実朝の首

実朝の首

726円 (税込)

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建保7(1219)年正月、鎌倉・鶴岡八幡宮で将軍源実朝が甥の公暁に暗殺された。背後には北条や三浦の影があったが、公暁も三浦義村に殺されてしまう。混乱の中、少年・弥源太は実朝の首を持ち逃げする。権威失墜を恐れる幕府では、尼将軍・北条政子が悲痛な深謀を巡らせていた。京からは後鳥羽上皇の弔問使が下向、混乱は深まる。幕府、朝廷、弥源太たち三つ巴の駆け引きの行方。新鋭が挑む鎌倉幕府最大の謎、傑作歴史長編。

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実朝の首 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月11日

    実朝の首(葉室麟/角川文庫)
    鶴岡八幡宮で公暁に暗殺された源実朝。
    「吾妻鏡」には、実朝の首が見つかったという記述はなく、棺の中に入れられたのは髪だったということが記されています。本書は「蜩の記」で直木賞を受賞した葉室麟さんが、実朝の首を巡って朝廷、鎌倉幕府、武士たちの闘いを描く娯楽時代伝奇小説の傑...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月12日

    源実朝は頼家の息子、公暁に鶴岡八幡宮の大銀杏の前で暗殺された。文献にはその後実朝の首は行方不明になったこと、葬儀には遺髪が入れられたこと、それしか分かっていない。

    それを鎌倉幕府の中の勢力争い、公暁に実朝の暗殺をけしかけた者、時の後鳥羽上皇の京都での台頭、尼将軍北条政子、さまざまな人物が登場するこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月06日

    『蜩ノ記』で著者に興味を持つ。鎌倉時代にはあまり興味がなかった。実朝の数奇な運命も知らずに読んだ。公家から武家の時代になったと思っていた鎌倉時代に、新たな視点を与えられた思いだ。実朝が鶴岡八幡宮で暗殺され、その首が何者かに持ち去られた史実を基にした物語に惹き込まれた。人物相関はややこしいが、鎌倉時代...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月22日

    建保七年(1219年)正月二十七日
    源実朝の右大臣拝賀の儀
    雪の降り積もる鶴岡八幡宮の石段と傍らの大銀杏

    実朝暗殺の場面から物語は始まる
    甥の公暁によって殺された実朝の首を巡る騒動


    公暁から首を預かった弥源太。
    (弥源太は公暁の乳母子で美少年♪)
    弥源太は三浦館へ向かうはずだったが、そのまま持...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月14日

    源実朝暗殺後に実朝の首が持ち去られた。実朝の首の行方をめぐる物語である。実朝の首は何故か義村と対立していた相模国西部の波多野氏の所領で埋葬されたとの伝承がある。その伝承に沿った物語である。

    泉親衡の乱や和田合戦で北条氏から謀反人とされ、歴史から消された人々が活躍する。これは清々しい。『実朝の首』で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月02日

    実朝暗殺から承久の乱までのわずか2年間を
    鎌倉幕府と朝廷、さらに和田合戦での生き残り達との三つ巴を見事に描き切った作品です。

    こういった清らかでありながら何処か冷酷さも感じられるような読後感が葉室麟作品ならではの楽しみ方なのかもしれません。

    大河ドラマでどう描かれるのか楽しみになりました。

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    Posted by ブクログ 2022年02月10日

    今、『鎌倉殿の13人』をみているので、なんとなく手に取った本。
    公暁に暗殺された実朝の首はなぜ、別のところに葬られているのか。
    読んでいくうちに面白くて、どんどんやめられなくなったが、登場人物が多いので、それが大変かも。
    時々、回想シーンのなかに出てくる実朝が、さびしげでならない

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    Posted by ブクログ 2020年01月26日

    承久の乱で処刑された公卿はWikiだと一条信能、葉室光親、源有雅、葉室宗行、高倉範茂ら(作家葉室鱗はいかなる思いが交錯したか)
    ※答え→別に(´・ω・`)
    ネタバレ的感想
    上皇に唆され源頼茂は実朝暗殺に公暁を使い、首をはねる。
    物語を巧みにリードするのが朝比奈三郎義秀という伝説の武人に与する和田朝盛...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月20日

    あまりよく知らない鎌倉時代の話ということで最後の展開が分からず、一気に読み切った。
    登場人物の描写が上手く、個性がよく伝わった。最後がちょっと端折った感じで、あれだけ浮世離れした後鳥羽上皇の最後があっけなく感じたのがちょっと残念。

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    Posted by ブクログ 2018年06月17日

     鶴岡八幡宮での実朝暗殺の事件は歴史の変節の象徴としてよく語られる。歴史の授業でも扱われてきた。この小説はその事件を発端として始まる。
     実朝の首はその後、公暁により持ち去られ、さらにそれをかつての実朝恩顧の者たちに奪われる。幕府執権側はこの事実を秘密裏に処理し、実朝の葬儀を恙なくおこなうことを目指...続きを読む

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