辛夷の花

辛夷の花

759円 (税込)

3pt

3.9

九州豊前、小竹藩の勘定奉行・澤井家の志桜里(しおり)は嫁いで三年、子供が出来ず、実家に戻されていた。ある日、隣家に「抜かずの半五郎」と呼ばれる藩士が越してくる。太刀の鍔(つば)と栗形(くりかた)を紐で結び封印していた。澤井家の中庭の辛夷の花をめぐり、半五郎と志桜里の心が通う。折しも小竹藩では、藩主と家老三家の間で主導権争いが激化していた。大切な人を守るため、抜かずの半五郎が太刀を抜く!

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辛夷の花 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年05月13日

    葉室麟の女性を主人公に描いた傑作の一つだと思う。面白い。
    離縁された志桜里が迷い惑いながらも自分の信じる道を歩んでいく姿が本流にあるのだが、物語の展開は昭和の時代劇ドラマのよう。悪家老たちに追い詰められる殿様、殿様の命を受け悪家老たちの過去の不正を探る勘定奉行の志桜里の父 澤井庄兵衛、澤井家の隣に越...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月19日

    こんなひどい家臣がいるのかと思いましたが、最後は人の絆、意地をみせ、この世の中も、捨てたものじゃないなという本でした。

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    Posted by ブクログ 2022年03月30日

    自作品に和歌を効果的に取り入れる著者は、この小説でもその手法を用い主人公たちの心情を表出する。
    子供が出来ず離縁され実家に戻った志桜里が主人公。
    隣家に越してきた半五郎と、辛夷の花を介し、互いの心が通うようになる。
      時しあればこぶしの花もひらきけり
       君がにぎれる手のかかれかし
    志桜里に婚家...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月06日

    豊前 小竹藩、勘定奉行・澤井庄兵衛の長女・志桜里は、近習・船曳栄之進に嫁したが、三年経っても子ができないとの理由で離縁され、実家に戻っていた。
    そんな折、隣屋敷に、小暮半五郎という藩士が、越してきた。
    彼は「抜かずの半五郎」と仇名されていた。
    太刀の鍔と栗形を浅黄色の紐で固く結んでいるからだ。

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    Posted by ブクログ 2020年04月12日

    面白かった
    ハッピーエンドで終わる勧善懲悪の鉄板ストーリ

    ストーリとしては、
    九州豊前の小竹藩の勘定奉行澤井家の長女志桜里と隣家に引っ越してきた「抜かずの半五郎」との物語。
    志桜里は嫁ぐも子供ができず、実家に戻されたある日、隣家に半五郎が引っ越してきます。二人の心は惹かれあいながらも微妙な距離感。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月09日

    志桜里と半五郎の距離が、近付くようでなかなか縮まらないのがもどかしく、まさに“辛夷の花”のような似た者同士の二人ですね。
    理不尽で横暴な家老三家に立ち向かう、澤井家の人々とそれを支援する、半五郎や幸四郎の姿がカッコいいです。

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    Posted by ブクログ 2019年07月25日

    7月-18。3.5点。
    武士の娘、嫁ぎ先から離縁され、出戻り。
    隣に独身の武士が引っ越してくる。何か密命を帯びた風の隣人。
    面白い。いつもの葉室節で最後はホロリとさせる。

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