葉室麟のレビュー一覧

  • 嵯峨野花譜

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    内容(「BOOK」データベースより)
    物語の舞台は、文政13年(1830)の京都。活花の名手と評判の少年僧・胤舜は、ある理由から父母と別れ、大覚寺で華道の厳しい修行に励む。「昔を忘れる花を活けよ」「闇の中で花を活けよ」…次々と出される難題に、胤舜はまっすぐな心で挑んでいく。歴史、和歌、能の知識と著者特有の陰影を帯びた美しい物語。

    令和2年4月18日~22日

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    2020年04月22日
  • 孤篷のひと

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    小堀遠州について、知りたいと思って読んだ。
    桂離宮の造園を設計したと言われているので、どんなひとなんだろうかと。
    時代は、秀吉から徳川家康にうつり、江戸時代の初期の頃。
    小堀遠州は、秀長の小姓として仕えるときから始まる。
    秀長が、千利休と話している時に、
    小姓の遠州は、その会話の中に入ってしまう。
    弟子の山上宗二が 太閤の怒りを買うことで、処遇をどうするか
    という話で、千利休は平然と「捨て殺し」と言い茶の道のためですという。
    遠州は、その厳しさを、しっかりと刻み込むのだった。
    遠州は、古田織部に師事することになり、伏見奉行になる。
    千利休、古田織部は、太閤に切腹を命じられる。
    茶の道を全うする

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    2020年04月18日
  • あおなり道場始末

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    内容(「BOOK」データベースより)
    坪内藩の城下町にある青鳴道場は存亡の危機にあった。先代の不名誉な死と、跡を継いだ長男の権平の昼行燈ぶりから、ついには門人が一人もいなくなってしまったのである。米櫃も底をついたある日、妹の千草や弟の勘六に尻を叩かれた権平がようやく重い腰を上げる。「父の仇を捜すために道場破りをいたす」。酔って神社の石段で足を滑らせ亡くなったとされる先代の死には不審な点があり、直前には五つの流派の道場主たちと酒席を共にしていた。三人は、道場再興と父の汚名を雪ぐため、藩内の道場の門をひとつずつ叩いていく。

    令和2年4月13日~15日

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    2020年04月15日
  • 銀漢の賦

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    最初の方は時代がいったりきたりするし、読みにくかったけど、最後の方は結末が気になって一気読み!読後感爽快!私のためではなく公のために命を使う潔さ。男3人の友情に胸が熱くなる。

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    2020年04月06日
  • 乾山晩愁

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    珍しく尾形光琳ではなく、弟の乾山を主役とした表題作から始まり、狩野永徳、長谷川等伯、清原雪信、英一蝶といった絵師達の物語が続く。安部 龍太郎の『等伯』を読むと永徳は完全に悪者だが『永徳翔天』を読むとあら、良い人じゃないと思った。
    お寺、美術館巡りがますまず楽しくなる。

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    2020年04月01日
  • 墨龍賦

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    2年前に京都国立博物館に海北友松の特別展に行った時に、作品の完成した経緯や時代を勉強したつもりだったが、忘れかけていたので、この本を読んでまた興味が湧いてきた。図録を片手に読み進め、戦国時代の歴史に翻弄されながらも、自分の絵師としての感性と思いを表現する姿勢に心の強さを感じた。

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    2020年03月04日
  • 銀漢の賦

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    面白いっ!!

    時代劇で武士が出てくる物語だと、忠義がテーマとなって
    暗い話になったり、読後感がいまいちだったりと
    あまりいい印象はないのだが、この本はとってもいい。

    暗めの話題だが湿っぽくなく、難しい話もなく、
    読みやすい文でドンドン読める。
    話の展開もいい。

    そしてラスト。思わずニヤリとしてしまう爽やかな終わり方は見事。
    おすすめの本ですね。

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    2020年02月25日
  • 決戦!本能寺

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    いやぁー、面白かった!
    お勧めは伊東潤先生、天野純希先生、木下昌輝先生ですね。
    「麒麟が来る」が更に面白くなる1冊です。

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    2020年02月22日
  • 潮鳴り

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    ネタバレ

    「落ちた花を再び咲かせる」、まさに俺の一番好きなテーマ、人生再生の物語である。

    襤褸蔵と漁師にバカにされるまで落ちた武士、櫂蔵
    男に裏切られ、絶望の末娼婦となった、お芳
    三井越後屋の大番頭から放浪の俳人となった咲庵
    借金漬けでどうしようもなく経済破綻している羽根藩

    登場人物も舞台も堕してしまったところからの再生を志し、あがいていくのである。その様をみて「他人ごとではない、俺だってあがいてみせるさ」と読者を勇気づける、そういう小説が楽しくないわけがない。

    実は、この小説で一番魅力的だったのは、家は堕ちても、心根は堕ちず孤高を保った主人公の継母「染子」ではないだろうか。武家の妻としての矜持を

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    2020年01月26日
  • 鬼神の如く―黒田叛臣伝―(新潮文庫)

