伊坂幸太郎のレビュー一覧

  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    猪苗代湖を舞台に異なる生活をしている方々が偶然出現する扉によって繋がる物語…
    普通の社会と昆虫くらいの大きさの小さな人達が住む社会の2視点から物語は進む…どちらの世界も時間軸は同じ…
    小さい国ではぼくとエージェントハルトが、普通の社会では松嶋と天野さん、長倉課長が上司、部下という立ち位置でぼくも松嶋も上司をみながら成長していく…

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    2026年08月10日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    「ロマンはどこだ」

    4人の男女が銀行強盗を繰り広げるお話。
    普通に犯罪ですが、なんとも楽しそうでまったく重さを感じさせず、なんなら応援しちゃうくらい。
    エンタメ小説です。

    相手の嘘が分かる成瀬。公務員。37才。リーダー。
    離婚歴あり。自閉症の息子がいる。

    喫茶店の店主、響野。演説の達人。
    成瀬とは高校の同級生。

    スリの天才、久遠。20才。
    動物と自然を愛する。

    秒単位の正確な体内時計を持つ、雪子。
    シングルマザー。中学生の息子がいる。

    4人の視点で切り替わり、お話が進んでいきます。
    あらすじは紹介にある通りですが、ピンチに陥っても深刻さがあまり感じられないというか、まぁ大丈夫だろうといった安心感。
    会話が面白くてテンポもいいのでスラスラ読み進められました。

    後半は気持ちよく伏線回収。
    だいたい展開は読めてしまうのですが、それを上回る楽しさがありました。
    続編も楽しみです♪

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    2026年08月07日
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)

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    ネタバレ

    久々に伊坂幸太郎作品

    夢を軸に進むのは目新しくないけど、そこは伊坂幸太郎ワールドにかかれば面白くなるのは間違いない。

    コロナ禍を経て書かれたような内容だが、実はコロナ禍前の作品。まるで予言のようでありながら、それだけあの騒動が繰り返される歴史なのかもしれないとも思わせる。

    ただ、伊坂幸太郎作品としてはテンポが良くない感じと、伏線が弱い印象を受けた。生意気だけど。

    でも面白いのは間違いない。

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    2026年08月06日
  • ジャイロスコープ

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    ネタバレ

    伊坂幸太郎さんの短編集。
    書き下ろしの「後ろの声がうるさい」はラストに掲載されているが、ここに本書短編の一つ「浜田青年ホントスカ」に出てくる稲垣という人物が登場する。
    他の短編でも稲垣は相談屋を営んでいるのだが、他の短編で起きたバスジャック事件の発生に間接的に絡んでおり、思わず“お前が原因かよ”と呟いてしまった。
    しかしながら、何事も発想の転換が必要である。
    短編「if」の主人公的存在である山本は、二十年前に発生したバスジャック事件において勇敢な行動を取れなかったことを悔やみ続けていた。
    稲垣の間接的後押し(?)によって再び発生したバスジャック事件において、山本は他の乗客と共に犯人を取り押さえることに成功。
    もしかしたら稲垣は山本が抱え続けていたモヤモヤを晴らすために、バスジャック犯を唆したのしかもしれないと考えてしまった。

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    2026年08月06日
  • クジラアタマの王様(新潮文庫)

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    てっきりコロナ禍を経験してそれを題材にした作品かと思ったらコロナ前の2019年の作品だと知り驚き。
    伊坂さんらしい、伏線をちりばめて最後に綺麗に回収して読み終わって爽快な気分になる作品だと思います。

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    2026年08月06日
  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    ネタバレ

    久しぶりに小説を読んだ。淡々と進んでいくが、2つの世界が繋がった時はワクワクした。自分も誰かから見られているのかな、と思ったりした。猪苗代湖に行ってみたい。

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    2026年08月06日
  • 夜の国のクーパー

