【感想・ネタバレ】ジャイロスコープのレビュー

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伊坂さんの文庫オリジナルの短編集。まず、やっぱり面白かったと言っておく。

最初の「浜田青年ホントスカ」は伊坂さんらしい。なるほど、そういうことね、伏線回収をと楽しめた。

「ギア」はセミンゴに尽きる。この世界観。思わずググってしまった。(笑)

「if」はバスジャックされたバス、の乗客を経験した主人公が、同じ状況に陥る話。

「一人では無理がある」も面白かったな。サンタってあんな組織があったんだ。結果オーライの権化。(笑)

「彗星さんたち」新幹線の清掃員たちの不思議なお話。そもそも新幹線に乗らないので知らなかったけど、そんな職業があるんだと。「

後ろの声がうるさい」はそれまでの話の総括的な物語。そして最後に伊坂さんのインタビューが。

どれもこれも期待を裏切らない面白さ。

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2023年09月29日

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子供叱るな来た道だもの年寄り笑うな行く道だもの

妙に心に染みたが、暴力者から出た言葉だったのはなんだか皮肉だ。

伊坂さんの文章は相変わらずおもしろい。
特に「if」と「1人では無理がある」が好きだった。
予想の斜め上をいく伊坂さんの結末。
だから、やめられない。

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2022年11月03日

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伊坂さんの短編集、とても好き。

これ、本当に書きたい事だったんじゃないかな。。。

伊坂さんの織りなす時空に唸る。。

最終章への持っていき方、本当に好きな一冊です!

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2022年10月07日

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ネタバレ

面白い。しみじみと面白いなあ。短編集ながらしっかりと世界が構築されていて、あれ、もう終わっちゃうの?というところでさっと終わる。もっと読みたくなる短編。

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2024年01月08日

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 著者インタビューに書かれていた伊坂幸太郎らしくない作品が、最早1周回ってらしい気がしてくる。人気のある『浜田青年ホントスカ』『一人では無理がある』『彗星さんたち』が好き。義父が数年前に新幹線の清掃員の仕事をしていたが、短時間で清掃する大変さを聞いたことがある。職場での彗星さんの話もっと聞いとけば良かったな。よくわからなくて不穏な雰囲気もあるけど牧歌的な短編集。

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2023年10月18日

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実家に置きっぱなしだった、伊坂さんの作品を発掘。
長編も好きなんだけど、短編も好きなんだよなぁ…
最後のデビュー15年目のインタビューに伊坂さんが長編と短編に込めた想いの違いについて触れてて腑に落ちた。

・一人では無理がある
・彗星さんたち

が好きだった。伊坂さんぽいようなぽくないような感じも合わせて好き。
短編だから一緒にアンソロジーを書いてる人の作品も気になるなぁ。


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2023年10月15日

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なぜか読んでいなかった一冊。これにて伊坂幸太郎単独作品読破です。わーい!
2015年の作品なので、昔の伊坂さんだ!と興奮しながら読めました、味わい深い。
最後の「後ろの声がうるさい」まで、順番どおりに読んでほしい。久しぶりに「ワア!?」って声だしちゃったよ。(家なので問題なし)
「浜田青年ホントスカ」面白かったし、「if」は今の伊坂さんに通ずるところがあるし、「一人では無理がある」は王道だし、「彗星さんたち」は本人もあとがきでおっしゃってたけど女性主人公&お仕事小説で新鮮だった。全部スタイルが違っててさすが。
あとがきで言ってた、いつか書きたい「物騒な人たちが家に入ってきて電話で助けを求める」って設定、ホワイトラビット?と思った。

