秋霜

秋霜

814円 (税込)

4pt

一揆から三年、豊後羽根藩の欅屋敷で孤児を見守り平穏に暮らす楓の許を、謎の男・草薙小平太が訪れる。彼には楓の元夫で、大功を挙げた後、藩主・三浦兼清の旧悪を難じ上意討ちに遭った前家老・多聞隼人と因縁があった。だが、楓と出会った刹那、小平太の中に一つの想いが芽生える。やがて兼清の罪を断じ羽根藩の改易を目論む幕府の巡見使来羽の時が迫る中、旧悪を知る楓たちには藩の魔の手が……。人を想う心を謳い上げる、感涙の羽根藩シリーズ第四弾!

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秋霜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    春雷の正当な続編。新たな人物も前作からの人物も哀しいまでに不器用に愛おしく描かれてて相変わらず最高。情緒がぶっ壊れて何度も泣きながら読んだ。中でも臥雲のシーンがどれも最高でめちゃくちゃに胸を打たれた。前作の三人の中で唯一生き残った臥雲の生き様の最後には感情を揺さぶられた。全体的に最高なんだけど、小平

    0
    2024年06月22日

    Posted by ブクログ

    「春雷」の続編として読むと大きな流れでわかりやすい。
    終盤ちかく、兵衛にはかせた「秋霜のごとく、ひとに苛烈にあたるからには、おのれにも厳しくあらねばなるまい。遅れれば未練がます。」の言葉が染み入る。

    0
    2022年03月05日

    Posted by ブクログ

    面白かった
    これは、はまった。羽根藩シリーズ第4弾。
    第3弾の「春雷」の続編なので、「春雷」を読まないとこの感動は伝わらないと思います。

    ストーリとしては、豊後羽根藩の物語
    「春雷」で語られてた欅屋敷。
    そこで孤児たちと暮らす楓のもとに、謎の男小平太が現れます。
    小平太には亡くなった多門隼人との因

    0
    2020年10月03日

    Posted by ブクログ

    春雷に続けて読んだ
    多聞隼人が秋霜でも大きな影響を及ぼすとは
    人の心は周りの愛情で変わっていく
    この作品であらためて気付かされた

    0
    2025年09月04日

    Posted by ブクログ

     他人に惑わされず、互いを思いあいながら己の生き方を大事にしている欅屋敷の人々の優しさと強さを感じる。

     登場する人々が、違和感を感じるほど素直であったり信念を貫き通す強い人であったりして戸惑う場面もあったが、著者が描きたかった日本人の慈悲深さ、美しさの表れであると思うと納得できる。


     ところ

    0
    2025年06月12日

    Posted by ブクログ

    「春蕾」の続編。羽根藩シリーズ4作目。

     ラストに救われた。
    人は自分の真の値打ちを知らないで生きてる人が多い。

     人が人の縁によって変わっていく有様を丁寧に描ききっていると思う。

     小平太と楓の幸せを想像するだけで心温くなるそんなラストだった。

     生き様は背中に現れると思う。
    どう生きるか

    0
    2024年10月25日

    Posted by ブクログ

    前作「春雷」の続編。
    鬼隼人が亡くなった三年後の欅屋敷の話。
    あの時集まった三悪党の生き残り臥雲の想いに涙したし、子供たちの成長や欅屋敷に集まったもの達の心の変化に熱いものがあった。

    0
    2023年07月06日

    Posted by ブクログ

    羽根藩シリーズ第4作。「春雷」を受けてのストーリーとなっている。展開が早く飽きさせない。また「秋霜」は多聞隼人であり、児島兵衛であろうが、新たな像が小兵衛の名のもとに登場してきたことを感じる。これは第5作に何らかの形でつながるのだろうか。

    0
    2021年05月22日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。前作から続きになっており、前作が少し物足りない感じというか、葉室麟の話としては違和感があるという感想は、この本で払拭された。前作と併せて大団円に至る感じで、前作もよくできていたことが分かってスッキリした。しかし、元々前作は本作を想定して書かれたないのではないだろうか。私はそこは分か

    0
    2020年11月23日

    Posted by ブクログ

    憎しみ苦しみを他者にぶつけるのではなく
    自分の中で丁寧に向き合い育て消化させていく
    喜びも悲しみもすべてが自分である
    人間の尊さを教えてもらいました

    0
    2020年10月08日

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