葉室麟のレビュー一覧

  • 無双の花

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    波乱に富んだ武将の生涯
    楽しく読ませてもらった
    立花宗重という主人公の一途な思い
    人望
    作者の表現力に感銘した

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    2025年12月15日
  • 風の軍師 黒田官兵衛

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    ネタバレ

    関ヶ原で、家康は勝ちましたが、得たものは、さほど多くはござらん。なぜなら、関ヶ原で戦ったのは、徳川勢ではなく、豊臣子飼いの大名だったからでござる

    又兵衛ら牢人衆の働きもあって、大阪方は頑強な抵抗を続けた。家康はこれに業をにやすと12月16日、オランダ商人から買い入れた大砲3門で大阪城の天守閣を打ち砕かせ、淀殿はじめ大阪城の女御堂の肝を冷やさせて講和に持ち込んだ
    解説 湯川豊
    棄教と殉教。キリストの行く末を2つながら描いて、戦国家のドラマの最後に置く。誠に心にくい構想力である。私たちもその構想力の中で、歴史と小説の壮大なドラマに遊ぶことができた

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    2025年12月08日
  • 名こそ惜しめよ 歴史小説アンソロジー

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    鎌倉初期のアンソロジー

    恋ぞ荒ぶる 朝井まかて 北条義時
    人も愛し 諸田玲子 後鳥羽上皇の大姫への愛
    さくり姫 澤田瞳子 一条能保室(頼朝妹)の話
    誰が悪 武川佑 和田騒動の和田義盛
    女人入眼 葉室麟 北条政子

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    2025年11月26日
  • 嵯峨野花譜

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    活花の天賦の才能を持ち、幕閣の重鎮の落とし胤という複雑な生い立ちのまだ年若い僧胤舜が、花を生ける事で成長していく姿を描いた一冊。
    京都の寺院を舞台に、静かで凛とした雰囲気で描かれた物語はとても心地よく、いい読書時間でした。

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    2025年11月08日
  • 無双の花

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    ネタバレ

    立花宗茂の生き様に喝采。
    真田信繁の遺児を、大谷刑部の娘利世に託され、片倉小十郎に預ける。大八はのちに真田守信を名乗り、阿梅は小十郎の妻となった
    真田信繁の血脈は仙台藩で伝えられた
    宗茂はうなづきつつ、話の続きを待った。正信が懐紙を取り出して、口を拭った後、切れ切れに言葉を添えた。それがしは大久保長安な一件で伊達殿にはずいぶんと憎まれもした。それがしの狙いは、伊達殿にはあらず、長安の後ろ盾であった大久保忠隣ござったと、いずれ立花殿より伊達殿に伝えていただけまいか存じしてまして、お呼び立てしたのでござる。

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    2025年10月27日
  • 影ぞ恋しき 上

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    ネタバレ

    時は、江戸5代将軍綱吉の治世。側用人柳沢吉保が権勢を振るっていた。
    赤穂浪士討ち入り後、彼らに切腹の沙汰を下した一方、吉良上野介から家督を継ぎ、討ち入り時も奮戦し、傷を負った吉良左兵衛は、諏訪に送られ、治療も虚しく死期を悟り、上野介の血を引く、雨宮蔵人と咲弥の娘(義理)の香也に一目会いたいと願う。
    蔵人は、香也を伴い諏訪に向かう。蔵人と香也は、左兵衛から吉良家の再興を託される。また、香也を家臣である冬木清四郎と婚約し、2人で再興をして欲しいと願う。その後、左兵衛は、亡くなるが、清四郎は吉良家の仇討ちを果たすため、江戸に向かう。同じ頃、蔵人は、江戸に向かう先の関白近衛基煕の護衛に同行することにな

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    2025年09月07日
  • 潮鳴り

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    葉室作品、いつも色々な事を考えさせられる
    自分の人生はどうすべきか
    これで良いのか
    振り返るのでは無く、これから先をどう生きるべきか
    中々簡単ではない
    この作品は一つの道標と思う

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    2025年08月31日
  • 約束

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    歴史の中でも特に複雑で掴みどころがなく苦手な明治時代をタイムスリップ青春ファンタジーという形で残してくれたおかげで少し理解が深まりました。よく解らない箇所は飛ばし読みしたのでこの本を皮切りに明治時代をもう少し知ろうと思いました。
    命をかけて日本を築いてくれたんだなと考え込んでしまいました。現代の日本を見たらどんな気持ちになるのでしょうか

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    2025年08月30日
  • 峠しぐれ

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    色々な伏線が出ては、時々に、最後に回収されていき、とても面白かった。主要人物の人柄の爽やかさが最後に押並べて現れていき、それらは主要人物の他者の心を慮っていることをよく表してあり、読後の一種の清涼感を感じる事ができ、さすがは葉室麟だと思った。この作品の映画版かドラマ版を試聴したいとさえ思う。

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    2025年08月27日
  • 散り椿

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    主人公である新兵衛だけでなく、まわりの人々も皆後悔ややりきれなさ、孤独を抱えている中でも、それぞれが自らの意志を持って信念を貫き、生き抜く姿に胸を打たれた。

