伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • 残り全部バケーション

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    ひさしぶりに伊坂幸太郎。

    当たり屋、恐喝、強請り、危ない仕事の下請けをしている、溝口、岡田コンビ。
    内容は重くて、危ないのに、それを感じさせない。伊坂幸太郎ワールド。

    岡田はどうなったんだ…
    え、岡田は…

    最期に繋がる。
    さきさんは、沙希だったのか…

    伊坂幸太郎の伊坂幸太郎らしい作品。
    危ない仕事の話なのに、クスッとさせられて、重さを感じさせない。
    これが伊坂幸太郎。
    伊坂幸太郎ワールド全開。

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    2025年03月03日
  • 火星に住むつもりかい?

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    私も大きな力によって知らぬ間に使われている存在なのだろう。きっと私の命なんてそこら辺の虫よりも低い。見えてから潰す、自分の足で潰す、なんてまだ上級で、私なんてきっと会ってもないのに、その人自身でもなくさっと指をあげることで他の誰かが動いて潰されるのだろうな。

    でもそれもその人にとっての正義で、私が正義だと思っていることと同じくらい真っ直ぐに思っているのかもしれない。

    ほんとうに人が多過ぎる。多いからこそいろんな思想があって、まとめる人が出てきて、まとめられる人が出てくる。

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    2025年02月27日
  • モダンタイムス(下) 新装版

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    ネタバレ

    偽造しようと思えばできてしまう世界。国家とかそういうレベルになれば、世界を騙せてしまうんだろう。それはフィクションの世界にとどまらず現実でも起きているんだろうと思う。
    主人公は都度、勇気はあるか?と問われているが、それは読んでる側にも問いかけられているように感じた。何か理不尽なことが起き、それに抗う勇気を持ち合わせているのか。何もでっかいものに抗わなくてもいい、せめて自分の周りの小さなことに挑戦する勇気を持っていたいと思う。

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    2025年02月24日
  • 残り全部バケーション

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    まず装丁が可愛いのでそれだけで十分です!
    伊坂さんの作品ではマイナーな方に分類されるかもしれませんが個人的には好きな一冊です。
    タイトルも良いですよね、「残りの人生は全部バケーション」
    こんなふうに思って生活していきたいですね。

    読み始めは短編集かと思いっていましたが、章で分かれている物語は繋がっており、短編集・長編としても楽しめる1冊でした!

    裏稼業コンビ・岡田と溝口が織り成す、ほろ苦くも笑えるストーリー。
    強請りや当たり屋もお手の物な2人が、奇妙な条件で縁を結んだ離婚寸前の男と、さらに思いもよらぬ出会いを果たしていきます。

    軽妙な会話、予想外の展開、そしてユーモアに溢れる筆致で描かれ

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    2025年02月21日
  • 火星に住むつもりかい?

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    確かにディストピアだった。あまりことの重大さを感じさせない登場人物達に若干の恐怖を感じつつ嫌な気持ちを引きずりながら読み進めた。
    最初から最後まで飽きる事なく読めた。が、世界の仕組みがどうしても怖すぎる。このストーリーの世界の人達は今の私達とは違う価値観で生きている。似ているようで全く違う。もう別のステージになっている。実際に主人公達と同じ世界の仕組みの中で生きていかなくてはいけなくなったら…もう恐ろし過ぎる。
    誰が犯人だとか、どういう手口だったのか、動機は、など全部どうでもいいと思えてしまうくらいこの世界に適当している人々に恐怖を感じた。
    そんなことを言っていて、自分も同じ状況下に置かれたら

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    2025年02月20日
  • ジャイロスコープ

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    ちょっと強引なところもあるけど、面白い。もう一度すぐ読み直して、ストーリーを確認してしまった。そしてより納得し、満足。盛りだくさんでした。感謝

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    2025年02月18日
  • 仙台ぐらし

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    ネタバレ

    エッセイと小説、対談と色々楽しめた。

    最初は伊坂幸太郎を通して現代の仙台の姿を知ることが出来るのでは?と思ったけど、タクシーが多いことくらいしか分からなかった。

    まあ「仙台で暮らしている“伊坂幸太郎のくらし”」だと思えばそうなるだろうけど。

    少しのことでも心配性な伊坂さん。こんな人があんなに死体がゴロゴロ出てくる話を書くんだな、と思うと少し意外だった。

    震災の話は読んでるこちらも辛かったけど、あんなに些細なことにでも心配せずにいられない伊坂さんが、1000年に一度の大災害なんてとうなってしまうんだ、と思ったけど、色々大変そうでも頑張って日常を過ごしている伊坂さんの姿が読めて、何か泣けて

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    2025年02月15日
  • 陽気なギャングの日常と襲撃

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    強盗団4人組それぞれの日常短編から始まり、そこで散りばめられた細かい伏線を、続く誘拐犯のパートで綺麗に回収してくれます。
    ただ、この作品は強盗団や周囲の人たちのやり取りが醍醐味と感じるので、伏線回収など難しい事を考えなくても十分楽めると思います。

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    2025年02月13日
  • ガソリン生活

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    まだまだ読み続けたい。終わってほしくないと思った小説。幾つもの伏線を回収しながら、物語も複雑に絡み合って一つの終わりへと向かう。そこに、車から見た人々と二面性や生活、愛があった。

