古都再見(新潮文庫)

古都再見(新潮文庫)

693円 (税込)

3pt

4.0

幕が下りるその前に見るべきものは、やはり見ておきたい。歴史作家は故郷を離れ、古都・京都に仕事場を構えた――。先斗町のウオッカバーで津田三蔵の幻を追い、西本願寺の〈司馬さんのソファ〉に新撰組の気配を感じ、四条河原町のレトロな喫茶店で本能寺の変に思いを馳せる。現代人の失くした信念、一途、そして命の尊さを描き続けた著者が遺した、軽妙洒脱、千思万考、珠玉の随筆68篇。(解説・澤田瞳子)

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古都再見(新潮文庫) のユーザーレビュー

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Rated 4 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎の「街道をゆく」は、私の愛読書のひとつなのだが、残念なことに、京都の洛中に関しての街道(テーマ)が入っていない。
    「街道をゆく」に取り上げられた京都付近の街道は、「洛北諸道」「叡山の諸道」「「嵯峨散歩」「大徳寺散歩」等があるが、いずれも「洛外」で、「洛中」に関して書かれたものがない。理由は

    0
    2021年04月05日

    Posted by ブクログ

    最後に住んでいた京都をそぞろ歩いて発見したことや、京都に関するさまざまな歴史上の人物についての滋味溢れる文章である。さすがに歴史小説家だけあって、興味深い話が満載で、非常に面白かった。ついこないだ亡くなられてしまったが、残念なことだ。芹沢鴨を始め幕末の人物がたくさん出てくるが、生きるということの深さ

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    2020年06月08日

    Posted by ブクログ

    葉室さんの溢れる知識の波に圧倒された
    私自身の少ない知識の壺から持っているモノと照らし合わせて「その話聞いたことある」「その説は知らなかった」「初耳だ」と揉まれながら読んだ
    彼と共に市内各所を巡りながらそこに纏わる色んなお話を聞いているようで面白かった
    何回でも読みたい
    歴史に関する知識はもちろんの

    0
    2022年07月25日

    Posted by ブクログ

    「あるべきようは」あるがままにあらしめよ
    高い物語性を有する能楽
    「キリスト教を社会の軸とする欧米で発達した近代文学には、宗教的な原罪意識が精神の底にある」

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    2022年05月21日

    Posted by ブクログ

    故郷の九州から京都に移り住んだ著者が、死去の前年まで週刊誌に書き綴った随筆68篇。
    読み通すと、自らの死期を間近に見通したかのような筆致が随所に見られると思うのは、思い込みだろうか。
    例えば『中原中也の京』で。
    『ひとは輝かしい光に満ちた夢のごとき何かに駆り立てながら生き急ぐ。それが「青春」かもしれ

    0
    2020年05月03日

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