    世の理不尽さや生きづらさがこの作品の一つの要となっており、現代と重ねながら読める。

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    2025年08月22日
  • 冬姫

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    冬の日の朝一番に庭に出て思いっきり深呼吸をした時のような澄み切った気持ちが心の中いっぱいに広がった。父と、その父の理想を継ぐ夫を信じてひたむきに戦国の世を生き抜く冬姫の姿、またそれを支える従者たちの献身に心動かされた。

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    2025年08月04日
  • 決戦!大坂城

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    ネタバレ

    決戦シリーズは、作家ごとのさまざまな解釈を楽しみながら、複数の視点から戦いを立体的に見ることができる良企画。
    大阪城では、「日ノ本一の兵」のラストに情緒を掻き乱された。また、「黄金児」にせよ「男が立たぬ」にせよ、淀殿の陰に隠れて見過ごしがちな秀頼という人間に焦点を当てているのがとても良い。一方、その強烈な母君である淀殿に新しいイメージを与えてくれるのが「鳳凰記」。
    シリーズの他の編も楽しみになる。

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    2025年08月03日
  • 峠しぐれ

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    葉室麟にハズレなし。とても面白かった。この本で思っとのは、女性の活躍なフォーカスしていること。主人公の男性もいるのだが、最後の生き残りをかけた彼の戦いは省略されていると言う潔さ笑。これは新鮮だった。話も面白くて楽しめた。

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    2025年07月26日
  • 銀漢の賦

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    初めての作家の作品
    三人の友人の絡み合う生き方が爽やかに描かれている
    二人は武家の出身一人は農民
    三人はそれぞれの立場で
    向き合うことになる
    一人は出世した武士
    一人は武術はたつが人の良い下級武士
    一人は農民ながら勉学に励み一揆の首謀者として処刑される
    その断を下したのは友だった出世した男
    米を増産するために水路の工事を指示され不成功なら庄屋を桀にするとの話を聞いた下級武士はその工事に懸命に
    努力する
    武士らしくないと冷笑されながら
    それを命じたのも出世した武士
    そんなこんなで絶好していた二人が
    再び相まみえることになり
    藩の危機を救う

    とても爽やかな作品
    少年の頃に知り合った三人の
    瑞々し

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    2025年07月14日
  • 恋しぐれ

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    俳句は難しい
    しかし、この恋しぐれは与謝野蕪村を主人公に、色々な恋と俳句を絡み合わせ読者を引き込む
    葉室麟の教養や技術に脱帽だ

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    2025年07月09日
  • 散り椿

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    葉室麟はいつも葉室麟。安定した王道の武家モノ。
    きっと私はちょっと古い日本人に憧れているんだと思います。
    葉室さんの武家モノにはそういった本当にいたのかこんな人?と思えるくらい純な人間が登場してくるので、いわばファンタジーとして読ませてもらってます。
    心の中が浄化されました。今、私はとても良い人だと思います。
    いつまで持つのかは不明ですが……。

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    2025年06月27日
  • 不疑 葉室麟短編傑作選

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    ネタバレ

    沖田総司は、幼少期に浪人に辱めを受け、その辱めを雪ぐために、試衛館に入り武術を身につけたという設定。
    新選組では、隊組織内では敵である芹沢鴨に気に入られる。近藤や土方からは見張りに丁度よいとされるが、芹沢鴨暗殺の時には、一緒にいた妾に嫉妬心を抱く。

    大石内蔵助は、赤穂藩筆頭家老。藩主浅野内匠頭は、勅使饗応役として江戸で任務にあたるが、松の廊下で刃傷におよび即日切腹になる。
    仇討ちをすぐにでもしたい、堀部安兵衛を筆頭にしたグループに、お家再興を願う穏健派内蔵助は襲撃を受ける。
    信頼する家臣小野寺十内に、安兵衛の扱いを相談する内蔵助は、安兵衛暗殺を企てる、腕のたつ安兵衛を剣で勝つことは難しいと、

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    2025年06月22日
  • 冬姫

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    ネタバレ

    人を恨まず、憎まず、お互いを思いやって、生きていける国を、この地に築きたいのだ
    冬姫は、天下布武邁進する。信長の間近で、武家の女は、槍や刀ではなく、心の刃を研いでいくさをせねばならならないのです、と言い聞かされて育っていく
    私には人の心はわかりません。でも悲しみはわかるような気がいたします

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    2025年06月20日
  • 風のかたみ

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    武家の女たちの覚悟と男たちの身勝手さが見事に描写されていました
    主人公が医師ならもう少し医師っぽいシーンがあってもいいかな?

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    2025年04月12日
  • 天翔ける

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    今まで読んできた本と違った視点から幕末をとらえられていてどんどん吸い込まれるように読んでしまった
    松平春嶽って名前だけは知っていたがよくよく国を思っていた方とあらためて知りました。勉強になりました

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    2025年03月25日