伊坂幸太郎のレビュー一覧
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“Fair is foul, and foul is fair.”
仙醍キングスという弱小野球チームに現れる「あるキング」。
彼の人生と、彼を取り巻く人間たちの人生とが絡み合う、劇的でない、でもドラマチックな物語。
連載→単行本→文庫本と改訂を重ねているあたりに、伊坂幸太郎の職人気質をすごく感じる。笑
文庫版は「わかりやすく」することを考えていたようで、だから私が理解できそうな(あくまで出来"そう"な笑)描かれ方だったのかもしれない。
きちんとマクベスを読んでいればもっと3人の魔女の描写など楽しく読めたかもしれないけれど、それでも巧妙に物語に歴史的な作品が練り込まれて -
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伊坂幸太郎さんの著書は哲学的な表現が多いような気がします。
この本が出版されたのは2005年だと思いますが、日本の政治や政治家に対するアンチテーゼがテーマのように感じました。途中に次のような一文があります。
『聞こえのいいことばかりを口にし、何も決定せず、何も断言せず、憲法をはじめとする法律を恣意的に解釈し、国民を騙すかのようにずるずると、任期を務めていく政治家の無責任さ...』
今に始まったことではないですが、何か令和の政治家の有様を予言していたのではないかとさえ思いました。
主人公には自分が念じた言葉を相手が口に出す超能力を持っていましたが、伊坂幸太郎さんも未来がわかる超能力を持 -
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ネタバレ松岡茉優案件。
大好きな俳優の松岡茉優が本好き、読書好きと知り、彼女が読んだであろう本を、僕も読んでみようと思ったことが僕の読書動機。この文庫本に収められている『ポテチ』の映画版に“若かりし”彼女が出演していた。当時の彼女へのインタビュー記事には、伊坂幸太郎の物語は以前から読んでいたという趣旨の話が載っていた。具体的なタイトルの記述がなかったので、僕はこれから入手可能な伊坂幸太郎の物語を読み続けることにした。僕にとって伊坂幸太郎は、まだ2冊目。1冊目は『仙台ぐらし』エッセイ集だった。
『動物園のエンジン』
冒頭の一編は、いわばアイドリング状態。手ごたえを掴み損ねてしまったのは残念だけど、そ -
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伊坂幸太郎さんにしては珍しいなと思う点が二点あり、おもしろい作品だなと感じました。
「猿の話」の章では主人公視点ではなく語り手視点で物語が語られます。私の感覚ではとても珍しい印象です。語り手が読者に語りかけるような記述もあり、物語から少し距離を感じる場面が序盤は多いです。私は、物語の世界観に100%没頭できる方が好きなのでこの点には少し冷めました。終盤で語り手が誰なのか分かり、それも必要な要素だったのだと思えてすっきりしたので最後まで読むことをお勧めします。
もう一点は、読者の意識が「敵対心」や「危機感」に集中しないこと。敵に対する嫌悪感や場面の危機感を大いに煽り、最後に意外な伏線をすべて -
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スリル感、スピード感抜群の映像的なストーリー
小学生以来の悪ガキコンビ
高校時代の過去の出来事をキッカケに、決定的に関係が疎遠になっていた
ひょんな事から再び出会った二人が、世界を巻き込むような壮大な事件に巻き込まれる
お互いに色々な事情で抱えた借金
公開中止になった特撮映画
ゴシキヌマの水を求める謎の組織と銀髪の男
村上病の謎
戦時中のB29の不可解な墜落
テロ組織
相葉時之と井ノ原悠という名前は、解説でも語られているけど、明らかにアイドルグループを意識してるよな
二人の性格も真面目と不真面目、熱血とクール、猪突猛進と冷静沈着と対象的だけど
特撮ヒーローものの「鳴神戦隊サンダーボル -
Posted by ブクログ
二人の作家が織りなすノンストップエンタメ
小学生以来の悪ガキコンビ
蔵王の御釜の水を求める謎の組織と異様に強い銀髪の男
戦後に発生した「村上病」の謎
東京大空襲の日に東北方面で墜落した三機のB29
詳細な感想は下巻を読み終わってから
阿部和重と伊坂幸太郎の合作らしい
阿部和重さんの著作は未読なので何とも言えないけど、伊坂さんのは何作か読んだ事があるので、所々に漂うそれっぽさは感じる
どうやって書いたんでしょうね?
江國香織さんと辻仁成さんのように、それぞれ別の人物のパートを書いているわけでもない
木皿泉のように、二人でプロットを相談し、どちらかが主導して書いて、もう片方がバトンタッ