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島津勢の猛攻に耐え、駆けつけた豊臣秀吉に「その忠義、鎮西一。その剛勇、また鎮西一」と誉めたたえられた立花宗茂。もともと九州探題・大友家の家臣であったが、秀吉によって筑後柳川十三万石の大名に取り立てられた。関ヶ原の戦いで西軍に加担した宗茂は浪人となったが、十数年後、かつての領地に戻ることのできた唯一人の武将となった。右顧左眄せず義を貫いた男の鮮烈な生涯を描く傑作歴史小説!
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Posted by ブクログ
今村翔吾の「塞王の楯」に,立花宗茂は割と重要な役どころで登場するのだが,正直言って,立花宗茂のことは全く知らなかったので,彼が主人公の小説を探し出して読んでみた. 秀吉に「東の本多忠勝、西の立花宗茂、東西無双」と褒め称えられる猛将で,関ヶ原の戦いで西軍に参加し,改易されたのち,唯一旧領を回復された武...続きを読む将,ということらしい. なんだ,無敵じゃないか! あと10年早く生まれていれば,そして,もっと上手く立ち回れば大大名になっていたことも想像できるのだが,どうやら彼の強さの秘密は本人の高い能力に加え,決して裏切らない「義」にあり,そのため家来に信服され,立花軍は無類の強さを発揮したと思われる.正夫人の誾千代も魅力的.
豊臣秀吉に「東国にては本多忠勝、西国にては立花宗茂、共に無双の者である」と称えられたたほどのの武将 立花宗茂の物語。恥ずかしながら立花宗茂のことはこの本を読むまでは知らなかったけれども、その波瀾万丈なストーリーに引き込まれた。 「立花の義は、裏切らぬこと」。それを頑なに守り生きようとする姿は見事。...続きを読む 秀吉によって大名に取り立てられ、関ヶ原の戦いでは西軍についた宗茂はその後浪人となるが、10数年後領地に戻れた唯一の武将となったという。彼の生き方を見れば納得。 歴史上の人物なので、徳川家康や真田信繁(幸村)、そして伊達政宗も登場する。その描写もとても面白い。 そして、宗茂の正室 誾千代(ぎんちよ)もまた心引かれれた人物。 ラスト、柳川城へと辿り着いた下りは目頭が熱くなり、特に宗茂が誾千代に語りかける場面は泣けた; 「20年前京に出ようと意を固めたおり、必ず無双の花をさかせて戻って参ると誓うたが、いまにして思えば、わしにとっての無双の花とは、そなたのことであった」。 同じく誾千代に語りかける場面での宗茂の言葉; 「立花の義だけは守り通してきたつもりじゃ。」 「それだけではないぞ。わしはこの20年の間に、わが立花の義は天下泰平のためにこそあると知った」 生きた時代、国による制約はある。戦国の世に生まれたら戦いとは無縁ではいられなかった。それでも、どの時代にも共通するものはある。正しく生きたい、正しく生きようとすることは美しい。そして、それは一人では無理。寄り添ってくれる人がいてこそなせること。
太閤のもとでは「西国無双」と呼ばれたバリバリの戦士。一方、徳川のもとでは泰平のための「画竜点睛」として平和に徹した一人の人間。義を守り、ひとに仕えるという武士の生き様とはこういうことなのか。尾崎行雄の言葉を借りるなら、まさしく「人生の本舞台は常に将来に在り」。
立花宗茂が素晴らしい人物であることは疑いようもない。 が、あえて他のことについて書きたい。 周囲の人物の、あの魅力はいったい何なのだろう。 宗茂と接し、心を通わせた人物は、世間ずれし捩れる前の、素直な芯を見せるようになるのだろうか。 真田信繁といい、伊達政宗といい、徳川家康といい、宗茂に負の部分を洗...続きを読むわれていくようだった。 小説ではあるが、実際も、こうであってくれたなら、救われるのに。
関ヶ原の合戦以後の立花宗成を描いた作品。 誾千代とのやりとりが、今まで読んだ作品と違っていて面白かった。 特に「立花の義」はよかった。 対する「真田の義」「徳川の義」もよかった。
あーーーー葉室さんの歴史小説本当にすてき。 間違いない、というか絶対裏切らない。この主人公の立花宗茂のように。(笑) 誾千代のかっこよさたるや言い尽くせない。そして宗茂の男気あふれる、でもスマートな生き方にどんどん引き込まれる。そして辛苦を共にしながら決して主君から離れようとしない、家来達の忠義っ...続きを読むぷりに涙涙。 九州の武将ということでなくても、そもそも日本史知識不足の私ですが毎回知らなくてもぐいぐい読まされてしまってます。文章の丁寧さ、一貫した何か太い観念で貫かれた日本人的スピリットが今回もひしひし感じられて、またまたほぼ一気読みしてしまいました。
立花家の義。真田家の義、徳川家の義……はて、私の義は何だろう…… 何人かの作家が立花宗茂を描いてるけど、これは良い!
関ヶ原の戦い後の立花宗茂の生き様を描いている。 滝口康彦の乱離の風は、若き日の立花宗茂を描いているが、その続編とも言うべきものとも考えられる。 立花宗茂が何故、柳川藩主に戻って来れたのか?小説に描かれた立花宗茂の真っ直ぐな生き様がそうさせたのか?、わからないが小説としては美化した立花宗茂の生き方は素...続きを読む晴らしい。また、徳川家康も徳川秀忠もいい人物として描かれている。
寡聞にして本書を読むまで立花宗茂という人を知らなかったのですが、葉室氏が題材にしたことが頷ける真っ直ぐな人でした。 多くの武将たちが生き残りをかけて時に権謀術数を巡らす戦乱の世の中で、決して裏切らないことを信条に生き抜いたことは驚嘆に値する。また、彼を支える忠臣や女性も皆、この男と共に生きるに相応し...続きを読むい人たちでした。 オマケに家康まで心の底では平安の世を実現するために敢えて卑怯な手も辞さない男として描かれていたけれど、これには少し疑問もある。真田も伊達も格好良すぎだしね。
「西国無双」と称えられる立花宗茂の半生を描く歴史小説。 戦国の世を描きつつ、この作者らしく、妻との心のふれあいが程よい加減で書かれているので、宗茂が人として生き生きと感じられる。 立花の義は、決して裏切らぬこと。 この時代に、これほどまでに不器用で気持ちの良い生き方をした武将がいたとは、恥ずかしなが...続きを読むら西国に無知な私は、改めて感動してしまった。 そして、この作品で描かれる家康にも、泰平の世を作るためには手を汚すを恐れぬ、という徳川の義がある。 今まで自分が見ていたものとは違った角度で、関ヶ原からの歴史を見られたように思えて、とても満足の一冊でした。
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