伊坂幸太郎のレビュー一覧
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伊坂幸太郎らしい作品。SFと言ってもいいかも。
タイトルの「火星に住むつもりかい?」は平和警察という魔女狩りが横行するその世界で、その現状が嫌なら火星にでも住むしかないんじゃない?という意味だが、舞台となっている架空の日本で繰り広げられる事態が想像であってもあり得なさ過ぎて、この舞台の方こそ火星での出来事じゃないの?と思ってしまうくらいあり得ない設定だ。
しかし考えてみると、例えば遠く離れたアフリカの独裁国ではもしかして同じような事が起きているかも?すぐお隣の拉致問題が解決していないお国では密告も奨励されているようだし同じような事があるのでは??最近世界を掻き回しているいる超大国の大統領は本作 -
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死神シリーズ2冊め。
好きなものはミュージック、嫌いなものは渋滞。
死神・千葉がやってくるとターゲットが亡くなる(かもしれない)時まで雨が振り続ける。
前作と違うのはその人とその人が人生を全うするまでを追いかけた短編だったけど
今回は娘を亡くした山野辺夫婦がサイコパスな犯人・本城を追いかけるまでの7日間の長編。
本城の『支配ゲーム』は、山野辺夫妻周辺の人たちを巻き込む思惑がなんなのか、夫妻の気持ちを弄び最終的には夫婦を懲らしめるという悪質っぷりは異常。
また山野辺が愛する著者、パスカルや渡辺一夫の言葉がこの物語のキーワードになっているのかな…死に対する真理が書かれていて、山野辺がその言葉を -
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ネタバレ内容は割と物騒なはずなのに何故かほっこりできる伊坂ワールド全開の作品。星4つにしたものの伊坂幸太郎作品の中で飛び抜けて面白い話ではなかった気もするが魅力的な登場人物が多かった。それから車たちがとても可愛い。
主に車たちの視点で書かれている構成によって犯人が分かった状態で読み進める倒叙ミステリーを読んでいるような神視点で楽しむことができる。(逆に言うと予想できないような大どんでん返しはなかったかもしれない)
大きな謎はスッキリ解決して終わるが、部分的に100%結論を書き切らずに読者に想像の余地を残す書き方になっていて、私はそれが良いと思ったが賛否両論ありそう。 -
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【2025年23冊目】
今から8年後に小惑星が地球に衝突します――突如突きつけられた終末論に、多くの人々は混乱し、絶望し、自暴自棄になった。それから5年後、小惑星の衝突まで残り3年。絶縁状態だった父娘、決断できない男、終わる前に終わらせようとした人々、目標に向かって動く女、変わらないボクサー、天体マニア、擬似家族、天高くなっていく櫓と父と息子。人々の思いを描いた連作短編集。
伊坂幸太郎さんの連作短編集はいくつか読んだことがあるので、「あっ、この人がここと繋がってる」みたいなさりげない仕掛けにニッコリできるのは当然のことだな、と読み進めました。いやー、一番好きな連作短編集かも。
定められた死 -
Posted by ブクログ
確かにディストピアだった。あまりことの重大さを感じさせない登場人物達に若干の恐怖を感じつつ嫌な気持ちを引きずりながら読み進めた。
最初から最後まで飽きる事なく読めた。が、世界の仕組みがどうしても怖すぎる。このストーリーの世界の人達は今の私達とは違う価値観で生きている。似ているようで全く違う。もう別のステージになっている。実際に主人公達と同じ世界の仕組みの中で生きていかなくてはいけなくなったら…もう恐ろし過ぎる。
誰が犯人だとか、どういう手口だったのか、動機は、など全部どうでもいいと思えてしまうくらいこの世界に適当している人々に恐怖を感じた。
そんなことを言っていて、自分も同じ状況下に置かれたら