葉室麟のレビュー一覧
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葉室麟の遺作
何を守るために刀を振るうのか
男たちの友情・愛情の物語
本作の主人公は六郎兵衛と圭吾
石高も年齢も違う二人は道場で稽古を積み、六郎兵衛は圭吾を「友」と呼びます。
そして、圭吾は富商の娘と結婚し、藩の有力派閥の後継者となり出世をとげていきます。一方、その圭吾を遠島になってまで守った六郎兵衛。
なぜ、そこまで献身的に支えることができるのか?
その後、派閥争いに巻き込まれる圭吾を陰ながら献身的に支える六郎兵衛。
しかし、藩主の策略から二人は敵同士として剣を交えることになります。
二人はどうなるのか?
そして、何を守るために刀を振るうのか?
心に染みる物語でした。
お勧め -
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葉室麟の異色作。
明治時代を生きた個性的な女性たちを熱っぽく描きます。
星りょうは仙台藩士の三女として生まれ、その利発さから「アンビシャスガール」と呼ばれた。
明治28年に、東京の明治女学校へ入学します。
女子教育向上を掲げる校長の巌本善治は「蝶として飛び立つあなた方を見守るのがわたしの役目」と、りょうに語りかけたのでした。
明治女学校の教師・北村透谷と女生徒との間に生まれた恋のいきさつ。
国木田独歩と結婚したが逃げた、りょうの従妹・佐々城信子は…
英語教師のクララ・ホイットニーは義父に当たる勝海舟との間に深い信頼関係を築く。
若松賤子は校長・巌本の妻で、翻訳家・作家として活躍した。その賤 -
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「蛍草」のようなハッピーエンドものもないではないと思うが、葉室麟の時代小説は切ない。
羽根藩新参の多門隼人は、御勝手方総元締として苛烈な改革を行っている。農民からは鬼隼人として恐れられ嫌われ、藩の同僚、上役からも足を引っ張られても、藩財政を立て直し藩主を名君と成すために突き進んでいる。そんな中、藩として過去に失敗し断念している黒菱沼干拓の命が下る。
隼人を助け支え、開拓に協力する人物が現れる一方、藩内では隼人追い落としのため百姓一揆まで策謀される。そして佳境へ。隼人の真の思いは、運命は、、、
欅屋敷の謎の女性や隼人のもの周りの世話をする出入りの商人の女房おりうも隼人を案じ慕う。この二人の女性の -
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「月形家の者は夜明けとともに昇る陽を扇動する月神でなければならん」と唱える月形洗蔵を主人公とする「月の章」と、従兄弟の潔を主人公とする「神の章」からなる歴史小説。
司馬遼太郎著『竜馬がゆく』により、薩長同盟は竜馬の手柄と広く流布されている。確かに、最終場面での引き合わせは竜馬によるが、この策は彼以前にも幾多もの人物が画策していた。
歴史の闇に埋もれた様々な史実を小説に仕立てる著者は、本書では洗蔵ら筑前尊攘派が身を挺して長州斡旋を行ったと記す。
その筑前尊攘派は薩長和解を成し遂げながら歴史の表舞台に出ることなく、賢君ではあるが志を異にする藩主により壊滅させられる。
歴史にifは禁物だが、この福岡 -
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面白かった
忠臣蔵サイドストーリ?
もののふの矜持とそれを支える女子の恋愛小説+生き様の物語
下巻です。
勘解由と苦難を共にする覚悟を決めた紗英。二人は祝言を上げることに。
そして、吉良の討ち入りを準備する大石内蔵助
結果、勘解由の立場が追い詰められることになります。
浅野の最後の言葉も明らかになり、いよいよ討ち入りです。
吉良を討ち、散っていった赤穂四十七士に対して、生きる道を選んだ勘解由は江戸に向かいます。
しかし、国を超えることができるのか?迫る追手。
勘解由はどうなる?
っと、後半はアクションものです。
生きるということ。そして、生きるための戦い
そのうちに秘める守るべきもの
熱