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いちばん好きなものは? と問われたら、鮨と答える、にぎっている時の主の眼の輝きがすばらしい。少年時代、どんどん焼屋に弟子入りしようとして〔鳥の巣焼〕という珍品を発明する。松阪牛が丹精こめられた処女なら、伊賀牛はあぶらの乗りきった年増女、これをバター焼、ついですき焼と賞味する。おいしい食べ物に託して人生観を語る無類のエッセー。著者自筆のカット7点挿入。
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Posted by ブクログ
孤独のグルメが今のメシ物語の中興の祖なら、池波正太郎氏のグルメエッセイは始祖的存在でしょう 池波氏の書いた時代から三回りもしているような現代でも面白く、粋というのはこういうものかと思わせ読ませてくれます コスパ、タイパと言われる今こそまだおおらかだった頃、店と客の双方がお互いの文化を育てた時代を読み...続きを読む回帰したくなるかなと思います
池波正太郎氏のグルメエッセイです。 昭和40年くらいに書かれた内容でして、まだ 世の中に「グルメ」という言葉もなかった時 代です。 その時に「あの店の〇〇は美味い」とか「〇 〇を食べるなら△△屋だな」というコメント を残せるのは、慧眼と言うしかありません。 紹介される店の中で現在も営業している...続きを読む店は まさしく名店です。 同時に粋な生き方も学べる一冊です。
池波正太郎は 剣客商売 ではまった。 その中における 食のシーンが じつに微笑ましい。 この本の 食に関するエッセイは たしかに 食のシーンが、うまく取り出されている。 池波正太郎が 何にこだわっているのかが よく見える。 大正12年生まれ という池波正太郎の 時代的な背景がある。 ひいおばあち...続きを読むゃんは 摂州尼崎四万石の松平遠江守の奥女中をつとめていた。 ひいおばあちゃんは 明治維新のことを知っている。 その経験が 池波正太郎に語られる。 池波正太郎は、学校を卒業して、株屋の丁稚をして、 戦争にも行き、税務署員をして。 どういうわけか 新国劇の脚本と演出もして、 長谷川伸を 師匠として、小説の仕事を始める。 子母沢寛に『新選組』のことなどの教示をあおぐ。 お母さんと妻が同居している中で、どうやって、争いをなくすかと言う 方法論が 『父権の確立』なんだよね。 だれが稼いでいるのかという前提のなかで、 ルールを決め、役割分担をする。 料理屋のたたずまい、ふるまい、こだわりを的確にみぬく。 食に対する真摯な姿勢と時間が経過しても維持していること。 美味しさとは そういう中でしか生まれないということかな。 このエッセイを読みながら、なぜか 懐かしさがあり、 ほのぼのするのはなぜだろう。 おじいちゃんとおばあちゃんが思い出された。 私のおじいさんは、明治24年生まれで、食に対する姿勢がよく似ている。 また、姉さん女房のおばあちゃんは ウナギが大好きだった。 限られた食材の中で 美味しさを考えていたなぁと思った。 ソバにこだわり、ソバで酒を飲む。 そして、肉が意外と好きだというのが 池波正太郎の食なんだね。 子供の頃には、『ドンドン焼き屋』になりたかったというのもいい。 それで、簡単に お母さんにしかりとばされる。 でも、ここででてくる お母さんが きびしく粋っぽい。 欠かさずに食日誌がきちんとあるというのも、小説家になる源泉かもしれない。 典型的な 夜型の 生活スタイルであることも感心する。 軽々とエッセイをかく風情が なんとも言えない空気がひろがる。 この雰囲気は 実にいいよ。
今では数多く出版されている池波正太郎氏の食に対するエッセイですが、昭和47、48年に週刊朝日に連載されたこの「食卓の情景」が氏の食を通じて人生、時代を語る嚆矢です。 昭和の初期、戦前、戦中、そして戦後を池波氏の生活の中から、一文一文が光彩を放ち心に響く。 この一冊は、時代を超越し何度も何度も読み返し...続きを読むてしまう。
