辻村深月のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
これな、なかなか面白かった。
前半、元タカラジェンヌを母に持ち、大学のオケで第一バイオリンをつとめる美しい娘・蘭花の、将来を嘱望される指揮者の卵・茂実に対する「盲目的な恋」のお話。
少女マンガのようでもあり通俗的でドロッドロのお話をグイグイ読ませてしまう。
後半、背が高くて細くて猫背でニキビで悩んでいて自意識過剰な留利絵の、蘭花に対する「盲目的な友情」について。
同じ時間の同じ出来事を留利絵の側から見てみると、その時の言葉やイベントの持つ意味がこうも違うかと思い知らされ、コンプレックスに苛まされる彼女にとって一筋の光である蘭花を自分のものにするために行う行為が狂おしい。
どのような結末になるの -
購入済み
下巻を読んで
下巻も読んでからレビューを書きました。
上巻だけだと話も盛り上がってないので、そんなに面白くないと感じてましたが、これは是非下巻も読んで頂きたい。
上巻はただの前菜です。メインディッシュとデザートは下巻にあります。 -
購入済み
長い双方向片思いの末に
最後は愛、で締めますか。しかも急展開、なようでいて、実はそれまでの全てが最終話の振りだったと。
最初はトキワ荘のような、作家の卵の集まるアパートでの個性的な住人にそれぞれ降り掛かる悲喜こもごもの人生劇場を描いてるのかな、と思ってたら、あら不思議。まるで関係ないように思えた1つ1つの小さなお話が、最後にミステリー小説の謎が解ける瞬間のように1つに繋がっていく、辻村深月小説の醍醐味、最終話での大どんでん返しが待ってます。
上巻は盛り上がり処に欠け、主人公の環にも共感できず、そんなに面白くないなと思ってたら、下巻になってからストーリーが深くなっていき、一気に面白くなってきます。なので最後まで読み -
購入済み
最後は雪解けのように
上巻を読むとホラー感満載ですが、下巻を最後まで読んだ後は、雪解け後の季節のように、冷たく澄んだ、爽やかな空気が心の中を流れるようでした。
登場人物それぞれの、一見無関係のように思える過去の物語が意外にも1つに繋がっており、上巻から続く謎が解けていく様は、まさにミステリー小説さながらです。
ホラー、ミステリー、青春、恋愛と、様々な要素を兼ね備えており、誰でも楽しめる作品ではないでしょうか。 -
購入済み
続きが気になる
一言で言えば、誰かの精神世界に閉じ込められた8人の高校生のお話で、ミステリーとホラーの要素が混じってます。
そしてよくある、この中の誰か1人が実は。。。といった展開なのでしょうか、下巻を読まないと分かりませんけど。
なにより引き込まれるのが、この辻村深月という作家のストーリー作りの巧みさです。無関係に思える各登場人物の細かなサイドストーリーが、複雑に絡み合い1つの大きなストーリーの全体像を徐々に浮かび上がらせていく。それでいて一人一人のキャラクターがしっかりと描かれている。その構成のストーリー作りの巧みさは女性作家の中ではNO.1なのではないかと思ってます。
上巻を読み終えた時点ではまだス -
Posted by ブクログ
今回のテーマは「愛」。
うすぐら~い印象になりますね、怪談のテーマが愛だと。そういう印象持つのは、愛っていうハッピーなイメージと同じぐらいに、どろどろした憎しみのイメージがあるからでしょうね。
そんな恋愛したことないですが。
全話通じて、過ぎたるは及ばざるが如し、っていうのが思い浮かびます。なんかもう、気持ち悪いさが酷い。
怪談って、怖さなんだけども、今回は気持ち悪さです。
そういうお話になるきっかけの心の動き自体は、理解できないものではなかったりするので、余計に。
行き過ぎた愛欲の気持ち悪さ。異性・同性・家族・他人問わず。
「犬小屋のこと」が一番怖く。
「ある姉妹」「隣のベッド」で人の -
Posted by ブクログ
下巻。一気に読み切ってしまった。
途中からはこの物語の終わりを観たくない思いだったが、
それでも止まらず一気に終わりを迎えてしまった。
チヨダ・コーキという男。天才小説家として名を馳せた彼だが、
物語の中の実在の彼は、とても好感の持てる人の好さだった。
だからこそ、読んでいて彼の心情にドギマギしたのだが、
それはこちらの勝手な解釈であったのが最後にわかった。
ちくしょう。最後の最後で彼に全て持って行かれた。
どこまでも格好良くて、どこまでも強い男だった。
伏線の回収もお見事。やはり物語を語る上で、伏線というものは
ある種のスパイスのようなものなのだろう。
かけ過ぎて、味がわからなくなる作 -
Posted by ブクログ
話題の辻村深月を読む。
やはりというか、女性の作家さんが書く小説というものはどこか苦手だ。
これは賛辞の意味でだが。男性をここまでかというほどよく描写している。
男なら誰もが持っている虚無感というものをよく描く。
このスロウハイツの神様に至っても同じことが言える。
人気脚本家の環の管理するスロウハイツというアパートに住む、
彼女の友達である芸術家の卵たち。
友達と言う枠組みの中でうまく関係性を築いていってると思いきや、
1人の新しい住人の登場によって何かが崩れていくような・・・予感。
まだ上巻を読んだだけなので、このような陳腐な感想になってしまうが。
リアリティを感じるようで、感じないとこ -
-
-
Posted by ブクログ
途中まで動きがなくて、同じことを繰り返してる感じがしたけど、最後はすごくよかったなあ
ただ、39歳、35歳という年齢はあまりにも大人。
申し訳ないがあの2人は非常に幼いと思ってしまった。
婚活がうまくいかなかった2人という設定上、ある程度年は食ってないといけないのかもだけどさ
あと架の女友達流石に性格悪すぎる
私も田舎出身でずっと田舎暮らしだからわかるところもあるけど、田舎のことがわかるからこそうーんとなる部分もあった。そう見えているのか、都会の人には。
辻村深月さんの作品は初めて読んだ。読みやすいのだど、「だから」の使い方だけ合わなくてムズムズしてしまった。
それと、小説の登場人物の名