伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ戦争ものかと思ったらやっぱり伊坂さん!
占領しにきた人たちが、元クーパーの戦士だなんて。
クーパーも架空の敵で国王が統治しやすいように作り上げたもので、結局杉の森に現れる普通の人?のことだったのかな。そしてミニチュアみたいな世界だったとは。初めからまた読むと違った見方ができそう。
でも、戦争に負けた国のその後は何もかも奪われる、何をされても文句は言えない、というのが初見だとリアリティがあって怖くなった。伊坂さん自身北朝鮮のミサイル問題でこの本を書いているし、身近というか案外空想の世界と思っていたこともすぐそばにあるのかもしれないな。 -
購入済み
いつになくモヤモヤ
アプリにお薦めされて読みました。
いつものようにグイグイ読み進んだのですが、解説を読むまで三篇とは思いませんでした。
一篇の長編だと思っていたので、読み終わってモヤモヤしてしまったようです。
これまで著者の作品でこんな風に感じたことがなかったので、それはそれで新鮮でした。
解説を読んで、「そうだったかも」と思うところが多数あるので、近いうちにまた読み返すとおもいます。 -
Posted by ブクログ
「伊坂幸太郎」のエッセイ集『3652―伊坂幸太郎エッセイ集―』を読みました。
『火星に住むつもりかい?』、『夜の国のクーパー』、『残り全部バケーション』、『ガソリン生活』に続き、「伊坂幸太郎」作品です。
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愛する小説、苦手なスピーチ、憧れのヒーロー。
「小説以外」を収録した初のエッセイ集。
エッセイが得意ではありません――。
自らはそう語る「伊坂幸太郎」がデビュー以来ぽつぽつと発表した106編のエッセイ。
愛する小説、映画、音楽のこと。
これまた苦手なスピーチのこと。
憧れのヒーローのこと。趣味を語る中にも脈々と流れる「伊坂」的思考と、日常を鮮やかに切り取る文体。
15年間の軌跡を辿った、初のエッセイ集。
裏話満載のインタビュー脚注に加え、幻の掌編2編を収録。
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デビュー10周年のタイミングでまとめたエッセイ集として2010年(平成22年)に単行本として出版されたので、10年間の日数… 365日×10年間+うるう年の2日の合計である3,652日がタイトルの由来となったようです、、、
その5年後の2015年(平成27年)に出版された文庫本を購入したので、5年分のエッセイや掌編が追加収録された作品です。
■2000年
・幾つもの映像や文章に影響を受け、そして現在
■2001年
・キャラメルコーン
・ハードボイルド作家が人を救う話
■2002年
・健康療法マニア
・アメリカンコーヒーゲーム
■2003年
・B型とセガールとヨーグルト
・映画館は平和だ
・言葉の壁
・自由な席
・ごきげんよう
・壁
・連絡を待つ
・会いましょう
・心を広く
・町から戻り、本を読もう
・狂っちゃいないか?
・読んでいるだけで幸せな気分になりました。
・CD特等席
・一〇六人の作家に聞きました。
・叫ぶ、叫ぶとき、叫べば、叫べ
・私の隠し玉
■2004年
・猿で、赤面
・読書亡羊
・また、っていつだよ
・マニュアル通り
・わが心の恋愛映画 フィッシャー・キング
・よろしくお願いいたします。
・私が繰り返し聴く3枚のCD
・熱帯と化した東京を舞台に灼熱のファンタジー
・こちらマガーク探偵団
・「亡くなったけれど、ベンチにいる」人たちの声が聞こえる短編集
・我、この地を愛す。仙台01 政宗が二人
・我、この地を愛す。仙台02 自慢話
・我、この地を愛す。仙台03 松島
・私の隠し玉
■2005年
・吾輩は「干支」である
・人気作家63人大アンケート!
・運命を分けたザイル
・記憶に残る短編小説
・青春文学とは?
・これは僕の映画だ! としか言いようのないアカルイミライ
・リョコウバトのこと。
・連作のルール
・魔王が呼吸するまで
・大好きな本 『キャプテン翼』
・調査官とチルドレン
・私の隠し玉
■2006年
・父の犬好き
・経験を生かす。
・近況
・いいんじゃない?
・「強度のある小説」という言葉にもっともふさわしい作品
・打海文三の指摘が的確であろうと、的外れであろうと、僕は姿勢を正さずにいられない
・無邪気なようでいて、イマジネーションと邪悪さに満ちた、実は恐ろしい物語
・警察や国を、どこまで信じていいのか? この事件の顛末に、恐怖を感じずにはいられない
・このマンガを読んでいると、喜怒哀楽に分類できない、変な感覚になる
・あの作品につけたい「架空サウンドトラック」
・『鎌倉ものがたり』が描く異界の日常
・私の青春文学、この一冊 『叫び声』大江健三郎
・特別料理
・私の隠し玉
■2007年
・猪作家
・お正月は映画ですごそう
・身近な生活と広大な世界を、同時に歌える稀有なバンド
・人気作家63人大アンケート!
