伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【2025年144冊目】
まさか銀行強盗の人質になるとは思わなかった――友人である陣内に付き添って閉店間際の銀行にやってきた鴨居は、銀行員と言い争う友人を見ているうちに、銀行強盗に巻き込まれてしまう。緊迫した空気の中、陣内だけは嫌にマイペースでいて――、連作短編集。
「伊坂幸太郎、まずはコレ!」と帯にあり、「ほう、どれどれ、数々の伊坂作品を読んできた私がジャッジしてしんぜましょう」と思って読み始めたら、ええ、ええ、面白かったですこと!確かにまずはコレから読んでみて、と言いたくなる作品です。
伊坂作品には魅力的な登場人物が多数出てきますが、今作の陣内も相当イカれていて(でも常識人なところが -
Posted by ブクログ
クールでどこか奇妙な死神・千葉の物語の第二弾。
前作『死神の精度』は連作短編集という形だったが、今作はがっつりの長編。
小学生の娘・菜摘を殺された山野辺遼と美樹夫妻は、
犯人である本城への復讐心に燃えていた。
そんな二人の前に現れた謎の男・千葉。
彼は遼の死を判定するために訪れた死神だった。
行動を共にする千葉と夫婦が駆け巡る想像を絶する七日間。
設定が重い。山野辺夫婦の体験した出来事が辛すぎて
読んでいて心が抉られる。が、そこに颯爽と現れる千葉。
この存在がとても大きかった。何でかわからないがホッとできるのである。
むしろホッとできる度合いは前作よりも濃度が濃い。
だが前作のようなどこ -
Posted by ブクログ
久々に読んだ。実は以前に単行本版を読んでいたので再読の形になる。
以前読んだ時は伊坂幸太郎にハマっていた時でその時に読んでいた。今回は螺旋プロジェクトの中にシーソーモンスターが入っていたので流れで再読。最初に読んだ時も面白かったけど、螺旋プロジェクトの内容を知りつつ読んでみるとまた違った面白さがあって再読読んで良かったなぁって思った。
対立軸を意識して物語を読み進めていくことに必然的になっていくので内容がストンと入ってきたし、その中での対立軸以外の構造にも目を向けられて物語全体を楽しめた気がする。特にスピンモンスターに関しては初めて読んだ時は何が何だかといった印象だったので改めて読み直すこと