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陽気なギャングシリーズ第2弾。前半は4人が表の顔で過ごす日常に起こった怪事件の短編集、後半は裏の顔で銀行を襲撃した後に遭遇した誘拐犯を巡るドタバタ劇。
前作に引き続き、4人の軽快な会話がストーリーに爽快感をもたらしてくれる。
4人の個性が前作以上に際立っており、いい具合にポンコツぶりを振り撒き、周囲を巻き込んでいく響野のキャラクターがいい味を出している。すぐ近くにいたら正直困る。
ボーナストラックは翔子のスピンオフ。メンバーの粋な行動がとある男女の胸の奥のつっかえを取り払う爽快な読後感を味わえた。
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小説で声を出して笑ってしまったのは相当久しぶり……もしかしたら初めてかも。
掛け合いが秀逸です。響野さんのファンになりました。
「〜地球を回す」の前にこちらを読んでしまったのですが、それでも絶対楽しめるという確信があるので前作も読ませていただきます。
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伊坂幸太郎さん、ギャングシリーズの第2作目の作品。
前作同様、主人公の4人のギャングが躍動しユーモアたっぷりの知的なやり取りを楽しませてもらえる作品だった。
物語は前作以上に枠を外れた突拍子のない展開で、進めば進むほどストーリーが熱を帯びて融合していく様にまとまりのある話になっていく。そして読後凄い満足感に包まれる。
前作もそうだったが、4人の会話が非常に多い物語。飛び交う会話で物語を進行させていく場面がとても多いと感じる。
そのテンポ、ユーモア、センス、キャラクターの人物像の個性が飛び抜けている。素晴らしすぎる。
誰の台詞か書かなくてもわかる。それぐらい最初からしっかりと練り込んだキャラクターの個性の設定だろうと感じる。
今回は第一章で4人の各々の単独なストーリーを仕立て、そこを繋げて絡めて進んでいくような物語だった。
見事な伏線になって最終的に心地良いと感じる所もあれば、結局なんだったのだろう?と読後に考え直す所もあった。
「幻の女?」「和田倉は?」「良子はどうなったのか?」分からない。
最後の最後でも読者に向けて「手品の種を知ってショウを楽しめるか?」ショウはまだ読者の中で続いている、その先の物語は読者が楽しんで考えてくれ、という事なのか?
もしそうならばそこまでもが伏線なのか?
凄い作家さんだ。
3作目も期待。すでに4人の大暴れに胸が騒いでいる。
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前回に引き続き、今作もかなりおもしろかった!! 『海には逃がしたのと同じだけのよい魚がいる。』のショートストーリーもすごく良かった!!
話しのテンポもいいし、広辞苑の内容もクスッと笑わせてくれますね(^^)
確か続きが出てたから次も読んでみたい!!