・『ぬかるんでから』佐藤哲也 解説
・どれにしようか。興奮しながら本の準備
・恰好いい小説
・私の隠し玉
・青春の棲みか
■2008年
・逃げ出したいネズミ
・人気作家63人大アンケート!
・僕を作った五人の作家、十冊の本
・斉藤和義さんとの仕事
・『ぼくが愛したゴウスト』打海文三 解説
・私の隠し玉&私のハマっている○○
■2009年
・牛の気持ち
・人気作家55人大アンケート!
・精神宇宙を旅するかのような本に惹かれます。
・私の隠し玉&私のデビュー直前/直後
■2010年
・おもちゃの公約
・人気作家56人大アンケート!
・武田幸三という格闘家の存在。
・三谷龍二のもうひとつの世界
・「残り全部バケーション」オートマとバケーション
・十年目に考えたこと。
・私の隠し玉
■2011年
・う・さぎの話
・人気作家54人大アンケート!
・『殺し屋 最後の仕事』ローレンス・ブロック 解説
・私の隠し玉
■2012年
・タツノオトシゴの記憶
・私の隠し玉&二〇一二年の№1
■2013年
・時にはとぐろを巻いて
・人気作家54人大アンケート!
・豊かで広大な島田山脈の入り口
・ヒーローに必要なもの
・スピーチはしたくない。
・私の隠し玉
■2014年
・木馬が怖い
・「国境なき文学団」アンケート
・人気作家57人大アンケート
・「!」と「?」
・私の隠し玉
■2015年
・メエにはメエ
・人気作家58人大アンケート
■Bonus track
・定規
・ソウルステーション
■あとがき(この本ができるまで)
■文庫版あとがき
「伊坂幸太郎」が偏愛する本や映画に音楽、喫茶店で巻き起こる数々の奇跡、退職を決めたあの日のこと、干支に恐怖する年末年始、封印された小説のアイデア、青春の部屋の直筆間取り図、デビュー前のふたりの恩人、恐るべき料理 等々に加え、裏話満載の語り下ろし脚注付きなので、ファンには堪らない内容でしたね。
個人的には、、、
映画館でのマナー(の悪さ)に共感した『映画館は平和だ』、
新幹線の自由席をフリーダムと言ってしまった駅員さんに笑ってしまった『自由な席』、
映画と漫画は映像を見せてしまうという点で同じジャンルだが、そういう意味で言うと小説は音楽の仲間ではないかと語る部分に共感した『町から戻り、本を読もう』、
年配の男性二人が、IP電話のIPが何の略か語り合う… そして『ミッション:インポッシブル』と間違いそうになるシーンで笑ってしまった『よろしくお願いいたします。』、
読んだ小説のあらすじを覚えていない… という部分に、思わず納得しながら読んだ『記憶に残る短編小説』、
が印象的でしたね。
あとは、「ザ・ブルーハーツ」や「斉藤和義」、「ラモーンズ」等、好きなミュージシャンが紹介されていることに喜んだり、「キーズ・ピータースン」や「ローレンス・ブロック」、「島田荘司」の作品が紹介してあり読んでみたくなり… と、趣味の近い部分を嬉しく感じながら、そして愉しみながら読めました。
たまにはエッセイも良いですね。 -
Posted by ブクログ
伊坂さんの小説は、やはり面白いな。私の中では、これはハズレだな、、と思う作品が無くて安心して読める。もちろん、作品によって、これはすごく面白かった!とか、今回はまあそこそこ面白かった!とかはあるのだけれど。
今回も、風我と優我の双子の兄弟の特殊能力の設定に、何だこの能力、、、と初め戸惑ったものの、ファンタジー過ぎることもなく、すんなりと小説の世界に入っていくことができた。
伊坂さんはダークなことも、さらっと、何ならポップに書くよなあ、と時々思うのだけど、今回も二人の育ってきた環境や小玉の置かれた状況など、読んでいてとても辛い部分が結構あった。だからこそ、話の筋が見えてくるまでは、もしかして、これは、辛い状況を生き抜くための作られた人格(多重人格)なのかな、と思った位だった。
今回も、高杉の正体が分かった時、新幹線の遅れがもたらした影響が分かった時、しっかり、おーそうだったのか!と思わされた(笑)やっぱり、伊坂さんの作品は安定の面白さ。 -
Posted by ブクログ
「喫茶店」で巻き起こる数々の奇跡、退職を決意したあの日、「青春」の部屋の直筆間取り図、デビュー前のふたりの恩人、偏愛する本や映画に音楽、「干支」に怯える日々、恐るべき料理、封印された「小説」のアイディア。20世紀「最後」の「新人作家」が歩んできた10年。
伊坂幸太郎さんのエッセイ集第一弾。発刊されたのが、デビューしてから10年。
伊坂さんの人柄、優しさ、謙虚さで溢れていて、とてもほっこりしながら読むことができました。伊坂さんのお父さんがたびたび登場し、謎の存在感を漂わせる。
「父は行動する人である。『今できることはすぐにやるべきだ』とよく言った。服にこぼれたスープの染みを布巾ですばやく拭き取り、『すぐにやれば大抵のことはどうにかなる』と言ったりもした。』
たびたび登場するお父さんの話がどれも好き。ゴキブリに恐れ慄く様子や、干支に怯える姿。
「小説というのは理不尽なことに悲しんでいる人に寄り添うもの」
心に響く言葉も数多く残されていて、大満足です。
伊坂さんのことが好きな人は、もっと好きになれると思うし、伊坂さんを少し好きな人は、もっと好きになれると思います (?)
