【感想・ネタバレ】ジャイロスコープのレビュー

あらすじ

助言あります。スーパーの駐車場にて“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件の“もし、あの時……”を描く「if」。謎の生物が暴れる野心作「ギア」。洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

読みやすいし、面白い。
最初何を言っているのかな!?となりながらも、最後になるほど!というこのスタイル好き。

あとがきに作者インタビューがあるけど、短編は読者が喜んでくれるように目指していて、長編は自分の好きなようにのようなニュアンスが書いてあって。

それがこの短編小説のエンタメ性にあるのかもしれないと。

ifが
もしもあの時…自分なら。
そして
って
考えてしまうね。

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

私の安易な予想など呆気なく裏切ってくれる意外な展開に唸ったり笑ったりした7つの作品集でした。
ご本人そっちのけで妄想が炸裂する「彗星さんたち」と浜田青年の話が特に好き。
〆の書き下ろしに仕掛けられた驚きと温もりが伊坂さんらしくてにんまり。

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2025年05月14日

Posted by ブクログ

伊坂幸太郎さんらしさが溢れる短編集だった。どの作品も味わい深く、かつ一本芯の通った作品に仕上がっていると感じた。この不思議な清涼感のある読後感を得られるのが伊坂幸太郎さんの作品であり、さらに多くの作品を読みたいし、ご本人には作っていただきたいと願ってやまない。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

伊坂氏の色々な種類の短編が楽しめます。
統一したテーマがあるわけではありませんが、色々な短編が楽しめます。

■浜田青年ホントスカ
怪しげな相談屋さんと浜田青年のお話

■ギア
異世界?荒廃した世界?を爆走する車内での出来事

■二月下旬から三月上旬
私とジョンの物語

■if
バスジャックにあった山本のお話

■一人では無理がある
とある大企業で働く従業員達のほっこりしたお話

■彗星さんたち
新幹線の車内清掃員が出会った数奇な物語

■後ろの声がうるさい
ボーナストラック

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2025年06月16日

Posted by ブクログ

初めて伊坂さんの短編集を読みました。

すごく面白かったけど,短編集だと中々入り込む前に終わってしまう笑

特にギアは最後まで不明だった笑
ただ“そういう”空気感は楽しめました。

彗星さんたちは、王道な雰囲気で面白かったです。
最後怒涛の連続で今までの登場人物が出るところは,
なぜか懐かしい気持ちになりました。

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2025年05月15日

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ネタバレ

伊坂幸太郎の短編集。どれも面白くあっという間に読んでしまった。特に好きなのは「ギア」。独特な世界観に引き込まれた。
伊坂幸太郎の情景描写が好きだなと感じた。

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2025年03月04日

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ちょっと強引なところもあるけど、面白い。もう一度すぐ読み直して、ストーリーを確認してしまった。そしてより納得し、満足。盛りだくさんでした。感謝

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2025年02月18日

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伊坂幸太郎の短編集全7編。乗り物関連が多め。
クリスマスに読みましたが、ちょうどそれに関連する話もあり、伊坂ワールドが堪能できる作品。

特に、最後の「後ろの声がうるさい」では、その前の全6編をつなげ、拾い上げるような展開に感服。

「アイネクライネ〜」や「残り全部〜」然り、さっぱり楽しく気楽に読める小説でした。
(さっぱりすぎて、時間経つと話を忘れがちですが)

巻末の15周年インタビュー記事も面白く読ませていただきました。

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2025年01月05日

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ネタバレ

嘘のようなほんとの話で、今年購入したこの文庫本(紙の本)は2015年の初版なのだ。…私はタイムリープを体験してる???

