【感想・ネタバレ】闇中問答のレビュー

あらすじ

直木賞作家・葉室麟がデビュー前に書いた小説が見つかった。織田家中の男が、信長本人も知らなかった出生の秘密に迫っていく中編小説「闇中問答」である。大胆な発想をもとに、のびのびとした筆致で描かれており、文芸評論家の末國善己氏も、「習作のレベルを超えている」と太鼓判を押す。この作品で著者は、信長の謎めいた出自について、乳母や家臣、一族の者らの証言をもとに明らかにしていくのだが、そこには著者の創作活動を知るうえで不可欠な要素を随所に見ることができる。著者の信長観が垣間見えるエッセイや読物を併せ読むことで、天下人・信長を読み解ける、ファン必読の書。解説:末國善己。文庫オリジナル。

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Posted by ブクログ

初めて見るタイプの織田信長像。デビュー前だからこそ書けた感もある、ある意味ゲテモノだが物語としては面白い。過去に信長と関わった者たちの証言を繋ぎ合わせると浮かび上がるその衝撃の正体。そして、この話を語っている聞いたこともない武士はいったい誰なのか?徐々に時期、人物ともに絞られていくが、果たして結末は……2つの可能性が示唆されている余韻のある終わり方だったが、どっちなんだろうねえ……???
同時収録のエッセイでは、作者の明智光秀感を伺い知れてこれもなかなか面白い考え方だった。なるほど、光秀はそういう立ち位置もあるのか……

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2025年11月06日

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