伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 魔王 JUVENILE REMIX 10

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    伊坂幸太郎の小説『魔王』を、キャラクターを学生に変更して大胆に再構築したコミカライズ作品。さらに同作者の小説『グラスホッパー』の世界観を融合させることで、原作ファンにも予想外の化学反応を見せてくれる意欲作です。

    物語の軸は、『魔王』でも中心となる犬養と安藤の対立ですが、この漫画ではそこに『グラスホッパー』の主要キャラクター――暗殺者として高い人気を誇る蝉や槿が登場します。これにより、作品の熱量が一気に引き上げられ、「少年誌的な熱さ」のあるドラマとアクションが展開されます。蝉と安藤が直接ぶつかるなど、原作ではあり得ないクロスオーバーが実現している点も、ファンにはたまらない魅力です。

    一方で、

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    2025年11月02日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    ☆☆☆ 2025年10月 ☆☆☆

    銀行強盗を生業とする4人が主人公。
    伏線回収系の痛快ミステリー。
    序盤で登場するニセ警官の話、外からは開けられるけど中からは開けられない自動車の話、それぞれのキャラクターの持つ特殊能力…。
    それぞれが物語が進むにつれてつながっていく面白さ。
    伊坂幸太郎の本を久々に読んだが、展開のスピード感、テンポが良く
    一気に読み終えた。

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    2025年10月30日
  • アヒルと鴨のコインロッカー

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    面白かったけど伊坂幸太郎にしては珍しくイヤミスだったかな
    ペット殺しの若者3人の残忍さとか浅はかさがかなり全面的に押し出されていてかなり読み進めるのがしんどかった。倫理観が欠落していて人に平気で残忍なことができる人間を心の底から軽蔑しているので不快感が凄かった。伊坂幸太郎はこの残忍さと浅はかさが目立つ不快な人間を書くのがうまい気がする。というか毎回このタイプの人間が出てきてないか?
    ネタバレのため詳細は省くけど最後がすごく泣きそうになった。綺麗な畳まれ方だった。
    伊坂幸太郎節のつまった台詞回しは今作も確かに出てきてはいるんだけど内容のショッキングさが強くてあんまり目立っていなかった気がする。

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    2026年02月28日
  • 仙台ぐらし

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    「3652」よりも著者の心配性が目立っていたのと、著者による注釈がない分、こっちのほうが幾分「固い」感じがした。
    いつものユーモアは至る所にあるし、仙台での暮らしにフォーカスされているものだから新鮮だった。
    震災の様子や当時の生活のことが書かれていて、小説家として震災とどう向き合っていくのかなどの苦悩が吐露されていて、伊坂さんの内面をより深く知ることができた気がする。

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    2025年10月28日
  • 死神の精度

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     伊坂さん初めましてかも?
    伊坂さん原作の『アイネクライネナハトムジーク』はいくえみ綾さんの漫画版を読んだことがあって、原作や他の作品も読んでみたいなって思ってたのに何故か今まで手に取らなかったのよね。

     千葉という名前の死神が、対象者を1週間調査して、その死を《可》か《見送り》か判断する短編集。『死神の精度』と『死神対老女』が好きだった。千葉さんが仕事する時は必ず雨が降ってるので、一冊ほとんど雨でした。梅雨時や雨の日に読むと雰囲気たっぷりだと思う。

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    2025年10月28日
  • 砂漠

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    大学の青春ストーリー。ムネアツでした。
    西嶋みたいなやつ友達に欲しいな。大学のときめちゃくちゃ麻雀やってたから、懐かしさもあり楽しく読めた。

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    2025年10月26日
  • チルドレン

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    読書備忘録951号。
    ★★★★。

    伊坂さんの初期作品で連作短編(長編)。
    巻末の解説で香山さんが仰っていますが、今では普通になっている連作長編の手法はこの作品が最初じゃないか?と。
    それぞれの短編に登場する面々がそれぞれ主人公になったりして繰り広げられる小説世界。

    【バンク】
    舞台は仙台の銀行。
    閉店間際ギリギリの銀行に大学生の鴨居と陣内が訪れる。
    銀行からしたらはた迷惑な客。
    ただ、彼らは今日中にバイト代から学費を振り込まないとダメだと。もうちょっと言えば陣内が。カスハラまがいの屁理屈を捏ねる。捏ね捏ね。
    もっと早く振り込んでおけよ!と言いたくなる。
    そして銀行強盗に巻き込まれる2人。

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    2025年10月25日
  • 死神の精度

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    短編で構成される死神シリーズ1作目。
    個人的に2作目より好みであった。

    晴れた日を見たことのない千葉が最後、晴れを見ることができたり、いつも結果を可としている千葉がそうはしないこともあったりと短編ながら1つの物語としても、展開の妙が感じられ面白かった。

    またそれぞれの短編単体で見ても、先が気になる展開が用意されており、バラエティに飛んだ非常に良い作品だった。

    ⭐︎4.4

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    2025年10月24日
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)

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    意外な方向に話が進んだなという印象。また、ゲームの世界と現実がリンクするという設定も、実際はありきたりではあるが、ここまできちんとまとめてあってすごい。挿絵もちょうど良く、テンポ良く読める。主人公岸の名前の由来には意外でクスッとしてしまった。

