葉室麟のレビュー一覧
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「はだれ雪あだにもあらで消えぬめり世にふるごとやもの憂かるらん」
今作で葉室麟さんは『忠臣蔵』を創作に取り入れているというのを上巻のレビューで述べたが、「引歌」も取り入れてるんよな
もちろん『忠臣蔵』と言えば辞世の句だもんね
浅野内匠頭の辞世の句
「風さそう 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん」
大石内蔵助の辞世の句
「あら楽し 思ひは晴るる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし」
ねー、やっぱ使いたいよねー
そしてわいもそんなに詳しいわけじゃないけど、なんとなくさ、日本語を母語にしてれば伝わって来るものがあるじゃないそれは
内匠頭の無念さ、内蔵助の晴れやかさは伝わって -
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これは秀逸。
戦国時代の脇役の心理がわかる。作者によって見方が少しづつ変わるのも面白い。作品の並びも素晴らしい。秀吉の朝鮮出兵が与えた武将らの心持ちが、それ以降の人生を変えていく様もしゆういつ。
・人を致して、伊藤潤
人に致されてきた家康、今回も三成が取り除きたいと考えた武将に絡む策に乗る。
・笹を噛ませよ、吉川永青
敗軍の将につかい続けた槍の名手可児歳三、とった首には笹を噛ませる。一番槍を横取りした味方の井伊直政を追う。何のために戦うかを学んだ才蔵、直政の配慮。
・有楽斎の城、天野純希
信長の13歳下の弟、父信秀の11番目の男子として生まれた。武芸よりも芸事。武運にも見放され茶の湯にハマる。 -
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「散る椿は残る椿があると思えばこそ見事に散っていけるのだ」
。゚(゚´Д`゚)゚。
みんみんの本棚から
気づいたら葉室麟さん全部★5やないか!( ゚д゚ )クワッ!!
いやもう本作も、読み始めてすぐに傑作だと分かっちゃいました
分かっちゃうの
わい分かっちゃうの
なんならもう最初の二文字で分かっちゃったもの
…
「目次」
お遊びはここまでだ!(キラーン☆)
もうね
散る椿よ
そして残る椿よ
どっちも悲しいのよ
どっちも悲しいけれど、そこに確かな絆があるの
確かな絆があるから、残る椿も散る椿も美しいのよ
美しき武士たちの物語に刮目せよ!(ババーン!) -
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ネタバレ関ヶ原で、家康は勝ちましたが、得たものは、さほど多くはござらん。なぜなら、関ヶ原で戦ったのは、徳川勢ではなく、豊臣子飼いの大名だったからでござる
又兵衛ら牢人衆の働きもあって、大阪方は頑強な抵抗を続けた。家康はこれに業をにやすと12月16日、オランダ商人から買い入れた大砲3門で大阪城の天守閣を打ち砕かせ、淀殿はじめ大阪城の女御堂の肝を冷やさせて講和に持ち込んだ
解説 湯川豊
棄教と殉教。キリストの行く末を2つながら描いて、戦国家のドラマの最後に置く。誠に心にくい構想力である。私たちもその構想力の中で、歴史と小説の壮大なドラマに遊ぶことができた
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ネタバレ時は、江戸5代将軍綱吉の治世。側用人柳沢吉保が権勢を振るっていた。
赤穂浪士討ち入り後、彼らに切腹の沙汰を下した一方、吉良上野介から家督を継ぎ、討ち入り時も奮戦し、傷を負った吉良左兵衛は、諏訪に送られ、治療も虚しく死期を悟り、上野介の血を引く、雨宮蔵人と咲弥の娘(義理)の香也に一目会いたいと願う。
蔵人は、香也を伴い諏訪に向かう。蔵人と香也は、左兵衛から吉良家の再興を託される。また、香也を家臣である冬木清四郎と婚約し、2人で再興をして欲しいと願う。その後、左兵衛は、亡くなるが、清四郎は吉良家の仇討ちを果たすため、江戸に向かう。同じ頃、蔵人は、江戸に向かう先の関白近衛基煕の護衛に同行することにな