に、

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    2020年09月18日
  • コロナと生きる

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    いつまでも話を聞いていたいお二人による、コロナに関する対話。その企画が、果たして興味深くない訳がない。お二人の発信には、日ごろからアンテナを伸ばしているから、この中に取り立てて目新しい見解はない。他の人となるべく違ったことをするという意見は、大いに首肯。

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    2020年09月16日
  • 「感染症パニック」を防げ!~リスク・コミュニケーション入門~

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    感染症のことからリスクコミュニケーションまでとても勉強になりました。
    事実(データ)と向き合う、状況の変化に対応する、下手に隠さない、いろいろ自分の普段の生活にも活かしたい。

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    2021年04月04日
  • サッカーと感染症 Withコロナ時代のサッカー行動マニュアル

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    ホント、立て続けによくもこれだけ出せるもので。凄まじいバイタリティですね。本書は、だいぶサッカーに寄せているとはいえ、やはり中心は感染症界隈。そっちの専門家だから当然だけど。各種スポーツ興行を再開させるために、どんなやり方がマシなのか、感染拡大防止の観点から論じられている。コロナにとどまらないのも素敵で、今の時代にとどまらない、普遍的な内容になっているのもさすがです。

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    2020年06月25日
  • 新型コロナウイルスの真実

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    クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』に単身乗り込み、その問題点をYouTubeで公開して議論を起こした岩田教授による新型コロナウイルスに関する本。

    いやぁ、非常にわかりやすい。わかっている人が、素人向けに解説してくれているので、非常にわかりやすいです。私が「何で?」とか、「どーゆーこと?」と思っている疑問点も、解消しました。

    新型コロナウイルスについては、事実を知って、正しく恐れることが重要です。

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    2020年06月22日
  • ぼくが見つけた いじめを克服する方法~日本の空気、体質を変える~

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    岩田先生は強くて優しいんだと思う。先生のいう社会のあり方が当たり前になってほしい。

    私が働く業界もいじめ構造が蔓延ってる。すぐには解決しなさそうだけど、自分の考えを信じて、毅然と、不寛容には不寛容を貫いていきたい。すごい疲れるけど。空気に負けない勇気をもらえました。

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    2020年05月23日
  • 新型コロナウイルスの真実

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    既に公に発信されている著者の考えをまとめたものという印象。それでも改めて、勉強になりました。
    新型コロナの話以外で、頭が良いのは考え続けること、とか、学習の理解にスピードを求めることの弊害の話が興味深かったです。
    朝令暮改(ぶれること)は悪くない、という著者の意見には、納得。

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    2020年05月10日
  • 新型コロナウイルスの真実

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    買ってみたはいいけれど、果たして、TVのニュースや情報番組以上の有益な情報はあるのかと疑問がありました。

    結果は読んで大変よかったと思います。
    3月23日時点での情報なので、現実と違う部分もありますが、この本に書いてある通り、信頼できる情報は大切だと思います。
    著者のおっしゃっていることは事実だと思いました。


    第一章「コロナウィルス」って何ですか?
    ・PCR検査で陰性でもウィルスがいないという証明にはならない。

    第二章あなたができる感染症対策のイロハ
    ・メインの感染経路は二つ
    ①飛沫感染
    ②接触感染
    「ウィルスがどこにいるのかわからない」のなら「どこにでもウィルスがいる前提で考える」

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    2020年04月28日
  • 新型コロナウイルスの真実

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    内容は至極真っ当で、今回も勉強になりました。
    思想的な部分には賛成し難いところもあるけれど。
    遠くから見ている分には良い先生。

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    2020年04月28日
  • 新型コロナウイルスの真実

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    ダイヤモンドプリンセス号の感染対策に関わり、北京ではSARS。アフリカではエボラ出血熱の臨床を経験された神戸大学大学院医学研究科・微生物感染症学講座感染治療学分野教授 岩田健太郎さんの本です。


    「どうやったら、コロナに感染するリスクを下げることができるの❓」
    という問いに対しても、分かりやすく答えてくれる本です。

    それもあるんですが、本質的には
    コロナウィルスあるいは感染症。あるいは、問題というものに対して、我々がどう対峙するのか。そのことこそが、問われている本。それは、第5章の目次だけでも見ていただければ、理解していただけるのではないかと思います。

    第5章
    どんな感染症にも向き合える

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    2020年04月26日
  • 新型コロナウイルスの真実

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    ネタバレ

    簡潔でわかりやすい内容。
    分量も多くないのでスラスラ読めます。

    コロナに関して、医学的に最低限知っておいた方が良いことが網羅されてると思います。大事なのは「マスク」ではなくて、「手洗い」と「距離」。

    あと、厚労省の体質もしっかり描かれている。
    ダイアモンド・プリンセス号のYoutube動画は観ましたが、こんな背景があるとは知りませんでした。まさか、筆者が2時間で現場から追い出されてたとは・・。

    ダイアモンド・プリンセス号の中が筆者の書いた通りだとしたら「大失敗」としか言えない。それを成功と呼べる神経は、まさに「幻想」を「現実」と思い込むことを繰り返し続けた末に構築されたものなんでしょう。

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    2020年04月20日