伊坂幸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ8人の作家が同じ要素を盛り込む企画の中の一冊で、一応、発起人らしい伊坂作品。ほかの作品も読んでみたくなった。
シーソーモンスターは、バブル時代末期であることがあまり作品には活かされてない気はするが、楽しく読めました。作者を姑が極悪人であると思い込ませながら(けど、うすうすミスリードされているんだなぁと思いながら)進行するストーリー展開は流石だし、謎解きが楽しみでもある。
スピンモンスターは、作者が考える近未来が興味深く、充分考えられるディストピアとも思います。シーソーモンスターと通じているところも面白い。最後はバットエンド的な所はあるが作者の作品だもの、きっとこの少し後に劇的展開があるのでは? -
Posted by ブクログ
ネタバレ良かった〜〜
伊坂幸太郎は長編ばかり読んでいて、短編は初めて読んだけどエッセンスがギュッと詰まっていて、より印象に残った気がする。
フィッシュストーリーは、不思議な曲が繋ぐ運命の物語。ピタゴラスイッチのような爽快感。時系列がバラバラだったが、これくらいならスッと理解もできて気持ち良い。橘さん、あのあと瀬川さんから両親の出会いと曲のこと聞けたかな?聞いてて欲しいな。
ポテチも良かった。
尾崎のホームランで救われたのかな?お母さんはもちろんその事実は知らないわけで…
でもあれかも。プロ野球選手って生まれつきなるもんじゃなくて、プロ野球選手に育てる親の努力も必要だろうから、あんま深く悩むなよって言っ -
Posted by ブクログ
ネタバレ新幹線という狭く速い舞台で繰り広げられる、
息が詰まるような疾走感のある傑作!
登場人物に魅力、色がありすぎます。
単に好感というだけでなく、嫌悪や苛立ちといった負の面も刺激するような人々。
王子の狡猾さと悪運の強さには、驚きました。
“拳銃の暴発”や“秘密の暗号”といった、伏線を全て掻い潜るとは思っていなかった、、笑
だからこそ木村祖父母の素性が明かされ、木村教師に諭されていく終盤は少々の高揚がありました。
結局死んだのは、、5、6人ですか。
ほんで殺し屋オールスターみたいでしたね笑
ちなみに解説で書いてあった「悪魔に立ち向かう勇気」とは誰のことを指しているんだろう。
孫を守ろうと