さわらびの譜

さわらびの譜

748円 (税込)

3pt

「わが想いは一筋の矢の如し、届け――!」

扇野藩重臣有川家の長女・伊也は、藩随一の弓上手、樋口清四郎と渡り合うほどの腕前。競い合ううち清四郎に惹かれていく伊也だったが、妹の初音に清四郎との縁談が持ち込まれる。伊也とのあらぬ噂により、藩主の不興を買った清四郎の汚名をそそぐため、伊也は清四郎と弓勝負で立ち合うことに――。有川家に身を寄せる謎の武士の正体とは。姉妹の揺れる想いの行方は。くすぶる藩の派閥抗争が彼女らを巻き込む。
高潔な志が清々しい感動を呼ぶ、時代長編!

≪熱き信念が胸を打つ、扇野藩シリーズ≫

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さわらびの譜 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年09月19日

     本書を読み終えて、時代小説の王道は、巧みな戦略家や諜報そして剣術の達人が多く戦となれば織田信長の時代から、刀剣、槍、鉄砲等が武器の主流となることが多い様に思う。そんな中で、葉室氏が弓術を通して主役となる女人の心を描くのは珍しく、造詣を深め心震える物語を読むことが出来たことは僕自身の心の糧となった。...続きを読む

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    購入済み

    良いはなしでした

    2018年02月05日

    昔に言う女だてらにというのとはニュアンスが違うけれどもこんな感じの女性がいたら素晴らしいと思います。一途になれば周りの人をも惹きつけて魅了するものなんですね。

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    Posted by ブクログ 2023年07月25日

    女性ながら父から才能を認められ弓術の後継者として研鑽する伊也は、真っ直ぐな武士道精神と共にまさに才色兼備に成長しているものの、時代ものの定番である藩の権力争いに巻き込まれ、愛する人への想いより武士道を優先しようとする。
    伊也の真っ直ぐさと妹 初音の健気さとは対照的に、藩の重鎮達の人に対するリスペクト...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月30日

    冒頭からの「弓矢での立会い」についての疑問から、中盤まで少し引いて読んでいたけれど、段々と引き込まれていくのは著者の力量か。
    終盤は見事だった。
    著者の作品のなかには、主人公の鮮烈な生き様に脇役の悪者が改心していく様が描かれているものも見受けられるが、本作もそのひとつ。

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    Posted by ブクログ 2022年01月02日

    著者には、『散り椿』『はだれ雪』『青嵐の坂』等、扇野藩を舞台とした小説が何作かあり(それぞれに直接的な関連性はないが)、この小説もその一遍。
    藩重臣の有川家の長女伊也が主人公。
    弓を介し、藩随一の弓の名手樋口清四郎に思いを寄せるが、彼は妹の初音の婚約者となる。有川家に寄寓する謎の武士も介在し、恋愛小...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月21日

    面白かった!
    漫画ライクな純愛+勧善懲悪ストーリ
    鉄板です。後半は熱くなります。こういうの弱いんです(笑)

    ストーリとしては、
    扇野藩重臣の有川家の長女の伊也は日置流の弓術の名手で、同じ藩の大和流の弓の名手の清四郎との純愛物語です。
    伊也と清四郎は競い合ううちに、伊也は清四郎に惹かれていきます。し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年06月14日

    伊也と清四郎の、お互いを想い合う様が美しいです。

    特に終盤の「千射祈願」での二人の姿は神々しく、胸を打たれました。

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    Posted by ブクログ 2016年03月08日

    主人公は有川家の「弓矢小町」と呼ばれる伊也なのだけど、その妹である初音のいじらしさが可愛らしくて好感が持てた。悪役はところどころ登場するものの良い意味で鬱屈を抱え込んでおらずあっさりしていてストレスを感じない。この作者の直木賞受賞作である『蜩の記』もこの調子なら期待できる。

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    Posted by ブクログ 2016年02月17日

    この著者の作品は初めて読んだけど、とても爽やかな一冊でした。
    時代物なのに、主人公の女性がかなり強気ではつらつとしていて凛々しい。
    が!妹のほうが好き。

    2回は読まない

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    Posted by ブクログ 2016年01月15日

    2016-001
    久しぶりの葉室麟。
    装丁による衝動買い。一晩で読めた。

    「わたくしの想いは一筋の矢のごとく、一点の濁りも歪みもない直ぐなるものにございます。」

    結末に涙がこぼれた。良かった。
    三十三間堂の通し矢、見てみたい。

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