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2023年06月13日

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数年ぶりに再読。
色々な企画(アンソロジーや雑誌の特集など)のために書かれた作品が集められた短編集なので、作風はさまざま。前半はあまり好みでない話が続いたのでやはりせっかくならば連作短編集の方がいいなぁ…と思っていたのだが、最後の「後ろの声がうるさい」でそれぞれの話をつなげるような話があったのと、巻末のインタビューでそれぞれの企画の説明など執筆の経緯や意図が書かれていた(朝井リョウの『発注いただきました!』みたいだなぁと思ったら、まさに「if」の企画については共通していた)のが面白く、一気に満足感が増して、結果もう一回読み返してしまった。すると、好みでない、と思った話も、今度は面白く感じられたような。短編集ではあるが、通して読むとより楽しめる作りとなっていると思う。
ちなみに特に好きだったのは「if」「一人では無理がある」「彗星さんたち」。
「デビュー十五年目という節目なので、”文庫のおくりもの”的なものを作ってもいいんじゃないかな」、という(編集者の)目的から作られた、初めての文庫のオリジナル短編集とのこと。表紙に「a present」と書かれている。また、新潮文庫100周年の黄色いスピンであることもあり、特別感がある。

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2023年03月26日

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「伊坂幸太郎」の短篇作品集『ジャイロスコープ(英題:a present)』を読みました。

『アイネクライネナハトムジーク』に続き、「伊坂幸太郎」作品です… 先月に読んだ『火星に住むつもりかい?』以来、8作連続で「伊坂幸太郎」作品ですね。

-----story-------------
書き下ろし短編収録! 
初の文庫オリジナル小説集は、驚きに満ちた七つの「伊坂」ワールド!!

助言あり?(ます)――。
スーパーの駐車場にて“相談屋”を営む「稲垣さん」の下で働くことになった「浜田青年」。
人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる『浜田青年ホントスカ』。
バスジャック事件の“もし、あの時……”を描く『if』。
謎の生物が暴れる野心作『ギア』。
洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの「伊坂」ワールド。
書下ろし短編『後ろの声がうるさい』収録。
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デビュー15周年の節目を記念して2015年(平成27年)に、初めての文庫オリジナル短編集として発売された作品で、以下の7作品とインタビューで構成されています。

 ■浜田青年ホントスカ
 ■ギア
 ■二月下旬から三月上旬
 ■if
 ■一人では無理がある
 ■彗星さんたち
 ■後ろの声がうるさい
 ■十五年を振り返って 伊坂幸太郎インタビュー

「伊坂幸太郎」作品の特徴である、散りばめられた伏線がすべて回収されてい… という展開は踏襲されているので、それぞれ愉しめましたが、特に印象に残ったのは、『浜田青年ホントスカ』、『一人では無理がある』、『彗星さんたち』の3作品でしたね。


蝦蟇倉市へやってきた「本当っすか」が口癖の「浜田」が、相談屋の「稲垣」と出会いアシスタントとして働くことになるが… 終盤、「稲垣」が「浜田」を雇った理由や、「浜田」の正体が判明することにより、意外な展開を見せるミステリ色たっぷりの『浜田青年ホントスカ』、

ある会社の、ある仕事… 一般には秘密裏に行われている事業活動、その仕事の奥は深い… そんな仕事の謎が解けることにより、怪しげな仕事が、子どもに夢を与える仕事であることが判明するが、それだけでなく、いつもミスをする「松田」の仕事ぶりが、実はとても世の中の役に立っていたという、ファンタジー色が強く温か味のある結末が心地良い『一人では無理がある』、

新幹線の車内清掃の仕事に就いた「二村」は、主任の「鶴田」から様々なことを学ぶ… そして、仕事にも慣れ、他の清掃スタッフとも馴染んだ頃、「鶴田」が脳溢血で入院する… 「鶴田」不在のその日、仕事が終わってから、清掃スタッフの間で交わされた人間模様の中から、「鶴田」の人間ドラマが浮かび上がり静かな感動を覚える『彗星さんたち』、


