Posted by ブクログ
2020年10月03日
面白かった
これは、はまった。羽根藩シリーズ第4弾。
第3弾の「春雷」の続編なので、「春雷」を読まないとこの感動は伝わらないと思います。
ストーリとしては、豊後羽根藩の物語
「春雷」で語られてた欅屋敷。
そこで孤児たちと暮らす楓のもとに、謎の男小平太が現れます。
小平太には亡くなった多門隼人との因...続きを読む縁があり、
前藩主の旧悪を隠ぺいするため、楓とその孤児たち抹殺する密命が..
小平太は敵なのか、味方なのか?
しかし、小平太は楓たちと暮らす中、多門の生き方、楓の生き方に感化され、楓の味方に
しかし、様々な魔の手が楓たちに襲いかかります。
小平太、臥雲、姜斎は楓や孤児たちを救うことができるのか?
クライマックスに向け、藩からの脱出を試みます。
無事逃げ延びることができるのか?
こういう展開は弱いんです(笑)
一方、悪役側も奥深い。
真の悪役は前藩主なわけですが、それに使える兵衛、佐十郎の覚悟も敵ながら凛と清々しい。羽根藩の改易を目論む幕府の巡見使がくる前に、羽根藩を継続さえるため、楓たちを亡き者にしようとしていたわけですが、最後の最後がまたスッキリ。
武士の矜持を感じました。
エンディングがとてもよい
とってもお勧め
絶対に春雷を先に読むべき!