伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • フィッシュストーリー(新潮文庫)

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    4つの話からなる短編集。
    フィッシュストーリーはあるバンドの曲が時を超えて様々な人に影響を与え、ちょっとずつ話が繋がっているのが面白い。
    ポテチはラスト熱くなる。短編なのに登場人物全員のキャラが濃くて読み応えある。

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    2024年09月28日
  • 火星に住むつもりかい?

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    ネタバレ

    伊坂氏による2015年の発表作品。

    国家(平和警察)が市民を疑心暗鬼にさせ、火のないところに煙を立たせるかのような、ディストピア風テイストの小説。

    洒脱な会話描写はいつも通り。いわゆる第二期のモヤモヤな進行ながら、最後はやや明るめな結末が特徴か。

    ・・・
    そうですね、本作、まず感じたのは「ゴールデンスランバー」に似ているかな、というところでしょうか。

    「ゴールデンスランバー」は主人公青柳が、突然爆破殺人の罪に着せらせるというものでした。その視点は一人称的に描写され、主人公が信じていたものが眼前で次々と崩れてゆく・信じられなくなってゆく様が、背筋を凍らせるかのような作品でありました。

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    2024年09月24日
  • フィッシュストーリー(新潮文庫)

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    伊坂ワールド全開の短編集。どの話も面白かったがフィッシュストーリーが特に良かった。ユーモア溢れる会話とキャラクターが素晴らしい。

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    2024年09月24日
  • PK 新装版

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    ネタバレ

    元は別々の短編であったものを、再編して一つの緩やかな流れを共有する物語とした、と解説を読み、腑に落ちた。「密使」でのSF的なストーリーの繋げ方は個人的にはちょっと違和感あるものの、個人の持つ勇気というか決意、のようなものは通底しているし。
    伊坂先生の作品はまだそれほど読んでいないのだが、「魔王」や、中村文則先生の本は、時々、個人の意志を押しつぶし、ないしは、ほんの少しだけ曲げて、誰かや何かの都合の良いように変えようとする力が書かれているように思う。
    無力な、あるいはほとんど無力な個人が、それでもなお、と決意する事が勇気であるなら、それを見た人が、誰が一人でも、自分も決意しよう、と思うのなら。世

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    2024年09月16日
  • バイバイ、ブラックバード<新装版>

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    ネタバレ

    五人の女性との別れ話と、それにまつわる出来事。
    五人目の女性との別れの際、「パンになりたかった」の話を回収する流れ、サイボーグのマネージャーも涙したこと、それを表現ではなく繭美の会話から伝わるのもよかった。
    繭美も最初は怪物扱いで最後まで怪物だったが、最後に救おうとする姿もよかった。

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    2024年09月10日
  • 陽気なギャングは三つ数えろ

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    3作目ということもあり、お決まりの展開すぎて序盤微妙だったけど、後半のハラハラ展開がおもしろすぎて読む手が止まらなかった。

    一概してめっちゃ好きじゃないけど、なんだかんだ良いシリーズだと思う。

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    2024年09月06日
  • バイバイ、ブラックバード<新装版>

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    すっごい昔に微かに読んだ気がするから、再読か?
    主人公が『あのバス』で連れて行かれる前に、監視役の繭美と共に、五股をかけている彼女たちにさよならを告げにいく。
    一人目はいちご狩りで出会ったあかり。ジャンボラーメンを一彦が食べ切ったら別れる事に。しかし、一彦は隣でジャンボラーメンに苦戦してる男を助太刀したため、自分は食べれない。でも、あかりは一彦の優しさを再認識し、一彦の幸福のために別れる。
    二人目はシングルマザーのりさ子。当て逃げ犯を見つけようとしたり、クリスマスプレゼントをあげたり、りさ子の幸せを考える一彦。
    三人目はロープで泥棒みたいな事が好きなユミ。ユミの友達の家が強盗に襲われた時に一緒

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    2024年09月02日
  • 魔王 JUVENILE REMIX 10

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    伊坂幸太郎原作の「魔王」をコミック化。
    「グラスホッパー」の殺し屋たちも登場して、伊坂ファンにはたまらない漫画でした!

