伊坂幸太郎のレビュー一覧
-
購入済み
さらっと
久々の新刊書き下ろしで楽しみにしていました
さらっとあっさり数時間で完読。
相変わらずの伏線回収で感心
あんまりエンタメ要素は少なめ
現代社会のトレンド入ってる
星少なめも納得
紙媒体の装本は評判みたいなので本屋さんに
出掛けてみます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「マイクロスパイ・アンサンブル」と同じ世界線の話だった。
釣りしてたら別世界にたどり着く仙台怖ろしい…(笑)
最初、征服された側の王様が殺されたりして、どうなるのかと思ったけど、まさかの展開!
王様を除いて、現在では誰も死ななくて良かった。
特に人のいい弦が死ななくてよかったよ。
そして、ネコのトムくんのモデル、「トムとジェリー」なんかな?
1箇所明らかにそれっぽいシーンが出てきた。
私はトムくんはもっと可愛いネコだと思ってたけど(笑)
途中で「マイクロスパイ〜」と同じ世界なんじゃないか?というのは何か読んでて気づいた。
最後、主人公とトムくんが別れる時、トムくんどうやって帰るんやろ…と物語りながら心配になった。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ元は別々の短編であったものを、再編して一つの緩やかな流れを共有する物語とした、と解説を読み、腑に落ちた。「密使」でのSF的なストーリーの繋げ方は個人的にはちょっと違和感あるものの、個人の持つ勇気というか決意、のようなものは通底しているし。
伊坂先生の作品はまだそれほど読んでいないのだが、「魔王」や、中村文則先生の本は、時々、個人の意志を押しつぶし、ないしは、ほんの少しだけ曲げて、誰かや何かの都合の良いように変えようとする力が書かれているように思う。
無力な、あるいはほとんど無力な個人が、それでもなお、と決意する事が勇気であるなら、それを見た人が、誰が一人でも、自分も決意しよう、と思うのなら。世の中は結局、そうでしか変わらないのかも。作中にチャップリンのセリフもあるけれど、加えてStingの「人は集団だと狂気に陥るけれども、一人ずつしか正気に戻ることは出来ない」と言うのも思い出させる。
勇気は伝染する、というのはいい言葉だなあ。モダンタイムスも読んでみたくなった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2009年の伊坂幸太郎氏の作品。
2000年初頭の奇想天外なエンタメ作品を彷彿とさせる先の読めない作品でした。
相変わらずの軽妙な語り口、個性的なキャラ、そして想像もつかない結末。
ってか、悪魔祓い、株の誤発注、西遊記、これらの要素が絡むエンタメ作品って、想像できますか!?
・・・
特長的なのは二つのストーリーが次第に交錯してゆくところ。
一つ目の話は、イタリア公認の悪魔祓いの「エクソシスト」遠藤二郎の話。
かつて憧れだった近所の「辺見の姉さん」の子の眞人の引きこもりにつき、この「姉さん」から相談に乗ってほしいと依頼を受けたもの。
・・・
もう一つの話は、ロジック・因果を突き詰める五十嵐真の話。
彼は300億円の株式誤発注の原因を探るということでシステム会社から証券会社へと派遣されるという設定。
・・・
どちらも、軽妙で冗談だか本気だかわからん会話をベースに話が進みますが、これらを結ぶのが「西遊記」の孫悟空。このあたりはかなーり、奇妙。
ただ最終的には、「じっくり耳を傾けること」「話すこと」みたいなテーマが見え隠れしてきたと思います。
人の心理や感情を一方的に判断するのではなく、観察や会話から徐々に理解しよう、みたいな。
また、私のキャリアのスタートが証券会社向け勘定システムの開発ということで、誤発注ネタはちょっと厳しくも楽しく読みました(証券コードと単位株をキーにしてチェックロジックを入れるべき云々、心の中で突っ込みを入れる等)。
・・・
ちなみにですが、解説で栗原裕一郎氏が述べている通り、2007年の『ゴールデンスランバー』以降を第二期とし、『モダンタイムス』『あるキング』『バイバイ、ブラックバード』などを「モヤモヤシリーズ」「肩透かしもの」と呼ぶそう。本作『SOSの猿』もこちらに属します。
どうも、当初からのファンはこの作風がどうも好みではないとか。
あーね、あーね。確かに分からなくもありません。エンタメのどストライク、とはちょっと違います。
何というか、より深いテーマに抵触するように感じ? 個人的には違った意味で好きですが。
『モダンタイムス』は国家という大きな装置が暴走したら?という仮定はAI時代の昨今、あり得なくもない未来だと感じます。
『あるキング』は逆らえない運命や、それに対する自己の構え、みたいなことを考えさせます。
『バイバイ、ブラックバード』はそうですね、確かに奇妙な小説でした。ただこちらも、五股男性が逆らえない運命が見えるなかでもベスト?を尽くすという意味では『あるキング』と似通っています。
もし本作を読んで「伊坂幸太郎って言われるほど面白くない」と感じたかたは是非デビュー以降2007年頃までの作品を読んでいただきたいと思います。
・・・
ということで伊坂作品でした。
旅行中に読んでおり、記憶がおぼろげなところを頭から記憶を絞りながら書き留めました。失礼しました。 -
購入済み
不思議さ
全体を通じて「不思議さ」を感じた。対立の設定がある中で作者のストーリー展開があり、またユーモアもあり、それらの化学反応、相乗効果を感じたのかもしれない。
-
Posted by ブクログ
“Fair is foul, and foul is fair.”
仙醍キングスという弱小野球チームに現れる「あるキング」。
彼の人生と、彼を取り巻く人間たちの人生とが絡み合う、劇的でない、でもドラマチックな物語。
連載→単行本→文庫本と改訂を重ねているあたりに、伊坂幸太郎の職人気質をすごく感じる。笑
文庫版は「わかりやすく」することを考えていたようで、だから私が理解できそうな(あくまで出来"そう"な笑)描かれ方だったのかもしれない。
きちんとマクベスを読んでいればもっと3人の魔女の描写など楽しく読めたかもしれないけれど、それでも巧妙に物語に歴史的な作品が練り込まれていて、これが文才というものかと思った。
そしてやっぱり、色んな人物が描かれているけれど、最終的にとても希望がある物語なのが伊坂幸太郎が好きな理由。
三浦春馬がいつか言っていたけれど、押し付けがましく感じない「多幸感」がある。