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かつて一刀流道場四天王の一人と謳われた瓜生新兵衛が帰郷。おりしも扇野藩では藩主代替りを巡り側用人と家老の対立が先鋭化。新兵衛の帰郷は藩内の秘密を白日のもとに晒そうとしていた――傑作長編時代小説!
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「散り椿」
2018年9月28日公開 出演:岡田准一、西島秀俊、黒木華
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Posted by ブクログ
瓜生新兵衛は、かつて上役の不正を訴えたが認められずに、藩を追われた。 妻の死に際に、新兵衛に対して故郷に戻ってして欲しい事があるとお願いする。正反対の願いであったが、新兵衛に生きて欲しいとの気持ちからの願いであった。 散る椿は残る椿があると思えばこそ見事に散っていけるのだ。 まさに名作である。
「散り椿」という題名に惹かれて葉室さんの時代小説を初めて手に取った。 長く世間を渡るほど、世の中は綺麗ごとばかりではないと身をもって知ることになる。 ずいぶん昔にどこかへ置いてきしてしまった主人公の一本気な生き方が清々しい。 「散る椿」の意味を知ることになる結びに胸が詰まる。 再読本に入れる。
相手を想うが故に、哀しい方へ行ってしまう。以前拝読した雨宮蔵人シリーズでも和歌が良く出てましたが、この作品でも鍵となる和歌が出てきましたね。二つとも真実の意味の歌。藩内の陰謀と家族愛と恋愛と友情と。盛り沢山過ぎ。やっぱり葉室作品大好きです。
夫婦、仲間、家族のそれぞれの思いが強いほど誤解もあるもの。思いが複雑に絡み合うなかそれぞれの心情を丹念に描いた傑作。映画もいいがぜひ原作を。 『散る椿はな、残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるのだ。』
本当の思いが、大切な人に伝わらないもどかしさ。正義は貫かれるのに、やるせなく、切ない後味が残る物語。
現実にはありえない世界なのに、心が揺すぶられ生きる勇気が出てくる。小説の舞台は江戸時代なのに、妙に現実と符合する。主人公坂下藤吾の行動が半沢直樹を彷彿とさせる。
9月に映画が公開されるということで読んでみたが、とても深い話で感動した。誠実に生きようと葛藤する人々に、心が動かされた。
たまたま目について買ってみました! 舞台は江戸時代で、日本史好きの自分にとってはページをめくる手が止まりませんでした笑 様々な人間関係が複雑に絡みあって物語が進んでいきます。 ある場面では感情移入して涙を流しそうな時もありました笑 少し難しい漢字もあり、携帯で意味を調べながら読み進んでいきました。 ...続きを読む是非お勧めしたい一冊です!
「散る椿は残る椿があると思えばこそ見事に散っていけるのだ」 この言葉だけでも何か惹きつけられるものを感じるが、読み終わったあとはなお一層心に残る言葉になった。 映画を先に鑑賞していたが、内容としては原作の方が断然面白く感じた。 特に篠の目線が描かれていたところが、映画にはなかったところだが特に...続きを読む印象に残った。解説で、本当の主人公は篠ではないかと書かれていたのにも納得できる。 人の思いが人を動かすということに対して少しもどかしくもあり、でも人を動かすほどに誰かを思い、その思いに誠実である生き方に強く憧れを感じた。
これは素晴らしい! 心揺さぶられました! 映画も見たい!! 背景はお家騒動ですが、その中で描かれる男同士の友情、一人の女性。その時代を生きる人たちの清々しく、誠実な生き様。切なく心打たれます。 ストーリとしては、 かつて一刀流道場の四天王と謳われた勘定方の瓜生新兵衛は、上役の不正を訴え藩を追われ...続きを読むます。18年後、妻・篠と死に別れて帰藩した新兵衛が目の当りにしたのは、藩主台替わりに伴う側用人と家老の対立と藩内に隠された秘密といった展開です。 篠の最期の願いを叶えるため、一人故郷に戻ってきた新兵衛。そして、その旧友采女との決着。 過去の事件の真相は? 藩内に隠された秘密とは? そして、篠の願いの奥に秘めた本当の想いに心揺さぶられます。 また、新兵衛の帰藩に伴い、大きく影響を受けるのが、新兵衛の甥の坂下藤吾。 藤吾の父・源之進は使途不明金を糾問され、無実を主張したものの聞き入れられず自害することに。結果、家録を減らされ、藤吾はその家録を取り戻すべく、出世しようと励んでいます。 新兵衛の振る舞い、生き方が、藤吾の生き方に大きく影響を与え、藤吾が成長していく様を感じます。 「散る椿は残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるもの」 切なく、そして強い とってもお勧め。
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