伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ再読。
1度目に読んだのはおそらく大学生のときだから、10年ほど前。
当時は今より怖がりで話の筋が怖くて仕方なく、あまり細かい伏線や風刺に目もくれずさっさと読み切ったのだと思う。
その証拠に、この本の印象として覚えていたのは「なぁんだ、そういうことだったのか、怖がって損した」と安心したことくらいだった。
ただ今回再読し始めても、何に安心したんだっけ?と肝心の中身を全く思い出せない。
相変わらず不穏な空気が怖い中、過去の自分の記憶を信じて、「大丈夫、最終的にはなぁんだとなるはずだから」と思うことで、
各所に伏線(猫が鼓動で揺れるか?岩山に隠れるのがそんなに大変か?など)があること、鉄国とトム -
Posted by ブクログ
【2023年90冊目】
「この人は天才だな」と思うなんてことは、そう稀にはない。私は伊坂幸太郎さんの作品が好きで、何作か拝読している。読んだのが随分前のことで、内容はあまり覚えていないのに、確固たる自信を持って好きな作品だと言えるものもある。
今作。主に二つの時系列で物語は進む。家電量販店に勤める遠藤と、生真面目な五十嵐。二人の物語が交互に進んでいき、やがて交わる。のだが、最初はどんな因果関係があるのかわからない。もちろん各所にいわゆる「伏線」か張られていて「おっ」とは思うのだけれど核心には至らない。
極めつけは「孫悟空」の登場だ。彼の登場によって物語は加速すると同時に酷く混乱することにな -
Posted by ブクログ
ネタバレ戦争ものかと思ったらやっぱり伊坂さん!
占領しにきた人たちが、元クーパーの戦士だなんて。
クーパーも架空の敵で国王が統治しやすいように作り上げたもので、結局杉の森に現れる普通の人?のことだったのかな。そしてミニチュアみたいな世界だったとは。初めからまた読むと違った見方ができそう。
でも、戦争に負けた国のその後は何もかも奪われる、何をされても文句は言えない、というのが初見だとリアリティがあって怖くなった。伊坂さん自身北朝鮮のミサイル問題でこの本を書いているし、身近というか案外空想の世界と思っていたこともすぐそばにあるのかもしれないな。 -
Posted by ブクログ
グラスホッパー辺りが流行った頃に伊坂幸太郎作品を読んでた。
色々な登場人物の視点から物語が進んでいく構成が、状況を理解するのに時間はかかりながらも懐かしくて。
後半の一気に展開していく流れに乗ると楽しんで久々に1冊読み切れました。
せっかく観たことのあるレミゼの内容も小説部分が分からないのはしょうがないにしろ、自分の中で忘れてしまった設定やらシーンが沢山ありそうで悲しい悔しい。
全体的に事件がスッキリ解決!というよりかは登場人物のキャラクター性?が魅力的なのが良い!好き!!
後になってこういった過去が〜ってゆうのはずるいとも思いながら、その人の人格の説得力がしっかり増す設定で、まんまと