この3作品は、ホントに良かったですねー 最後に収録されている書下ろし短編『後ろの声がうるさい』が、これまでの6作品を巧く紡いだ受け皿となっていて、感動のエンディング… という展開も巧いもんですね、、、

愉しめる一冊でした。

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2023年03月25日

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ネタバレ


学生時代くらいに読んだ記憶がある本を隙間時間に少しだけと思い、手に取って読むと最後にどうやってつながっていたのか気になって、全部読み切りました。

久しぶりに伊坂幸太郎先生の作品を読みましたが、会話のテンポや世界観が大好きだった頃を思い出してまた他の作品も再読したくなりました。

彗星さんたちが新幹線の清掃員にフォーカスを当てているのと出てくる言葉もすごく好きでした。

『世界で千番目くらい大変』私はもっと下位だろうなあと思いました笑

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2024年04月13日

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ネタバレ

伊坂氏の作品が好きで、この一年、過去作から振り返るかのように、既読未読ともにいちから読んできました。

本作は短編集ですが、伊坂色がありつつもこれまでと趣を異にする作品でありました。

・・・
その中でもSF色が強くこれまでと趣向が異なるのが「ギア」であったと思います。

近未来のディストピア的世界では「セミンゴ」に地表という地表が食い荒らされているのです。バスに乗り込んだ数名の老若男女と運転手との会話から徐々に様子が浮かび上がる。

・・・
ちなみに私のお気に入りは、「一人では無理がある」と「彗星さんたち」。

「一人では無理がある」は、言わば「本当の」サンタクロースを営むNGOの話。
それぞれの家庭の事情からプレゼントなど望むべくもない子供にプレゼントを届ける団体の話。ここの人事がこれまた適材適所としか言えない個性的な人物をリクルーティングし、多少のトラブルがあっても、適切なプレゼントが子どもたちに配られるというもの。思いこの団体側の内情・視点から物語が描かれます。

「彗星さんたち」は、新幹線の清掃係の方々の話。
これまた当該業務に就く方々が個性的で、かつ遭遇するお客様が非常にユニーク。やや業界よりな所が気にかかるものの、倒れて意識の戻らないリーダー「鶴田さん」を思うそれぞれの視点がやがて新幹線で出会うお客様の様子と重なる様は秀逸。

そのほか、「浜田青年ホントスカ」「二月下旬から三月上旬」「if」「後ろの声がうるさい」を収録。どれも伊坂色が大なり小なり混じっているものの、どこか新たなエッセンスが感じられました。

・・・
ということで伊坂氏の短編集でした。

そうそう、あとがきとして対談が掲載されていました。
15年を振り返ってと銘打って、デビューから15年間の作品を振り返るものです。そこに、作風の変化への意欲等も書かれていました。

まあ確かに、おんなじやり方を一定年限続けていると、少しやり方を変えてみようと思うものですよね。私も今の業務、10年続いてしまいました。そして少し飽きがあります笑。

当初はいつもの伊坂氏とちょっと違う、と少し違和感(不満?)がありました。とはいえ、ここから更に進化するのかもと思えば、この試みもまた将来の傑作への布石となるはず。今後の作品についてもまた期待しております。

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2024年02月25日

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【gyroscope】
①gyro 輪、螺旋 等
 scope 範囲、余地 等
②回転するコマを三つの輪で支え、自由に向きを変えられるようにした機械。応用により、物体のずれや揺れを防ぐ。
これらから、軸を同じにしながら各々が驚きと意外性に満ちた個性豊かな短編小説集のタイトルに利用したみたいです。

で、すっかり勘違いしてしまい、7編の短編が何かしらの繋がりがあると思い込み、途中までどうにかストーリーを組み立て直したりしていたのですが、各々別の短編集でした。違うところにエネルギーを使ってしまって、すっきり読めていないのですが、伊坂さんが狙っていたところの、多少不条理な出来事が発生したとしても、特有のエンタメ感は残しつつ、ユーモアあふれる結末に修正をされていくジャイロスコープ的短編集なのだと思います。

