春風伝

春風伝

小説・文芸
1,100円 (税込)

5pt

長州藩士・高杉晋作。本名・春風。攘夷か開国か。国論二分する幕末に、上海に渡った晋作は、欧米列強に蹂躙される民衆の姿を目の当りにし、「革命」に思い至る。激しい気性ゆえに脱藩、蟄居、閉門を繰返しながらも常に最前線で藩の窮地を救ってきた男は、日本の未来を見据え遂に幕府に挑む。己を信じ激動の時代を駆け抜けた二十八年の濃密な生涯を壮大なスケールで描く本格歴史小説。

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

春風伝 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    長州藩が窮地に陥る都度声が掛かり驚天動地の秘策で解決してしまう行動力と周りをいつの間にか仲間に引き入れる人間力を併せ持つ志士だと感じた。諱の春風のように疾風迅雷で、「自分の命は天に預けてあり、なすべきことを果たすまで天は私を魁(先駆け)として生かす」を現すような生き方だったと思う。また、もの事の先を読む洞察力と判断力も優れていながら28才とは思えぬ。こういう有能な志士がいたから、欧米列強に侵略されることなく明治維新をやり遂げることが出来たのだろう。
    ところで、私が慕う龍馬との掛け合いが晋作と波長が合っていて、何か微笑ましく感じた。

    0
    2026年01月17日

    Posted by ブクログ

    ものすごく面白かった。
    以前、世に棲む日日を読んだ事があったから正直なところ、どうなんだろうと思っていたが、作者が変わると描き方も変わるので文句なしに楽しめた(こちらは少し、エンターテイメント色が強いけれど)

    この世に生まれ落ちて、嵐のように去っていった高杉。
    その人生は濃密、そして何ともトリッキーな人物だ。

    高杉がこれだけの功績を残したのは、やはり上海留学がキーポイントなんだろう。
    上海で見聞きしたものを、スポンジのように柔軟に強力に吸収できたからこその奇兵隊誕生や、対幕府との戦の勝利(その他にも色々と成し遂げた事はある)があるのだろう。
    そして風に揺れる柳のように、その局面にあわせて自分の身の振り方や周囲の人間を動かせたこと、先見の明があった事なども他の幕末の志士とはちょっと違うなあ。と。

    ラスト、高杉が静かに息を引き取る場面では不覚にも涙してしまった。この時代、労咳で何人もの偉人が世を去っているが、もし労咳に効く薬があって高杉が生き延びたら、次はどんな奇策を持って日本に革命を起こしていただろうか。

    0
    2015年10月18日

    Posted by ブクログ

    本作の高杉晋作は「上海での見聞」の故に、“四境戦争”で敗れることは、「欧米勢力による日本の蚕食」に繋がってしまうことであると考えている…他方、高杉晋作の身体は病魔に蝕まれ始めていた…だがそれでも、高杉晋作は戦い続けた…

    「必要とされる時代に生れ落ちて、必要とされる場面で力を発揮し、静かに去って行った快男児」という感の本作の主人公、高杉晋作…強い意思、豊かな学識、様々な人達との交流や自らの見聞で練り上げた思想、迅速な行動、ロマンス、病魔との闘いの他方で戦闘の指揮を執り続ける勇姿…彼は実に魅力溢れる描かれ方をしている…

    0
    2015年10月06日

    Posted by ブクログ

    高杉晋作の物語、短命な彼の駆け抜けた人生を描く。
    これはおもしろかった。

    坂本龍馬ファンとしては、後半の晋作との出会い、ピストルの譲与、第二次長州征伐で、共に戦った艦隊戦、心踊る展開で非常に楽しめた。

    高杉晋作の本名が「春風」だとは、知らなかった。

    0
    2026年08月31日

    Posted by ブクログ

    私の中で高杉晋作作品は、司馬遼太郎の『世に棲む日日』が印象強めであるが、本作品も独特の
    晋作色を出して描き切った良質の作品と思う。
    『世に棲む日日』はその巻構成上、吉田松蔭から繋がるその系流を軸に歴史の中の晋作の足跡を記した作品の印象を持ったが、本作品は、晋作の行動そのものを色濃く出していると感じ、ここら辺が解説にもある、『血湧き肉躍るロマン』たるものかと思った。

