葉室麟のレビュー一覧

  • 不疑 葉室麟短編傑作選

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    2026年、9冊目です。
    葉室麟の短篇集です。

    本のタイトルにある「不義」は、中国間時代の物語でした。
    残念ながら、私の読む力が低く没入感を得られませんでした。他の5つの短編については、登場人物や時代背景などの知識もあったので、読み進めることが容易でした。
    歴史の流れの中で、「あったであろう」物語をリアルに描き史実に繋いでいる作品ばかりで、ステレオタイプの人物像に異なる一面を色づけしている感覚でした。
    短編ということもあり、物語の中にしっかり入れた作品でした。
    表題作以外の短編が、5つ納められています。
    ・鬼火
    ・鬼の影
    ・ダミアン長政
    ・魔王の星
    ・女人入眼

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    2026年04月13日
  • はだれ雪 上

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    ううむ

    そうですか
    そうきましたか
    『忠臣蔵』を絡めてきましたか

    時代小説家たるもの、やはり『忠臣蔵』一度は書きたいんでしょうかね
    でもちょっとこの時代劇の王道中の王道を自分なりに料理したいという気持ちも分かる気がする
    あえてな
    あえて行くのも武士なのよ
    わいも武士だから分かる
    時代小説家って基本武門の徒やからな

    そして葉室麟さんは自分のフィールドで勝負することを選んだようで、扇野藩が舞台となっており、あくまで『忠臣蔵』はサイドストーリー的扱い

    どんな清廉な結末が待っているのか、下巻が楽しみ!

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    2026年04月11日
  • 草雲雀

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    姫野藩の栗屋清吾と道場仲間の山倉伊八郎との話。伊八郎から用心棒を頼まれた清吾。伊八郎の清濁併せ吞むような気概と清吾の「草雲雀」のような心持の対比や、それぞれの強さが描かれていて、面白かった。侍というものは、つくづく大変だったのだなとさえ、感じた。

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    2026年03月08日
  • 花や散るらん

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    読む順番を間違えたが、それはそれで私の中で謎を生み良かったと思う
    三部作の中心が忠臣蔵だったとは
    また、花や散るらんで謎が解き明かされた
    この作の題名にある「花」とは誰のことなのだろう
    らんについて調べてみたら、九州の方言で否定的な表現からきたものかと「〜なん(ら)ん」
    できない等
    とすると花は‥

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    2026年02月04日
  • 銀漢の賦

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    松本清張文学賞を受賞した作品
    人間の心、欲、友情を素晴らしく描いている
    自分の人生を振り返ると、欲や裏切ったこともある事に気づいてしまった
    これからの人生に活かしたい

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    2026年01月21日
  • 千鳥舞う

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    葉室氏にしては珍しく恋愛要素、しかも基本的には不義密通の関係が多い作品でした。
    一方で、かつて仕事の都合で住んでいた博多の町を舞台にした絵師の物語は美しく、あの時読んでいれば八景を訪れることができたのにと惜しい気持ちになりました。

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    2026年01月18日
  • 草笛物語

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    羽根藩シリーズラスト。秋谷も襤褸蔵も多聞隼人も颯太もカッコ良くて惚れてしまった。脇役の方たちの存在も非常に大きく心を揺さぶられる作品。
    続きが読みたい。名君はどうなったのか、幕末はどうなったのか、もう先がないと思うと悲しい。

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    2026年01月18日
  • 辛夷の花

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    葉室作品はどの作品を読んでも人の心を巧みに描く
    自分はこんなに一途になれるだろうか自分は自分の道をこれ程真剣に考えてきただろうか
    少し悲しくなる

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    2026年01月16日
  • あおなり道場始末

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    葉室麟という作家の人間の情に関する表現はいつも感銘する
    これは現代にも通じると思う
    主人公にページをめくるごとに惹かれる自分を感じた

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    2026年01月13日
  • 春風伝

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    私の中で高杉晋作作品は、司馬遼太郎の『世に棲む日日』が印象強めであるが、本作品も独特の
    晋作色を出して描き切った良質の作品と思う。
    『世に棲む日日』はその巻構成上、吉田松蔭から繋がるその系流を軸に歴史の中の晋作の足跡を記した作品の印象を持ったが、本作品は、晋作の行動そのものを色濃く出していると感じ、ここら辺が解説にもある、『血湧き肉躍るロマン』たるものかと思った。

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    2026年01月11日
  • 天翔ける

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    葉室麟生涯最後の作品
    幕末の様々な状況を学ばせてもらった
    人の心も含め、歴史を認識し作品に仕上げる作者は素晴らしい
    遺作になってしまったのは残念

