Posted by ブクログ
2021年07月23日
蜩ノ記の続編
蜩ノ記の16年後を描く羽根藩の物語
戸田秋谷の息子順右衛門は藩の要職についています。
そこに、新藩主となった吉通、しかし、それを良しとしない御一門衆の三浦左近達は、お家騒動の陰謀を目論みます。
吉通の幼馴染である主人公の颯太と、その陰謀に立ち向かっていきます。
しかし、颯太って頼りな...続きを読むい(笑)
いつもの勧善懲悪なストーリ展開なわけですが、そこに至るまでのそれぞれの想いが凛として清々しい
登場人物の中で一之進が印象的!
敵方とおもいきや、最後の最後でよい味出しました。
戸田秋谷が残したもの
薫の言葉
「父が自らの死によってひとびとの過ちや罪業を背負ったのは、ひとを生かす道だったからではないかと思います。この世のひとは皆、おのれの罪業に苦悶しております。そんなひとびとの中のひとりとして、罪を背負う生き方もあったのではないでしょうか」
ひとを生かす道
いいですね。
蜩ノ記を読みなおしたくなりました。
とってもお勧め