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Posted by ブクログ
主人公星野一彦が、見張り役の粗暴な大女とともに五股をかけていた彼女たちに別れを告げに行く。
〈あのバス〉で連れていかれるまでに。
主人公星野は自分から別れを告げにきたくせに、モヤモヤ引きずってその女性を気にかけている、
というのを5人(五股をかけてたので)に繰り返しながら話が進む。
別れるために会いに行き、
大女の繭美が何でもズバズバ言って辞書を出し、「私の辞書にはのってない」という。
そして〈あのバス〉で連れていかれるという不穏さもその都度チラリと覗かせる。
最後の繭美の行動で話を終えた所が良かった。
ふたりの数週間は、お互いを理解するのに充分な時間だったんだな、と思った。
太宰治の絶筆『グッド・バイ』をモチーフに書かれている。
おもしろかった。
Posted by ブクログ
五股をかけた星野一彦が一人ずつ別れ話をしていくが、一つ一つの出会いのドラマはどれもめちゃ面白い。だんだん面白くなっていくようで、5話目の女優との話はグッときた。天才的なストーリーテラーの本領発揮。
別れ話についていく繭美の個性的なキャラも最高。自分の辞書には色気も占いも可愛いも努力も無いと。何か言葉も態度もめちゃくちゃだけど、きっと憎めないところがあるんだろうとは思ってたけど、ラストの物語はこいつの気持ちがわかってきて嬉しくなる。
8年ぶりの再読で新装版を手に入れた。前の時は面白さがよくわからなかったのか、読み直してほんと良かった。構成、ストーリー、キャラクター、その組み合わせがとにかく楽しい。帯にこれは最も伊坂幸太郎さんらしい作品であるとのこと、賛成です。この所伊坂作品を続けて読んできてここに至る。ジャズのスタンダード曲は、わくわくドキドキしみじみとさせてくれる傑作小説になった。
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小説・文芸
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