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    2025年02月09日
  • フィッシュストーリー(新潮文庫)

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    シリアスからのホッコリで楽しい小説

    ここにもあそこにも伏線。どの話も最後に、うわあそこと繋がるのか〜と感心させられた。
    そして読み終えた後の満足感たるや、、これを味わえるから伊坂さんの小説はやめられません。中毒です。

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    2025年02月08日
  • 首折り男のための協奏曲

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    「人はそれぞれ、与えられた譜面を必死に、演奏することしかできないし、そうするしかない。隣の譜面を覗く余裕もない。自分の譜面を演奏しながら、他人もうまく演奏できればいいな、と祈るだけだ。」

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    2025年02月08日
  • 夜の国のクーパー

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    長い時間をかけて読んだ。めっちゃ面白い。
    さすが伊坂幸太郎。現実世界と地続きではあるけどこれはファンタジーかなと思う。猫の視点で話が進むのも初めての感覚で楽しいし、何より展開が面白い。最後の方の今までの謎が解き明かされていくのが気持ちよすぎるし面白いしで一気読みだった。
    ところどころ現れる現実味ある哲学的セリフとか、友情を感じちゃうあたりがもう、伊坂幸太郎さん!!ってなった。

    久しぶりに長編ファンタジーを読んでニコニコになったからまた、レーエンデ読みたくなった。
    ありがとうクーパーの伝説。

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    2025年02月07日
  • ガソリン生活

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    車の生活が垣間見えるのが良かった。車が欲しいと思ったし、車への愛が深まる物語だった。実家のよく運転する車も大切にしよう。伊坂幸太郎らしい、魅力的な登場人物達を見てるだけでも面白いが、本作は、登場人物、車、現代の悪についての3軸が見事にマッチしているような小説だった。

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    2025年02月06日
  • 残り全部バケーション

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    ネタバレ


    ◎残り全部バケーション
    犯罪下請けのような仕事をする二人組(溝口・岡田)と、離婚してバラバラになる前の三人家族の話。
    ハッピーエンドとはならないはずなのに少し暖かさのある終わり方が伊坂幸太郎さんっぽい。

    ◎タキオン作戦
    昔の溝口・岡田と、父親から暴力を受けている男の子の話。
    自己中な父親には他人の意見を受け入れにくいとのことだったが、こんな方法で暴力をやめさせるとは。これまた伊坂幸太郎さんらしい。

    ◎検問
    岡田がいなくなった後の新たなペア溝口・太田と、拉致されている女性の話。
    検問を見逃した警察官の意図は他の話で分かるのか…?

    ◎小さな兵隊
    小学生の頃の岡田くんと同級生の僕と弓子先生の

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    2025年02月03日
  • 陽気なギャングは三つ数えろ

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    相変わらず伊坂幸太郎だな〜という物語^^
    最後協力してくれた牛山沙織さんの元同僚の女性が伏線感あってまたシリーズ出るのかな〜ってなった!

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    2025年02月02日
  • 猪苗代湖でまた会う話

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    短いながらも

    2つの物語が同時に進行し、まったく繋がらないと思っていたら最後にひとつになる過程が、短いながらも伊坂さんらしさがあり、良かったです!

    #スカッとする

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    2025年02月01日
  • 楽園の楽園

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    さらっと

    久々の新刊書き下ろしで楽しみにしていました
    さらっとあっさり数時間で完読。

    相変わらずの伏線回収で感心
    あんまりエンタメ要素は少なめ
    現代社会のトレンド入ってる

    星少なめも納得
    紙媒体の装本は評判みたいなので本屋さんに
    出掛けてみます。

    #シュール

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    2025年01月30日
  • シーソーモンスター

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    一番好きな作家さん。今回は「螺旋」のテーマのもと、いろんな作家さんがいろんな時代設定で話を書いているそう。
    伊坂幸太郎さんは昭和と近未来が時代背景の2部構成。
    1部は昭和の嫁姑問題をえぇ??と思う角度から書いて、伊坂幸太郎イズムを感じる大好きな話だった。
    2部の近未来は自分的に少し暗い話に感じたけど、1部とストーリーが混じる部分があったのがよかった。
    1部だけだと星5。

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    2025年01月27日
  • シーソーモンスター

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    螺旋プロジェクトの一冊。中編2点で構成されているが、どちらも作者らしい圧倒的なスピード感。読んでいて思わずツッコミが漏れる痛快作。

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    2025年01月27日
  • シーソーモンスター

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    だいぶご無沙汰だった伊坂幸太郎作品
    螺旋プロジェクトなるものは知らず、久しぶりに読みたいなで選んだ一冊

    『シーソーモンスター』と『スピンモンスター』の中編2作からなる本作
    個人的には前者の方が好き。むしろこの話、もっと深掘りしてもらいたい(嫁姑問題のその後、すごい読みたい)
    昭和後期を題材にしてる前者と違って近未来ものの後者はちと合わなかったな。

    しかしこの『螺旋』プロジェクトいいね!
    吉田篤弘さんのと大森兄弟さんの本読んでみたい

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    2025年01月26日