「if」や「一人では無理がある」「彗星さんたち」そして「後ろの声がうるさい 」、伊坂ワールド真髄のタイムリープ(ワープ)・パラレルワールドを存分に楽しんだ。ときどき「???」があって何度もページを行ったり来たりして…

伏線回収も真髄なんだけど…(もちろん!伏線回収、スカッとする!好き!)
だけど、伊坂ワールドの時間と時空が繋がったりするも真髄の1つかな、と。

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2024年12月10日

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ネタバレ

雑誌やアンソロジーなどに掲載していた7つの短編による短編集。
7つのお話のほとんどが実験的な内容になっていてとてもおもしろかった。特に時間の叙述トリック的な構成が多く、そういう展開が個人的に好きなのですごく嬉しかった。
一つ一つのお話につながりはないのだが、最後の書き下ろし小説が短編同士の繋がりを感じさせられた。最後のインタビューで作者自身も触れているが、わかりやすくこの短編集を表しているようで良かった。

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2024年12月04日

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久しぶりの伊坂幸太郎だったがやはり面白い。
「一人では無理がある」は何がどうなっているのか分からず読み進め、最後にスッキリ❗️
そしてこのお話が後の短編でも登場したりして短編の繋がりとして面白い

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2024年08月10日

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短編であり、その話には小さな繋がりがある。
小さな繋がりが幸せな物語に彩られる。
最後には心がホッとするような気持ちになりました。

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2024年07月28日

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ネタバレ

心に優しい話もヒヤッとする話もこもごも
安定の伊坂さんのワールド
とりあえず、国務長官パウエルさんの名言集が読みたくなった

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2025年11月29日

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今回の短編集は面白かった。前に読んだ「首折り男のための協奏曲」にガッカリさせられたので、あまり期待はしてなかったんだけど、楽しませていただきました。「ギア」は独特の世界観で、虫嫌いの私には気持ち悪さしかなかった。「ニ月下旬から三月上旬」は何のことやらサッパリ。
「一人では無理がある」は私の好きな伊坂ワールド。
「彗星さんたち」も良かったです。
オマケの「後ろの声がうるさい」は全体をシメる作品なので、なんだか、スッキリ。
やっぱり、長編が良いかな。

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

全体を通じて不思議な世界観。一見バラバラな短編集だが、最後ではつながりを感じさせる描写もあり。「if」にはうまく騙された。

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2025年11月10日

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浜田青年ホントスカ、彗星さんたち
が好きだった。

短編の作風自体もそれぞれ全く異なるけど、どれもいつもの伊坂さんとはひと味違う感じ。
伊坂さんの本はいつも後書き(今回はインタビューだが)がしっかりあるところが好きだなぁ。

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2025年07月26日

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伊坂幸太郎氏の短編。これ読んだっけ?と思い手にとってが、結局どっちかわからず読み終えた。「彗星さんたち」が一番好きかな。

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2025年05月07日

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私は不完全燃焼になるので短編は好きではないのだけれど、伊坂幸太郎の短編は大体連作の場合が多いので、いつも楽しめている。
しかし!今回は違った…

「ジャイロスコープ」
相談屋の稲垣さんと、浜田青年の話、
浜田青年には何か謎があると思えたが、まさか、こんな結末になるとは…

「ギア)
セミンゴという謎の生物が登場するいつかどこかの世界。
特にオチもない。こういう話が好きな人がいるのはわかるのだけれど、私は正直に言おう。本当に意味がわからない。

「二月下旬から三月上旬」
ミスリードさせて時間のトリックを使う。
ちょっとわかりづらいけれど、伊坂幸太郎らしい作品。

「If」
もしもやり直せたらと言う話なのに、実はそうではないというところが面白い。

「1人では無理」
最初のエピソードがどう生きてくるのか、最後に全部繋がって、そう来たか、となる。好きな流れ。

「彗星さんたち」
あくまで全部想像なのに、なんとなくリアリティを感じる。新幹線の清掃員が主人公の話。

なかなかエッジの効いた作品が集まっているけれど、やっぱり短編では物足りない!



