葉室麟のレビュー一覧

  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    大胆な構想を胸に策謀を巡らせる黒田官兵衛が本作の主人公ではあるが…彼と行動を共にしている修道士、そしてその修道士とぶつかって最終的に棄教する別な修道士、黒田官兵衛の家臣で武辺者の後藤又兵衛、細川ガラシャとマリアこといとの主従、彼らと関った織田秀信…更に“敵役”的な石田三成と嶋左近主従や、彼らに近い小西行長…或いは黒田官兵衛とは別箇に己の大胆な構想を胸に動こうとする毛利輝元…こう言った面々の“群像劇”という趣も在る…
    こういう「本当はこういうことだったかもしれない?」的に纏めた時代モノ…凄く面白い!!

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    2013年02月24日
  • 柚子の花咲く

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    ネタバレ

    初読、葉室麟。『桃栗三年柿八年、柚子は九年で花が咲く』郷学教授梶与五郎が一太刀で斬られ発見される処から、物語は始まる。かって青葉堂村塾の教え子達が、死んだ恩師の悪評・噂に驚き、謎の死と汚名を晴らすため捜索するが、同じ切り口で友人が果てる。領地争い・同時の身分の違いによる婚姻・親子関係を絡めたミステリー時代推理小説を、教え子の主人公恭平視線で描かれる。頼りなく他人を頼る恭平だが、優しくまっすぐに生きる恭平に対する幼馴染おようの本心に気づき、恭平は成長しながら解決する。師を慕う子ども達に感動した。

    『わたしたちは先生が丹精込めて育ててくださった柚子の花でございます。』
    桃栗3年柿8年、梅はすい

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    2013年02月19日
  • いのちなりけり

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    重臣を手討ちにしたところから始まり、水戸黄門てこんな人だった? という興味で惹きつけられた。 一つの和歌を求め続ける佐賀鍋島家のはぐれ剣士の純愛を 綱吉の時世にうまく取り込んで小気味よく展開していく。
    ラストは 一本勝ちですっきりという感じで納得。読後感は 非常に晴れ晴れしたもの。恐れ入りましたと脱帽のストーリーです。

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    2013年02月01日
  • 風渡る

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    盛り上がりの場面さえ、淡々と描写してあり、却ってリアリティーを感じる文体だと感じた。
    他の作品も読んでみたい。

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    2012年10月01日
  • 風渡る

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    九州の地名や、地元の歴史がちらちら見えたりして、
    遠い昔の出来事を自分の知っていることと関連付けながら読むことができました。

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    2012年07月13日
  • いのちなりけり

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    骨太の時代小説で清冽な恋愛小説。余韻。
    蔵人は「天地に仕え、いのちに仕えるのが武士である。いのちに仕えるとは死すべき時に死に、生きるべき時に生きる命を受け止める。」 という武骨な武士。妻咲弥は「これこそ自分の心だと思う歌を教えろ」と迫る。
    読者は、物語の展開よりも登場人物の心理をもっと掘り下げて欲しいのに、そこは淡々と描写し読者が想像し考えるようにしていて、多少いらいらする。わざとだとすると汚いな~。
    ラストシーンは、途中から分かっているが再会では泣いてしまう。しかも、またまたあっさり描き過ぎ。北方謙三なら5ページのクライマックスにもっていくぞ!また、これが葉室麟。
    最後に、武士道を描いた『葉

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    2013年05月12日
  • 柚子の花咲く

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    あざとさを感じさせず、清々しさすら感じさせる展開。師の不慮の死の汚名を晴らすべく奮闘する過程で成長していく主人公。ブレのない筆致で、必ずや悪い結末にはならないと安心して読み進められた。よかったなぁ。

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    2011年08月06日
  • 柚子の花咲く

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    子供時代に教わった”まっすぐに生きる事”。
    いつか大人になった時、その事がうまくいかない事がある。
    それをひとは”現実”と呼び、幼き日に習ったことは”夢”でしかないと語る。

