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Posted by ブクログ 2023年01月09日
孤独のグルメが今のメシ物語の中興の祖なら、池波正太郎氏のグルメエッセイは始祖的存在でしょう
池波氏の書いた時代から三回りもしているような現代でも面白く、粋というのはこういうものかと思わせ読ませてくれます
コスパ、タイパと言われる今こそまだおおらかだった頃、店と客の双方がお互いの文化を育てた時代を読み...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月14日
池波正太郎氏のグルメエッセイです。
昭和40年くらいに書かれた内容でして、まだ
世の中に「グルメ」という言葉もなかった時
代です。
その時に「あの店の〇〇は美味い」とか「〇
〇を食べるなら△△屋だな」というコメント
を残せるのは、慧眼と言うしかありません。
紹介される店の中で現在も営業している...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月03日
池波正太郎は 剣客商売 ではまった。
その中における 食のシーンが じつに微笑ましい。
この本の 食に関するエッセイは
たしかに 食のシーンが、うまく取り出されている。
池波正太郎が 何にこだわっているのかが よく見える。
大正12年生まれ という池波正太郎の 時代的な背景がある。
ひいおばあち...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月05日
今では数多く出版されている池波正太郎氏の食に対するエッセイですが、昭和47、48年に週刊朝日に連載されたこの「食卓の情景」が氏の食を通じて人生、時代を語る嚆矢です。
昭和の初期、戦前、戦中、そして戦後を池波氏の生活の中から、一文一文が光彩を放ち心に響く。
この一冊は、時代を超越し何度も何度も読み返し...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月04日
男の作法よりリファレンス。作法より情景な訳で、こちらの方が「折りの中で、まだ濡れ濡れしているねぇ」である。
家族の料理、一人の嗜み、それから友との旅情。結局、人生って誰とテーブルを囲んだか、なんだよなーと念押しされる。
何を食べたかでは無い、どう食べたかでもない、まして何処で何時食べたかでもない...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月20日
いろんな作家のエッセイを読む中で、
意外と気に入っているのが歴史作家物。
そこに描かれている場所や時代に、
幅と深みがあるのが興味深い。
たとえば司馬遼太郎さんのエッセイは、
ときに時間をぐんと遡るかと思えば、
ときに取材で訪れた世界各国のことを記したり、
読んでいて様々な情景が浮かんできます。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月15日
父所有の『剣客商売』シリーズを密かに拝借していた子供時代、秋山父子の魅力と共に惹きつけられたのが美味しそうな食事の描写でした。
この随筆も読んでいるだけでお腹が空いてくるのですが、それと同時に日本の景色や情緒が失われていくことへの悲しみもしみじみと綴られています。
池波先生が今の日本を見たらどうお思...続きを読む
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