あらすじ
助言あります。スーパーの駐車場にて“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件の“もし、あの時……”を描く「if」。謎の生物が暴れる野心作「ギア」。洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎さんの短編集。
書き下ろしの「後ろの声がうるさい」はラストに掲載されているが、ここに本書短編の一つ「浜田青年ホントスカ」に出てくる稲垣という人物が登場する。
他の短編でも稲垣は相談屋を営んでいるのだが、他の短編で起きたバスジャック事件の発生に間接的に絡んでおり、思わず“お前が原因かよ”と呟いてしまった。
しかしながら、何事も発想の転換が必要である。
短編「if」の主人公的存在である山本は、二十年前に発生したバスジャック事件において勇敢な行動を取れなかったことを悔やみ続けていた。
稲垣の間接的後押し(?)によって再び発生したバスジャック事件において、山本は他の乗客と共に犯人を取り押さえることに成功。
もしかしたら稲垣は山本が抱え続けていたモヤモヤを晴らすために、バスジャック犯を唆したのしかもしれないと考えてしまった。
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎さんの短編集。それぞれ別の機会に執筆したものだそうだが、少しずつつながっている気がする。
最後の1話は書き下ろしで、味の濃いそれぞれの物語をまるっとラッピングしてくれる。伊坂さんのおもてなし心を感じた。
読み終えてから振り返ると、そこまで意外な展開の話はなかった。でも「読ませる」力が圧巻。
途中でキラリと何かのメッセージが光る気がするが、明確に掴ませてくれないところが良い。
クスッと笑えるポイントが多いのも印象的。
Posted by ブクログ
短編集。でも1つ1つが面白くてサクッと読めてしまった。
短編ながらに、それぞれがちょっとずつ繋がっていたりして全然、舞台が違う話なのに不思議と同じ世界線のなかでの物語になっている。
いちばん好きだったのは、「1人では無理がある」かな。
冒頭の物騒な話から、サンタクロースの話になってどう展開するのか…と思いながら読んでいたので、これがいちばん面白かった。
Posted by ブクログ
どこでつながるのかわからない伏線が回収されると、やっぱり伊坂さんだなと思ってしまう鮮やかさ。
SFチックで回収されずに終わったとしてもそれはそれで良い後味でした。
「if」の話が結構好きだし、書き下ろしエンディングでその犯人を唆したのが相談屋だったというも良いオチ。相談屋の話はじっくり長編でも読んでみたい気もする。
Posted by ブクログ
いろんな短編おもしろかった!「後ろの声がうるさい」がすべてに繋がっててたのしい。あの親子、どうにかお互い認識できないのかな、もどかしいな。
短編、どれも読み味が違っておもしろい。「二月下旬から三月上旬」がいちばん不思議でちょっと読み直しちゃった。「一人では無理がある」「彗星さんたち」好きだな。
Posted by ブクログ
<目次>
略
<内容>
文庫オリジナルの短編集。「ギア」のようなSFチックなものから、「浜田青年ホントスカ」のようなミステリー的なもの、「一人では無理がある」のような善行なもの、「彗星さんたち」のような童話的なものなど幅広い作品が並ぶ。最後に全てが「後ろの声がうるさい」で結実する感じですね。そうそう、最後にインタビューも付いてます。