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    ネタバレ

    戦争という悲惨な話を
    猫からの視点という形で
    コミカルに読めるように作られていて
    とても読みやすかった。

    猫の視点なので人間の感情抜きで語られる話は
    人間の愚かさが目立って面白かったです。

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    2026年08月05日
  • オーデュボンの祈り

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    伊坂幸太郎のデビュー作であると聞いて読んだが、既に著者の世界観が確立されていて驚いた。閉ざされた島で「未来が見える」カカシを中心に物語が展開される。あらすじのこの部分だけを切り取ると子供向けの物語のように感じる。しかし、これこそが伊坂幸太郎の独自の世界観であり、このシュール(超現実感)は他の作家では感じることのないものだった。

    物語に散りばめられた伏線(伏線に感じられないものも)が終盤にしっかりと回収される。一見、関係性の見つからない大小様々な出来事がラストに繋がっていき、とても気持ちよかった。

    物語を読みながら、あれこれ自分で推理してみたのだが、ラストの展開は当てられなかった。構成が綺麗で文も読みやすく、あらすじで好き嫌いせずに様々な人に読んでもらいたい。お勧めしてくれた友人に感謝。

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    2026年08月05日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    登場人物全員が何かしらで繋がってて、面白かった。
    誰が誰かわからなくなり、あ、この人だ!こう繋がるのか!って、何度もページを読み直して、頭を使いました笑

    でも、全然読み返すのも苦ではなく(むしろ楽しい)読み終わると何か達成感を感じたお話でした。

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    2026年08月04日
  • 砂漠

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    「その気になれば砂漠に雪を降らせることができる」

    仙台の国立大の法学部に集まった5人の学生たち。麻雀、恋愛、学祭といった楽しい時間を仲間たちと過ごしているかと思いきや、まさか事件にまで遭遇する。とんでもない引き寄せ体質のグループ。

    全く違う考え方や、個性を持つ5人がお互いに刺激しながら、成長をしていく。仲間でも「人の心の乾いた砂漠」を潤すことが難しい。何でもできるようで何もできない。それでも仲間がいる。それが原動力になる。

    人生とは、計算やチェックポイントの確認通りに進むものではなく、悶えながら「わかんねえよ、どうなってるんだよ」と髪の毛をくしゃくしゃにして進んでいくこと。
    社会という「砂漠」に出る前の準備期間に、人間にとって最大の贅沢を手に入れた5人の学生。その中で手に入れたものこそが「人間関係における贅沢」なのだと胸に刻まれました。

    読後、きっと私はサン=テグジュペリの『人間の土地』を読んでしまうだろう。

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    2026年08月04日
  • ガソリン生活

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    車、マツダデミオ緑と望月ファミリーを中心とした物語。トイストーリーの車バージョンみたいなノリで全体的に明るく物語が進んでいく…
    ジャイロスコープの巻末の作者対談でガソリン生活は魔王などの作品は読者の事を考えず好き勝手に書いたがガソリン生活は読者が楽しめる物語として書いたものらしい…
    元女優、荒木翠のトンネル内での事故死をメインとして事故前に翠を乗せた望月良夫、亮らが事件の謎を解こうと物語が進む…
    今回は亮がクセものキャラ設定で頭のよい可愛げのない子供が話を盛り上げていく…
    全体的には伏線、回収もしっかりあり楽しめたのだがやや車同士の会話くだりが長くダラダラした感じになってしまったのは残念
    …

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    2026年08月04日
  • ペッパーズ・ゴースト

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    久々の伊坂幸太郎。相変わらず面白い。個人的には4.5あるいは五つ星でも問題ないが、過去作品のオーデュボンの祈り等の方がより面白かった記憶があり、敢えて4つ星。伊坂幸太郎ファンなら、本書も読むべき一冊。

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    2026年08月02日
  • オーデュボンの祈り

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    恥ずかしながら伊坂幸太郎さんのデビュー作とは知らずに、25周年限定カバーの装丁(by坂内拓さん)が素敵で購入。