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2025年04月30日

Posted by ブクログ

短編集。

もちろん、大好きな伊坂幸太郎作品だから、大変楽しく読んだのだが。
既読の作品があったのと、それぞれのボリュームが無いため、楽しいものの、物足りない。

もっと読みたい。

長編も短編も何でも読みたい。

伊坂幸太郎さん、休んでいる場合ではないですよ。
頑張れと言って欲しいなら何度でも言いますから、どんどん楽しいお話を書いてください。

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

浜田青年ホントスカ 何も調べず読んでいると、以前読んだ道尾秀介さんのいけないにも登場した蝦蟇倉市が登場。浜田青年にホントスカとなる話。

ギア あとがきを読むと続編あるそうですが、こちらはお腹いっぱいでした。

二月下旬から三月上旬 イマジナリーフレンド?多重人格?と考えさせられながら読みました。

if 小説だからこそではありますが、見事に騙されました。

一人では無理がある ブラックナイトパレードという漫画のような設定でありつつ、主人公の特性が生かされていて楽しかったです。

彗星さんたち 新幹線清掃に関する物語。登場人物の考え方が面白く、それぞれの変化も味わえるあたたかい短編集。

後ろの声がうるさい 伊坂さん曰く、他作品の受け皿となるお話。つながりが感じられる良い終わり方でした。

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

んー、面白いが自分の好きなテイストの伊坂幸太郎じゃなかったかな。あとがきにも書いてあったが、「オーデュポンの祈り」から「オー!ファーザー」ぐらいまでのポップな感覚時代。その辺りが好きで、本作はシリアス寄りの中期よりの作品に感じる。

以下、短編なので一つずつの感想。

浜田青年ホントスカ
なんか、登場人物が好きになれなかったなぁ。人間味が感じられないのが、そう感じるかも。相談屋のトリック所はワクワクしたんだけどなぁ。

ギア
なんか、筒井康隆みたい。でも、セミンゴちょっとイメージしずらい。

二月下旬から三月上旬
結局、妄想なのか現実なのか?こういう作品嫌いじゃないが、なんか、ひきこまれなかったのよねー。

if
本作ではこの短編が1番面白かった!バスジャックに巻き込まれる話

1人では無理がある
怖いよ。でも、最初から警察呼べよ。そして、この話にちょっと、無理がないかい?

彗星さんたち
新幹線の清掃員のお話し。これもちょっと、こじつけに感じてしまった。

後ろの声がうるさい
すわっ!この短編の集大成か!?と思ったんだけどねー。

本作は全体的にそこまでハマれなかったなー

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2025年01月16日

Posted by ブクログ

前半の方は、特にセミンゴの話とかはかなり謎で本当に伊坂さんの世界観がただ存在してるって感じだった。後半の一人では無理があると彗星さんたちは読みやすかった。

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2025年01月10日

Posted by ブクログ

短編集
知らずに手に取ったのでびっくりでした。
本人も最後に書いてますが、伊坂幸太郎っぽくなくてよけいにびっくり。
その辺りが物足りなかったかなと。
最後の章で頑張って集めてくれた感は嬉しかったです。

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2024年12月29日

Posted by ブクログ

"サンタクロースもミスをする。"
という帯に惹かれて手に取った短編集。
伏線やユーモアがたっぷりの内容で、先日某奇妙な物語が放送されていたこともありその余韻のような不思議な世界観に魅了された。

中でも『彗星さんたち』は新幹線の清掃を生業としている人にスポットを当てた作品。
降車乗車を除いた7分間で新幹線内を掃除しているという事実にとても驚いた。
仕事において大事なのは、冷静でいること親切でいること。私も心がけようと思う。

最後の書下ろしは全人類の大好物。各話の登場人物が交差する世界線のやつ~。
ぜひ、クリスマスのプレゼントにおすすめしたい1冊です。

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2024年12月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『浜田青年ホントスカ』からはじまる不思議な短編集。まずは謎の相談屋の話。
『ギア』ではセミンゴがキモすぎて、実在するのかググりながら読み、
『二月下旬から三月上旬』は不安な気持ちになりながらも先が気になって仕方なく一気読み!
(でも何が起こっていたのか解説というか、謎が全部繋がるのを期待してしまったけれど、説明はなかったです。。)
『一人では無理がある』がちょっと粋なサンタシステムのお話で楽しく読めました!
『彗星さんたち』も市川くんの仮説が面白すぎて最高!
『後ろの声がうるさい』は全体のかるい受け皿、繋がりの回収って感じでした。

ちょっと伏線回収を期待しすぎたかもしれない!
構えずにもっとふわっと読んでも良かったかも!

