伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あぁ、前作から間を空けずに読むべきだった!
前作と異なる趣の第一章。
むむむ、展開が読めない…。タイトルの通りギャングたちの“日常”が描かれているのだけれど…、そして少しずつ繋がってはいるのだけれど…。
どんな結末に繋がっていくのか、ハラハラしながら読みすすめるうち、先が気になって止まらなくなる。残りのページ数見て、本当に解決するのか?!と心配になるも、なるほど、そうきたか。
前作の感想にも、銀行強盗は褒められた行為じゃない、って書いたけど、今作はボーナストラックも含めて、そんな四人の周りの“日常の”人たちとの関わりも描かれていて、おもしろかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ平和警察という名の実質魔女狩りが行われるようになった世界。危険人物と疑われると取調べという名目の拷問が行われ、実際に危険人物かどうかは問題ではなくなる。
長いのと、前半は特に登場人物が多すぎる!笑
伊坂幸太郎さんあるあるなのかもしれないが、登場人物が多くて伏線のようにさらっと出てくる。
元々の設定自体が警察という正義であるはずの機関が悪のようになっているいやーな設定なので、もはや誰がやられたときにスカッとすればいいのか(笑)
終盤は伊坂幸太郎さんらしく鮮やかな伏線回収。
スッキリ終わることができ、個人的に好きなキャラだった真壁さんが生きてたので良かった。
P.S.当時20歳のぼくりりによる -
Posted by ブクログ
ネタバレ望月家の緑のデミオ、通称「緑デミ」の車視点で語られながら物語が進んでいくという斬新なお話。
車視点故に、登場人物達が車に乗っているか近くに居るときじゃないと会話が聞き取れないところが最初もどかしく感じましたが、そこは隣人ならぬ隣車のザッパや、他の車達との世間話で情報を集めて話を繋げていくところがより面白さに拍車をかけています。
車好きや車に詳しい人でなくても、どこか天然が入った可愛らしい緑デミと、こちらもどこか癖のある望月家家族のテンポの良い会話できっと楽しめる1冊だと思います。
私が購入した中古文庫本は初回限定だったらしく、カバー裏面に書き下ろし番外編〈ガソリンスタンド〉が収録されてい