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    2025年10月22日
  • 終末のフール

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    八つの短編が交わったり、すれ違いざまにちらりと見えたりしながら進んでいく構成が好きでした。
    世界の終末までの残りの時間を生きる人々を描いたこの作品は、生きる意味を死ぬ意味を、真正面から真面目くさく語るのではないところが良かったです。日常の生活の中にそのテーマを落とし込んでいるから、納得する描写がたくさんあったような気がします。

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    2025年10月21日
  • オー!ファーザー

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    父親が4人という突飛な設定ながら、それぞれが息子を思う姿が温かい。
    気づけば重大な事件に巻き込まれていくものの、少し風変わりで魅力的な家族の絆で乗り越えていく。ユーモアと愛情に満ちた、家族の形を描いた心温まる物語でした。

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    2025年10月19日
  • 夜の国のクーパー

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    きっと何かのメタファーなんだろうなあと思っていたものが綺麗に回収される気持ちよさはこの作品でも共通。この瞬間のために読んでいると言っても過言ではない。

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    2025年10月18日
  • 陽気なギャングの日常と襲撃

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    陽気なギャングシリーズの2作目
    前作とは違い4人の銀行強盗各々の短編かは始まり最後は一つの物語に収束する長編物語!
    個性あふれる4人の日常を覗き見しているようで大満足でした!!響野さんの深そうで深くない話や雑学に何度も笑わされツッコみたくなりました。
    序盤の些細な会話に出てくる物や小ネタが終盤に意味を持ってくるところが読んでいて気持ちいいです!

    次の作品が今の所最新作ということでこの世界観を堪能できなくなると考えると悲しいですが3作目噛み締めながら読みたいと思います!

    p.s. 記憶が無くなりそうなほどお酒を飲む時はパエリアがマストアイテムらしいですよ(笑)

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    2025年10月17日
  • 砂漠

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    最後の一ページが大好き。
    文をそのまま書くわけにはいかないので、ニュアンスを書く。
    ————————————
    〇〇と過ごした学生時代を
    「そんなこともあったなあ」と昔観た映画と同じ感覚で思い出すことになるかもしれない。
    ————————————
    昔すごい好きだった人と会っても何も感じなくなるし、逆に微妙だと思っていた小説家の作品に夢中になってたりする。
    今夢中になってることも時間が経てば
    どうでも良くなってしまうのかなと思うと
    寂しい。だけど時の流れには逆らえない

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    2025年10月18日
  • フーガはユーガ

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    フーガ"と"ユーガ ではなく フーガ"は"ユーガ なのが納得
    伊坂作品はしんどいこともあるけど抗っていきたいという気持ちにさせてくれる
    切ないけど綺麗なラストでした 改稿前のを読んだら感じ方が変わるのだろうか

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    2025年10月14日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    特殊な能力を持った4人の銀行強盗がとあるハプニングによって盗んだ金を奪われてしまい、そのお金を奪還しようと画策し実行する話。

    伊坂幸太郎ワールド全開で登場人物はみな個性に溢れており、各々キャラクターが頭の中で容易に想像できる点が読んでいて飽きを感じさせず、この本の世界観に没頭させてくれて良かったです!

    ハイテンポな会話の中に現れる無意味だけれど知性を感じさせられる内容や、一見全く関係ない内容が後のストーリーに繋がってるのが好きです!

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    2025年10月14日
  • 首折り男のための協奏曲

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    ネタバレ

    短編集。
    首を折って殺して回る男とそれに間違われる男の話。ロマンチックな恋愛話。珍しいホラー的なオチの話もあれば、合コンにまつわるハートフル(?)な話あり。バラエティーに富んでいる。
    好みなのは、伊坂幸太郎的な騙し絵的短編である〈月曜日から逃げろ〉。珍しく黒澤が押されてると思ったが、まんまと騙された。
    それはそうと、“彼”は何で死んだんでしょうね。

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    2025年10月13日
  • チルドレン

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    心地よい話ばかりで、陣内みたいな人がいたら、絶対うざいって思うはずなのに、伊坂先生が書いた時はふむふむってなってしまう。お父さんがバンド弾いてる話がほっこりする。

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    2025年10月12日
  • 死神の浮力

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    ネタバレ

    幼い娘を殺した犯人への復讐を誓う夫婦と、音楽を愛する死神・千葉との7日間の犯人追跡劇。

    相変わらずピントのズレている千葉(本人は至って真面目なつもり)と極限の精神状態の夫妻との会話は絶妙に噛み合わず、その様子が微笑ましくもあり、シリアスな場面が続く作中の重さを軽減してくれる。
    読みながらどうしても夫妻に肩入れしてしまっていたので、犯人の『見送り』には落胆と絶望を感じてしまったけど、ある意味『可』の方が救いがなかったというか…落とし所としては納得のいく結末で安心。

    人間はいずれ死ぬわけだけど、自分はどう生きたいか、どうやって生きてどう死んでいくのか…死生観について考えさせられる深い内容の作品

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    2025年10月12日
  • 死神の精度

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    死期が近付いた人間の元へ派遣され、その予定された死について可否を判定する死神・千葉と、死の対象者との7日間を描いた6つの短編連作。

    死神という単語には冷たい印象を抱きがちだけど、今作の主人公である千葉は淡々としていてクールなのにどこか憎めない。
    音楽を愛し、渋滞を嫌い、彼の仕事の日は必ず雨が降る。彼は自分の仕事をしているだけで人間の気持ちに興味はなく寄り添うでもなく突き放すでもなく、でもただそこに居る。
    どの章も切ないけど心温まる話ばかりで、読後の余韻に浸れる一冊。

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    2025年10月12日