他の方のエッセイ集を読んだことがないのでわかりませんが、とてもユーモアとやさしさにあふれた作品です。みなさんもぜひ、手に取ってみてくださいね。 -
購入済み
個人的には前2作のほうが好みでしたが、これも面白かったです。
恐妻家という設定はちょっと時代に合わないような気もしつつ、それでも面白く読ませるのはさすがでした。
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購入済み
新幹線の揺れ
この作者らしい、時系列をあえて入り乱れさせた技巧的な構成と軽妙な会話がとても目立つ作品である。使いつくされた舞台であるが新幹線車内という舞台は緊張感を盛り上げるのに適している。同じ作者の「魔王」でも描かれていたが、面白半分に人の心理や行動を自在に操る人物の造形が大変に際立っている。特にこの作品では「中学生」という形を取っているので悪魔的で更に目立つ。あまりにも真に迫ってうまく描かれすぎているので、嫌悪感を催してしまうほどである。
ところで新幹線の揺れが大きな役割を果たしている。東北新幹線ってそんなに揺れたっけ? -
購入済み
すごい作品!
コロナ前に書いた作品と知って驚きました。
コロナ感染初期頃のパニックの様子、マスコミやネットなどのでの錯乱状態がコロナと重なってて、未来を見通す力が伊坂幸太郎さんにはあるのでは?と、思ってしまいました。 -
Posted by ブクログ
主人公自身は野球をしているだけなのに、彼が野球を続けるために、様々な悲劇が巻き起こる。
この小説は決して気分が良いものではない。だがユーモアな文体でどんどん読み進めさせるのは、さすが伊坂幸太郎。ある天才の報われない一生と言えばそれまでなのだが、その描き方はやはり伊坂節が効いていたし、伏線の回収も綺麗にされ、天才(王)というものに対する畏怖も存分に感じられたので、こちらでの評価の低さに驚かされた。
またおそらく次の天才が生まれるのだろうが、ただこの天才のいうものが全員イコールになるわけではないのがまたおもしろい。ネタバレになるため言葉は伏せるが、南雲慎平太が引退時に言った台詞を、果たして王求は感じていたのだろうか。それこそ王のように、義務のように野球をしていただけのようにも感じられる。王とはそんなものなのかもしれない。
完全版はまた少し時を置いて読んでみたい。 -
ネタバレ 購入済み
さわやかどんでん返し
伊坂幸太郎さんらしさ全開の青春小説。
ライト文芸キャラクター小説寄りで、小説が苦手な方でも読みやすいと思います。内容も万人受けするものですので、後悔はしないでしょう。
また、叙述トリックもストーリー上の必然性があって無意味などんでん返しではなく、各所にある伏線からも伊坂さんのフェアプレイ精神を窺えて非常に好印象です。
自信を持ってお薦めできる一冊です。 -
購入済み
すんなり入ってくる学生生活
歳を重ねて学生たちが主役の話が読めなくなっていました。照れなのか、嫉妬なの…理由ははっきりさせたくありません。
後書きに読者からの支持が高いとありましたが、自分がこの物語をすんなり読めたのは、作者の作品だからなんだと思います。主人公達が学生であろうとなかろうと、起こる事件に対応していく様に好感がもてたというか。
そして、砂漠に踏み出していった彼らのその後の物語を読みたいと思っています。