伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 陽気なギャングは三つ数えろ

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    ネタバレ

    陽気なギャングシリーズ第3弾。
    強盗の最中に左手首をケガした久遠。その後久遠はホテルでひょんなことから記者・火尻を暴漢から救うも、左手首のケガとテレビの報道から「強盗なのではないか!?」と正体を気付かれてしまい、その後ギャング達周辺でトラブルが頻発してしまう。
    成瀬がカジノで響野の負けていた分を勝って帳消しにしたところ等、終始シリーズ3作を通して、成瀬はずっとカッコよかった。
    また、火尻に今まで嫌な思いを受けていた人たちを巻き込んで、最後追い詰めるシーンは緊張感があった。まさか大桑のおばあちゃんの亀の形見が肝心な場面で登場するとは…!
    ハラハラの展開でスリリングだったけど、伏線が繋がり回収され

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    2025年06月07日
  • 仙台ぐらし

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    伊坂幸太郎ってこうやって考える人なんだなあというのを少しだけ知れて、なんだか塔の上の人のように思っていたのが身近な人に感じられた。

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    2025年05月29日
  • サブマリン

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    家裁調査官の武藤と、上司の陣内が犯罪を犯した子供たちと仕事上の交流を深めながら、更生への道を模索するストーリー。
    少年期の子供たちの心が揺れ動く様子が描かれていて、とても良かった。また事件の経緯や登場人物との関係性が暴かれていくところも、目が離せずページを捲る手が止められなかった。
    チルドレンを読まないまま読み始めてしまったけど、陣内・武藤コンビがとても良かった!

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    2025年05月18日
  • SOSの猿

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    ネタバレ

    SF感というか、不思議感が強かった。

    それまで、新潮文庫や角川文庫のものばかり読んでいたためかそれらと比較するとそこまで、、という感じだったが、2人の男の話の繋がり(孫悟空の語り方)には見事に引っかかった。

    猿の話のつど気になる語り口調の謎が途中ですっぽり解消できてスッキリ感があった。

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    2025年05月11日
  • 魔王 新装版

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    伊坂幸太郎の作品を1作目から順番に読んできたけの、個人的にはこの作品が初めてしっかりと着地を成した感じで、たまらん好きだなと思う作品に出会えました。

    作者がもともと持つ独特の言葉選び(と言葉あそび)であったり、日常と少しブレた感じの世界観や設定はもともと好きだったけど、ここに気持ち悪い温度で「政治」が巻き込まれたことで、唯一無二のコクがドロドロと出て、最高の仕上がりになりました,という感じです。

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    2025年05月10日
  • 死神の浮力

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    本城崇、サイコパスの見本のような男。
    でもなぜ山野辺夫妻、主に作家である夫のほうにあんなにまで苦しみを与えたがるのか、娘を殺した挙げ句、その一部始終をビデオに撮って見せ、用意周到に計算して無罪を勝ち取り、復讐に燃える山野辺夫妻を手玉にとるように追い詰め、更に殺害を重ねたようにみせかけようとする、こんな悪意を
    全然、関係ない人にするか?
    山野辺の読者ってことが関係してるのかな。
    死神の千葉が登場してからは、相変わらずすっとぼけてはいるけれど、ちゃんと仕事はまじめにするから読んでいて痛い場面がいっぱい出てきたけど、なんとか読めた。
    中でも”参勤交代”の話しはワロタ。
    妻の美樹が”まるで見てきたよう

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    2025年05月06日
  • シーソーモンスター

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    ネタバレ

    螺旋プロジェクトというものを知らずに購入。
    昭和と未来の話の2篇入っており、伊坂作品の系譜を引き継ぎ世界観が繋がっている。
    海と山の対立をただ描くだけでなく、どうしようもなく合わない場合の生き方、関わり方について考えさせられた。
    スパイというか国家を守るための秘密組織が出てくるので緊張感となんとかなりそうなバランスが良かった。

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    2025年05月05日
  • ペッパーズ・ゴースト

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    私にとっては『ゴールデンスランバー』以来の伊坂さん作品。現実と虚構……虚構と現実がまさに混ざり合う展開は予測不能。
    特に後半は一気読みしてしまった。清々しい読後感。

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    2025年10月28日
  • バイバイ、ブラックバード<新装版>

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    伊坂幸太郎作品の中でもかなり上位に入る作品。
    それぞれの女性との別れのエピソードも爽やかで良いけど、なによりラストが凄く良い。
    個人的にはロープで侵入女が面白くて好きです。
    な〜にやってんだおめえ!!ってツッコミたくなる。

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    2025年05月01日
  • 陽気なギャングは三つ数えろ