    序盤は外界から遮断された島、という設定の上で個性しかない登場人物とイベントに遭遇する。
    奇抜だけど淡々としている、そこに田園や星空風景が加わり、なんともシュールで不思議な小説という印象。
    後半はおとぎ話じゃなくてミステリーだったと、ハッとさせられる。ロマンティックとも言えるラスト。

    主人公伊藤と当時の伊坂さんは
    同年代、システムエンジニア、仙台と共通項がある。
    伊藤はご自身のイメージで書かれたのでしょうか。
    そして
    論理的で極めて現実的な世界で仕事をしている伊藤がなぜコンビニ強盗をしたのか。この事実だけ解せない。

    かすかにジャズが流れる空間で珈琲を飲みながら読みたい小説。
    私はペンキ屋日比野さんが人間味があって好き。


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    2026年08月02日
  • バイバイ、ブラックバード<新装版>

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    最後まで読んでも謎は残るけど、気持ちのいい終わり方になっていて、こういう型もいいなと思える。
    登場人物がみんな魅力的でみんなが幸せになってほしいと思いながら読んでいた。まー、やっぱり好きな作家なんだろうなと改めて実感。。

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    2026年08月01日
  • ペッパーズ・ゴースト

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    初めての伊坂幸太郎著の小説
    追い上げるかのように引き込まれる感覚がやばい
    未来が見えるってそこまでいいことじゃないなー
    終わりが余韻を残す感じでとても好きだった

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    2026年08月01日
  • 火星に住むつもりかい?

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    ネタバレ

    拷問シーンが刺激的だがそれもまた作品に引き込まれるスパイスだった。
    こんなディストピアはフィクションだから楽しめる。と思いつつも、
    現代の
    「過剰な晒しあげ」
    「行きすぎた正義感」
    「多様性を謳うくせにはみ出した個性を潰す風潮」
    への風刺なのかとも感じる。

    特高警察ほどの過激さこそないものの、同調圧力で個を封じ込める行為そのものは現代に継承されており、歴史は巡っている。
    正義感も行き過ぎていつかこんな世界になるんだろうか。

    と考えさせられる作品だった。
    真壁もっと見たかった!!!

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    2026年08月01日
  • ジャイロスコープ

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    短編集。「二月下旬から三月上旬」の中から。
    戦争反対なのか、それとも増税反対なのか。どの時代のどの日も、「戦前」で、「増税前」だ。ホントにこの議論は常にある気がする。
    「彗星さんたち」も新幹線の清掃をしてくれている方のお話で、裏方のお仕事をされている方への感謝の気持ちは忘れちゃいけないなと強く思った。

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    2026年08月01日
  • ホワイトラビット(新潮文庫)

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    かつて私は、有名すぎる作者や本は読まないという頑固な節がありまして、恥ずかしながら伊坂幸太郎さんの小説も今回初めて読みました(ゴールデンスランバーとか映画は観てますが)。 なのでこの作品が“これぞ伊坂幸太郎”なのかどうかはわからないのですが、物語への引き込み方やモヤモヤを残さない事が非常に気持ち良く、言わずもがな他の作品も読みたくなりました! きっとこれがトリックだ伏線だと予想をたてても、あっという展開が訪れる。最後の最後に騙される作品も面白いですが、何度も何度も騙される作品も痛快ですね。

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    2026年07月31日
  • 陽気なギャングが地球を回す

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    きっとそこが繋がるんだろうな、というところが繋がりつつ、そういうこと!?という驚きもあり。良質なエンターテイメントでした。

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    2026年07月31日
  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    やっぱり伊坂幸太郎氏。
    あちこちに伏線回収があり、バラバラな
    登場人物の様に見えて、幸せを求めて?
    繋がっていく。
    最後、悪者も善人もただの
    通行人も登場人物全てが
    笑顔で手を繋ぎ舞台最後にお辞儀を
    してるみたいに読み終えました

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    2026年07月31日