暁天の星

暁天の星

750円 (税込)

3pt

4.0

坂本龍馬に愛され、認められた男・陸奥宗光――。明治新政府では県知事などを務めるも、政府転覆を企てたとして投獄されてしまった陸奥。そんな彼の才能に目を留め、花開かせたのは、時の総理大臣・伊藤博文だった。外務大臣として入閣した陸奥は、日本を欧米列強に伍する国家にすべく奔走し、不平等条約の改正に尽力する。そして、日本の尊厳をかけて強国に挑まんとする陸奥を支え続けたのは、妻の亮子だった。本書は、著者が最期に「これだけは書いておきたい」と願い、病と闘いながら綴った長編小説。残念ながら未完ではあるが、著者の歴史作家としての矜持を感じ取れる貴重な作品である。陸奥宗光のその後は、解説の細谷正充氏が、連載中の著者の想いは、長女の涼子氏が紹介。坂本龍馬の姉を描いた短篇「乙女がゆく」を特別収録。

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暁天の星 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年08月23日

    明治期に外務大臣を務めた陸奥宗光を主要視点人物に据えた時代モノの小説である。
    作者は2017年に他界されているが、その少し前の時期、少し体調も好くなかった中で雑誌連載をしていたという作品で、雑誌に掲載された部分までが本に収められている。故に「未完」ではあるのだが、余り「未完」を意識せずに読むことが出...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月12日

    不平等条約の改正に挑んだ陸奥宗光を描いた未完の遺作。
    紆余曲折を経て、外務大臣に就任し、講和条約に入るというまさにクライマックス的なところで未完となり、その先が読めないのは本当に残念の極み。
    併録の『乙女がゆく』は、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』へのオマージュだろうか。
    姉の乙女が竜馬を訪ね、男装で京都...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月12日

    2017年に逝去された作者による、陸奥宗光が主人公の「未完の大作」。妻・亮子さんの出番も多く、薩長や欧米諸国の圧力に屈せず明治の世を闘う夫婦の物語、という見方もできます。
    まさに「俺たちの闘いはこれからだ!」のような場面で終わっているので読者としても寂しい限りです。ですが「刊行に寄せて」にもある通り...続きを読む

    0

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