男の作法よりリファレンス。作法より情景な訳で、こちらの方が「折りの中で、まだ濡れ濡れしているねぇ」である。 家族の料理、一人の嗜み、それから友との旅情。結局、人生って誰とテーブルを囲んだか、なんだよなーと念押しされる。 何を食べたかでは無い、どう食べたかでもない、まして何処で何時食べたかでもない...続きを読む。なぜ美味かったかに尽きる。試みに「今日、義父が釣った鯛の刺身を食べた。」に池翁ジェネレーターを噛ませてみる。 ー頬の渇きを感じながら帰宅すると、まず一声に義父の釣果を知らされる。加太の海を思い出せば、単調な暗い海に煌めく手応えを思い出さずには居られない。一日と置かずに卓に上がるこの鯛は、その香りでさえ冷たい海との格闘を彷彿させずには置かないのであった。ー やり過ぎか。 ごく私的な池上ウォーカーを作成しましたので、今後一つずつ訪問します。
いろんな作家のエッセイを読む中で、 意外と気に入っているのが歴史作家物。 そこに描かれている場所や時代に、 幅と深みがあるのが興味深い。 たとえば司馬遼太郎さんのエッセイは、 ときに時間をぐんと遡るかと思えば、 ときに取材で訪れた世界各国のことを記したり、 読んでいて様々な情景が浮かんできます。 ...続きを読む池波正太郎さんの「食卓の情景」は、 まさにそんな古今東西の食について 多彩な視点で描かれたエッセイ。 昭和48年創刊のこの古い一冊を 今さらながら読んだのは、 たまたま知人の事務所の本棚にあったから。 食にまつわる仕事をしている人だけに、 そこに並んでいる本は食が中心。 個人的な興味にストライクな書籍ばかりで、 その中からお借りしたのがこの一冊でした。 池波正太郎さんのことを それほど知らなかったのですが、 この方、戦前は株屋で働き、 戦中は横浜や鳥取で軍務につき、 戦後は劇作家として活躍した後、 小説家として風靡したとのこと。 そんな子ども時代のことから、 作家として各地を取材で巡ったときの食、 さらには自身の小説の中で描いたシーンや それを描くことになったきっかけなどについて 回想しながらコラムは進んでいきます。 劇作家だった時代には京都や大阪でも 様々な演目をこなしていたようで、 そこに登場する料理屋の中には 今なお営業している店がいくつもあって、 それはそれでまた感慨深い。 たとえば道頓堀の「大黒」のかやくごはんは、 雑誌などでもよく取り上げられる名店。 久しぶりに訪れたくなりました。 後書きにも記されているように、 こういう本って何度読んでも楽しめます。 そのときそのときの自身の環境によって、 共感を覚える点が異なるし、 読み過ごしていたことに あらためて気付いたりもします。 手元にあるこの文庫は借り物なので、 近日中に返却することになりますが、 買って本棚に並べておくのも悪くないなと つくづく感じる、味わい深い一冊でした。
簡潔な文章だが、情景がありありと浮かぶ。食通と言われる池波正太郎の足跡を辿ってみたいと思わせる一冊。
初、池波正太郎かな?w しみじみよい♪食べ物の食べ方や好みで、人ってわかりますよねー。「マティーニ・オン・ザ・ロック」もお好きらしく、親近感が沸くw
父所有の『剣客商売』シリーズを密かに拝借していた子供時代、秋山父子の魅力と共に惹きつけられたのが美味しそうな食事の描写でした。 この随筆も読んでいるだけでお腹が空いてくるのですが、それと同時に日本の景色や情緒が失われていくことへの悲しみもしみじみと綴られています。 池波先生が今の日本を見たらどうお思...続きを読むいになるでしょうか…
今日の日経の社説に池波正太郎さんの年賀状エピソードが書いてあったので、また読みたくなった。 表紙がかわいい。
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食卓の情景
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池波正太郎
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