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    2026年01月07日
  • オランダ宿の娘

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    シーボルト事件がテーマ。紹介で「歴史ミステリにして清冽な青春小説」とあったが、まさにそのとおりだった。

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    2025年12月26日
  • 風花帖

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    こんな純粋な人はいるのだろうか
    自分を顧みず、信念を貫く人間が
    この本の冒頭については読み進める内に今後の展開が気になり忘れていた
    読み終え、再度冒頭を読み直し納得した

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    2025年12月22日
  • 散り椿

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    葉室作品何作品か読んでいるが、全て創作に出会ったのはこの作品が初めての様な気がする
    人の心を巧みに描いた作品
    謎も多く頭が混乱もしたが、心に響いた作品だ

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    2025年12月18日
  • 鬼神の如く―黒田叛臣伝―(新潮文庫)

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    話題となった時代小説を次々と発表していた小説家、葉室麟。
    残念ながら60代の若さで、2017年に亡くなってしまいました。

    いくつかの作品は読んだことがあったのですが、他にも未読の小説があるだろうと探したところ、この長編小説に出会いました。
    「黒田家に関係する話だろう」という程度の、わずかな事前知識で、読み始めました。

    舞台は徳川第三代将軍、家光の時代。
    杖術の修行を積んでいた深草卓馬と舞の兄妹は、豊後府内藩主の竹中采女正に召し出され、密命を言い渡されます。

    その密命とは、筑前黒田家の重臣、栗山大膳のもとに間者として入り、黒田家の内情を探れというもの。
    あわせて、黒田家には二つの問題

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    2025年12月09日
  • 潮鳴り

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    蛇足のような出来事もしっかり繋がって上手く回収されるのが流石です。後半畳み掛けるのも気持ちがいいですが、もう少し細かく描いてくれてもよかった。
    一喜一憂、読んで気持ちが晴れました

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    2025年12月09日
  • 闇中問答

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    初めて見るタイプの織田信長像。デビュー前だからこそ書けた感もある、ある意味ゲテモノだが物語としては面白い。過去に信長と関わった者たちの証言を繋ぎ合わせると浮かび上がるその衝撃の正体。そして、この話を語っている聞いたこともない武士はいったい誰なのか?徐々に時期、人物ともに絞られていくが、果たして結末は……2つの可能性が示唆されている余韻のある終わり方だったが、どっちなんだろうねえ……???
    同時収録のエッセイでは、作者の明智光秀感を伺い知れてこれもなかなか面白い考え方だった。なるほど、光秀はそういう立ち位置もあるのか……

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    2025年11月06日
  • 陽炎の門

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    ネタバレ

    下士から執政になった桐谷主水は、親友の綱四郎を藩主に対する不平落書の罪で告発する。死罪となった、綱四郎は、介錯人に主水を指名する。
    罪人になった綱四郎のために、娘由布は嫁ぎ先もなかった。主水は、17も年若い由布と結婚する。
    一方、綱四郎の息子、喬四郎は、仇討ちをするため師匠と兄弟子と共に、主水に迫りくる。
    しかし、その落書の件には、まだ若かりし頃に、主水と綱四郎が喧嘩仲裁に入った、後世河原事件が関わっていた。
    現藩主興与が、世子の頃、後世河原で打ちのめされた者たちを、押さえつけ木刀で嬲る残忍な事件を起こしていた。死者まで出るほどの事件であった。
    周りの者たちは、藩主世子のため、誰も諫言できなか

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    2025年11月01日
  • 峠しぐれ

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    ネタバレ

    久し振りの感動作です。
    活字を追いながら映像が浮かんでくるストーリー展開は、まさに映画にピッタリ。逆に言えば、話が出来過ぎというキライが無きにしもあらず。そのくらい《次の展開はこうあって欲しい》読者願望を実現してくれる気持ちいい内容でした。
    最近、野菜不足や感動不足の人にはおすすめな1冊です、しらんけど。

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    2025年10月30日
  • 天の光

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    ネタバレ

    仏師の清三郎が、京に修業に行っている間に、賊に地元の師匠が殺され、若い美しい妻おゆきも辱めを受けてしまう。
    3年後京から戻り、その事件を知った清三郎だったが、妻は、行方不明であったが、その行方を追ったが、実は豪商の妾になっていた。
    しかし、清三郎は妻との再出発をあきらめきれずにいる。しかし、この豪商小左衛門は、実は海身投げしたおゆきを助け、さらには庇護してくれていた。さらには、おゆきを襲った賊を皆殺しにしていた。その賊には、清三郎を嫌っていた兄弟子がいた。
    小左衛門に、おゆきを預かってもらっていれば安心だと思っていたが、藩が抜け荷で小左衛門から受けていた恩恵があるにも関わらず、幕府から目をつけ

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    2025年10月05日