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2024年02月16日

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相談屋・セミンゴ・サンタクロース・清掃員など登場人物たちが絶妙な匙加減の味付けをされて美味しく仕上げられた料理のような一冊。

どれもいい持ち味、隠し味があって、どれを一押しするか悩ましい。

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2024年02月13日

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7つの小説の登場人物が最後にまとまって全員集合が良かった。こうやって登場させるんだぁ…と思ったらページを読む手が止まらなかった。私も相談事を聞いて貰いたい。

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2024年01月19日

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7つのお話しが詰まった短編集本。総合的に言うと、あまりおもしろくなく少し残念でした(ーー;)
「浜田青年ホントスカ」「if」「一人では無理がある」が良かったです! 
「彗星さんたち」の中で鶴田さんが言った、『常にベストをつくせ。見る人は見ている』っていう言葉、胸に響きました(^-^)

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2023年12月22日

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自宅でずっと積本にしていたのを
ようやく手に取りました笑


というのもやっぱり短編は苦手なんですよね
伊坂さんの本って
私は世界観に入るまで時間がかかってしまって
ようやく馴染んできた頃に話が終わってしまうので
読むのに苦労しました


特にギア、二月下旬から三月上旬あたりでは
もう読むのやめようかなと
何度か思ったんですが
どうにか読み進めました


結果頑張ってたよかった笑


一人では無理がある
彗星さんたち
後ろの声がうるさい

はとても楽しく読めました(^^)


やっぱりリンクが好きな読者なのです笑


星は間をとって3つにしました


インタビューもとても面白かったです(^^)
今まで読むのに苦労する作品もあったので
とても納得できました


どうしても伏線回収や面白い会話を期待してしまいますが笑
これからもいろんな作品を残していって欲しいです

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2023年12月05日

Posted by ブクログ

if
一人では無理がある
彗星さんたち
が良かったです。。

関係のない各短編を最後の
後ろの声がうるさい
でまとめてくるのが伊坂さんらしいですね。

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2023年11月06日

Posted by ブクログ

初期の伊坂作品はお気に入りで読んでいたが、離れてしまって6年ぶりに手にした。しかも短編集は初めて。

15周年の総決算の感慨と今後への意欲を見せるインタヴュー形式の語りは面白かった。

7編の短編はテーマもラストの落ちも登場人物のジャンルも実に様々。そしていずれの収束に運んでいく手法に至っては自由人伊坂氏の本骨頂。
ついて行けない短編もあったが、読み終えてなんか底に流れる色彩、臭いが共通したものがあるのは不可思議。

「一人では無理がある」「彗星さんたち」は人情ドラマ、他の作家が書いたならもっと違った会話、科白だったろうなと思う場面もあったりし、伊坂氏独特に上からf冠したような冷めた視線が好みだった。

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2023年09月15日

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ネタバレ

「浜田青年ホントスカ」
浜田青年が相談屋のもとで働くうちに、明らかになる真相のお話
たまたま過去読んでいた「いけない」の弓投げの崖が出てきて感動した!!!
「if」
もしも、〜だったらを体現
もしも困っていたお婆さんを助けていたら、バスジャックに合わなかったかもしれない…!
「ギア」
謎の甲虫セミンゴに追われる話
彷彿とされるのはゴキブリ。テラフォーマーズ的な感じを想像してゾッとした。
「二月下旬から三月上旬」
唐突に現れる坂本ジョンと主人公のお話
これはよくわからなかったけど坂本ジョンはもうそうなのかな?
「一人では無理がある」
現実にこのサンタクロースを運営しているかのような会社が実在したら面白いなぁと思った。
「彗星さんたち」
電車の清掃をする中で見る鶴田さんの生涯のお話。
「後ろの声がうるさい」
上記の6つから繋がるお話し。
の7つからなる短編集