    原作の内容をあまり覚えていないけど、漫画オリジナルのストーリーになっていて、原作ももう一度読みたくなった。
    個人的には殺し屋たちのイメージが具現化して嬉しかった。

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    2024年08月30日
  • 首折り男のための協奏曲

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    ネタバレ

    表題通り「首折り男」なる人物が犯人と思われる何件かの殺人事件のお話…かと思いきや
    実はいろんな文芸誌に投稿された短編を集めた本でした。
    読んでいる間に登場人物(主要)も背景も変わっていきます。ほんの少し、本当にほんの少し要素要素が各話で登場するのでそれを拾うのが面白いかも。
    後半は首折り男の行動描写もほぼなく、そのまま終わるという本の構成自体、そしてタイトルとの兼ね合いで好みや評価は分かれることでしょう。
    ただし、各話を独立した短編として読んだとしても十分面白いので、私は満足しました!特に合コンの話が好きです。

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    2024年08月29日
  • 仙台ぐらし

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    私が仙台に住む前の仙台の話だったため、当時を想像しながら読むのを楽しめた

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    僕の人生は永遠に、心配事が尽きないのだろうか?心配だ。

    この地震でへこたれるために、今まで生きてきたわけではないのだ

    人が、住み着いた場所を離れるのは、何か大事なものをぴりぴり引き裂くようなものじゃないか
    丁寧にうまくやらないと、シールは綺麗に剥がれないんだ。慎重に。どれだけの覚悟がいると思ってるんだ

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    2024年08月19日
  • SOSの猿

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    ネタバレ

    2009年の伊坂幸太郎氏の作品。

    2000年初頭の奇想天外なエンタメ作品を彷彿とさせる先の読めない作品でした。

    相変わらずの軽妙な語り口、個性的なキャラ、そして想像もつかない結末。

    ってか、悪魔祓い、株の誤発注、西遊記、これらの要素が絡むエンタメ作品って、想像できますか!?

    ・・・
    特長的なのは二つのストーリーが次第に交錯してゆくところ。

    一つ目の話は、イタリア公認の悪魔祓いの「エクソシスト」遠藤二郎の話。

    かつて憧れだった近所の「辺見の姉さん」の子の眞人の引きこもりにつき、この「姉さん」から相談に乗ってほしいと依頼を受けたもの。

    ・・・
    もう一つの話は、ロジック・因果を突き詰め

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    2024年08月19日
  • モダンタイムス(上) 新装版

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    本の中に、作家としての伊坂幸太郎が出てくるのが面白い。ほんで、デジタル、情報の怖さは、今の世界を映していると思う。


    メモ
    ・人は大体のことを要約しようとするが、人生は要約できない。結婚、出産、離婚、転職などは大体残る、ただ、日頃のつまらない仕事、仕事相手との言い合い、オムツを変えたことなど、どうでも良いことは要約から削がれる。ただ、そういう事柄が実は人生なんだ。そういうのの積み重ねで人生はできている。

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    2024年08月15日
  • 陽気なギャングは三つ数えろ

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    いつもなら安心して読めるけど、今作の展開は彼らの雲行きが心配…話が進むと、本当にこの人たち今ピンチなんだよね?と思うような掛け合いで、いつもの感じを取り戻した。響野のポンコツぶりが輪をかけて面白い。

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    2024年08月12日
  • ジャイロスコープ

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    久しぶりの伊坂幸太郎だったがやはり面白い。
    「一人では無理がある」は何がどうなっているのか分からず読み進め、最後にスッキリ❗️
    そしてこのお話が後の短編でも登場したりして短編の繋がりとして面白い

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    2024年08月10日
  • シーソーモンスター

    購入済み

    不思議さ

    全体を通じて「不思議さ」を感じた。対立の設定がある中で作者のストーリー展開があり、またユーモアもあり、それらの化学反応、相乗効果を感じたのかもしれない。

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    2024年08月08日
  • 陽気なギャングの日常と襲撃

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    このシリーズ何が好きかと言えば彼らの自信と余裕っぷりでしょうか。今回は特に久遠がイキイキ。各人で諺?格言?が出てきてそれもまた面白い。話の展開のスピード感、彼らの会話、どれをとっても最高です。

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    2025年10月18日
  • ジャイロスコープ

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    短編であり、その話には小さな繋がりがある。
    小さな繋がりが幸せな物語に彩られる。
    最後には心がホッとするような気持ちになりました。

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    2024年07月28日
  • 魔王 新装版

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    「魔王」はよく分からなかったけど、「呼吸」は面白かった。

    モダンタイムズにつながっているらしい。読んでみたい。

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    2024年07月23日
  • 777 トリプルセブン

    ネタバレ 購入済み

    繋がって、そして時は流れる

    本作も面白かったです。
    群像劇の中の伏線が回収されていって、沢山人が殺されるのに、読後感はスッキリ。
    オマケに登場人物の幸せまで祈ってしまいました。
    大好きなシリーズです。

    #ドキドキハラハラ #スカッとする #笑える

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    2024年07月17日
  • 火星に住むつもりかい?

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    伏線の回収は相変わらずお見事でした。

    事件が次第に明らかになっていくにつれ、正義ってなんだろう?とか、集団心理の怖さのようなものを感じます。

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    2024年07月15日