恋しぐれ

恋しぐれ

621円 (税込)

3pt

京に暮らし、二世夜半亭として世間に認められている与謝蕪村。よき友人や弟子たちに囲まれ、悠々自適に過ごす晩年の彼に小さな変化が……。祇園の妓女に惚れてしまったのだ。蕪村の一途な想いに友人の円山応挙や上田秋成、弟子たちは驚き呆れるばかり。天明の京を舞台に繰り広げられる人間模様を淡やかに描いた、傑作連作短編集。著者の特徴である「人を想う気持ち」が通奏低音の如く流れ、読む人の気持ちを暖める。新たな蕪村像を描いた意欲作!

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恋しぐれ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    与謝蕪村の恋のはなし。
    だけではない。
    蕪村に関わるたくさんの人たちの
    想いがある。
    皆、懸命に生きて、
    あるひとは芸術に、
    あるひとは恋に、
    それぞれに生きていく時間の中で
    関わる人を大切に想い
    その姿が美しく、悲しい。

    中でも、ある登場人物の言葉
    「叶うはよし、叶いたがるは悪しき」
    は、ずっと

    0
    2021年02月01日

    Posted by ブクログ

    時代を代表する芸術家与謝蕪村。 自身の最後の恋も含めた、周囲の人々の様々な恋の形を描ききった、珠玉の短編連作もの。特に、 蕪村の弟子月渓が絵師として大成し、呉春と名乗るまでを描いた「月渓の恋」。恋する人が、家族を救うために 女衒に売り飛ばされる。面影を胸に秘めながらようやく添い遂げられ至福の時を過ご

    0
    2016年09月04日

    Posted by ブクログ

    蕪村は主人公というより、語り手だったのだろうか。
    情熱的な恋であっても、どこか雨の中に佇んでいるような、わびしさや寂しさが滲んでいるようだった。
    いくつもの恋の、人の心の、ままならなさが、最初から最後まで蕪村の恋を表していたような気がする。

    0
    2014年12月25日

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)
    京に暮らし、二世夜半亭として世間に認められている与謝蕪村。弟子たちに囲まれて平穏に過ごす晩年の彼に小さな変化が…。祇園の妓女に惚れてしまったのだ。蕪村の一途な想いに友人の応挙や秋成、弟子たちは驚き呆れるばかり。天明の京を舞台に繰り広げられる人間模様を淡やかに描い

    0
    2021年01月03日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの葉室麟

    66歳という若さで逝ってしまわれた

    これは与謝蕪村を核に周りの人たちの恋を描く
    心の奥に降るしぐれのような

    散りばめられた俳句がピリッとしめる

    切なくて愛おしい

    ≪ 淡やかに 時雨のごとく 恋のいろ ≫

    0
    2020年02月06日

    Posted by ブクログ

    与謝蕪村を含めその周囲の人々の恋模様を語った連作短編集。
    俳句が散りばめられた構成で、それぞれの恋のわびしさ、切なさが感じられます。
    全部で7編

    「夜半亭有情」
    蕪村が恋する「小糸」。
    蕪村の家をたびたび訪ねる与八。
    与八と小糸の関係は?
    与八の正体は?
    そこには、蕪村の若い時の恋の思いがありまし

    0
    2019年03月16日

    Posted by ブクログ

    蕪村の俳句などを題材にした、全編恋の短編集。
    華やかさはないが、心に沁みる情愛にあふれています。
    たぶん年を重ねた人には響く物語なのかもしれません。恋の儚さに思いを馳せるでしょう。
    ゆっくり味わって読むことをお勧めします。

    0
    2018年03月01日

    Posted by ブクログ

    かみしめるぅ。

    ゆっくりとしか、読み進めなかったん、ですが。
    味わえましてぇ。
    そ、して。
    コレはいい‼︎今後、何度でも手にとりそうな気配。

    散りばめられている俳句。
    蕪村、応挙。呉春。
    また、見方がかわりまするぅ。

    船毎に 蕎麦呼ぶ月の 出汐哉
    花守は 野守に劣る けふの月

    白梅に あくる

    0
    2015年09月01日

    Posted by ブクログ

    蕪村が主役のお話。
    やっぱりキャラが立っているし、口調もお上品な町人っぽい感じで、何より俳句がたくさんで渋い魅力満載でした。
    色んな恋が描かれているけれど決して恋が中心とは言い切れなくて、俳句がいいスパイスになっている。
    月渓さんも円山応挙もお梅もいい味だしてる。
    葉室さんのおかげで初めて時代小説に

    0
    2015年02月07日

    Posted by ブクログ

    憎からぬ思いを抱く芸妓を弟子にし、亡き愛妻を彷彿とさせる女に横恋慕する。本書における与謝蕪村先生は何とも人間臭く、他の登場人物も俗物的で親近感を覚える。そんな人々が繰り広げる豊かな人間ドラマが蕪村の句と結びついて味わい深い。

    0
    2014年11月01日

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