伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
彼の作品らしい知的で独創的なストーリーテリングが光る、少し不思議で魅力的な物語です。タイトル通り、数字の「7」にまつわる要素が鍵となり、物語全体に不思議な縁や偶然が織り交ぜられていきます。
一見、無関係に見えるキャラクターたちの物語が、徐々に交錯し、やがて予想外の形で繋がっていく様子は、伊坂作品ならではの展開。特に、時間や場所を超えた不思議な繋がりが生まれることで、日常の中に潜む非現実的な可能性が感じられ、次第に心を引き込まれていきます。
また、ユーモアや軽快さが随所にちりばめられ、シリアスなテーマを扱いながらも、伊坂らしい「読みやすさ」を保っています。登場人物たちが抱える孤独や葛藤、そし -
Posted by ブクログ
彼の他の作品に比べて少し異色な作品であり、よりダークで緊迫感のあるトーンで展開します。とはいえ、伊坂らしい独特のユーモアと緻密な構成が光る作品でもあります。
物語は、登場人物たちの予測不可能な行動や心理が交錯し、まるでコントロールの効かない力が働いているかのように、全体が徐々に狂気を帯びていきます。しかし、その中にも「正義」や「人間の本質」に迫るテーマがあり、深い問いを投げかけてきます。
登場人物たちは一見、普通の人々でありながらも、その内面に隠された強烈な欲望や恐れがじわじわと現れ、物語の進行とともに次第に暴かれていきます。伊坂らしい予測不可能な展開に加え、暗い中にも心に残る温かさがひし -
Posted by ブクログ
時間軸と視点が静かに交錯しながら、最後に一枚の深く美しい絵になる――そんな“やさしい衝撃”をくれる物語です。
読み進めるうちは、少し不思議で掴みどころのない展開が続きますが、終盤になるにつれて、それまでの違和感がじわじわと意味を持ちはじめます。そして、すべてがつながった瞬間の余韻と切なさは、伊坂作品の中でも屈指のもの。
この作品の特異な魅力は、「人の記憶」「正義」「無関心」など重たいテーマを扱っていながらも、どこか軽やかで、ユーモアすら感じさせる語り口にあります。それゆえ、読後には温かさと哀しさが同時に残り、登場人物たちの静かな生き様が深く胸に刻まれる。
決して派手な物語ではないのに、な -
Posted by ブクログ
ネタバレ「マイクロスパイ・アンサンブル」と同じ世界線の話だった。
釣りしてたら別世界にたどり着く仙台怖ろしい…(笑)
最初、征服された側の王様が殺されたりして、どうなるのかと思ったけど、まさかの展開!
王様を除いて、現在では誰も死ななくて良かった。
特に人のいい弦が死ななくてよかったよ。
そして、ネコのトムくんのモデル、「トムとジェリー」なんかな?
1箇所明らかにそれっぽいシーンが出てきた。
私はトムくんはもっと可愛いネコだと思ってたけど(笑)
途中で「マイクロスパイ〜」と同じ世界なんじゃないか?というのは何か読んでて気づいた。
最後、主人公とトムくんが別れる時、トムくんどうやって帰るんやろ…と