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陽気なギャングシリーズ第2弾。今作もとても面白く痛快エンタメ作品。個性豊かな4人のオムニバスを一つに長編化した作品。洒落た文体や軽妙なセリフ回しで一気読み必至。
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最強の四人組ふたたび
前作から連続して読んでしまったので、同窓会でやっと再会したみたいな懐かしさはないけど
その分前作の記憶がしっかり残ってるというおいしさがある
面白がってるだけなのかお人好しなのか
そもそも本業であるはずの強盗の場面はほんの少しで、タイトル通りの"日常"に張られた伏線から事件に突入していく
愛すべきキャラたちに会えるのがあと一作品なのが、読む前から寂しくなって仕方ない
けど、たぶんすぐ読む
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再読
以前読んだ時は作者のことよく知らず、面白いけどこれはミステリーなのか?ってなった。今回、本作が伊坂幸太郎の天才振りを存分に味わえる作品ってことがわかった。あとがきも、解説にもうなった。
初読20/8/21
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再読。
銀行強盗シリーズ二作目。今作は、各々が遭遇する不可解な出来事から物語は始まり、本丸の誘拐事件に巻き込まれていくストーリーとなっている。
前作とは少し構成が異なりミステリー要素も加わっているため、続編ではあるものの新鮮な気持ちで楽しめた。「木は森に隠せ、って言うだろ。失敗は大失敗に隠すんだ」他、響野さんの迷言が随所で光り、成瀬さんのメタ発言にはくすっと笑えた。最後のオチが見事で、ページを行ったり来たりしては素晴らしいショウを観たあとの高揚感と余韻に浸る。もっとこの世界にいたい、終わるのが惜しいな、と読むたびに思う。
軽妙洒脱でお人好しだけれど、悪党らしく冷淡な面もある銀行強盗たちから目が離せない。待ちに待った三作目へ。
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ギャング4人のやり取りがおもしろく、何度も吹き出してしまいました。仲がいいのか悪いのか、一目置いているのか、あきれているのか・・・。微妙な距離感が絶妙で、しゃれの効いた冗談も多く出てくるので、楽しく読ませていただきました。続編も、すぐに読みたいと思います。
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銀行強盗なのに四人が四人とも人が良くて、困った人を放っておけなくて。最近バラバラの出来事がどんどんつながって最後はそうなるか!って伏線が回収された。いつもながら会話の掛け合いがテンポ良くて絶妙で好き。ドラマとか映像化したらおもしろそうなのにな。
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伊坂幸太郎の『陽気なギャング』シリーズ②
今回もあの4人が大活躍。銀行強盗をやりつつ人助けもしちゃうお人好し。そして憎めない。
何気ないアイテムやエピソードがあとあと役に立つという伏線回収の美しさ、各話の冒頭の辞書的機能も、ちょいちょい出てくる諺も健在w
『卵を割らなければ、オムレツを作ることはできない』が私のお気に入り(o^^o)
幻の女の正体と間抜けな誘拐犯のその後は描かれず気になるところ…次の話で出てきたりして笑
前作を読んだ上で読んでほしい一作です!
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前作とは違い、まずギャング一人一人の人助けが描かれます。随分と今回は世話焼きだなと思ったら…あれもこれもつながっていきました。
ギャングのいるところにはいつも事件が起きて、なんだかコナンのようだなぁと思いました。正義って何だろう、と考えさせられます。
前作を読んだ経験を活かして、これは伏線かな?と予想しながら読めました。今作もおもしろかったですが、スピード感は前作の方があったかもしれません。もう1作続編が出ているので、今度読んでみようと思います。
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一見関係なさそうな4人のギャングそれぞれの話が思わぬところで絡みあいひとつに繋がり面白い。私の好きな伊坂幸太郎さんの成分が全部詰まっていて大好きなシリーズなので、もっと続いて欲しい。久遠と響野のボケからオチの回収まで完璧な会話の応酬が楽しい
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陽気なギャングシリーズの続編。
前作よりも4人それぞれの日常生活にスポットを当てるところから始まり、それがラストへの伏線となり、まとまっていく。
キレイに回収される伏線と明るい4人組がそれぞれなにかをしてくれる面白さにとても安心する。
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前回作と同じく、場面の切り替えのタイミングで、中心人物が変わるスタイルで、同じ評価だけど、相対的にはこちらの方が面白いと思いました。
それぞれが遠回しでなく直接的に繋がっていくので入ってきやすい。
主人公が危険な状態でも、ハラハラせずに読める。犯罪が絡む小説は読んだ後にぐったりすることがが多いけど、この本は全く疲れず気軽に読めます。
陽気な。。。地球を回す
陽気な。。。日常と襲撃
陽気な。。。三つ数えろ
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日本の小説離れした、どこか海外エンターテイメントを見ているようなユーモアあふれる作品。
読み終えた後の爽快感は格別。犯罪者ではあるが、決して憎むことはできない愛すべきキャラクターの4人の冒険。
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前作『陽気なギャングが地球を回す』が余りに爽快で面白かったため、中毒のごとく続編を手に取ってしまった。
『陽気なギャングの日常と襲撃』
今回は随分と異色な設定から始まり、第1章は短編が続き、第2章目から本業始動モードのようだ。章を追う毎にこれら第1章での個別の短編も少しずつ結び付いていくような構成。
伊坂幸太郎さんのあとがきで腑に落ちた。
元々は、短編だった作品にアレンジを加えたものらしい。それにしても上手く組込んで関連性を付けたものだなぁと思った。この辺のテクニックは伊坂さんお手のものだろう。
本作も前作と同様に、成瀬と響野、遠野と雪子が活躍する。やっぱり悪党なんだけど憎めない。
好きだなぁ〜このキャラクター達!
