伊坂幸太郎のレビュー一覧
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ネタバレ陽気なギャングシリーズ第3弾。
強盗の最中に左手首をケガした久遠。その後久遠はホテルでひょんなことから記者・火尻を暴漢から救うも、左手首のケガとテレビの報道から「強盗なのではないか!?」と正体を気付かれてしまい、その後ギャング達周辺でトラブルが頻発してしまう。
成瀬がカジノで響野の負けていた分を勝って帳消しにしたところ等、終始シリーズ3作を通して、成瀬はずっとカッコよかった。
また、火尻に今まで嫌な思いを受けていた人たちを巻き込んで、最後追い詰めるシーンは緊張感があった。まさか大桑のおばあちゃんの亀の形見が肝心な場面で登場するとは…!
ハラハラの展開でスリリングだったけど、伏線が繋がり回収され -
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本城崇、サイコパスの見本のような男。
でもなぜ山野辺夫妻、主に作家である夫のほうにあんなにまで苦しみを与えたがるのか、娘を殺した挙げ句、その一部始終をビデオに撮って見せ、用意周到に計算して無罪を勝ち取り、復讐に燃える山野辺夫妻を手玉にとるように追い詰め、更に殺害を重ねたようにみせかけようとする、こんな悪意を
全然、関係ない人にするか?
山野辺の読者ってことが関係してるのかな。
死神の千葉が登場してからは、相変わらずすっとぼけてはいるけれど、ちゃんと仕事はまじめにするから読んでいて痛い場面がいっぱい出てきたけど、なんとか読めた。
中でも”参勤交代”の話しはワロタ。
妻の美樹が”まるで見てきたよう -
Posted by ブクログ
ネタバレこちらも新装版で再読。
とても重い内容。
児童誘拐殺人
人を殺せてしまうタイプのサイコパス
復讐
他の作者の方が書いたら、すごく重い内容になるはずなのに
やっぱりやっぱり伊坂さん。
悲しみや恐怖を感じるけれど、全体的にポップに読み進められる。
そしてなんといっても死神、千葉さんが最高!
絶好のチャンスを逃すきっかけを作ってしまったり
落ち込む山野辺夫婦に笑いをもたらせたり
山野辺夫婦の危機を救ったり。
本人はただただ真面目に仕事をして、音楽に激しく惹かれているだけ。
それだけの千葉さんが、ちょっとかっこよくて、すごく愛らしい。
最後の自転車で追いかけるシーンなんて
クスクスが止まらなくて