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    実に面白い作品だった。
    沈黙を読んだことがあったから、あっと思った場面も多かったし、宮本武蔵も出てくるし、栗山大膳がthe武士って感じだし、気に入った。

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    2019年12月16日
  • 銀漢の賦

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    江戸時代後期、徳川吉宗の時代。町道場で知り合った身分の異なる3人の若者は、「銀漢」と呼ばれる天の川の下で友情を誓い合う。なんとなく三国志の桃園の誓いを思い出すが、3人の生き様は劉備・関羽・張飛とは全く異なる。

    時は流れ、3人は成人し、藩の不正問題に巻き込まれる。その後、1人は農民一揆の首謀者として死刑に処され、それをきっかけに藩の役人である2人は意見の対立から絶交。さらに年月が経ち、再び藩に不正問題が持ち上がる。

    2人の死をかけて藩を救おうとする武士道が美しい。その決意を買い物でも行くかのように、あっさりと受け入れるのは、友と話し合えたからだろう。長い絶交時代があっても、幼い頃の友情はすぐ

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    2019年11月28日
  • さわらびの譜

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     本書を読み終えて、時代小説の王道は、巧みな戦略家や諜報そして剣術の達人が多く戦となれば織田信長の時代から、刀剣、槍、鉄砲等が武器の主流となることが多い様に思う。そんな中で、葉室氏が弓術を通して主役となる女人の心を描くのは珍しく、造詣を深め心震える物語を読むことが出来たことは僕自身の心の糧となった。
     本来の弓術は、魔を祓い、敵を退けるために射るものと書いており、よって殺傷能力は低い。
     さて、扇野藩(架空の藩)当主有川将左衛門は日置流雪荷派の伝承者。子は、伊也と初音の娘二人男子はいない。将左衛門は、伊也に伝承すると決めた。何故なら、他の流派を稽古したものに伝えれば、作法に乱れが生じるというも

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    2019年09月19日
  • 決戦!関ヶ原2

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    ネタバレ

    関ヶ原、2である。2であるからには、やはり1を超えねばならない。作家さんたちのそんな意気込みが感じられる。誰もどれも素晴らしい!
    少々マンネリ化しだしていた決戦!シリーズ。今一度注目したいと思わせてくれた1冊。

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    2019年08月25日
  • 紫匂う

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    内容(「BOOK」データベースより)
    寡黙で実直な夫・蔵太と共に平穏に暮らす澪の前に、一度だけ契りをかわした幼馴染みの笙平が現れた。藩内抗争に巻き込まれ咎を受け逃亡した笙平を匿う澪に、朴念仁であるはずの夫は意外な優しさを見せる。武士の妻が持つべき義と交錯する想いに、二人の男の狭間でもがく澪。日本人の心性を問う傑作時代小説。

    令和元年7月23日~25日

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    2019年07月25日
  • はだれ雪 下

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    忠臣蔵に縁がなく、人物名と討ち入りという言葉くらいしか知らなかった。それゆえに、先入観なく読めたのかもしれない。

    はむりんの小説は登場人物それぞれの生き方、心情、心情の結び付きの描写が好みで、思わず涙が出てきます。

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    2019年05月13日
  • 決戦!本能寺

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    本能寺といえば明智光秀。時代小説を読んでいて様々な説に出会ってきましたが更に濃い物語集でした。光秀の後ろからどれだけ沢山の糸が引かれていたのか。千利休黒幕説が面白かったです。信長はあれね、もう少し人の心をね・・・と言っても詮無いことですね。

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    2019年04月25日
  • 陽炎の門

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    まさかまさかの展開。四面楚歌の主人公の味方にこの人物が。そして切ない別れ。読んで良かった珠玉の作品。

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    2019年04月04日
  • 秋月記

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    深く澄んだ湖を見ているような気分にさせる素晴らしい作品です。力を尽くして作り上げた静謐、受け継がれると良いですね。毅然とした生き方、そして信念。私も見倣わなければ…

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    2019年03月31日
  • 柚子の花咲く

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    内容紹介
    少年時代に梶与五郎の薫陶を受けた筒井恭平は、与五郎が隣藩で殺害された事実を知り、真実を突き止めるため鵜ノ島藩に潜入するが――。人を愛すること、人が成長するということなど、人間にとって大事なものを教えてくれる感動の長編時代小説。

    平成31年2月24日~26日

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    2019年02月26日
  • 無双の花

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    太閤のもとでは「西国無双」と呼ばれたバリバリの戦士。一方、徳川のもとでは泰平のための「画竜点睛」として平和に徹した一人の人間。義を守り、ひとに仕えるという武士の生き様とはこういうことなのか。尾崎行雄の言葉を借りるなら、まさしく「人生の本舞台は常に将来に在り」。

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    2019年02月24日