日頃悪いことをしているから、時々良いことをやって帳尻を合わす。
今回は、特に全体を通して良い人感が際立っていた笑
更に、お人好しに近い良い人が次々に出現するので、フィクション感たっぷりで面白かった。
この点では、エンターテイメント性が前作よりも増している様に感じた。細かい設定の漏れが所々気になったものの、深読みしなければとても楽しめるし、気分転換になった。
ただ、前作程には、疾走感やいい意味でのハラハラドキドキや、騙された感がもう一つ味わえなかった。尻すぼみではないが、あまりに潔く終わった場面や、あの後どうなった?あれで終わり?と置いてけぼりになる箇所があった。
スカッと非日常的な爽快感を味わいたい時にオススメ!
登場人物や前作との繋がりがある為、未読の方は、是非、前作『陽気なギャングが地球を回す』から読まれることをお勧めしたい。
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ギャングシリーズ2作目。相変わらず4人それぞれのキャラが個性的で退屈せずに読めるし、最後はしっかり伏線回収され、スカッとする。
何も考えず読める作品。
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前作に引き続き安定の面白さ!エンタメ性が強くて、何も考えずに読んでも、どんどん世界観に連れ込んでくれるスピード感があって好き。
各章タイトルも面白い。3作目を読むのが楽しみ。
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前作を読んでからだいぶ時間を空けてしまったけど問題なかった。まったく深刻さの無い犯罪劇、最初から最後まで冗談のような軽さ、あちこちに撒かれた大量の伏線の鮮やかな回収、シャレた軽すぎる会話。
これぞ伊坂さんの真骨頂だと思う。よくできてるなあ。おもしろい。
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今回はうっすら繋がりがある短編、、かと思いきや後半で綺麗にすべてが拾われていき、夢中になって読みました。この方の小説は伏線回収が本当に上手。あーここで、、なのね。と。
楽しく読み終わりました。
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陽気な〜シリーズ第2段。いつもの4人組が楽しませてくれました。
幻の女、レアなチケット等少しの謎から始まり、ある誘拐事件に巻き込まれる
些細なこともすべて伏線として最後にピタリとハマるところが流石!4人はチグハグなのにね。
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それぞれの個性とコミカルなやり取りがすべての流れを軽妙にしていて肩をはらないで楽しめた。
銀行強盗をする犯罪者という重々しい空気感はまったくなく、日常のサブストーリーのような感覚が面白かった。
前回のを読んだ時にも思いましたが、このメンバー?の人達は人を責めないところがすごいと思いました。
自分が思ったように事が運ばなくても、まぁそういうこともあるよね〜、じゃあどうしよっか〜、という感じで。
自分がそんな風にトラブルに対処できないので、こうやってできたらいいなと勉強になりました。
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短編からの本編入りという手法が新しく、楽しく読めた。人質の良子ちゃんがお人好しすぎて笑ってしまう。そもそも銀行強盗のギャングが人助けするのが劇画チックで楽しめる。見たわけではないのに映像が目に浮かぶ不思議さ。
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シリーズの第二作。
今回もサクサクと読めて、あっという間でした。
強盗や誘拐など物騒なことを扱っているのにユーモラスで、登場人物の誰もが何となく憎めない感じが好き。