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2024年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ


学生時代くらいに読んだ記憶がある本を隙間時間に少しだけと思い、手に取って読むと最後にどうやってつながっていたのか気になって、全部読み切りました。

久しぶりに伊坂幸太郎先生の作品を読みましたが、会話のテンポや世界観が大好きだった頃を思い出してまた他の作品も再読したくなりました。

彗星さんたちが新幹線の清掃員にフォーカスを当てているのと出てくる言葉もすごく好きでした。

『世界で千番目くらい大変』私はもっと下位だろうなあと思いました笑

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2024年04月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伊坂氏の作品が好きで、この一年、過去作から振り返るかのように、既読未読ともにいちから読んできました。

本作は短編集ですが、伊坂色がありつつもこれまでと趣を異にする作品でありました。

・・・
その中でもSF色が強くこれまでと趣向が異なるのが「ギア」であったと思います。

近未来のディストピア的世界では「セミンゴ」に地表という地表が食い荒らされているのです。バスに乗り込んだ数名の老若男女と運転手との会話から徐々に様子が浮かび上がる。

・・・
ちなみに私のお気に入りは、「一人では無理がある」と「彗星さんたち」。

「一人では無理がある」は、言わば「本当の」サンタクロースを営むNGOの話。
それぞれの家庭の事情からプレゼントなど望むべくもない子供にプレゼントを届ける団体の話。ここの人事がこれまた適材適所としか言えない個性的な人物をリクルーティングし、多少のトラブルがあっても、適切なプレゼントが子どもたちに配られるというもの。思いこの団体側の内情・視点から物語が描かれます。

「彗星さんたち」は、新幹線の清掃係の方々の話。
これまた当該業務に就く方々が個性的で、かつ遭遇するお客様が非常にユニーク。やや業界よりな所が気にかかるものの、倒れて意識の戻らないリーダー「鶴田さん」を思うそれぞれの視点がやがて新幹線で出会うお客様の様子と重なる様は秀逸。

そのほか、「浜田青年ホントスカ」「二月下旬から三月上旬」「if」「後ろの声がうるさい」を収録。どれも伊坂色が大なり小なり混じっているものの、どこか新たなエッセンスが感じられました。

・・・
ということで伊坂氏の短編集でした。

そうそう、あとがきとして対談が掲載されていました。
15年を振り返ってと銘打って、デビューから15年間の作品を振り返るものです。そこに、作風の変化への意欲等も書かれていました。

まあ確かに、おんなじやり方を一定年限続けていると、少しやり方を変えてみようと思うものですよね。私も今の業務、10年続いてしまいました。そして少し飽きがあります笑。

当初はいつもの伊坂氏とちょっと違う、と少し違和感(不満?)がありました。とはいえ、ここから更に進化するのかもと思えば、この試みもまた将来の傑作への布石となるはず。今後の作品についてもまた期待しております。

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2024年02月25日

Posted by ブクログ

【gyroscope】
①gyro 輪、螺旋 等
 scope 範囲、余地 等
②回転するコマを三つの輪で支え、自由に向きを変えられるようにした機械。応用により、物体のずれや揺れを防ぐ。
これらから、軸を同じにしながら各々が驚きと意外性に満ちた個性豊かな短編小説集のタイトルに利用したみたいです。

で、すっかり勘違いしてしまい、7編の短編が何かしらの繋がりがあると思い込み、途中までどうにかストーリーを組み立て直したりしていたのですが、各々別の短編集でした。違うところにエネルギーを使ってしまって、すっきり読めていないのですが、伊坂さんが狙っていたところの、多少不条理な出来事が発生したとしても、特有のエンタメ感は残しつつ、ユーモアあふれる結末に修正をされていくジャイロスコープ的短編集なのだと思います。

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2024年02月16日

Posted by ブクログ

相談屋・セミンゴ・サンタクロース・清掃員など登場人物たちが絶妙な匙加減の味付けをされて美味しく仕上げられた料理のような一冊。

どれもいい持ち味、隠し味があって、どれを一押しするか悩ましい。

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2024年02月13日

Posted by ブクログ

7つの小説の登場人物が最後にまとまって全員集合が良かった。こうやって登場させるんだぁ…と思ったらページを読む手が止まらなかった。私も相談事を聞いて貰いたい。

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2024年01月19日

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