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2023年08月07日

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ネタバレ

「1人では無理がある」好きでした。

あとがきの伊坂幸太郎さんのインタビューが良かった。確かに伊坂さんの短編と長編ではかなり印象が違うというか、短編はSFだったり非現実的(隕石が落ちて世界が終わるとか)な設定が多くて、結末もすっきりしないというか全ては語られない感じだけど最後の章でそれぞれ別の話だと思っていた登場人物がさりげなく1つの話の中に出てくるような受け皿を作っている作品が多い気がする。

伊坂さん自身は長編は自分のために、短編は読者のことを考えて書いていると言っていたけど、好き勝手書いて、色々な雰囲気の作品が出来上がる長編の方がわたしは好きだな。アイネクライネナハトムジークや終末のフールみたいなどこかあたたかみを感じる短編も好きなのだけれど!

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2023年06月03日

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ネタバレ

伊坂さん作品の振れ幅が分かる短編集になってる。たぶん人によって好みの作品が異なるんだろうな、と。自分は、厳しい現実の下でも救いのある「一人では無理がある」と「彗星さんたち」が好み。冒頭の「ホントスカ」は、伊坂作品らしいよね、という感じだったのだけど、前半の怖い話2つは異世界に急に飛んでしまう流れに、頭と気持ちが入り込めなかった。
そして「後ろの声がうるさい」。バラバラに書いたはずの作品をまとめて落ちをつけてしまう力量には感服。

パウエル国務長官の名言集、ホントにあるのなら買ってみようかなあ…

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2023年05月20日

Posted by ブクログ

短編集(7話)
「if」と「後ろの声がうるさい」が良かった
作家さんのライフステージ的なものによっても
面白さが違うのかもと思った

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2023年04月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

7編の短編
最後書き下ろしの「後ろの声がうるさい」でエンドロールのようにそれまでの登場人物らしき人がちょっとずつ顔を出すけど、基本的には独立した短編の物語

浜田青年ホントスカがぎゃふん!という意味では一番好みだった
語り手に騙されるのが読者としてはたまらなく気持ち良い

ギアは、架空の生き物セミンゴが出てきたあたりで、ちょっと待って分からん分からんとなってしまった
SF?は設定の理解に時間がかかるので、頭の中で映像化するのが難しく、これは慣れが必要だと思った

伊坂さんの作品の場合、短編であってもそれぞれの話の関連を探ってしまうから時間をおかずに一気に読む(前の話の記憶があるうちに次々読みたい)ので、結局長編を読むような気持ちで読んでいる感がある

個人的にはもう少し一話一話ボリュームがある方が好きかも、と思った
(時間が経って再読したときには、また感想が変わってるかもしれないけど)

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2023年03月07日

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ネタバレ



・浜田青年ホントスカ ★★★★
物語の雰囲気がTHE 伊坂さんって感じやった。
浜田青年と稲垣さんの会話が淡々としててなんか良い。
浜田青年は実は浜田青年でなく殺し屋ってのはびっくりでその後の稲垣さんとの会話も変わらずな所が良かった。


・ギア ★★
セミンゴはナウシカの王蟲を想像させられた。
特に最後のシーンは王蟲や。


・二月下旬から三月上旬 ★★
読んでて意味が分からなかったがそれぞれ年代が違う2月下旬〜3月上旬にかけての出来事の話し。


・if ★★★★★
良かったー!ここまでこの本読んで前2つが微妙やったので心配だったー

20年前の出来事とほぼ全く同じことが起きる。
同じバスに乗る男たちと関わりがない中、地味にみんな同じ思いで屈辱を晴らすのが良かったー!


・一人では無理がある ★★★★★
伊坂さんって感じの結末でむっちゃよかったー!

