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彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる――。気骨ある男たちを主人公に、数多くの経済小説、歴史小説を生みだしてきた作家が、最後に書き綴っていたのは、亡き妻とのふかい絆の記録だった。終戦から間もない若き日の出会い、大学講師をしながら作家を志す夫とそれを見守る妻がともに家庭を築く日々、そして病いによる別れ……。没後に発見された感動、感涙の手記。(解説・児玉清)
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Posted by ブクログ
城山三郎の著書を手に取ったのは本作が初めて。 とても穏やかな方で、素朴かつ優しい言葉遣いをされる方なんだなと。 容子さんはとっても純粋でひょうきんな方。 微笑ましい二人の生活に少しお邪魔させていただいた。 自分の伴侶が寝ている横で本作を読み切った。 この当たり前の時間を大切に。 50億の人の中で...続きを読む唯1人、おいと呼べるおまえ。 律儀に寝息を続けてくれなくては困る。 静かに行くものは健やかに行く。健やかに行くものは遠くまで行く
素敵な小説。 夫婦の在り方を教えられた。深い愛情が豊かな人生を作るんだと、本書を読みながら学ばせて頂きました。 読み終わった瞬間、爽やかな感動に包まれます。城山さん、素敵です。
経済小説という1ジャンルを確立した城山三郎さん。亡くなった奥様との関わりを中心に描いた自伝的小説。 小説で描かれた主人公(落日燃ゆ、黄金の日々、男子の本懐など豪胆な人物が多い)の描き方と余りの違いに脱力します。奥様と最初に会った時の印象は「突然現れた妖精」。 小説のお固い感じとは180度違う内容や語...続きを読むり口でした。 本物の男はやはり「愛妻家」で有るべきだと再確認しました。
『容子がいなくなってしまった状態に、私はうまく慣れることができない。 ふと、容子に話しかけようとして、われに返り、「そうか、もう君はいないのか」と、なおも容子に話しかけようとする』【作中20章より】 生前、直木賞をはじめとする様々な賞を受賞した名作家の遺稿から生まれたのが本著でした。 本著では、...続きを読むこれまで日本経済を舞台とした社会経済小説等を中心に執筆してきた城山三郎氏が、今までの執筆スタイルとはまるで違う、『妻=容子さん』との出会いや、自身の心の奥底から湧き出てくる容子さんへの愛情、そして築いてきたその暖かな日々。そして二人三脚で歩んできた、いや、一心同体と言っても過言ではなかった容子さんを失い、『自身の半身が削ぎ落とされたかのように感じた』と綴られた晩年について、短い章で書かれた遺稿を紡いだように描かれていました。 エピローグとして、城山氏の次女にして作家の井上紀子氏からも、容子さんの死後の城山氏について寄稿されていました。 現代日本では、沢山の“モノ”に恵まれ、たくさんの選択肢を持てるようになりました。 しかし、それと同時に失った“モノ”も多くあると思います。本著ではその失った“モノ”の本質にも触れているように感じました。 巻末の解説にて、児玉清氏が引用していた一節にこうありました。 『仕事と伴侶。その二つだけ好きになれば人生は幸福だという…(「小説日本銀行」より)』 城山氏自身の作品で描かれていたこの一節は、まさに自身の内からでた言葉だったのだなと、そう感じさせてくれました。 ・ ・ ・ ・ ・ 彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる──。 気骨ある男たちを主人公に、数多くの経済小説、歴史小説を生みだしてきた作家が、最後に書き綴っていたのは、亡き妻とのふかい絆の記録だった。終戦から間もない若き日の出会い、大学講師をしながら作家を志す夫とそれを見守る妻がともに家庭を築く日々、そして病いによる別れ……。 没後に発見された感動、感涙の手記。
奥様への愛情の深さがストレートに表現されていた。 夫婦二人三脚で人生を築いていたことを感じさせられた。 愛情と敬意を持って奥様を大切にし、また、奥様との生活にこの上なく幸せを感じる姿に、私もそうありたいと強く思わされた。
著者が妻と出会って亡くなるまでの話。 奥様のことを「天使」「天女」等々と表現されるところから、いかに奥様を愛されていたのかがうかがい知れます。 ちょっと赤裸々な話もあるけれど、作家として忙しい夫をしっかり支え、愚痴もこぼすことなく取材の手伝い、旅行の同行などされ、できた奥さまだなぁと感心する事しかり...続きを読む。 こんなに思い思われて、本当に互いに運命の相手だったのだな、と思いました。
以前読んだストーリー・セラーを少し思い出した。 夫婦の愛、というか、結ばれた心の形というか、読んでいて暖かい気持ちになりつつ、遺された者の視点、特に本人ではなく娘という第三者視点から描かれた筆者の姿が生々しかった。静かに行く者は健やかに行く。健やかに行く者は遠くに行く。この言葉は、惑わされずに己が道...続きを読むを行けということなのだろうか。
夫婦愛にほっこりしたあと、娘さんのあとがきが涙で霞んで読みづらい。 「五十億の中で ただ一人「おい」と呼べるおまえ 律儀に寝息を続けてくれなくては困る」 結婚当初から、一緒に長生きしよう、と言ってくれ るパートナーとできる限り長く一緒に幸せに暮らしたいなぁ、と改めて強く思った次第。一緒に長生きと言...続きを読むいつつ、必ず、自分より長生きしてくれ、と付け加えるパートナーの温かな言葉はいつもわたしを少し切なくさせるのだ。
このタイトルは本屋でずっと気になっていて、少し勇気を出して読んでみた。自分で言うのもなんですが、奥さんとは仲がいい。だからもし先にいなくなったらという事を考えたら本当にどうなるだろうか。こんなにも自分の妻を愛していることを包み隠さず文章にしているところが、男性として尊敬できる。後半は涙無しでは読めま...続きを読むせんでした。奥さんとごくたまに喧嘩した時は、この作品を思い出すことにします。
大切な人と結婚するということは、大切な人を失う覚悟もいるということ。 大切な人を亡くしたらこんな想いになるのかな、と考えさせられたと同時にほっこりと心温まるような作品。
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