    0
    2026年01月11日

    Posted by ブクログ

    実在の人物を主人公にした、著者の数少ない本格歴史小説。
    高杉晋作は通称で、諱(本名)は春風だとは、この著で知った。春疾風(はるはやて)の別名が春風なら、疾風迅雷に時代を駆け抜けた晋作にふさわしい名か。
    尊攘派の長州藩を征討しようとする幕府軍に対する回天の戦いは、晋作の人生でのクライマックスである。
    その行動に駆り立てた要因は、師吉田松陰の影響とともに、上海での見聞だろう(上海での晋作たちの冒険的活劇は読みどころのひとつ)。
    欧米列強の植民地化に抗した太平天国軍が敗れ去ったことに焦燥の念を抱き、日本という国家を守るための軍勢を思案する。そして、封建制度の身分を撤廃して編み出されたのが、彼の代名詞ともいえる奇兵隊。
    最前線で長州を、日本を救う活躍をした晋作は、長州藩世子定広ほか様々な人物に敬愛される。
    さらに、彼を慕う女性が次々と。
    長州一の美人との誉れが高い妻の雅、八雲、うの、望東尼、太平天国の周美玲まで。
    世の難事を救うため、天から遣わされた剣鎧護法童子のような晋作。辞世の句「おもしろきこともなき世をおもしろく」の通りの、28年の濃密な生涯だった。

    高杉晋作を主人公にした作品には、池宮彰一郎の歴史長編小説『高杉晋作』もあり、読み返してみようか。

    0
    2020年04月18日

    Posted by ブクログ

    高杉晋作として知られる人の生涯。28歳までの一生だったんですね。江戸末期から明治にかけて日本という国の進む方向に思いを傾けた多くの人のうちのお一人という認識しかありませんでした。共に歩んだ訳ではないけれど、佐久間象山や五代才助、西郷隆盛とも触れ合っていたんですね。別の道を進まれていたら今の日本は違う国になっていたでしょうか。

    0
    2015年11月09日

    Posted by ブクログ

    空駆ける天馬、作中にそんな表現があったけど、そのまんまな生涯。上士の家に生まれ漢詩の才強く運にも恵まれた天才的な革命家、戦う姿はまさに軍神。早世が惜しまれる。

    0
    2015年10月15日

    Posted by ブクログ

    高杉晋作の物語。
    どこまでが史実でどこが創作なのかわかりませんが、この時代を生きた高杉晋作の成し遂げたこと、その想いが伝わってくる物語でした。

    ぶっちゃけ、高杉晋作には幕末の長州藩士、明治維新を牽引した人物というイメージしか持っていませんでした。
    本書を読むことで、その破天荒?な人物像を知りました。
    まさに激動の時代の風雲児だったんですね。

    長州藩だけでなく、日本の行く末を見据えながら戦い続けた人物。
    脱藩したり、投獄されたり、そんな人物が日本を変えていく、やはり、とがった人物が「リボリューション」を実現できるのかと思い至りました。

    上海の活劇(?)や長州征伐での戦闘は引き込まれました。

    そんな人物でも労咳には勝てなかった。
    短い生涯だったんですね。しかし、彼の生きざまを本書を通して知ることが出来たのは、とても良かった!

    「おもしろきこともなき世をおもしろく」
    「すみなすものは心なりけり」

    ここから、最後のシーンはちょっとグッときました。

    お勧め。

    0
    2024年06月23日

    Posted by ブクログ

    外国と渡り合う為には、国力を上げる事が急務であると、誰もが思っていたみたいですが、同じ志を持ちながら何故戦わなければならないのか?
    明治維新の話は、読めば読むほど分からなくなります。

    攘夷を掲げて戦う人たちも、それぞれ目指しているものが違っていたりしたんだなと、混沌とした時代を感じました。

    それぞれが、それぞれの正義や考え方で、動き回っているという印象でした。
    高杉晋作もその中の一人。

    0
    2023年12月17日

春風伝 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

葉室麟 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す