紫匂う

紫匂う

836円 (税込)

4pt

心極流の達人ながら、凡庸な勤めに留まる蔵太。二人の子供とともに穏やかに暮らす、その妻・澪。すれちがいの暮らしを送る澪の前に、一度だけ契りをかわした男・笙平があらわれる。側用人にまで出世したかつての想い人との再会に、澪の心は揺れる。今、ここで、心のままに生きられたなら――。直木賞作家が描く、人妻の恋。日本人の心が紡ぐ、美しく、哀しき恋。全国17紙に掲載された大人気連載!

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紫匂う のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    葉室麟にはまって、はや何冊目だろうか。読者評価の比較的高い順に、そしてシリーズ物はまとめて読んできたが、質が落ちることがない。遅くに作家デビューし早逝されてしまったが、短い期間によくもこんなにたくさんの作品を残すことだできたのだろう。
    葉室麟といえば武士道を貫いた男を題材にしたものが多いが、女性を主

    0
    2023年03月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレを嫌うので装丁から時代モノとわかるような本は手に取らなかったのだが、とりあえず読み始めた。身持ち軽そうな澪がむかし結婚に至らなかった男に思いを寄せる出だしなのだが、なんとなく藤沢周平っぽいようないい感じで、さらに夫の萩蔵太というのがなかなかの好男子で、全般的に読みやすい時代小説というところ。

    0
    2021年08月15日

    Posted by ブクログ

    「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」につきる作品だと思えた。
    武士の生きざまと夫婦愛、人間愛に対する著者のブレのなさは、いのちの3部作、雨宮蔵人の生き方、人となり、夫婦関係と同様。

    主人公である澪は幼なじみの笙平に想いを残しながらも寡黙で実直な蔵太に嫁し穏やかな生活を送る中、夫の素朴な暖かさは感

    0
    2020年09月19日

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)
    寡黙で実直な夫・蔵太と共に平穏に暮らす澪の前に、一度だけ契りをかわした幼馴染みの笙平が現れた。藩内抗争に巻き込まれ咎を受け逃亡した笙平を匿う澪に、朴念仁であるはずの夫は意外な優しさを見せる。武士の妻が持つべき義と交錯する想いに、二人の男の狭間でもがく澪。日本人の

    0
    2019年07月25日

    Posted by ブクログ

    初めから息詰まるような緊張感が続く。寝る前にはとても読めなかった。
    葉室麟さんの小説の常で、必ず成功するとわかっていても何度も窮地に陥りながらの長い長い道のりだった。

    夫婦とは、子育ての芯とは、家族のありようとは、女性の生きざまとは…など、感じることのとても多い作品だった。

    心から信じる相手がい

    0
    2018年07月19日

    Posted by ブクログ

    すがすがしい読後感。
    おのれにとって最も大切だと思うものを心は寸分違わず知っている。わからぬこと、迷ったことは、わが心に問えばいい。
    澪の心の中にいたのは蔵太だった。ともに紫草を見ることができて本当によかった。日々の暮らしにある幸せを大事にしたいと思えた。

    0
    2024年01月23日

    Posted by ブクログ

    葉室麟の時代物はとても良い。素直に登場人物に感情移入できて、物語を堪能できる。女性が主人公なのでどうかと思ったが、全くの杞憂だった。面白い本、心が洗われるような読書をしたい時は葉室麟に限る(ちょっと前なら藤沢周平)。オススメ。

    0
    2023年05月27日

    Posted by ブクログ

    人生は長く豊かな時間を許されています
    男性の本当の優しさや大きさ寛容さを
    一組の夫婦がゆっくり教えてくれます

    0
    2021年01月11日

    Posted by ブクログ

    これまでの人生の岐路で選択に後悔していたり、選んだ道を疑問に思っている人。それは、恋愛や結婚の場合や、あるいは就職の際もあるだろう。
    そういう人に、是非読んでもらいたい作品である。
    実直な夫と暮らす人妻が、昔一度契りをかわした男が現れることで、男と夫との狭間で心が揺れ動く。
    通俗的な恋愛ドラマかのよ

    0
    2020年09月15日

    Posted by ブクログ

    天の目に見守られたジェットコースターロマンスも無事着地、、。紫草の花の性根…蔵太、小一郎、由喜が白過ぎる♪。

    0
    2017年01月12日

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