葉室麟のレビュー一覧
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購入済み
残念です‼️
大好きな作家でした。新刊を楽しみに待っていました。まだ若くお亡くなりになられたときは信じられませんでした。もっともっと読みたかった。この本が「蜩の記」の続編ということなので読むことにしましたがあっという間に読み終えてしまいました。日本人の心が描かれていて私のお薦めの一冊になりました。
葉室先生、早く輪廻転生してまた本をたくさん書いてくださるのを首を長くしてお待ちしています。あれっ、でも同級生の私の命があるうちにお願いします。 -
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面白かった
これは、はまった。羽根藩シリーズ第4弾。
第3弾の「春雷」の続編なので、「春雷」を読まないとこの感動は伝わらないと思います。
ストーリとしては、豊後羽根藩の物語
「春雷」で語られてた欅屋敷。
そこで孤児たちと暮らす楓のもとに、謎の男小平太が現れます。
小平太には亡くなった多門隼人との因縁があり、
前藩主の旧悪を隠ぺいするため、楓とその孤児たち抹殺する密命が..
小平太は敵なのか、味方なのか?
しかし、小平太は楓たちと暮らす中、多門の生き方、楓の生き方に感化され、楓の味方に
しかし、様々な魔の手が楓たちに襲いかかります。
小平太、臥雲、姜斎は楓や孤児たちを救うことができるのか?
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「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」につきる作品だと思えた。
武士の生きざまと夫婦愛、人間愛に対する著者のブレのなさは、いのちの3部作、雨宮蔵人の生き方、人となり、夫婦関係と同様。
主人公である澪は幼なじみの笙平に想いを残しながらも寡黙で実直な蔵太に嫁し穏やかな生活を送る中、夫の素朴な暖かさは感じる反面、武士としての美しさにかけると思ってしまい笙平と比べてしいる自分の気持ちに後ろめたさを感じている。
が、夫婦と笙平に襲いかかる危機に立ち向かう夫に真の男、人間としての魅力を見出す。
古い考えかもしれないが、恋愛結婚した夫婦と見合い結婚した夫婦の結婚後の人間関係の展開に似ているところはないだろ -
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源実朝は頼家の息子、公暁に鶴岡八幡宮の大銀杏の前で暗殺された。文献にはその後実朝の首は行方不明になったこと、葬儀には遺髪が入れられたこと、それしか分かっていない。
それを鎌倉幕府の中の勢力争い、公暁に実朝の暗殺をけしかけた者、時の後鳥羽上皇の京都での台頭、尼将軍北条政子、さまざまな人物が登場することで、あたかも書かれていることが真実であるように思えてしまう素晴らしい歴史絵巻が繰り広げられる。筆者の力量、歴史を見る目に感動を覚えた。そして実朝暗殺の真の首謀者は誰かという衝撃の事実も語られ、歴史の真実はどうだったか、想像力は無限にかき立てられる。
実朝暗殺から承久の乱にかけての歴史についても大 -
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小堀遠州について、知りたいと思って読んだ。
桂離宮の造園を設計したと言われているので、どんなひとなんだろうかと。
時代は、秀吉から徳川家康にうつり、江戸時代の初期の頃。
小堀遠州は、秀長の小姓として仕えるときから始まる。
秀長が、千利休と話している時に、
小姓の遠州は、その会話の中に入ってしまう。
弟子の山上宗二が 太閤の怒りを買うことで、処遇をどうするか
という話で、千利休は平然と「捨て殺し」と言い茶の道のためですという。
遠州は、その厳しさを、しっかりと刻み込むのだった。
遠州は、古田織部に師事することになり、伏見奉行になる。
千利休、古田織部は、太閤に切腹を命じられる。
茶の道を全うする -
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内容(「BOOK」データベースより)
坪内藩の城下町にある青鳴道場は存亡の危機にあった。先代の不名誉な死と、跡を継いだ長男の権平の昼行燈ぶりから、ついには門人が一人もいなくなってしまったのである。米櫃も底をついたある日、妹の千草や弟の勘六に尻を叩かれた権平がようやく重い腰を上げる。「父の仇を捜すために道場破りをいたす」。酔って神社の石段で足を滑らせ亡くなったとされる先代の死には不審な点があり、直前には五つの流派の道場主たちと酒席を共にしていた。三人は、道場再興と父の汚名を雪ぐため、藩内の道場の門をひとつずつ叩いていく。
令和2年4月13日~15日 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに最初からぐいぐい引き込まれる文章とあらすじに出会い、1日で読んでしまいました。
登場人物のキャラクターもきちんと描かれていて、しかもみんな魅力的で(私は采女が好きでした)
お話もしっかり作り込まれていて、最後まであっという間に読んでしまいました。
でも、この間の瀬尾まいこさんの「幸福な食卓」といい
全てがハッピーエンドではない本は読んでいてちょっと辛いです。今回も采女も亡くなり、新兵衛もまた何処かへ行ってしまい、とても寂しい気持ちが残りました。
采女とお義母さんの和解させてあげて、できれば里美さんと采女を取り持ってあげて欲しかったなぁ。
この先、藤吾がメキメキ政治手腕を発揮して、お殿