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    シリーズ3部作目の本作も、事件に巻き込まれドタバタするギャングたちの様子を覗くことができます。
    敵となるのは多くの人の人生を壊した非道な記者で、どうやって退治するのかハラハラしましたが、最後は成瀬の思いも寄らない作戦でスカッと解決してくれました。

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    2025年05月01日
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)

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    伊坂作品なので、タイトルの面白さだけで買っておいた。上野動物園で1番長くハシビロコウの前で時間を過ごし、帰ってから、そろそろ読もうかとこの本を開いた
    いきなりハシビロコウ登場!
    運命を感じた

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    2025年04月30日
  • 魔王 新装版

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    ネタバレ

    15年ぶりくらいに再読。
    犬養の言動がどこまでが自分の意志によるものなのか、読み終わったが分からず。潤也も然り。
    ただ解説を読んで、この物語で伝えたかったことは、大衆が持つ恐怖とそれに流されない強さ果たして自分にあるのか、ということだったのかと気づいた。私もスカートを直してあげたいと思える人でいたい。

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    2025年04月30日
  • オー!ファーザー

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    話とか表現が凄い面白かった。
    伊坂幸太郎の本もっと読みたいって思った!!!

    でも伏線回収が凄い本って聞いたけど、そこの面では感動しなかった。

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    2025年04月29日
  • 残り全部バケーション

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    溝口と岡田の裏稼業コンビ。
    5つの短編からなっており、ユニークな伊坂節も健在。笑えて泣ける小説だった。

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    2025年04月26日
  • AX アックス

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    ユーモアと切なさが溢れる恐妻家の殺し屋兜の話。故にお気に入りポイントは兜が妻に対して何か失策がなかったか思案するシーン。絶対みんな好きになる愛おしさ笑。克巳ターンからは、また一段ギアを上げて面白い。

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    2025年10月19日
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)

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    小さな奇跡、小さな信念、小さな抵抗。大きな世界には何の役にも立たないものが連鎖してほんのちょっとだけ世界を変えるかもしれない。伊坂作品のそんなところが大好きです。ハシビロコウの何考えてんのか分かんない感じがいい形で描かれてんのが良き。

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    2025年04月24日
  • ジャイロスコープ

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    初めて伊坂さんの短編集を読みました。

    すごく面白かったけど,短編集だと中々入り込む前に終わってしまう笑

    特にギアは最後まで不明だった笑
    ただ“そういう”空気感は楽しめました。

    彗星さんたちは、王道な雰囲気で面白かったです。
    最後怒涛の連続で今までの登場人物が出るところは,
    なぜか懐かしい気持ちになりました。

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    2025年05月15日
  • 死神の浮力

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    ネタバレ

    こちらも新装版で再読。

    とても重い内容。
    児童誘拐殺人
    人を殺せてしまうタイプのサイコパス
    復讐

    他の作者の方が書いたら、すごく重い内容になるはずなのに
    やっぱりやっぱり伊坂さん。
    悲しみや恐怖を感じるけれど、全体的にポップに読み進められる。
    そしてなんといっても死神、千葉さんが最高!

    絶好のチャンスを逃すきっかけを作ってしまったり
    落ち込む山野辺夫婦に笑いをもたらせたり
    山野辺夫婦の危機を救ったり。
    本人はただただ真面目に仕事をして、音楽に激しく惹かれているだけ。
    それだけの千葉さんが、ちょっとかっこよくて、すごく愛らしい。
    最後の自転車で追いかけるシーンなんて
    クスクスが止まらなくて

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    2025年04月23日
  • 魔王 新装版

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    15年以上前の作品なのに、今の社会の問題にもなっているようなことがたくさんある。ドキッとさせられる。視点が鋭い。
    やはりディストピア、どうにもならない世の中で少しでも良い方向になるように勇気を出そうとする、もがこうとする登場人物たち。誰もが認める英雄が出てくるのではなく、普通の人間が主人公。共感できる部分も多い、でもこういう思い、持つことって間違いじゃないんだ、と背中を押してくれる作品なのではないか。

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    2025年04月21日
  • サブマリン

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    チルドレンとセットで読みたい。チルドレンを読んでから読んでほしい。
    懐かしの愛すべきキャラクターが出てきて、関係性が変わりつつも、その後も触れられているので、お、そうなったんだ!と。想像が委ねられる描写も。
    少年犯罪の加害者被害者それぞれの点からストーリーが描かれ、伊坂さん特有の推理小説ぽさも楽しめつつ、身近でいつ起こるとも分からない事故、犯罪について考えさせられる。答えはない難しいことではあるが、武藤さんの豪快ながらも熱さに引っ張られて、前向きになれる小説だった

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    2025年04月19日