前半はストーカーが家に襲いにくる話。
後半はなんだかよく分からない特殊な会社で働く人たちの話。
その会社はサンタクロースにプレゼントが貰えない子たちにプレゼントを贈る会社。トナカイもいてちゃんと空を飛んで届けにもいく。

よくミスをする松田くんが誤ってドライバーやら鉄板を送るが結果的にそれが子どもたちを守るアイテムになる。

ラストは前作と後半の内容が交差し、誤って送った鉄板により助かるという読んでて清々しく楽しかった〜〜〜
これだから伊坂さんの本は読むのがやめれない!笑


・彗星さんたち ★★★
新幹線を掃除するスタッフの話。
それぞれのスタッフ達が会ったお客さんが鶴田さんの歴史なんじゃないかってのが良かった。
もうちょっと深掘りしてもっと読みたかった!

あとパウエル国務長官の本、むっちゃ読みたくなった笑


・後ろの声が出てうるさい ★★★★
今回登場したそれぞれの人物とか出来事が、微妙に絡んでて面白かった!

最後の途中やめの手紙がよかった!

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2023年02月11日

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助言あり〼(ます)の看板を掲げる謎の相談屋。バスジャック事件の”もし”あの時…を描く作品。あっと驚くものから、どこか心が温まる作品など、色鮮やかな作品が揃うデビュー15周年を記念した短編集。

七編の短編からなる本作「ジャイロスコープ」は、起承転結の”結”の部分のない、読者にその後を想像させる。といった内容が多かったような気もします。

なので、心躍るどんでん返しや、伏線とその回収といった伊坂さんらしいと呼ばれる作品が好きなんです、という方はあまりしっくりこないかもしれませんが、それでも伊坂ワールド満載の短編集です。(僕はこういう書き方の作品も結構好きなんですけどね)

バスジャックに遭ってしまった主人公の、あのとき、こうしていれば…を描く、”if"

暴漢と化したストーカーと、結果オーライの申し子とサンタクロースを巡る、”一人では無理がある"

新幹線をきれいにして、お客様を出迎えてくれる清掃員さんたちのお話、“彗星さんたち"

などなど、どの作品もどこか心温まる作品の数々。

「今度こそは自分をがっかりさせてはならない」

僕としては20ページにも満たない “if” がお気に入りです。みなさんも、興味があれば手に取ってみてくださいね。

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2022年11月12日

Posted by ブクログ

いやー、これはこれで面白かったですねー。

まず蝦蟇市が出てきてびっくりして、
正直途中は??と思う場面もあったけど、

「ひとりでは〜」と「彗星さんたち」は
著者らしさが出てて好きでした。

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2022年10月27日

Posted by ブクログ

久々の伊坂幸太郎作品。
あー、こういう感じだったっていう懐かしさに浸りながら。でもなかなか消化不良なお話が個人的には多かった印象。
一人では無理がある、は伊坂さんぽさが強くて結末もなんとなく想像できたけど好きでした。

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2022年10月04日

Posted by ブクログ

七つの話からなる短編集。全体的に、ミステリーのようなSFのような不思議な話が多かった。特に好きだと思ったのが、『一人では無理がある』と『彗星さんたち』の二作品。どちらもある職場で働いている人たちの姿を描いていて、人の温かさが伝わってきてほっこりした。最後の作品も、前の六作品を上手くまとめていて、いい終わり方だった。

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2022年09月15日

Posted by ブクログ

今回の伊坂作品は、短編集。
新書の文庫化というわけではなく、文庫オリジナル。内容は過去にアンソロジーに掲載されたものなので、読んでいる人は多いかもしれない。

ラストエピソードには、いつも通りの伊坂ワールドが待っている。
巻末にあるが、『全作読んでいる人が、読んでいてよかった』と感じる作品、是非これからも書いていっていただきたい。

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2022年09月12日

Posted by ブクログ

いつもの短編集とはまた違う趣だった
でもラストはやっぱり上手くまとまってた!
本編と同じくらいあとがきのインタビューが面白かった

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2022年09月04日

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