三日月が円くなるまで 小十郎始末記

三日月が円くなるまで 小十郎始末記

594円 (税込)

2pt

仙石藩士・刑部小十郎は、藩の御長屋を出て、江戸市中の借家に居を移した。仙石藩はかねてより隣接する島北藩と不仲だったが、仙石藩主が島北に面子を潰される事件「檜騒動」が勃発、小十郎の朋輩・正木庄左衛門は義憤に駆られ、藩主の汚名をそそごうとしていた。小十郎は、その助太刀を命じられたのだ。大家である古道具屋・紅塵堂の娘・ゆたとの淡い恋をはじめ、人情篤き人々に囲まれた、ほろ苦く切ない江戸の青春時代小説。

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三日月が円くなるまで 小十郎始末記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年01月19日

    父親からも捨石扱いされてしまった優柔不断な小十郎だったけれど、死んだふりをしてまで慕ってくれた娘、ゆたと一緒になって初めて生きる意欲が湧いた様だ。
    死んだふり、一度してみたけれど俗世間にいる間では本当に難しいものだ、病気覚悟しなければ。

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    Posted by ブクログ 2014年02月27日

    どうなるのかなぁと思いながら読み進んでいきました。
    藩主の汚名をそそぐというお役目から話はどんどん展開していくのですが・・・
    托鉢の賢龍の活躍も楽しかった。
    「ゆた」との関係はどうなる?って思ったけど、最後には納得して読み終わることができた。
    いつもながら「宇江佐さん」の作品は好き♪

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    Posted by ブクログ 2012年10月14日

    素敵なお話でした。
    時代背景もすごく分かりやすかった。
    キャラクター一人一人が生き生きしていて、すぐに物語に引き込まれました。

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    Posted by ブクログ 2011年10月10日

    偶然にも「銀の雨」を読んだ直後だったので、ゆたのその後を見届けることが出来て良かった。武士とは本当に窮屈なものだけど、生きていれば良いこともある。私も嫌なことがあったときも、死んだふりして生きていこう。

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    Posted by ブクログ 2011年03月25日

    江戸時代を選んで書いているのは、名もない一人の庶民と自分が繋がっているかも知れない、という思いからだと著者の宇江佐さんは語っているそうです。また、今の時代の便利さやスピードに対する疑問からともおっしゃっているそうです。

    今の時代、スマートフォンなどが登場し、どんどん便利になり、さまざまなものの流れ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年07月09日

    藩主の敵討の手伝いをすることになった刑部小十郎。父親の伝手を頼って江戸市中の借家に住まうことになる。その大家であり古道具屋「紅塵堂」の娘・ゆたとふたりは互いに惹かれあう。周囲に翻弄されつつ不器用に生きるふたりを中心とした青春時代小説。
    * * *
    この話は別のお話『銀の雨』と設定を共有しています。『...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    仙石藩士の刑部小十郎は、藩の汚名をそそぐ、助太刀を命じられた。

    町屋の娘、ゆたとの淡い恋。
    雲水の賢龍との友情。
    小十郎の成長。などなど。



    「人間、何が幸いし、何が不幸になるか知れたものではない。徒に落ち込むことはないのだ。そのうちに解決の糸口はきっと見つかる」(本書 298頁より)


    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年07月05日

    タイトルが巧い。主人公・小十郎が町娘ゆたと恋をして、賢龍との友情を深めていくにつれ、三日月が満月になるように成長していく。
    厳しい武士社会・・・「いやおうもなく流されて、気がつけば手前ェの居場所がなくなっている。それもこれも世の中ですよ。」ゆたの父・八右衛門の言葉どおり小十郎の人生も右往左往するが、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年09月26日

    某東北の藩の若者が、とある事情により江戸の藩邸から町長屋へ移り住み、さまざまな人々と出会い成長していきなんたらかんたら・・・・・。設定がややこしすぎるのか、登場人物それぞれの魅力が描ききれてない気がします。終盤にかけて、なんだか慌ただしかったなぁ。可もなく不可もなく、といった読後感。・・・ていうか、...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2015年02月07日

    主人公にあまり魅力を感じなかった。
    実際は悪者なのか?味方なのか?
    と途中ドキドキした登場人物が何人か居たけど、どんでん返しは無かったので、拍子抜け。

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