    しかし、それは単に”まっすぐに生きる事”を放棄しただけなのかもしれない。
    ”夢”に向かって努力することを捨てただけなのかもしれない。

    ”まっすぐに生きる”事の強さと同時に、そのつらさや悲しみを伝えてくれる、この本はそういう本です。

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    2010年07月16日
  • 乾山晩愁

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    尾形乾山(光琳)・狩野永徳・長谷川等伯・狩野雪信・英一蝶…絵師たちを主役に歴史の動乱を書いた短編集。切り口が面白い。

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    2009年10月04日
  • 草雲雀

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    姫野藩の栗屋清吾と道場仲間の山倉伊八郎との話。伊八郎から用心棒を頼まれた清吾。伊八郎の清濁併せ吞むような気概と清吾の「草雲雀」のような心持の対比や、それぞれの強さが描かれていて、面白かった。侍というものは、つくづく大変だったのだなとさえ、感じた。

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    2026年03月08日
  • 花や散るらん

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    読む順番を間違えたが、それはそれで私の中で謎を生み良かったと思う
    三部作の中心が忠臣蔵だったとは
    また、花や散るらんで謎が解き明かされた
    この作の題名にある「花」とは誰のことなのだろう
    らんについて調べてみたら、九州の方言で否定的な表現からきたものかと「〜なん(ら)ん」
    できない等
    とすると花は‥

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    2026年02月04日
  • 銀漢の賦

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    松本清張文学賞を受賞した作品
    人間の心、欲、友情を素晴らしく描いている
    自分の人生を振り返ると、欲や裏切ったこともある事に気づいてしまった
    これからの人生に活かしたい

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    2026年01月21日
  • 千鳥舞う

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    葉室氏にしては珍しく恋愛要素、しかも基本的には不義密通の関係が多い作品でした。
    一方で、かつて仕事の都合で住んでいた博多の町を舞台にした絵師の物語は美しく、あの時読んでいれば八景を訪れることができたのにと惜しい気持ちになりました。

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    2026年01月18日
  • 草笛物語

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    羽根藩シリーズラスト。秋谷も襤褸蔵も多聞隼人も颯太もカッコ良くて惚れてしまった。脇役の方たちの存在も非常に大きく心を揺さぶられる作品。
    続きが読みたい。名君はどうなったのか、幕末はどうなったのか、もう先がないと思うと悲しい。

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    2026年01月18日
  • 辛夷の花

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    葉室作品はどの作品を読んでも人の心を巧みに描く
    自分はこんなに一途になれるだろうか自分は自分の道をこれ程真剣に考えてきただろうか
    少し悲しくなる

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    2026年01月16日
  • あおなり道場始末

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    葉室麟という作家の人間の情に関する表現はいつも感銘する
    これは現代にも通じると思う
    主人公にページをめくるごとに惹かれる自分を感じた

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    2026年01月13日
  • 春風伝

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    私の中で高杉晋作作品は、司馬遼太郎の『世に棲む日日』が印象強めであるが、本作品も独特の
    晋作色を出して描き切った良質の作品と思う。
    『世に棲む日日』はその巻構成上、吉田松蔭から繋がるその系流を軸に歴史の中の晋作の足跡を記した作品の印象を持ったが、本作品は、晋作の行動そのものを色濃く出していると感じ、ここら辺が解説にもある、『血湧き肉躍るロマン』たるものかと思った。

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    2026年01月11日
  • 天翔ける

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    葉室麟生涯最後の作品
    幕末の様々な状況を学ばせてもらった
    人の心も含め、歴史を認識し作品に仕上げる作者は素晴らしい
    遺作になってしまったのは残念

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    2026年01月07日
  • オランダ宿の娘

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    シーボルト事件がテーマ。紹介で「歴史ミステリにして清冽な青春小説」とあったが、まさにそのとおりだった。

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    2025年12月26日
  • 風花帖

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    こんな純粋な人はいるのだろうか
    自分を顧みず、信念を貫く人間が
    この本の冒頭については読み進める内に今後の展開が気になり忘れていた
    読み終え、再度冒頭を読み直し納得した

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    2025年12月22日